007/慰めの報酬(2008)QUANTUM OF SOLACE
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【解説】 前作「カジノ・ロワイヤル」に引き続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役に扮した人気サスペンス・アクションのシリーズ第22作。本作は「カジノ・ロワイヤル」エンディングの1時間後から始まるというシリーズ中異例の続編。初めて運命を感じた女性を失い復讐心に駆られたボンドが、諜報員である自らの使命との間で揺れながら闇の組織へ立ち向かう姿をリアリスティックに描く。監督はこれが初のアクション作品演出となる「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。 何者かの陰謀によって愛するヴェスパーを亡くし、復讐を誓ったボンドは、彼女を操っていたミスター・ホワイトを捕らえ、真相を究明すべく尋問する。そして、彼の背後には世界中の有力者や諜報機関をも取り込む巨大な組織が存在していることを知るのだった。その調査のため、まずハイチに向かったボンドは、そこでカミーユという謎めいた女性と出会う。さらに彼女を通じ、組織の幹部ドミニク・グリーンを突き止めるボンド。グリーンの表の顔は、環境保護のため土地を買収する慈善団体“グリーン・プラネット”のCEO。だがその裏では、ボリビアの土地に眠る貴重な天然資源の独占を目論み、それを機に世界支配を企んでいた。上司Mから、グリーンの陰謀を阻止する任務を私情を挟まず遂行せよ、と念を押されるボンド。ところが、カミーユも実はグリーンと共謀するボリビアの将校に愛する家族を殺され、復讐の機会を窺っていると知ったボンドは、彼女と共にグリーン打倒へ奔走していく。 【ウェブリンク】 【関連作品】
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実にアクション満載でモーターボートも壮絶、飛行機も壮絶…その後に陰謀の一端が発見される。人は死にまくり、銃撃、爆破…いやとんでもないです。
そこに複雑な利害関係やら野望を持つ人間達、ボンドと女性諜報員の感情、復讐〜って仇打ち的な要素が入ってラストの大爆発なクライマックスを構成しています。
動けば動くほど死体はボンドがほぼ腹いせのように作っていると思われ、カードも停止〜パスポートは手配されて、兎に角ロンドンに連れ戻せって案内役の彼女が階段から敵を突き落としたりボンドに服を調達?して貰ったりと魅力を発散するのだが…ゴールドフィンガーな彼女もボンドの仕業って…そりゃダブルで可哀想です。
この感じは“消されたライセンス”に近いものがあるかもですね。フィリックスとの友情か〜マティスって男は消されるし。
…と、ボンドがお洒落?っぽい一言ジョークらしきものを言うようになってきてる。非情な感じのボンドも僕は悪くないと思いますがね。仲間をゴミ箱に入れて現金を抜き取る…麻雀放浪記的に死んだ奴は負けなのかもね。
前作はあのセリフと音楽でシビれるラストを構成していたのだが……で僕らは前作でボンドがボンドになった瞬間なんだ…って認識した筈なのだが…
まぁボンドのテーマはシリアスな分には使いどころが難しいのかもですね。絶体絶命の危機を華麗に回避して大空に飛んでゆく…なんてシーンには填りまくりですがね。って思ってたら…下のコメントで“もしかして三部作?”って書いてる人がいます。そうか前作はガンバレルが無かったのか!それは気付かなかったなぁ〜(手の込んだ事をやり過ぎでは?)
それとオープニングの影絵はグッドです。アリシア・キーズはソウル好きにはシーンを引っ張るトップスターじゃないですかね?
しかも一瞬なんだけど、ボンドがフィールズ嬢(カミーユより可愛いがな)を誘う時、
ちょっとだけ雰囲気が柔らかくなるんだよね!
