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スラムドッグ$ミリオネア(2008)

SLUMDOG MILLIONAIRE

メディア映画
上映時間120分
製作国イギリス/アメリカ
公開情報劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月2009/04/18
ジャンルドラマ/コメディ/ロマンス
映倫PG-12
運じゃなく、運命だった。
スラムドッグ$ミリオネア[Blu-ray]
参考価格:¥ 4,935
価格:¥ 3,553
USED価格:¥ 1,199
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 Photos

【クレジット】
監督:ダニー・ボイル
共同監督:ラヴリーン・タンダン
製作:クリスチャン・コルソン
製作総指揮:ポール・スミス
テッサ・ロス
原作:ヴィカス・スワラップ
『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)
脚本:サイモン・ボーフォイ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン:
マーク・ディグビー
衣装デザイン:スティラット・アン・ラーラーブ
編集:クリス・ディケンズ
音楽:A・R・ラフマーン
出演:デヴ・パテルジャマール・マリク
マドゥル・ミッタルサリーム・マリク
フリーダ・ピントラティカ
アニル・カプールプレーム・クマール
イルファン・カーン警部
アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカー
ジャマール(幼少期)
アズルディン・モハメド・イスマイルサリーム(幼少期)
ルビーナ・アリラティカ(幼少期)
【解説】
 「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督が、インドを舞台に撮り上げたバイタリティに満ちあふれた社会派エンタテインメント大河ラブ・ロマンス。原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。日本でもお馴染みのクイズ番組で史上最高額まであと1問と迫ったスラム育ちの青年が語る過酷にして波瀾万丈の生い立ちが、多彩な要素を巧みに織り込みつつスリリングかつ躍動感いっぱいに描かれてゆく。世界中で数々の映画賞を獲得し、ついにはアカデミー賞で作品賞を含む最多8部門を受賞する快挙を成し遂げた。
 インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”。この日、ムンバイ出身の青年ジャマールが、次々と難問をクリアし、ついにいまだかつて誰も辿り着けなかった残り1問までやって来た。ところが、1日目の収録が終わりスタジオを後にしようとしたジャマールは、イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。スラム育ちの孤児でまともな教育を受けたこともないジャマールがクイズを勝ち抜けるわけがないと決めつけ、執拗な尋問と拷問を繰り返す警察。ジャマールは自らの無実を証明するため、これまでに出された問題の答えは、すべてストリートで生きながら学んだと、その過酷な過去を語り始めるのだったが…。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
17139 8.18
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【ユーザーコメント】
投稿者:ピースケ投稿日:2014-10-13 01:49:06
途中ちょっとダレる。
投稿者:terramycin投稿日:2013-12-26 15:59:56
【ネタバレ注意】

ミリオネア、懐かしい番組。

全般的にインドの惨状が描かれているのだが、どこまで真実なのであろうか。
警察が拷問まがいのことを行うなんて。また、タージマハルに観光に行ったら靴盗まれるのだろうか。

今までの人生の中で経験してきたことが問題として出てきて、本人にとっては難しくない問題で正解し、進んでいく。運命だったといえば、それで納得せざるを得ないけれど、一面ではそれ以上の驚きは得られなかった。

最終問題は、本人にとっては物語の胆なのであろうが、一般的には簡単な問題で拍子抜けするような感じであった。

ジャマールの兄の心境の変化を感じ取れる形で描いてほしかった。

投稿者:jb投稿日:2013-04-19 00:32:11
十分楽しめた。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2013-01-02 23:21:45
【ネタバレ注意】

son.

そうね、普通はあんな風に別れた彼女に再び巡りあう事は有りません…学校や書籍からではなく生き延びる生活の中で偶然知り得た知識故にクイズを次のステージに進めるって事が何度も起こる様なことも。だから“運命(=神の奇跡)”なのですよ、お兄さん。

本作が描いているのはスラム街の少年少女が主に金儲けの「道具」として生きる事を強いられるって所から逃げ出した兄弟と逃げ遅れた少女…その生き様です。

まークイズに引っ掛けるのは多少あざとい(特に昔から2人しか知らなかった三銃士は…)気も致しますが、そこはそれ、本質的に「メロドラマ」の様なものなのですから、言っても始まりません。

