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黄金の腕(1955)

THE MAN WITH THE GOLDEN ARM

メディア映画
上映時間115分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月1956/05/29
ジャンルドラマ
価格:¥ 800
USED価格:¥ 498
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【解説】
 麻薬中毒者に扮するシナトラの、禁断症状に苦しむ迫真の演技が評判を取り、テーマがテーマだけに検閲論議のタネとなって、製作・監督のプレミンジャーがますますハリウッドの問題児たる面目を保った力作。“黄金の腕”とあだ名されるカードの名手フランキーは、六ヶ月の療養所生活を終え、古巣の町に戻った。アパートには車椅子生活の妻ゾシュ(E・パーカー)が待っていた。夫の飲酒運転の結果そうなったが、実は既に治っており、彼が自分から離れないよう不具のフリをしているのだ。フランキーは博奕打の暮らしに戻りたくはなく、施設で持ち前のリズム感を生かしドラムの修行を受けていたが、妻にとってディーラーの彼こそがよき稼ぎ手で、そのため再び麻薬に手を出すことも厭わない気配。売人のルイは影のようにつきまとう。そんな彼を親身に心配してくれるのは、酒場のホステス、モリー(ノヴァク好演)だけだった。その彼女にも今はヤクザな別の男が。やがて、フランキーにオーディションの口がかかる。恋人の目を盗んで練習に部屋を提供してくれたモリーの期待に背き、腐れ縁から受けた賭博が長丁場になり、その間、麻薬を打ち続けたフランキーは完全なジャンキーとなって、楽団入りのチャンスを逃してしまう……。全編を貫くバーンスタインのパワフルなスコアが圧巻で、映画音楽が初めて本格的にモダン・ジャズを取り入れた先駆けとして高く評価されている。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
27 3.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:スティン・グレー投稿日:2013-03-19 03:53:15
室内シーンの撮影がほんとうに素晴らしい作品。シナトラがエリノア・パーカーと棲むアパート。まず前半はこの室内でのカメラの縦横無尽さに驚く。カメラがドアの外まで人物を追う、あるいは追わない、こうしたショットのすべてに絶妙なリズムがある。登場人物の接点の役目を果たす酒場の撮影もいい。シナトラとマクギャヴィンがこの酒場を出て一緒にアパートに入るまでのロングショットについて他の方も書かれていたが、ほんとうに素晴らしいショット。シナトラがヤクに再び手を出したときのクローズアップに至るまでのピントのボカシ具合も、もう神業的なカメラワーク。
そしてキム・ノヴァクの最初の狭いアパートでのいくつもの長めのカット。いったいカメラはどこに設置したの?的な。そしてノヴァクの次のアパートでのシナトラのヤク切れ禁断症状治療。どういう間取りでセットの部屋を作ったのか?と考え込ませるほどにこの室内撮影もまた縦横無尽で素晴らしい。
ようするにカメラは全編たいへん素晴らしい。
シナトラは好みではないけれど、良い演技。エリノア・パーカーは『探偵物語』が品の良い美女役で良かったが、こちらはしょうもない女を演じて鬼気迫るものがある。
オーディション・シーンでシェリー・マンやショーティ・ロジャーズがチョイ出てくるのがどうという話もあるけれど、レコードで聴けば充分だし、映画で不必要に多く時間を割く必要もなかろうし、と思う。自分もジャズ好きながら。
オットー・プレミンジャーは『ローラ殺人事件』や『永遠のアムバア』のようなハリウッド古典的な映画作法からモダニズム的作法に移行し始めた感じで、それはタイトル・ロールのデザインにソウル・バスを起用している点でも象徴的。数年後にはもっとモダンな『悲しみよこんにちは』を撮るのだから。
キム・ノヴァクは健気だけれどエロかった!
投稿者:noir fleak投稿日:2013-02-23 20:10:10
音楽だし、シナトラはジャズドラマー志望という役だし、大いに音楽シーンがあると期待したが、大外れ! ショーティーロジャーズやシェリーマンが見られるのはわずか1分位。ハイライトになったはずのシナトラのドラムオーディションのシーンもあれで終わり? それなないよ、と言いたくなった。まあドラムを手だけ見せても仕方ないし、ピアノの真似よりもっと難しいから、そもそも映画には不向きなのかと諦めた。いっそのことシナトラがバンドシンガーだったら良かったのにとも思うが、時代は50年代だからそれも時代遅れ、、、

と、大いに失望の一作。長すぎる、キムノヴァクは全くのミスキャスト、とはいいえ、シナトラの演技は立派だ。エレノアパーカーもさすが。

ついに麻薬を再び打つシーンでのバックの音楽が秀逸。しかしエンディングはなんとストリングの音楽。ジャズ=麻薬と結び付けるかのようなこの選択はいただけない。
投稿者:bond投稿日:2012-06-30 08:48:02
【ネタバレ注意】