こうやってガチなボンドから、エロいボンドに成長(?)してゆくのかな〜。
心が乱れてやたらと殺しまくっていたが、そっちの方も後半は落ち着くしね。
ボンドっつーと、男として出来上がってるイメージだから、成長を見るって面白いが変な感じ。
ああ〜…マティスが!死なないで欲しかったなぁ…。
っつーか、愛した人を殺されたから、って理由で片っ端から殺しまくってちゃスパイじゃなくてチンピラでしょ。
だと思うけどなんかイマイチって感じてしまう。
アクションシーンはヒドいカット割りで見ていてくたびれるし
まるっきりボーンだよなと思ったらみんなそう思っているのね。
私はアレ嫌いだ。とにかくアクションが見づらい。
ストーリもなんか暗くて本来の007の明るさが全然ない。
前作も暗かったけどそれでもヒロインとそれなりにユーモアがあったけど
今回はとにかく暗い。
明るくサクッとみたいんだけどな。
ストーリも煮え切らないし大体さ、悪役が単なる小物じゃん。
車やボート壊して終わりなんてさ。飛行機もショボいし
これがリアルなの?・・・つまらん。
そういうのボーンとかでやったじゃないのさ。
007には改造車や隠しアイテムで戦って貰わないとさ
Qもいないし・・・興行は大成功だそうだけど私はこの路線は
前作で十分だよ。なんかこれ続きがありそうじゃん?
やだな。
ヒロインのオルガ・キュリレンコはすっごく良かった。
ヒットマンとは違った魅力がでてたと思う。
これから注目したい女優さんだね。個性的でキャラが良くでてる。
前作からの引き続きとしてホワイトの尋問前に、ヴェスパーと彼女が救おうとした恋人の写真がMから提示されて、男の方は死体で見つかったがDNA鑑定の結果は別人だった、との説明を受けるとボンドは隙を見てその写真を懐へ忍ばせる。
これは当然、この男にいずれ復讐してやろうと思えばこそで、以後の行動もリベンジが第一目標となっている。 私怨で活躍するボンドは「消されたライセンス」以来か。
MI-6に入り込んでいた二重スパイの妨害に拠りホワイトに逃げられてしまったので、キューバで使われた紙幣から手掛かりを追うのだが、「カジノロワイヤル」の賭け金て口座入金のシステムにしてなかったっけ? まぁ良いけど、
ハイチで本作のヒロイン、カミーユの窮地をボンドが助けるのは、彼女が組織に裏切られ命を狙われる存在と判ったからで、以前の007のように、単に美人だから、と言うよりもボンドの心情に基づいた色がついている。 もう一人のボンドガール、フィールズとよろしくやっちゃうのは彩りってところ。
ボリビアの元独裁者メドラーノにカミーユを下げ渡ししてしまうドミニク・グリーン、こいつは話の後半まで"何か悪い事をしている"だけの男なのが困りモンだが、本作の世界観では英米共に戦う敵が存在せず、国益を守るのが使命で、その為には悪党とも手を組むと、だからボンドみたいな男は疎まれる、と言うのが新機軸、脚本のポール・ハギスならもっと辛辣な設定に出来たかもしれないが、ボンドは女王陛下のスパイだからトンガリ具合もこの辺が限度かな。
シナリオとしてはマチスの非情な扱いに見所がある。 撃たれたマチスはボンドに、俺のことは良いんだ、と諭すように言う。 スパイは所詮消耗品、「M:i:III」みたく仲間を助けに行ったりするのが無い話で、道端で死ぬのがスパイなんだ、と言っている様、だからボンドが彼の死体をモノ盗りにあった様にゴミ入れのコンテナに投げ込むのは、せめてもの事何ですね。 グっと来るものがありました。
しかし強敵不在なのはやはり問題でドミニクはCIAへボンドの排除を頼んだのだから、CIAから凄腕がライバルに登場しても良かったのじゃないかな、フェリックス・レイターも再登場しているが、ボンドと違い「カジノロワイヤル」の時から本作のポジションに現れるのは変。
誰も来ないから頭脳派なはずのマチュー・アマルリックが奇声を上げてボンドに挑まなきゃならなくなる。
陸海空と取り揃えたアクションは全てノーマル仕様、脅しは銃では無く契約書で行われ、悪党はトランクの札束を満足して持って帰り、陰謀の目的は水資源、これでボリビアの水道代は俺達の思うがままだ、って喜んでるってことか、セコいねどうも。
…不景気なのだな、と思う。
