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シークレット・サンシャイン(2007)

SECRET SUNSHINE
密陽

メディア映画
上映時間142分
製作国韓国
公開情報劇場公開(エスピーオー)
初公開年月2008/06/07
ジャンルドラマ/ロマンス
ふりそそぐ陽射しをどれだけ浴びたら
あなたの悲しみは消えてゆくのだろう──
シークレット・サンシャイン [DVD]
参考価格:¥ 5,040
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 Photos
シークレット・サンシャインシークレット・サンシャインシークレット・サンシャインシークレット・サンシャイン

【クレジット】
監督:イ・チャンドン
製作:イ・チャンドン
原作:イ・チョンジュン
脚本:イ・チャンドン
撮影:チョ・ヨンギュ
音楽:クリスチャン・バッソ
出演:チョン・ドヨンイ・シネ
ソン・ガンホキム・ジョンチャン
チョ・ヨンジンパク・ドソプ
キム・ヨンジェイ・ミンギ
ソン・ジョンヨプジュン
ソン・ミリムチョンア
キム・ミヒャンキム執事
イ・ユンヒカン長老
キム・ジョンスシン社長
キム・ミギョン洋品店の女主人
【解説】
 「スキャンダル」のチョン・ドヨンが渾身の演技でカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いた感動の人生ドラマ。最愛の息子を失い、理不尽な運命に打ちのめされたヒロインの魂の彷徨と再生への道のりを、抑えたタッチで丁寧に綴ってゆく。心の救済を宗教に求めるヒロインを、愚直ながらも温かな優しさで見守り続ける不器用な男を「グエムル -漢江の怪物-」のソン・ガンホが好演。監督は「オアシス」のイ・チャンドン。
 シングルマザーのシネは、幼い息子ジュンと2人で、亡き夫の故郷・密陽(ミリャン)に引っ越し再出発を誓う。地元の小さな自動車修理工場の社長ジョンチャンは、そんなシネと出会い心惹かれる。何かと世話を焼いてはシネの気を惹こうとするジョンチャンだったが、今も夫を心から愛しているシネは、彼を俗物男と評して冷ややかな対応。そしてようやく新生活も落ち着きを見せ始めたとき、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲う。息子のジュンが誘拐され、全財産を身代金として渡したものの、結局ジュンは遺体となって発見されたのだった。絶望の末に、薬局の女主人に勧められたキリスト教への入信を決断するシネだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2012-04-19 01:40:51
最近の映画にはあまり見られない苦悩の心象図を徹底的に描いている。それはそれでそこそこいい線いってるんだけどね。しかしこのやりきれなさはどうしようもならない。全般沈鬱でモヤモヤして突き向けない。ソン・ガンホの役割も中途半端。折角ここまで付き合ったんだからもっとサラッとしたラストにして欲しかったなと思う。
投稿者:陸将投稿日:2011-02-04 15:23:53
【ネタバレ注意】

亡き夫の故郷で再出発するために、都会から引っ越してきた1人のシングルマザーと、その息子。
しかし、その街で待ち受けていたのは、ユートピアではなく悲劇である。

だが、その悲劇を引き起こしてしまったのも、皮肉なことに母親であろう。
都会からやって来たというほんの少しの優越感と、理想と現実の狭間での足掻きが、悲劇を手繰り寄せてしまったのだ。
だからより一層母親は自分を責め、狂気に陥っていく。

そこで登場するのが本作の主題である「キリスト教」だ。
傷ついた魂を、主が癒してくれる。
そんな信仰の力により、再生の道を歩んでいく彼女。

しかし、自身の中で絶対だった神への疑念が、彼女を再び失意と絶望へと突き落とすことになってしまう。
彼女が投げかける神への問い掛け。
そんな彼女の姿勢は、宗教や信仰といった不可視的なものの存在の危うさや不確かさ、さらには滑稽さをも露にする。

主は“汝の敵を愛せよ”と説き、罪を“赦す”ようにと説く。
だが、そんなことを一体誰ができるのだろうか。

我々人間は、聖人ではなく俗人であり、天上ではなく地上に生命を宿し、そして完全ではなく不完全な生き物である。
それに気づくことができれば、きっと主人公も救われるだろう。
彼女にまるで影のようにつきまとっている男の暖かな眼差しが、常に寄り添っているのだから。

