庭から昇ったロケット雲(2007)THE ASTRONAUT FARMERアストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲(ソフト題)
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【解説】 宇宙飛行士になる夢を諦めきれず、自分の農場から自作のロケットで宇宙を目指そうとする男と、周囲の妨害にもかかわらずその夢を支え続ける家族との絆を描く感動ドラマ。主演は「スリング・ブレイド」「バッドサンタ」のビリー・ボブ・ソーントン、共演に「サイドウェイ」「ナンバー23」のヴァージニア・マドセン。監督は「ツイン・フォールズ・アイダホ」のマイケル・ポーリッシュ。 小さな頃から宇宙飛行士になるのが夢だったチャーリー・ファーマーは、いつしかNASAの宇宙飛行士訓練プログラムに参加するまでになり夢へと確実に近づいていく。そんな矢先、父親が急死し、彼は実家の農場を継がなければならなくなってしまう。それでも夢を諦めなかったチャーリーは、独力でロケットを作り、自分の農場から宇宙へ飛び立とうと無謀とも思える計画を進めていく。夢に突き進むチャーリーを、妻のオーディと子どもたちが支えていく。しかしやがて、そんな彼の行動はFBIの知るところとなり、危険人物としてマークされてしまう。 【ウェブリンク】 【ユーザー評価】
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牧場の夢を諦めた父親の事が、彼を夢の実現へと駆り立てる一因だったりする点や、
家族の団結があって宇宙が現実の物となる点なんかは結構面白い。
義父に至っては亡くなっても力になってくれるというね…。泣かすね。
ただ、発射の失敗があまりに危険で恐ろしく描かれるので、ちょっと引いちゃった。
他人に危険を及ぼす場面は、ホンワカ家族の雰囲気にそぐわないよ。
太陽の影に入る緊張や、地味〜に地球へ生還する場面なんかは良かったけどね。
そこだけが気になった。
というわけでいろいろ考えてみたが、
これ以上のコメントが出来ない作品。
・・・・・・(´・ω・`;)。
さて・・・1961年に米国人初の宇宙旅行に成功したのはアラン・シェパードです。『ライト・スタッフ』でそのシェパード少佐を演じたのはスコット・グレンですが、その『ライト・スタッフ』で音速の壁を越えるテストパイロット・チャック・イェーガーを演じていたのはサム・シェパード。で、今回の作品で管制官として主人公のチャーリーを助ける長男の役名がシェパード。“シェパード”という名前はソラ(空・宙)飛ぶ名前の代名詞になりそうですね。
チャーリー・ファーマーことビリー・ボブ・ソーントンは「アルマゲドン」で宇宙へ行けなかったのがよっぽど悔しかったらしい。 よりにもよって穴掘りが行けてなんで俺が行けないんだ、とNASAを辞めた後も引きずったままに生きて、世にも救い難いロケットおじさんと化してしまった。 こうなったらもう誰にも止められません。 ロケットをおっ立てたままじゃ気が済まない、打ち上がんないとさ。
それでその為に親譲りの牧場を抵当に借金に借金を重ねて、更に燃料費が要るからと旧知の銀行マンを訪ねて、宇宙へ後ちょっとなんだ、と言う。 そうか後チョットでイケるのか。 当然カネ貸してくれるはずも無く、金利も滞納しているから差し押さえが掛かるとレンガをオフィスに投げ込んで来る。
と、なると燃料さえありゃ飛べるのだろうな、と思っていたら今度はまた、何故だか息子から娘のチビちゃんまで手を借りたいから、と休学させておいて、何をさせているのかは全然判らずじまい。 意味不明。
こんな調子でいて二言目には、子供達に夢は叶うと教えてやりたい、だもの、大分マズイんじゃ無いですかね。 叶わぬ夢だって当然あるはずだから、家族を路頭に迷わせる様な事までしてやる人間に共感は抱きづらいよ。
空は政府のものでは無い、自分ちの庭から宇宙に上がったって良いじゃないか、との心意気はヨシ、なんですよ。 でもこの主人公像ではどう見ても危険人物。 これは止めに入るFBIや連邦航空局が正しいだろう。
監督、脚本のポーリッシュ兄弟の作劇は芳しく無く。 FBI監視下に置かれたチャーリーがマスコミに普通の家族であることをアピールしようとカーニバルへ出かけるくだりなど、金に困ってたはずなのにそこで回転式の飛行機遊具を都合してしまう。 こういう事を描きたかったら、壊れてたのを引き取って俺が直したんだ、ぐらいにしておけば良い。 しかも借金の問題は義父の遺産で解決してしまうのだから全くもって馬鹿らしい。 映画が本当に訴えたかったもの、家族の絆で宇宙へ行って帰ってくる事からすれば金策の苦労なんて描く必要は無かったのだ。
ついにロケット打ち上げして衛星軌道に乗る辺りは宇宙空間独り占めで、スペースシャトル搭乗を断った甲斐もあった、と気持ち良く、結婚指輪の挿話も有って泣かせるが、観客の冒険心を煽ろうと宇宙船停電のピンチを盛り込んでしまって、これまた浅はかな話作り。
あんな個人製作の宇宙船の懸念箇所なんて、その気になって見れば停電どころの話じゃ無いはずで、「アポロ13」では電力不足からの凍えや結露水発生の危機まで描き込んであったぐらい。 今更こんな安っぽい故障の遺漏は出してちゃいけない。
この映画はSFじゃ無いのだ。 もう宇宙は個人の意志で手が届くんですよ、と謳ってるはずのものなんだ。 だからもっと重点置いて描くべきは、30年以上前も昔のアトラスロケットは今はこんな形で製作出来るし、コンピューターだって当時のものより家庭で使ってるものでもう性能桁違いだから管制だって息子でやれる、ってところを見せなきゃダメさ。 そうをしないで、どうして話しを面白く出来るのか。
帰還するチャーリーを報道しに戻らないマスコミも不思議だが、劇中、行動を揶揄していたジェイ・レノの番組に最後チャーリーは出演してしまう。 この映画は宇宙へ飛ぶのに、じゃママ行ってくるよ、って言う感じの内輪の空気が良いところでもあったのに、終いまでブチ壊し。
ところでビリーの元へ、シャトルへ乗せてやるからあきらめろ、と言いに現れるのがブルース・ウィリス。 「アルマゲドン」見た人なら、なんでオマエが生きてるんだ、とツっ込むとこでしょうけど、いや、これはちゃんと筋の通った説明付きますよ。 あの隕石を割った核爆発の衝撃でウィリスは飛ばされる、と丁度そこで離脱中のシャトルに追いつくんだね、で、今度こそ死ぬかと思った、とかなんとか…
本作はそんな大馬鹿野郎だがなんか羨望を禁じえない男が主人公。
「夢」のためなら家族に迷惑掛けまくり、生活というか財政破綻。でも良く出来た家族からは理解され協力される…正に「夢」だわな〜ぁ。
あまりにも良く出来すぎなご都合主義ストーリーも、アメリカンドリームを恥ずかしげも無く正面から描いた潔さは見事。
あまりにもありえね〜ぇ展開、ひねりも何にも無く宇宙にいっちゃうってストーリーに乗れるかが本作品を楽しめるかの鍵。
一歩間違うと大馬鹿映画になりそうなものの、家族愛映画にまとめた構成は流石。