アメリカとロシアで戦争させて、その後の世界の覇権を握ろうと宇宙や海中に秘密基地を作る悪役はもう出ないのだ。 第一、観客が求めてないのだろう、海上追跡アクションなどを見ても、いつもならパワーボートとか持ってくるものがゴムボートにまで仕様が落ちてる、でも観客にとっては水準的な中盤アクションとの印象は変わらないはずだ。 世界観を現実にアジャストさせていくことで制作費も抑えられる。 新兵器部門は閉鎖されてジョン・クリーズもリストラだ。 作品の内外で体質改革をしている。
正直、衝突に併せてカメラも揺らす手ブレアクションは拒否反応を持ってしまっているが、こうした"それでも良いモノを"と言う努力の甲斐あって英米ではシリーズ歴代興収一位だそうだし、これは判ってあげなきゃいけないのかな、と言う気がする。
ミスター・ホワイトは消えたままだし、今回の敵のリーダーだったグリーンは任務失敗で何者かに処刑されるし、MI−6の中枢にすら楽々と要員を潜入させるような強大な組織=真の敵の正体も明らかにされずに終わるし、どれをとっても未解決のまま。
こうなると意図的な次作への布石としか思えません。
第1作では、工作員から殺しのライセンスを持つ諜報員へ出世(?)して、自分の能力に自信を持ち過ぎたボンドが、生来の優しさと弱さから女に溺れて挫折を味わう話。
今回は個人的な憎悪と復讐の念だけで組織を追い続け、Mの指示にも聞く耳を持たず、敵対する者は容赦なく殺し続けてきたボンドが、最後に至って、ベスパーに裏切りと死をもたらした元凶である(実はボンドが最も殺したい相手であろう)元カレを射殺せずに官憲に手渡したことで「寛容な心の幅」=原題の真の意味を取り戻し、諜報員としても人間としても一回り成長する姿を描いた話。フォスター監督の起用はそれ故と判断いたします。
とくれば、あのガン・バレルが最後に現れたのも、これでいよいよボンドは真の007になったぞ、という制作陣のメッセージではないでしょうか。
この想像が当たっていれば、次回作こそ強大な悪の組織に対して正面から堂々と「My Name is Bond. J・B」と名乗りを上げ、マティーニと共に拳銃を携えた女王陛下の007ならではの勇姿が見られようというもの。
それを信じて楽しみに待ちましょう。
悪役は、誰かなと思ったら「潜水服は蝶の夢を見る」の方でしたか。ほんと悪そーでしたね。
ジャンカルロ・ジャンニーニのセリフ「若いころは悪と善がよく見えたが、年をとると見えにくくなる」ってのが良かったです。
007は、所詮は大英帝国の体制側の人間なので、そんなに好きではないのですが、その辺は置いといて、エンタメとして楽しめばいいんでないでしょうか。
昔の007より、この悩める007のほうが個人的には好きです。
でも、高級ホテルのスイートは、目立つのでスパイの方は泊まらない方がいいと思います。
前作が楽しめなかったんでスルー予定だったが、友人があんまり薦めるんでレイトショーにて鑑賞。
あまり悪く言いたくないが、残念ながら前作より更に落ちる出来だと感じた。
友人は「アクションがすごい」と絶賛していたが、流行りの手ぶれカメラ+細かいカット割りはいかにも「『ボーン』っぽく撮ろうぜ」という作り手の狙いがミエミエ。ただただ観づらいうえに、ヒキで位置関係や状況がわかるショットを入れないので、異様にわかりにくいわメリハリはないわ大変な出来。
アクションシーンにお祭りやオペラの映像をコラージュするのも冒頭・中盤と二回もやられると白ける。
だいたい前作の続編というのはわかるが、ストーリーも人間関係も何一つ説明がない不親切さはもう論外。観客が前作を見て覚えていることが前提とか バ カ かと思う。
ストーリーもお粗末。敵組織の首脳会議がオペラ会場の観客席で行われる(これも非リアルな「昔の007」の設定だよな)んだが、そんな大事な場所に面が割れているはずのボンドがひょいひょい侵入できるわ、その敵組織の陰謀も椅子からずっこけるぐらいショボいわ、クライマックスは真昼間の砂漠の真ん中にある建物にボンドたちが平気で侵入できるわと、P.ハギスが脚本を書いたとは思えない出来。
D.クレイグは前作よりも老け込んで、なんかもうしなびてきたな。俳優としては好きなんだが、相変わらず華も面白みもなく、ボンドどころかいいとこ「KGBの殺し屋その1」ぐらいの存在感。
で、このしなびた猿みたいなボンドにイギリス大使館の女がいきなりメロメロになったりするんだからまた笑える。だいたいボンドくん、復讐に燃えてたんじゃなかったっけ??