投稿者:kfolks投稿日:2009-07-28 15:09:11
【ネタバレ注意】

この作品にも表されている様に、韓国はキリスト教信者が多い。
しかし、この映画はその信仰に対して真っ向から「反」を唱えている。
監督さん、暗殺されていないだろうか・・

シネは「仇を赦す」事で相手に対して究極の優位に立ち、
余生を穏やかに過ごすつもりだったのか・・・
それなのに、自分より数段劣位だと思っていた相手から
「同士」呼ばわりまでされてしまう。

結局、人間の倫理観で物事を捉えると「神の感覚」とはズレるという事ですかね。

嘘をついたのは神ではなくシネさん、貴方の方だったのでしょう。
「赦す」という行為は世界征服より難しいのです。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-05-22 14:01:10
【ネタバレ注意】

典型的な、人間をありのまま描き、結論は観る側に丸投げの映画。同じ監督の「オアシス」は傑作だったのになあ。とにかく長いし、ヒロインの身に起こる災難と彼女が取る行動、そして映画の主題も「普通」に見えてしまい、ソン・ガンホのキャラ設定も作品に符号してるようには見えなかった。
そして予想通りのそれで終わりかよというラストカット。土に当たる一筋の光。だから何なの?ヒロインは宮崎あおい(終盤では蒼井優)を連想させるが、年齢的には永作だな。

投稿者:replicant投稿日:2008-07-07 01:34:49
噂に違わず、素晴らしい作品でした。監督のイ・チャンドンの才能には驚嘆させられます。『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』と、この人の演出力は卓越していましたが、今回もまたヤラレてしまいました!彼は“人間”という生き物とその生き物を取り囲む全てのモノを恐ろしいほど冷静に捉えています。それは裏を返せば、不完全な人間という存在に限りない愛情を注いでいるようにも見えます。

人がとある行動を越す時には必ず何らかのきっかけがあると思うのですが、時には「暑かったから殺した・・・」というコトもあるでしょうが、多くの場合はその様な不条理な理由ではなく、様々な要因が重なって動かされるワケです。この作品は、起こりうる状況の積み重ねがとても丁寧に作られていて、ついつい引き込まれてしまいます。些細な見栄が取り返しのつかない悲劇を産み、主人公のミリャンが徐々に壊れていく・・・そして再生。映画はその様子を、まるで卵から蛹を経て成虫になるまでをじっくり観察するように描いていきます。

娘、隣人、風に飛ばされる髪、映し出される日差し・・・このラスト一連の計算されつくしたシーンの積み重ねは、この映画のエンディングを飾るのに相応しく、観る人の心の中に永遠に刻まれるのは間違いありません。“秘密の日差し”が何処にあるのかを、強烈に教えてくれます。時折、仰がれる“日差し”・・・その日差しは時に恨めしく、眩しすぎますが、人を暖かく包む日差しは天上にだけあるのではないのですね。人間なんて所詮“俗物”。だからこそ、愛おしいのでしょう。

カンヌ映画祭主演女優賞を獲得したチョン・ドヨン(ミリャン役)の演技は筆舌に尽くしがたく(最近、何処かで見たな、このフレーズ・・・)、それは心の芯を鷲づかみにされるような感じです。人間の誰しもが持っている心の中で蠢くどろどろしたモノ、虚無、不安、絶望、渇望、葛藤、煩悩、見えない叫びとも言える様々な感情を見事なまでに表現しています。また、そのミリャンを支える御馴染みのソン・ガンホ(ジョンチャン役)がまた素晴らしい!この人はどんな役をやっても嫌味がなく、存在感だけが残る得がたい役者です。

それにしても、何故にこんなにも素晴らしい作品が(東京の場合)シネマート六本木とシネマ・ロサのマイナー過ぎる映画館(館主の方、ゴメンナサイ)でしか上映されていないんでしょうか?とても信じられません。本当にもったいない!
投稿者:黒美君彦投稿日:2008-06-23 02:01:04
【ネタバレ注意】

