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誰も守ってくれない(2008)

Nobody to watch over me

メディア映画
上映時間118分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月2009/01/24
ジャンルドラマ/サスペンス
殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる──。
誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]
参考価格:¥ 5,985
価格:¥ 4,190
USED価格:¥ 823
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 Photos

【クレジット】
監督:君塚良一
製作:亀山千広
プロデューサー:臼井裕詞
種田義彦
アソシエイトプロ
デューサー:
宮川朋之
ラインプロデュー
サー:
古郡真也
脚本:君塚良一
鈴木智
撮影:栢野直樹
美術:山口修
編集:穂垣順之助
音響効果:柴崎憲治
音楽:村松崇継
主題歌:リベラ
『あなたがいるから』
VFXディレクタ
ー:
山本雅之
照明:磯野雅宏
製作統括:杉田成道
島谷能成
装飾:平井浩一
録音:柿澤潔
監督補:杉山泰一
出演:佐藤浩市勝浦卓美
志田未来船村沙織
松田龍平三島省吾
石田ゆり子本庄久美子
佐々木蔵之介梅本孝治
佐野史郎坂本一郎
津田寛治稲垣浩一
東貴博佐山惇
冨浦智嗣園部達郎
須永慶
掛田誠
水谷あつし
伊藤高史
浅見小四郎
井筒太一
渡辺航
佐藤裕
大河内浩
佐藤恒治
長野里美
野元学二
菅原大吉
西牟田恵
平野早香
平手舞
須永祐介
山根和馬
浮田久重
柄本時生
ムロツヨシ
青木忠宏
渡仲裕蔵
阿部六郎
積圭祐
木村佳乃尾上令子
柳葉敏郎本庄圭介
【解説】
 社会的に注目を集める殺人事件を巡って巻き起こるネットの暴走やマスコミ報道のあり方を、警察による容疑者家族の保護という新たな切り口で問い直す力作社会派エンタテインメント。「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手掛けてきた君塚良一監督が、その取材の中から生まれてきた構想を基に自らメガフォンをとり映画化。突然兄が殺人犯となったことから追いつめられていく少女と、彼女を世間の非情な視線から守ることを命じられた刑事が繰り広げる過酷な逃避行の行方をドキュメンタリー・タッチに綴ってゆく。主演は「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市とTV「14才の母」「母べえ」の志田未来。
 ある日突然、未成年の長男が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されてしまった船村家。両親と15歳の妹・沙織は状況も分からぬままマスコミの好奇の目に晒され、激しいバッシングに追いつめられていく。そんな中、刑事の勝浦は容疑者家族の保護という任務を命じられる。さっそく保護マニュアルに則り所定の手続きが進められ、三人別々に保護するため、同い年の娘を持つ勝浦が沙織を担当することに。しかし、沙織を匿おうと懸命に手を尽くす勝浦だったが、マスコミはその度に居場所を嗅ぎつけ執拗に沙織を追いかけ回す。やがて勝浦は、東京を離れ、ある場所へと向かうのだったが…。
<allcinema>
【関連作品】
誰も守れない(2009)TVムービー
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:ピースケ投稿日:2014-09-23 19:45:05
ニコニコ笑顔の柳葉夫妻が非常に気持ち悪いんだが・・・。
主人公に対する本音はどっちなの?
投稿者:uptail投稿日:2012-08-20 10:44:24
演出:7
演技:7
脚本:7
音響:6
投稿者:もりじ投稿日:2011-01-15 04:38:59
【ネタバレ注意】

やばい、何げに評判良かったし佐藤浩市だしなんの疑いも持たず期待してみたら…
こんりゃーひどい!見てる途中から相当白けたわ。劇場で見なくてよかった
そもそも周りや大衆が一辺倒すぎる。本気で犯人の妹まで悪いと思ってるやつなんかそんなにいるわけない!
つーか主人公が「あなたのせいで家族がいなくなった」って…んなわけねーよ!どう考えても兄貴のせい。てか母ちゃん家族置いて勝手に死んだんじゃん。