結局、前作同様「007シリーズ」のハデさとリアル路線(含クレイグ)の地味さのミスマッチが際立っただけ。作り手がどうして行きたいのかさっぱりわからないシリーズになってしまった。
リアル路線を頭から否定する気はないが、そんなにリアルにやりたいならスーパーカーも凄い性能の携帯も未来っぽいMI6本部(笑)も飛行機チェイスもタキシードの悪役もキレイなボンドガールもいらないだろ?
むしろ泥の中這いずり回って敵兵のノドをナイフで掻っ切ったり、必要とあらば女子供でも容赦なく射殺する「リアルな秘密工作員の007」にしちゃえばよろしい。
それはもう「007」ではないが、お約束のテーマ曲とオープニングすらエンドタイトルに回してしまったというのは、作り手の「ノーモア昔の007!」という意思表明だと受け取った。
悪いけどこの路線で行くなら次はもう観ないね。
概して、面白くないのかというとまあまあ面白い。満点なのはボンドギャル。油まみれじゃない人の方ね。
面白かったですよぉ〜
アクション映画観たいならこれって感じでしたねぇ〜
いやぁ〜恥ずかしながら・・・007シリーズを初めて映画館で
観ましたぁ〜
以前DVDレンタルでダニエル・グレイグボンドを見て
カッコイイと思っていて、次やる時は映画館で観ようって
決めていました
「ヒットマン」に出ていたオルガ・キュリレンコが
ボンドガールって聞いたら余計見たくなっちゃったよねぇ〜
観てよかったぁ〜
でも前回のが若干面白かったけどね・・・w
これから見に行く人は前作『007/カジノ・ロワイヤル』を
観てから見に行った方が楽しめますよ
賛否両論ですが・・・アクション映画としては好きです
次回作も続きものなのかなぁ〜???
う〜ん。見てみたいですねぇ〜
だいたい、いつものアレを最後に持っていくのもな。あれがあるから、007って感じがするのに。
僕が00シリーズでもっとも好きな、ヘンテコ秘密兵器が前回に引き続き出なかったのが残念ですが、次回で描かれるボンドは、余裕のあるボンドだと思うので、度肝を抜くような秘密兵器を期待したいと思います!
…どうりでアクションシーンの編集が雑なわけだ。フィルムをズタズタのこま切れにして画面ブレを加えた上、余計なカットバックまで差し込むもんだから、何が起こっているのかも分からない状態で終始閉口した。速いカット割りは極めると『ワイルドバンチ』の域に達するが、しくじるとただのカオス状態になる。最終的なフィルム編集権が誰に有ったかは知らないが、仮に監督が畑違いだったのならサポートも兼ねて腕の良い編集者を就けるべきだったろう。せっかくの硬派路線もこれでは活きてこない。
加えて、インパクトの有る強敵が登場しない、お話自体が大して面白くない等々、とても新生007を謳うに相応しい出来であったとは言い難い。
エンディングに流れる「ボンドのテーマ」が、いかにも借り物風に寂しく聞こえてきた。
映画を見終わって、その内容のどこが『慰めの報酬』に当たるのかさっぱり
わからない。
私にとっては、『日々の単調気味な生活に、ちょっとした刺激を与えるた
めの報酬ならぬ出費になってしまった。
この映画は「慰めの出費」が正しいタイトル。』などと考えた。
同じように考える人はいるもので、Yahoo!知恵袋でこの映画の題に関して
の質問があがっていた。それに対する答えの一つは「『慰めの報酬』は
誤訳。」
007の原作を翻訳している井上一夫の訳では、「慰藉の量の法則
(許してやれる、感情の量のこと。その限界を超えたら、人は愛していた
人でさえ、許すことが出来ず、ひどく残酷になる、という意味)」との事。
そんな映画の題名に関してあれこれ考えてしまうのも、つまりは映画が
今ひとつ、面白くなかったから。前作の「カジノ・ロワイヤル」のほうが、
断然内容的に上だった。サメの友達も前作のほうが好きだと言っていた。
しかし、この映画は欧米では昨年11月から公開され、興行収入5億5000万