見事にカムバックしたのもつかの間、精神的に弱く、ちょっとのストレスですぐ薬に手を出す。シナトラの熱演も見事だが、サイドキャストも皆いい味出して、古さを感じさせない、名作。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2011-08-16 20:51:13
 見事なスタジオ映画。もう殆どのシーンがスタジオセットでの撮影で演劇的に見える部分もあるけれど、やはりプレミンジャーらしい縦横無尽なカメラワークが映画の視点を獲得し続ける。またエリノア・パーカーのアパート、酒場、麻薬の売人・ダーレン・マクギャヴィンのアパートという3つの屋内、そしてそれぞれの窓やドアを絡めた表通りとの空間造型によって高い緊張感を維持している。特に酒場の存在がいい。シナトラとマクギャヴィンが酒場を出て一緒にアパートに入るまでを酒場に置いたカメラが冷徹に見続けるロングショットが凄い。この場面を筆頭にエルマー・バーンスタインの音楽がシナトラの感情を表現する演出も興奮を誘う。(ちょっとアザトイとこありますが。)
 キャストではエリノア・パーカーが一人全体にオーヴァーアクトで臭いキャラクターだが、しかしそれほど嫌味ではない。むしろ表情のきめ細かさに感心した。また、彼女に対するプレミンジャーの演出が最後まですごぶる繊細なのだ。

#シナトラのオーディションを世話する大物の役はウィル・ライト。オーディションシーンの指揮者がショーティ・ロジャースでドラマーがシェリー・マン。2人ともセリフがある。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 00:23:35
ソウル・バス&フランク・シナトラ
投稿者:gapper投稿日:2009-03-01 15:30:52
 音楽だけはずいぶん昔(関光夫さんがNHK FMで活躍していた頃)から聴いていて、やっと見れたという作品。 麻薬で身を滅ぼすギャンブラーのテーマとして、とてもよい音楽であると思っているが最初の部分での使用は合っていないと感じた。ここは、施設から帰ってきて新規で直そうという場面でありこのテーマ曲では雰囲気に合っていない。テーマは全体を通して流れていて、編曲の度合いも少なく場面に合った調整に不満が残ったのが残念。 イカス音楽を用いたギャンブラーの映画といえば、「ハスラー」や「シンシナティ・キッド」を思い出すが、その先駆的な作品である。ただ、ギャンブル自体はあまり係ってこず薬中の方がメインになっている。後年サブの方が注目されて、いい作品ができるというよくあるパターンとなっている。ギャンブルのシーンもフランキー(シナトラ)が抜けた後に相手が盛り返すのだが、あまり強そうでなく緊張感が弱くなっていて、この点ももったいない感じだ。 エレノア・パーカー(ジョッシュ役)やキム・ノヴァク(モリー役)が、着飾ったり入念なメイクをしていないというのは真剣に作品に取り組んだということだろう。英国アカデミーで作品賞を取ったのもうなずける。エレノアの体は、運動不足の感じが良く出ていた。わざとではないかもしれないけど。 シナトラとノヴァクを見ていると、去年見た「夜の豹」を思い出した。同じアパートに住んでいるとか、シナトラが両手に花(リタ・ヘイワースと)状態な部分など、設定部分で似通っているところが多い。ただし、テイストはまったく異なる。 プレミンジャーは、製作も兼ねることが多いせいか芸術性に振り切るといった感じがなく、どこか無難にしている感じがする。音楽も予算の絡み、ギャンブルシーンやラストも尺の絡みで突込みが弱くなってしまったのではと、つい考えてしまう。結局、今半歩の踏み込みが足らず、惜しいことになったと感じた。
投稿者:asama投稿日:2007-06-30 00:12:29
見るべき価値のある一品。中でもキムノヴァックには参りましたね。このときわずか22歳。その色香、落ち着きが一体どこから来るものか。儲け役、とのネガティブな評価もあるが、どっこい、この陰と華を兼ね備えた役柄を、女優としてのキャリアも少ない彼女が、見事に演じ切ったのは、やはり天性のものか。女優が女優として、スターがスターとして確かに存在し、見る者の心を鷲づかみにした古き良き時代の作品を堪能しました。
投稿者:シネマA投稿日:2006-08-23 18:23:25
 それまではタブーとされていた麻薬中毒患者を主人公に据えたことと、自然なかたちで音楽に白人のジャズを取り入れたことで、アメリカ映画史に名を残す作品です。観ておいて損はない秀作だとおもいます。