いやはや、あまりにご都合主義の型にはめまくった登場人物たちばかりな上演技力が危うい人がちらほらいるからストーリーに集中できんかったわ。
アホなご都合主義が許されるのはコメディだけ。
君塚はマジでコメディだけしてなよ…

投稿者:BMG投稿日:2010-05-11 11:17:28
柳葉といった役者の方々は、みんな鬼気迫る演技をしていましたが、マスコミの行いがあまりにもひどすぎて逆に嘘くさく見えました。
流石にカーチェイスはしないだろ・・・・
しかしもしこれがべて実際にあることだとだとしたら、本当に憤りを感じさせますね。ほんとにたちが悪いと思います。考えさせられました。
なんだかんだで、すっごい引き込まれましたし悲しい最後にはならないでよかったかな。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-02 08:28:44
観る価値のある邦画
「誰も守ってくれない」
今、我々がどういう国で
生きているのかを浮き彫りにしている
http://mototencho.web.fc2.com/2009/daremo.html
投稿者:投稿日:2010-01-24 23:39:41
オープニングの出来は素晴らしい

リベラの楽曲も凄くマッチしてる

ストーリーで気になったとこ

・容疑者逮捕の時のマスコミの報道姿勢
未成年者の自宅前から中継はしないよな?

・ネット掲示板の住人

盗撮犯がいかにも秋葉原な格好してる時点で笑った
パソコンにもアニメのシール貼ってたな
・松田龍平

登場させる意味あるの?
投稿者:半熟卵投稿日:2009-12-31 16:03:17
志田未来
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-11-30 01:57:20
ストーリーの骨子は悪くないと思うが、他の人の書き込みにあるようにマスコミやネットオタクの行動が過激すぎて、リアリティに欠けている。前半のカーチェイスは音楽を被せるのも含めて馬鹿げているし、加害者の母親の自殺もあり得ないほど早過ぎる。要するに龍平と木村佳乃を除けば誰も彼も卓美と沙織を追い込む為のお膳立てに過ぎない訳ね(ギバちゃんも「あんたの顔なんか見たくない!帰れ!」と怒鳴った暫く後には「ご家族でお越し下さい」と笑顔で言うなど本心が解らない)。あと卓美が沙織を匿おうとする場所も、彼の妻と娘が居る自分の家にしても良かったと思うし、リベラの音楽を序盤に流したのには文字通り耳を疑った。
投稿者:デジゴン投稿日:2009-09-07 07:27:52

今はネット社会も整備されつつあって、
当初の匿名掲示板の凄まじさは影を潜めています。
ぼく位の年代では、
過去のいくつかの悲惨な事件当時の状況が浮かび上がってきます。
あの1989年の事件では加害者は一家離散、親が自殺しています。
小学生を殺したのが未成年の少年だった事件も参考に作られています。
当時は加害者の家族の人権が無いに等しかったようです。
当時はネットの代わりに3流週刊誌が民衆の代弁者をなのって、
相当ひどい仕打ちをしています。

アメリカでは西部劇で、背中合わせに決められた歩数のあと
向き合いざまに打つ決闘シーンがあります。
じつは決められた歩数を守らなかったりした場合の事が描かれていません。
見守る民衆が卑怯な者を絞首刑にしています。
映像化できない大量虐殺を人類(日本人も)は世界大戦で経験しました。

戦争地帯がまだ世界には存在しています。
そんなところで正義とは何かは問えません。
だからまず戦争を終結するとアメリカは言いましたね。

これだけ戦争の無い時代を積み重ねた、
日本のような高度文明社会はかつてなかったと思います。
これからは時代にふさわしい正義(哲学)を持ち、
乗り越えなければならない世紀的な大局面なのかもしれません。