ドル(約495億円)というシリーズ最高の大ヒットを記録したという。
だから、この作品が好きな人も大勢いるのだろう。
とにかく「アクションシーンの迫力ものが見たいのだ!」という1点に絞れ
るひとには合っていると思う。
「監督は「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースター。
人間の心のヒダを巧みに描くことで定評がある。」などと、書かれていた
記事もあるのだが、私には今回の007に人間の心のヒダを読むことはでき
なかった。
http://samech.web.fc2.com/dmovie/dsmove/mv090127.html
上を走り回ったあげくに落ちたところにはピタゴラスイッチなみの
仕掛けがあったりと、腹いっぱいになるほどにアクションを盛り込んで
くれたけど、そのどれにも目新しい工夫はなく、それに、
カジノ・ロワイヤルは観ているのに、話の流れが何がなんだか
チンプンカンプンで、物語としての面白さはなにもなし。
もう、こういったアクション物は、ボーンシリーズが目の上の
たんこぶになっていて、それを追い越すのはなかなか大変なんだから、
007シリーズ本来の味わいである、良い意味での荒唐無稽なところや
スマートなユーモアを基本にしたもの、それにたち帰ったらいいのでは
ないのかね。 ダニエル・グレイグの顔つきは、そっちのほうに向い
ているはずなんだから。
それにしても、ブランドものは強いってことか、平日なのにそこそこ
客が入っている。
アクション映画ファンの人は物足りなさは感じるだろうか
背後から襲われ「ウッ」とすぐ気絶しちゃうお茶目な面がすっかり影を潜めちゃったね。
それと今回はスパイグッズも出てこなかったような。この映画はべつに007で無くても
クレイグ版007については、前作での衝撃を超えてしまえばこなれてきたとさえ思ってしまう。こんな007も悪くはない、と思えてきた(無節操な…苦笑)。アクションはなかなか見せてくれるが、ジェイソン・ボーンを体験してしまった映画ファンからすると、そうしたアクションや復讐話も決して目新しく思えないのがつらいところか。もともとアクションとは無縁のマーク・フォースター監督だから、この作品でよくこれだけキレのいいアクションを繰り出したものだと評価してもいいのかも。
オルガ・キュリレンコや、悪役マチュー・アマルリックの魅力が今ひとつ描き切れなかった感は拭えなかったが、数多あるアクションスパイ映画としては及第点に達していると思う。ただ、やや印象の薄い作品であることもまた確か。次の敵はテロリスト集団が相手にならないことだけを祈りたい(そうなったら『ダイ・ハード』や『24』と変わらなくなってしまう…)。
今回も脚本にポール・ハギスを迎えられたのは大きい。物語にリアリティーと人間ドラマが色濃く現れ、作品全体になんとも言えない哀愁を漂わせている部分は、前回「CASINO ROYALE」と共通している。さりげなく隠された世界情勢に触れていたりする部分も単なる娯楽作品という枠に留めていない。前作の9.11に触れた部分、今回の温暖化信者たちの目論みなど、本当はさらっと流してしまうものではない。それがスパイ映画としての価値も高めていると思う。
クレイグ=ボンドの成長過程を描いた二部作としては非常に満足。カット割りに伴う音楽の使い方など、旧シリーズを意識している部分も見受けられたし、突き放した部分と、非常な世界に生きる一スパイの精神的成長を描いた部分が深い余韻をもたらしている。個人的には助演のオルガ・キュリレンコとのベッドシーンが一切なかったことが、より作品への評価を高めるに至ったと思う。
とにかく次回作が心配。ハギス、又は彼に遜色ない脚本家の参加がなければ、またおこちゃまボンドに戻りかねない。無理矢理Qとか出す必要ないから、この路線を保ってほしい。もう三回は劇場で見たい。