それよりも、あの司会者が鏡に書いた文字を無視(半分消去使用)したことに意味があるかと。
彼には学校で習う様な一般常識的な知識はないかも知れませんが、あの回答が(ひいては司会者の野郎が)自分を助けるつもりか陥れるつもりかは解っているのです。つまりが無教養でもバカじゃない〜人生、騙すか騙されるか、殺すか、殺されるか、ってギリギリの経験は伊達ではないと思います。
極端な事を言えば司会者の心が読めれば全問正解も不思議ではないかと。ちっ、証拠も無しにハナっから疑いやがって!〜あの冒頭、殴られるシーンが被ってくるのも衝撃的ではあります。

後、あの弟ほどは一途でないにしても兄貴の方も彼女に惚れていたという可能性も。弟のサインは勝手に金にする、彼女を強奪したら自分のモノにしちまう…けど、ボスが寄越せ!と言えば、あるいは歪んだ性格故に貢いだ(自分の身を立てる為に差し出した)なんて事も有り得る訳で。しかし弟と彼女は相思相愛、一度は自分が歪めた2人の運命、じゃあ次はお前がやってみな…って事も…想像に過ぎませんが。
何れにせよ、あの携帯(ライフライン)でバレて抜き差しならなくなった…後の行動をみれば、何ぞ贖罪っぽい臭いがしなくはないですがね。
いや兎に角、彼女が携帯に出て(ライフライン使用)読んだことないからって笑うシーンは良い。それと僕もラストのダンスは好きですね。

スラムだった場所も今やビジネス街…あのインドの人々が貧乏人が大金を手にするのを喝采する…ドラマは知らなくても好ましい選手を応援したいから応援する…あのフィーバーぶりもちょっと嬉しくなる(泣ける)シーンですね。

投稿者:こじか投稿日:2012-12-15 23:55:06
【ネタバレ注意】

事前情報は監督名&タイトル&ポスター&オスカー受賞のみだったので、クイズ番組で2時間映画ってどんなものかと思ったら、まさかの構成術。まったく飽きさせない。インド映画のラブシーン=ミュージカル処理ってのをイイところでオマージュ使用。これも粋だった。

投稿者:らすかる投稿日:2012-08-18 01:04:16
【ネタバレ注意】

とんでもない現実の中で生き生きとたくましく自活する子供たちに、胸をつかれる展開で引きこまれ、それが最後あんなにベタベタな展開になるとは。

叩き込むように反吐が出るような現実を突きつけておいて、いつのまにかジャムを塗ったくったおとぎ話にすり替えられた気分だ。
悲惨なだけの話やバットエンドは見たくなかったけど、あれはないんじゃないかと。

お兄さんはどうして?彼女は流されるだけなの?
ヤクザさんから逃げ切れるの?
急に大金持ちになると人生狂う人多いよ?
チューして踊ってめでたしめでたし、な訳がないでしょ?

「運命」の一言に集約されるんだろうけど、そんな甘いもので納得するほど、みんな甘くないよ?登場人物も、客も・・・

と、個人的に納得いかない部分はありますが、総じてとても よくできた映画です。

投稿者:にゃんにゃん投稿日:2012-06-07 00:54:23
そんなに期待していなかったが、評判通りの面白さだった。
オープニングからクライマックスまで息つく暇もないテンポで物語が展開。
手放しで賞賛できない部分もあるが、社会派なテーマも盛り込んだ意欲作だと思う。

映画は主人公が拷問されているシーンから始まる。
学歴もない主人公がなぜクイズミリオネアであと1問のところまで行けたのか、と問いつめられる場面だ。
そこで映画は彼がなぜ答えを知っていたのかを種明かしするのと同時に、主人公の生い立ちやインドの暗い側面も同時に見せていく。
さらにそこへ主人公の純愛物語もプラスし、非常に娯楽性にとんだ内容となっている。

個人的に少し違和感があったのは、ファンタジーとも言える出来過ぎなストーリー展開だ。
単純に娯楽映画として観られれば良かったのだが、社会派なテーマも盛り込まれている分、出来過ぎなストーリーは単純に「運命」で片付けづらい。
ここに少々居心地の悪さを感じてしまった。