もっと善悪が分かりずらい映画の方が観るものが考えると思いますが、
日本文化では消化不良に陥るかもしれませんね。

投稿者:エピゴーネン投稿日:2009-04-28 22:13:01
【ネタバレ注意】

ネットの住人が大勢で突撃してくるのはどうかと思う。
志田未来演じる少女は殺人犯ではなく、殺人犯の妹である。
実際には加害者の家族にも非難の矛先が向くことはあるだろうが、作中の描写は演出過剰だと思う。しかもパソコンで刑事を叩くって……。
しかし、君塚氏が曲がりなりにも映画を撮れる人であったことに安心した。

が、志田未来の彼氏役はいただけない。
志田との電話でのやりとりのシーンでは女友達だと誤解してしまった。
なんで彼をキャスティングしたのか。
彼が男であることに気付いた瞬間、ピアスをした刑事の不自然さなんか吹き飛んでしまった。

加害者家族を保護するというモチーフは、自分にとってはありそうでなかったものなので、全体的には面白く観られたが。

投稿者:はこまる投稿日:2009-02-28 00:34:03
くぅぅ〜、カッコよすぎるぜ佐藤浩市。男だねぇ(笑)。役所広司と同じで髪型はかなりビミョーだが。

志田ちゃん熱演。波のシーンが5回以上出てきます。ちょっと欲張り過ぎてまとまりに欠けていますが、こういった社会派エンターテイメント映画の復権を望むものとしては、作品としての完成度はともかく、その意義はよしとします。

君塚さんはこれが監督としては三作目ですか。前作『容疑者何とか』は、正直あんまり真面目に観なかったので覚えていませんが、本作では少年犯罪というデリケートな問題を軸に、それぞれの趣向を盛り込み、なかなかてんこ盛りの内容です。それ故に私は退屈しませんでした。また、終盤には、女性のものと思われるすすり泣きが館内あちこちで響いていましたね。

製作プロダクションはFILM。しかしHD映像作品です。原田眞人の映画、もしくは『CSI』や『リ・ジェネシス』のイミテーションみたいな下品なカメラや、高テンションの粗雑な編集が正直観ていてつらかったのですが、ベースとなるストーリーライン(心に傷を持つ中年男と少女の交流)のあざとさ故に結局最後まで観てしまいました。また、家宅捜索直後の加害者側家族の扱いを見ても分かるように、綿密に取材をしたと思われる脚本の転がり方が興味を引くのも事実です。ただ、映画はこっちの方向へ進むことはなく、ややご都合主義的なエンターテイメント路線を目指していきます。まあ、それはフジテレビ映画だから当たり前か。

脚本は君塚さんともう一人いらっしゃるようですが、犯罪加害者の家族というあまりこれまで描かれたことのない題材。思いつくのは我が家限定の名画『手紙』くらいのものでしょうか。
上記のように、詰め込まれている問題提起が脚本家作品らしくかなり多様、しかも監督も兼務しているので、観ていて、やや焦点が絞りきれていない印象が拭えません。本来ならば硬派の社会派映画となるはずの作りが、中途半端に導入した娯楽のパーツにより消化不良をおこしており、お互いが足を引っ張りあう結果となっています。

映画の流れは、加害者の自宅→ホテル→刑事のアパート→愛人?の高級マンション→ファミレス→ペンション→ビジネスホテル→海岸→ペンション→海岸となりますが、問題は中盤以降のペンションのシーンになるのでしょう。泣かせどころの被害者夫婦の扱いがあまりに嘘臭い為、ちょっと白々しくなってしまいます。ストーリーの転がりは技巧でごまかしがききますが、キャラクターの心理や行動は頭で作った印象が強く、ごまかしようがありません。ちょっとドラマ的にご都合主義で、シナリオを知り尽くした脚本家の仕事とは思えないシークエンスになってしまいました。どうもこの辺りは文学臭が匂います。