 ストーリーは社会派というほど堅苦しい代物ではなくて、じつは通俗的かつ単純明快な人間ドラマ。公開当時ヒットしたから、わが国の日活のムードアクション路線にも影響を及ぼしていますね。

 麻薬中毒から立ち直ったフランキー(F・シナトラ)。社会復帰して楽団のドラマーのオーディションを受けようとする。アパートの階下に住む、旧知の女給モリー(K・ノヴァク)は更正を信じて喜ぶ。しかし、車椅子生活の妻ゾシュ(E・パーカー)と賭場経営者シュワイフカ(R・ストラウス)は猛反対。麻薬密売人ルイ(D・マッガヴィン)との腐れ縁も復活。かつて〈黄金の腕〉の異名をとった賭博ディーラー稼業そして麻薬常習者へと再び堕落していくフランキーだったが……。 

 シナトラはマーロン・ブランドを出し抜いて主役の座を勝ち取ったとか。役名がフランキーだなんて、そのまんまですね。入魂の演技は見もの。
 ルイの部屋で久しぶりに麻薬を打たれる。そのときの憑かれた顔の怖ろしさ。何日間も不眠不休でつづくポーカー勝負。息づまる顛末。モリーの部屋にかくまわれて禁断症状と戦いながら痙攣している姿も激烈。

 エリノア・パーカーの奇矯でハイテンションな憎まれ役も話題になりましたが、やや才に溺れていたかな。キム・ノヴァクは儲け役だということもありますが、抑制のきいたセリフ回しに誠意が感じられた。街角のキッチンのショールームを覗き込んでシナトラとしみじみ語り合う場面。胸に沁みたなあ。むかし名画座でこれを観てノヴァクのファンになったことを思い出しました。

 ヤクの売人を演じたマッガヴィンも好演だったけど、忘れちゃいけないのはフランキーの親友、眼鏡のスパロウ役のアーノルド・スタング。いい味、出しています。シナトラよりも小柄。

 プレミンジャーの演出はまるで商業演劇みたい。時にはクサすぎる場面もあるくらい。『手錠のままの脱獄』『恐怖の岬』などで知られるサム・リーヴィットの白黒撮影は秀逸。
 この映画、回想シーンがひとつもないうえにカット数が少なめ。ふたりの人物が会話しているとき、うしろに小さく別の主要人物がかならずといっていいくらい映っている。念入りにテストをくりかえして撮ったと想像。移動撮影が巧い。左右にキャメラを振ってからアップなんていうやつね。シカゴの歓楽街のセットも精巧。酒場の向かい側にヤクの売人の部屋の窓が。
 シナトラはたしかノヴァクより背が低かったはずだが、あまり目立たないように工夫して撮っていますね。パーカーは車椅子にすわってるから助かった?

 E・バーンスタインの力強いテーマ曲は、どこかで聞いたことのあるひとが多いかも。作中でも効果的にくりかえし使われていますよ。シェリー・マンとショーティ・ロジャースがチラッと顔を見せるのがジャズファンには興味深い。三十代半ばのシェリー・マンはやっぱ若々しいです。

 原作小説はハヤカワ文庫刊。とっくに絶版。未読。
投稿者:Tom投稿日:2005-02-17 08:17:50
50年代を代表する演技派の一人とみなされているのも納得。
スーザン・ヘイワードみたいなわざとらしさがない稀有な女優。
ラストの死に様も凄いの一言。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-11-22 11:53:10
戦後アメリカでもアル中を描いた「失われた週末」を初めとして異常心理を描いたものが多くなりましたが、この映画も、かなり麻薬の弊害について描いています。フランク・シナトラは麻薬禍に悩む男を演じて、思ったより好演でした。非常に自分勝手で精神的に弱い妻を演じるエリノア・パーカーと、逆に自己犠牲的な所もある善良なキム・ノヴァクの二人も、それぞれの性格を対比させる意味では成功していると思います。
ただ、演出的に言うと、車椅子のエリノアについての種明かしが早すぎるし、ラストが全体の流れから言って安易過ぎるとのが不満でした。音楽についてはモダンジャズを取り入れたという評価が高いようですが、シェリー・マンやショーティ・ロジャースが出ているといっても、ほんの少しで、BGMも私には、それ程のことはないと思いました。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演男優賞フランク・シナトラ 
 □ 劇・喜劇映画音楽賞エルマー・バーンスタイン 
 □ 美術監督・装置賞(白黒)Joseph C.Wright美術
  Darrell Silvera装置
□ 作品賞(総合) 
 □ 男優賞(国外)フランク・シナトラ 
【ソフト】
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