とはいえ、映画の構成やテンポ、またカメラワークも非常に良く出来ており見応えがある。
個人的にはダニー・ボイルの最高傑作。

PS:ラストのダンスシーンは全てのインド映画のオマージュようで微笑ましかった。
投稿者:nedved投稿日:2012-06-01 02:05:57
デヴ・パテル フリーダ・ピント アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール ルビーナ・アリ
投稿者:cappye投稿日:2012-04-06 14:47:38
【ネタバレ注意】

 「運命」とか「奇跡」とか言う映画はそれなりに説得力がなくてはならない。でないと出来すぎた、薄っぺらなおとぎ話としか感じられなくなる。この作品も例外ではない。
 
 確かに、カメラワークや話の構成などは見事だと思う。でも肝心のストーリーが、
Q:「なぜ彼は2000万ルピーもの大金を獲得できたのか」 A:「運命だった」っていうけど、「要は答えを知っている問題がたまたまクイズに出題されただけ。偶然でしょ。」って言われたら、それで終わってしまう。「運命」っていうことばばかりが一人歩きした、所詮はただのファンタジー。映画なんだからそれでも悪くないんだけど、これがオスカーとは信じがたい。せめて運命なんてことばが無ければ、興ざめせずもう少し楽しめたと思う。

 この映画がアメリカでウケたのはキリスト教徒が多く、「運命」という考え方が心に根付いているからだろう。違うサイトに「作中の『It is written』ということばは聖書からの引用で、映画を見た人たちが『運ではなく運命だったんだ』と共感できるように、ストーリーが巧妙に展開されている」って書いてあったけど、私は共感できませんでした。

 私は運命ということば、考え方が嫌いです。運命だったって感動してる人は、作中の悪漢に目をつぶされた子にも同じこと言えますか。震災で家族を亡くした人にも同じこと言えますか。「運命だったんだよ」って。

 「君は幸福だった。僕はそうじゃなかった。ただそれだけ。」
 主人公の友達が作中で言っていた台詞です。このことばの方がよっぽど重みがあって、世の中の真理をあらわしていると思います。こういう子どももいるんだから軽々しく「運命」なんて口にするべきではないですよ。

 大体、人は「運命の恋。なんてロマンチック!」って感動したかと思えば、一方で「運命なんて俺が変えてやる!」っていう漫画の主人公に感動したりする。いったい何なんでしょうか。

 「運命」なって所詮人が都合の良いように創り出したことばにすぎない。アメリカ人が「マニフェスト・ディステニー(明白な天命)」とか言って、先住民の土地を侵略したことを正当化したのが良い例です。こんな薄っぺらなことばで人を感動させようとするのが嫌ですね。

 とまぁ酷評しましたが、別にすごく悪い作品だとは思いません。「運命だった」っていうのが無ければ、それなりに楽しめるし、夢のある作品だと思います。是非あまり斜に構えずに鑑賞して下さい。

投稿者:ringoringo投稿日:2011-12-28 16:43:43
【ネタバレ注意】

人生を振り返りながら、解答していく様子はスリリングで良い!(*′ω`)b゛

伏線も僕にはわかりやすかったです。


そして、ライフラインのテレフォンで兄の携帯を鳴らすシークエンスは泣いちゃいました・・・(゜-Å)

It is written.を運命と訳しているのが気になって、ググってみたら・・・大いに納得しました。 深い脚本ですね!!(^-^)p

投稿者:クリモフ投稿日:2011-11-03 19:13:28
映画なんだから別に何だっていんですが、あれほど話題になったのつかみどころのない作品でした。ストーリー自体は作品紹介やらあらすじが全部ネタばれしちゃってるんでラストも大体予想通り。答えるたびになぜ知り得たかというエピソードが挿入されるのが、個人的にはイマイチこの話に乗りにくくしている感じです。
そこで語られる話がバラエティ豊か過ぎるので焦点が定まりません。スラムでの生活、拷問、ギャング、ツアーガイド、コールセンター、ミリオネアと飽きさせない作りですが一貫性みたいなものが希薄、もっとジャマールがどんな人物か、描いてほしかった。
メインのロマンスにしてもなぜラティカに入れ込むのか、というのも引っかかるし。そこまで「運命」を持ち出されると、単純に合わないという結果になります。まぁ、強引に納得させられるパワーがないってことかな。インドなのに。
うーん、ぎりぎりで6☆子供が散っていく最初のシーンはかっこよかったです。
投稿者:グレコ投稿日:2011-08-29 12:11:24
なかなか面白く見ることができました。
が、観終わった後しばらくすると、ずいぶん都合のよい展開だったな〜という感想が大きくなって来ました。
エンディングのダンスもちょっといただけませんでした。
投稿者:kinenchyu投稿日:2010-11-15 18:26:13
3つの時間軸をうまく使い、さまざまな出来事を緊迫感あふれるものにえがいたのは面白いと思った。
投稿者:はまま投稿日:2010-06-26 14:27:23
【ネタバレ注意】