それに、別に庇うつもりはさらさらありませんが、ネットを使って主人公たちを追い詰めてゆく気持ち悪い人たちが出て来て、これがとんでもない行動を起こします。このシークエンスにおいて、デティールとして画面に組み込まれているある物(ライターやパソコンのシール)が偏見を助長するような描写になっているのが少し気になりました。
途中で役目を終える佐々木蔵之介から彼らへのバトンの繋ぎかたを見ても分かるように、君塚さんは確信犯的にモラルなど持ち合わせていないかのような彼らを挑発し、「世間」とは別の形の、社会の病の象徴として描いているようです。結局これが作者として訴えたかった本作の真のテーマではないかと思わないでもないですが、これは少しフェアではないでしょう。このあざとさ(踊るシリーズ一作目の子供の扱いと同じ)がフジテレビ映画だからと言ってしまえばそれまでですが。それに、結果的にこの差別描写は映画自体の志を逆に貶める結果になっていると思います。

キャストはやはり志田ちゃんと佐藤浩市が好演。松田龍平もいい味をだして役者として順調に育っていて嬉しいものがあります。佐々木蔵之介は枕の役目でちょっと損な役回り。やたら色っぽい木村佳乃は一体何だったのでしょうか。ギバちゃんは相変わらずの演技(笑)。

作者の心意気は認めますが、いい映画になりかけたのにフジテレビ映画の呪縛が重くのしかかっている。「痛みを感じる心」という作品のテーマをセリフで言ってしまう稚拙さ。悪くはない映画ではありますが、娯楽へと向かうベクトルが、作者の真の資質を殺す結果となっています。図らずも、フジテレビスタイルの映画の限界を示した作品となりました。今度は本作で描かれた被害者家族描いてみるのもいいかもしれません。残念な力作。
投稿者:黒美君彦投稿日:2009-02-01 20:30:49
【ネタバレ注意】

CXらしさからは遠く離れた重い作品。ドキュメンタリーを意識したというだけあって、加害者の家族に対する歪んだ憎しみがリアルに描かれる…と評価したいところなのだが、前提となる条件があまりに非現実的。
まずは少年事件でTVが少年自宅前から中継をすることはあり得ないし、そもそも警察が少年を自宅で逮捕することも考えられない。重要事件であればあるほど、秘かに警察施設(所轄警察署とは限らない)に連れて行き、そこで逮捕状を執行するのが普通だ。ましてや、15歳の妹を撮影するためにパパラッチよろしく警察車両をマスコミの車が追い回すこともあり得ない。妹の写真を危険を冒してまで撮影してどこに掲載するというのだ?(もっとも、前半にカーチェイスを入れたかっただけ、というのはよくわかるのだが…苦笑)。
逮捕当日に両親に離婚を強要することも考えられなければ、新聞が不祥事で逮捕されたわけでもないのに特定の刑事を名指しすることも考えられない。
とにかくメディアの描き方がでたらめ。
さらにすでに他のコメントでも指摘されているところだが、ネットで暴れる連中の殆どは現実社会にコミットメントできないのだから、刑事に殴りかかったり大挙して別荘に押し寄せるような勇気も持ち合わせない。匿名だから暴れるのであって、これまた描き方が浅い。

佐藤浩市や志田未来、松田龍平は好演なのだから、もう少しプロットがしっかりしていて、ちゃんと“リアル”に描いていたらもっといい作品に仕上がっていたと思うのだが、君塚良一のいい加減さを払拭できなかった点が惜しまれる。

投稿者:NYY投稿日:2009-02-01 12:04:48
【ネタバレ注意】

びっくり! すごく重い。これがフジテレビ映画?
日本でこの手の話をやると、直ぐ被害者!被害者!って水戸黄門の
印籠を振りかざしがちだから、その影で謂れのなき差別を受けかね
ない存在に目を向けたのは意義のあること。
佐藤浩市も、志田未来も、柳葉敏郎も、佐々木蔵之介も(この人は
いなくても良かった)、皆、100%の善に描いてないところには
好感が持てた。
石田ゆり子だけは最初から最後まで優しくて、菩薩のような存在で
個人的にはそこんとこが特に素晴しかった。
 