ただ前作「カジノ・ロワイヤル」のドラマとアクションが融合した面白さと比べると「慰めの報酬」はやや拍子抜け。
アクションで埋め尽くそうとする気持ちが先行してドラマが置き去りになってしまった感じ。
ボンドの口からはほとんど何も言葉が出てこないが、
復讐や葛藤の感情は上手く伝わってくる。
ただ復讐するボンドを強調しすぎている感もあり、観客の感情移入は難しい。
展開の早さがそれに拍車をかけ、常にアクションを静観しているような感覚だった。
それにマーク・フォスターは007の美学というか、格好良さがわかっていない気がする。
例えば、冒頭のカーチェイス後にトランクにホワイトが入っていて「なるほど!」と思ったが、
その直後にオープニングの曲が入るとなんだか微妙な繋がりに感じる。
エンディングもそれと同様で、なんだかしまってない。
それでもアクションは凄い映画。
カーチェイス、飛行機、船、バイク、肉弾戦、爆発・・・なんでもある。
モンタージュを多用したアクションシーンのクオリティは非常に高い。
それがドラマが薄いせいでイマイチのりきれないのが残念だ。
最初からアクションしかないとわかって見れば楽しいと思う。
因みに、この「慰めの報酬」、海外ではかなり成功しており、シリーズ最高の興業収入を記録した前作のカジノロワイヤルを上回る勢いらしいですが、私にとってはアストンマーチンを駈って、タキシードに身をつつんで、シエイクしたマティーニを飲んだ後に美女と仲よくしたり格闘したりする、お洒落なボンドが本来のボンドと言う感じですね。英語も、チェスターアクセントより、エジンバラアクセントの方が好きですね^^。
今のボンドはかなり職務に忠実なスパイそのもので、まあ時代を反映しているのでしょうね。
映画そのものはカッチリつくりこんであり、楽しめる作品であることは間違いないでしょう。http://de3hearing.skilup.net/
ただ、全体的に新しい試みをしてなくて、前作の成功から、1−0
で逃げ切るサッカーの試合みたいに守りに入ってる感じがした。
秘密道具が出てこないのが、やや不満。
台詞が深みがありそうで、あんまり無い気もしたんだけど、カッコ
良かったからOK。
冒頭で、自慢のアストンマーチンをボコボコにしちゃうとは勿体な
い。
建物から建物へ、ぴょんぴょんってのはちょっとスパイダーマンと
被ってるような・・・
前作同様のハードでダークなところは良かった。
もう、昔みたいなノーテンキな時代は終わってしまったんだよ。
今の時代の男は自分で汗かいて走ったり殴ったり蹴ったり殺したり
できないとダメで、男に一番求められてるのは体力なんだな〜。
孤独な戦いの最中に笑う必要なんかないし。
やはり、ダニエル・グレイグはスーツがよく似合う。
雑誌にボンドモデルのトム・フォードの58万円ってふざけた価格
設定のスーツが載ってたけど・・・
脇がかなり絞ってあって、後ろ向くとジャストフィットでビスポー
クな感じでカッコ良かった(トム・フォードがビスポークかどうか
は知らんけど)。
しっかし、オルガ・キュリレンコって、ソフィー・マルソーに似て
て、いー女だな〜。
ボクの好きなタイプの、ど真ん中。
復讐する女って設定もステレオタイプでナイスだし、美人は怒った
顔が一番美しい。
もう1人の女は、あれはチョコレイト?
たけし軍団のダンカンが組織の幹部ってことは、ボスはあの人で、
フライデーに殴り込んだりするのかね。
それは恐ろしい陰謀だ〜w。
敵を片っ端から殺すのは良いけど、トイレの把手を壊すのはダメだ
よ。
あれじゃ、急に催して駆け込んできた人が困るじゃん。
しかし、スタイリッシュさに欠けた眠い表情のダニエルボンドが暴走する様は、もはや007では無い。
巨大な組織である筈の敵が、親分置いてけぼりで終わったり、ホワイトも置いてけぼりだったりで脚本も詰め込み過ぎか・・・?
もう少しニヤリ・・・とさせてくれるシーンが欲しかったかな。惜しい!