限りない暗喩と寓意に満ちていながら、決して衒学的に陥らず、観る者を揺さぶらずにおかない傑作。
舞台は韓国南部の慶尚南道に実在する小都市密陽(ミリャン)。国内でも長く差別されてきた農業地帯の変哲もない小さな町だ。死んだ夫が住みたいと言っていたというこの街に、幼い息子とともにイ・シネ(チョン・ドヨン)がやってきたところから物語は始まる。
実はシネの言葉にはいくつもの綻びがある。死んだ夫が裏切っていたらしいのに愛し合っていたと思い込もうとしていること。さほど資産があるわけでもないのに、土地を探し歩き、あたかも資産家であるかのようにみせかけること。
やがて息子のジュン(ソン・ジョンヨプ)が悲劇に巻き込まれる…。

いくつもの印象的なシーンが記憶に刻まれるが、その中心に常にいるのが主演のチョン・ドヨンだ。2005年の『ユア・マイ・サンシャイン』(パク・チンピョ監督)でエイズに侵されたホテトル嬢を演じ、強烈な存在感を示した彼女が、この作品ではさらにとんでもない演技をみせる。
誘拐犯からの電話を受けるシーンはまさにひとり芝居の真骨頂だ。身体全体で誘拐犯の言葉に反応し、小刻みに体が震えだす。
悲劇に遭遇したあと、宗教にすがりつく彼女のどこか危うげな笑顔も忘れ難い。無条件で神を受容することによって救われる彼女は、神や赦しについてどこか浮わついている。そのことはやがて“神の裏切り”と彼女が感じたであろう刑務所での経験によって明らかになる。
愛憎は表裏一体。神への冒涜こそが、人生への復讐であるかのように転げ落ちるシネが、何者かに取り憑かれたかのような壮絶なチョン・ドヨンの卓越した演技力によって見事に描かれている。
死んだ夫の真似をしていびきをかいてみせる息子、そして息子の死のあと、その息子の真似をしていびきをかいて涙するシネ。彼女が手首を切るシーン、どれひとつ目を逸らすことができない。

そして、その彼女に常に影のようにつきまとう小さな自動車工場の社長キム・ジョンチャンを演じるソン・ガンホがまたいい。「見えるもの」「見えないもの」「何を信じるのか」「何を信じないのか」、様々な問いがいくつも私の中で呼び起された。シークレット・サンシャイン――密やかなる陽射しが示す問いは、明確な答えが用意されているわけではない。見えないが、そこにあるもの。形式ではなく、すぐそばにあり続けるもの。ぼんやりとそんな言葉が頭に浮かんだ。
無駄を一切排した傑作である。

投稿者:Longisland投稿日:2008-06-12 00:23:12
韓国映画苦手な私が号泣した「オアシス」の監督であり、数年前まで文化體育観光部長官(日本で言えば文化庁長官?)イ・チャンドン監督の新作。そんでもって昨年のカンヌ主演女優賞をゲットしたチョン・ドヨンとシリアスからコメディーまで卓越した演技を見せる韓国のデ・ニーロ(勝手に命名)ソン・ガンホが主演。この作品の公開を超期待してたんだよね。そんな訳で公開早々にシネマート六へ…平日朝一の回にもかかわらず一番大きいスクリーン(160席)は中高年夫婦連れ中心に30%の入り(流石

都会から悲しみから逃れる様に移り住んだ地方都市で、絶望のどん底に落とされた女性。彼女の精神が瓦解してゆく過程を冷静に美しく描いた傑作でしょこれは。

「敵を愛せ」とのキリスト教の教え、そんな不確かなものにすがる気持(無宗教日本人の感覚)と割り切れない母性の描き方は秀逸。絶望の中一途の光を見出すも最後は突き放したように残酷、けれどもスクリーンからは優しさが感じられる…マジ凄い映画。

追記 09.01.05
08年洋画 マイベスト2 
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールイ・チャンドン 
 ■ 女優賞チョン・ドヨン 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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