ただし、ネットの暴走の部分は明らかにやり過ぎ。
家族が自殺に追い込まれたり、村八分にされることは昔からあるし
、その意味で「加害者の家族は村八分の被害者」なんだけれども、
犯罪者の家族に対する差別というのは、もっと地味で消極的な展開
なんだよ。
就職できないとか、結婚できないとか、周りの人から徹底的に無視
されるとか。
お前も連帯責任だ!ってリンチに向かうような処罰感情というより
も、「穢れ」た存在には近付きたくないというもっと根深くて陰湿
なものなのね。
 
現代の日本人は村社会じゃなくなった分、個人個人が不安になって
他人に対して不寛容でヒステリーになってしまっている面は確かに
ある。
しかし、.優奪箸巴,れるのは、あくまで加害者本人であって、
家族には矛先が向かわないものだから。
そもそも叩かれるのは、皆が知ってる有名人か、変態記事で叩か
れた新聞のように企業や組織だし、C,場所は、あくまでネット
上においてのみのことだから。
個人情報を晒す人というのは確かに存在していて、それは問題ある
が、実際にガラスを割るような過激な「行為」に踏み出す人は殆ど
いないから。
特に、公務執行妨害までやらかすツワモノなんて存在しないよ。
この作品は、存在しない人達から迫害されるというウソ話をやって
しまっていて、問題あると思う。
登場人物を単純な善とも悪とも扱っていない代わりに、マスコミや
ネットを単純な悪と扱ってしまってるんだわ。
 
娯楽作品ならばそれで良いが、これは加害者の家族について考えて
欲しくて作った真面目な映画でしょ?(多分)。
センシティブなテーマを扱う以上、リアリティのあるものにしない
と危険だと思うよ。
様々な意見はあって良いし、むしろ、様々な意見があるべきなのだ
が、個人個人がその意見を形成するための材料に嘘が混じっていた
ら、デタラメな意見が形成されてしまうから。
 
「闇の子供たち」の時もそうだったけど、日本で社会派を名乗る作
品って何故、嘘を混ぜるんだろう?
それ以外のところは頑張ってる作品なのに、勿体無い。
嘘の部分に目を瞑ることができれば、伊豆だかどっかの海もキレイ
だし、それなりに見応えのある作品。

投稿者:replicant投稿日:2009-02-01 01:40:32
【ネタバレ注意】

初めて予告編に接した時に流れて来たメロディにすっかり魅せられてしまいました。何処かで聴いた覚えがあったので、てっきり有名なクラシックだと思っていたら、この映画の音楽監督・村松崇継の全くのオリジナル(「あなたがいるから/YOU WERE THERE」byリベラ)でした。ストーリーは容疑者の妹を守る刑事の話だとか・・・おお、なんか良さそう・・・と、思っていたら、脚本・監督が君塚良一だってんだから、こりゃダメだわ!それでも!この曲が流れる予告編は悪くは無かったので、毒を喰らわば皿までも!じゃないけど、先日TVでオンエアされたプロローグ・ドラマ『誰も守れない』を観てしまいました。コンビを組む刑事・勝浦(佐藤浩市)と三島(松田龍平)の温度差が上手く描かれており、終盤までは良かったんですけどねぇ・・・犯人が判明したら、そんなオチかよ!とちょっとガッカリでした。ところが、それも映画への伏線だったワケです。映画はこのドラマのラストからそのまま繋がって始まります。“木村佳乃の精神科医”とか“勝浦の過去”とか“シャブ漬け”“背筋が凍るぜ”なんてヤリトリはドラマを観ていた方が圧倒的に楽しめるのは間違いないです。