「CR」のすぐ後からお話が始まるので、前作を踏襲した作りになっているのは当然として、今回は旧シリーズをどこか思わせる場面が出てきたりと、そういう心遣いがちょっと嬉しい。オープニング・タイトルはかつてのモーリス・ビンダーが手掛ていた、女性のシルエットが舞い踊るというアレが復活してるんですよ。
シリーズ初の試みか、今回は正統な続編。だから、「CR」を観ていないと人物関係が掴めないというもどかしさがあるんだよね。ベスパーのことを建前上、悪く言っているボンドだけど、彼女のことをなかなか吹っ切れないというちょっと未練がましいところがある。でも、それが本来の姿なわけで、非情な中にも人間的な一面が窺えるボンド像が今回もよく描かれていたと思う。
前回でもその迫力には驚嘆したけど、今回も体を張ったアクションが存分に出てくる。序盤にはまたしても壮絶な追跡劇が繰り広げられるのだが、屋根の上をドッタンバッタンと走ったり、高いところから落っこちたりと、とにかく走る、走る!! そんでもって飛ぶ、飛ぶ!! クレイグ・ボンドの特徴のひとつは、その超人的な跳躍力か。疾走感にシビレるが、「ボーン〜」シリーズからの影響が反映されていると取れなくもないね。
しかし、このボンドはMにとって優秀ではあるが頭の痛い存在らしく、Mの言うことをちっとも聞いてくれない。命令無視ばっかりしてるんだけど、それでもMにとってボンドは大切な部下。この2人の関係って、素行不良な息子を持った心配事の絶えないお母さん、といったところですかねぇ。面白いことに、Mの私生活がちょっとだけ垣間見れるという珍しいシーンが出てくる。化粧落しをしているオバちゃん、見たいですか?
マーク・フォースターという、どちらかといえばアクションものを得意としないであろうと思われた監督が、新生ボンドをどう描くのか? 追いつめられたボンドがギリギリの状況の中で、それでも愛する人を殺した組織への復讐を遂行しようとするというストイックな姿を描くのが今回の目指したものだったのでしょうね。そういう意味では、フォースター監督の起用は最適の人選といえるかも。
ひとつ難点を挙げれば、ストーリーの展開が複雑すぎるところでしょうか。ドミニク率いる悪の組織が、何を目的としようとしているかは中盤以降に明かされるのだが、ボンドとCIA、さらにはCIAとグリーン・プラネットとの関係が複雑に入り組み、ここにクーデターを企てる将軍が絡んだりと、ストーリーの骨子が少々見えにくい。上映時間がいつになく短いので展開も速く、下手すると置いてきぼりを喰らうハメになるね。
さて、半分お目当てのオルガ・キュリレンコですが、両親と姉を殺され、ボンドと同じ様に復讐を誓うカミーユ役を熱演! 「ヒットマン」でも魅力的だったけど、この映画でもあのちょっとボーイッシュな雰囲気が、前回のエバ・グリーンとはまた違った感じでイイんですよ。ベスパーは財務省職員だったけど、カミーユはボリビアの諜報員という設定だからアクションも見せてくれる。ところで、メインのボンド・ガールがボンドとまったく肉体関係を持たないというのも、考えてみれば珍しい。ベスパーへの愛は、それだけ深いということか。
「ゴールドフィンガー」からの引用が出てくる。これは最初から脚本にあったのか、フォースター監督の趣味なのかは判断できないが、偉大なるかの作品へのリスペクト表明と解釈しましょか。でも、ありゃ悲惨な最期だよ…。
主題歌についても少しだけ。今回はアリシア・キーズとジャック・ホワイトだけど、なんと、デュエットなんだね。で、僕の趣味から言っちゃえば、これも失敗曲だと思う(ゴメンね)。ところで、英国諜報部員の活躍を描く映画なのに、主題歌を歌うシンガーが英国出身でない人がこれで8作連続。こりゃ、マズいでしょ(ガービッジのシャーリー・マンソンはスコットランド出身だけど)。
エンド・クレジットの最後には、やっぱり出ました「James Bond Will Return」!! ハードなボンドはイヤだと言っておきながら、結局は愉しみにしてるんだから世話ねぇよな。手のひら返し、ここに極まる。
それは、ともかく。
プロダクション・デザインのみが、酬われた代価だった。イタリアの街、瓦屋根、オペラのトスカ、砂漠のホテル建築も素晴らしい。しかし、扱いがあまりにも粗く、かつ凡庸でもったいなく、
キャストも良い。Mもマティスもボンド・ガールにも満足した。ダニエル・クレイグは、ずいぶん眠ってないらしく、顔だけやつれ過ぎだけど。
しかし、脚本がひどい。ばらまかれた物語の芯を形成する要素を集約するのが、本編2時間弱の半分過ぎでは遅すぎる。誰にもついて来るなと言うのか。観客は、2年前の前作のデティールを憶えていなくてはならないのか。
そんなに偉いのか。
24話くらいのTVシリーズのダイジェストという手法では、面白くても映画にはならない。TVシリーズの起源が映画ではなく、ラジオ・ドラマであることを忘れている。映画とTVシリーズは、レベルではなく、クラスが違うのだ。
それに、この編集は何だろう。『ゴールドフィンガー』を裏腹にした全裸ショットの編集のまずさには目を覆った。同ポジのショットを2度使い、さらにフルショットで見せるためにディゾルブまでするセンスのなさといったら。アイデアは良いのに。ほぼ全編で展開するチェイスのシーンもただ混乱している。編集マンと違って、コマ送りで観客は映像を認識できない。是非、『ボーン・アルティメイタム』を参考にしてほしい。
結局、007のテーマ曲をエンディングに置いて、整えて。
これを、剽窃という。
オープニングのカーチェイスから追いかけっこまでは一気に見せてくれるのだけど、どうもカメラワークが下手で何がどうなってるのかまったくわからないのを勢いで見せるという強引さ。ボンドガールもシリーズ最低の魅力のなさ。何が任務で何が復讐なのか線引きがよくわからない(わかるように見せるのも作品の作り方でしょう)。それとも「カイジノロワイヤル」見てない人は見ないでくださいという映画なのかな?
本部??もいきなり「マイノリティレポート」のような味気ないタッチスクーン。Mは結婚してたのか(笑)
やっぱりあれはジャンカルロ・ジャンニーニであってたんだなあ。扱い悪いなあ。何者でなんでやられちゃったかもはっきりしない。上映時間もたぶんシリーズ最短でおもしろくなけりゃどうしようもない。
「007ダイアナザーデイ」の時がボンドガールはハル・ベリーでオープニングから大チェイスでラスト近くは凍りの上でのカーチェイス、ラストは空でボンドとジンクスが組んで敵と戦う・・・というたいへんわかりやすいストーリーでした。
まあ「カジノロワイヤル」が楽しめた人は本作も楽しめて「カイジノロワイヤル」が楽しめなかった人は本作も楽しめないだろう。
ボンド役は我慢するからもうちょっと楽しめる007にして欲しいな。
台湾にて前知識がない状態で見てしまったので、今までの007シリーズに比べ、意味が取り辛く、作品の中にうまく入り込むことができませんでした。
(つまり、十分に楽しめなかったのは私自身の自己責任によるわけです・・・)
しかしながら、やはりは007、作品としてのクオリティの高さは、今更、言うまでもありません。
練りに練られたであろうアクションシーンはスリリングながらもリアリティを感じることができました。
ただ、ストーリー展開やボンド・ガール等、全体的な要素を比較したところでは「カジノ・ロワイヤル」の方が好きかな・・・
それと、ダニエル・クレイグのシリーズになって、アジアが舞台となるケースも減ってしまったように思えます。
色々な意味で次回作に期待しています。
追伸:前述の通り、今回のコメントは意味をつかみきれみなかった私のひとりよがりですので、みなさん、あまり当てにしないで下さいね。
http://vicky-ryu.spaces.live.com/
ストーリーは少し練り方が足りない気がしましたが、ポール・ハギスの脚本が良いのでしょう、飽きずに観られます。また、気合いの入った生身の犯人追跡アクションも前作同様、見せてくれます。
前作でなくなっていたガン・バレルもラストに出てきて、安心しました。
そしてダニエルクレイグがかっこよくなりました。
オープニング前のカーチェースのスピード感は素晴らしい。
とてもオートマの免許しかもっていないとは思えない。
バンバン敵を殺していくのでMはさぞかし大変でしょう。
かつてのボンドにあったユーモアが全くなくなったが
その分、暗くハードボイルドな部分が色濃くなっている。
特に、ジャンカルロジャンジーニとの和解のシーンは良かった。
ボンドガールのオルガも彼女には珍しく脱いでいないが
日焼けも似合うことがわかった。
しかし前作の完全な続きという作りなので
観てない人にはきついかもしれん。