さて、本編ですが、幾ら邦画に甘いモントリオール映画祭と言えども、さすがに脚本賞に輝いただけあって見応えある作品でした。オープニングでリベラの唄うテーマをバックに描かれる一連の流れから否応なくは引き込まれてしまいました。密室での出来事が何処まで本当なのか分かりませんが、有るかも?と思わせる、畳み掛けるような演出力もなかなかでした。勝浦が思わずこぼす「一番情報を持っている奴が王様だ!」という言葉はドラマ版でもそうだったように、今や一番怖いのはマスコミではない!ということを象徴しています。また、登場人物のバックボーンをキチンと描いているので、それぞれの立場での感情の動きが手に取るように分かるのも好感が持てます。事件が起き、関係する人々の感情と思惑が入り混じった複雑な人間模様は一見の価値がありました。残念だったのは本庄を演じる柳葉敏郎なんですが、相変わらず下手です。例によって口を真一文字にするしか脳がありません。それぞれでのシーンの演技がその場限りで、一連を通してひとつのキャラとして完結しているように感じられません。相当に重要な役柄だっただけに惜しまれます(Stingr@yさん、すみません!他意はありません)。それにしても、君塚良一も捨てたもんじゃないですね。やれば出来るのなら、もうちょっと“踊る〜”の劇場版も頑張って欲しいなぁ・・・( ̄。 ̄ )ボソ…しかし、最近のフジTVはどうなってるんだ(苦笑)。

ひとつ気になることが・・・ラスト近辺で佐々木蔵之助介演じる新聞記者が自分の特ダネが一人歩きしたことに対して、どう思っていたのか?

A:自分の特ダネが一人歩きし、その特ダネを自分で御しきれなかった事に後悔していた!
B:自分の特ダネが一人歩きし、とんでもない状況が生み出されていた事に後悔していた!

さて、どっちなんだろ?オイラはB!

投稿者:Stingr@y投稿日:2009-01-17 16:28:47
 フジTVが絡んでいるので、また「踊る大捜査線」の亜流か…、とダメモトで観たのだが、これが何と秀作。犯罪加害者家族に対するマスコミやネット上の執拗な非難・誹謗中傷が、いかに彼らを精神的・肉体的に追い詰めて行くかを真正面切って描いた。そこに、3つの家族の物語も織り込んである。つまり、現実社会を映すドキュメンターリー性(※)とエンタテイメントとしてのドラマ性が見事に融合した作品だ。

 細かい部分では、役所と裁判所が、加害者の両親に離婚と再婚を半ば強引に勧めて苗字を妻の旧姓にさせたり、警察は、妹から兄についての供述が得られるまで妹を母親の遺体に引き会わせなかったりする。こういった表には出てこない闇の部分も、実際には起きているんだろうなと思わせる真実味がある。そこからは、加害者家族をマスコミなどから“保護”する、という美名の下に家族を引き離し、加害者家族に口裏合わせをさせないようにする警察の意図も見え隠れするのだ。

 佐藤浩市、志田未来、柳葉敏郎、松田龍平と上手い役者をそろえ、静かな演技の中に心の動揺や切迫感を表現している。佐藤と志田のやりとりも迫真の演技だが、私が注目したのは、本庄(柳葉)が、勝浦刑事(佐藤)を迎える場面で、柳葉からは本庄の心の内まで伝わってくる。さらには、勝浦刑事を迎える場面と送り出す場面との本庄の心の対比が見事に表現されている。志田は黙っていればいい演技ができる。

 オープニングシーンには台詞は無く、リベラの歌だけで天国から地獄に突き落とされる家族を描いている。もはや望んでも元には戻らない幸せの日々と、これから続く「誰も守ってくれない」日々が、静かに交錯して行く短いがすばらしいオープニング。そして、少女に癒しを与える場としての伊豆の風景が、これまた見事に映像の中に収まった。

(※)この作品はドキュメンタリーではない。そんなものはNHKの特集番組に任せればよい。いつも言うが、映画はリアリズムの奴隷ではない。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 新人俳優賞志田未来 
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