子供が自分から肥溜めに落ちて、糞まみれで走り回るなんて、人間を馬鹿にしている。表現していいことと悪いことの区別ができているのか疑問。もしかしてアジアの話だからそうなるの?

投稿者:マーク・レスター投稿日:2010-06-13 18:38:55
【ネタバレ注意】

今作は


 ■ 「生命力に満ちたインドの民衆」    VS   「前近代的で陰鬱なインドの現実 」


                            という 凄まじいほどの陰影の差に瞠目し、



 ■ 「取り調べ室」    ⇔    「クイズ$ミリオネア」   ⇔    「ジャマールの半生」
     (現在)            (ちょっと前の現実)            (過去)


                            という 3つの時空間を縦横無尽に
                            行き来していく構造に狂喜しながらも、


 ■ ジャマール   →   「クイズ$ミリオネア」   ←   ラティカ

                            という 終盤の盛り上がりを捻出できた構図
                            までもを


           活かすことができなかった、残念な映画。


                            と、勇気を振り絞って発言させて頂きます。




主人公である ジャマール へのインド警察の尋問から今作は始まっていきました。
「クイズ$ミリオネア」 での連続正解が不正では? との疑いでの取り調べなのですが、
これが酷い。  
確証もないのに、暴力で自白を強要してくるのです。
これがインドという国の実体なのか!  という疑念を開始早々、持ってしまったのです。

今作は冒頭からして

     「生命力に満ちたインドの民衆」  VS  「前近代的で陰鬱なインドの現実」

                                          の対比のうちの、


まず、  「前近代的で陰鬱なインドの現実」  という

             否定的な側面から
                                映像世界を語り始めてきました。


そしてこの横暴なる尋問に対して、意図的にカットバックを当ててきたのが、
必要以上にデコラティブな  「クイズ$ミリオネア」 の収録スタジオ の場面。
                                              だったのです。  

      「殺風景な拷問部屋」  と  「煌びやかなTVスタジオ」
          

この趣きを異にする場所において、 
一方は 「尋問」。  片や 「クイズ解答者の紹介」   
という、同様の質問を全く違うニュアンスで連動させてきたことに、ボクは強く興味を持ったのです。

そして、この拷問部屋での出来事と、 「クイズ$ミリオネア」 司会者の不遜な態度がカットバックされる険悪な中に

         救いの一瞬を      
                     目撃することになったのです。


それは、
「黄色い洋服に身を包んだ若い女性」 が微笑みながらこちらを見上げている、
というカットでした。
拷問部屋での重い時間と、番組司会者の小バカにした態度に気分を悪くしたところに、この鮮やかなカットが挿入されてたのです。
冷酷で冷淡な時間帯にこのような鮮明なショットが挿入されたことで、鑑賞者はこの
 「黄色い服に身を包んだ女性」 が

         大きな意味を持つ、ことを

                        直感的に理解するのです。

そして、すぐに 「黄色い服を着た女性」 で感じた同じ高揚感に再会することになるのです。
感電拷問の陰鬱な雰囲気を打ち破るように、今作のオープニングタイトルが、溢れんばかりの生命力を発散させながら始まったのです。


        この躍動感が実に、素晴らしい


打楽器を利かせたエスニックな音楽に乗せてスラム街を疾走していく子供達と監視員とのチェイスは、子供達の生きる力がみなぎっていて、ただ、それだけで心を揺さぶられ、意味もなく、涙ぐんでしまうほどでした。
それが、今作の主人公 ジャマール の子供時代の姿であったのです。


制限文字数では語り切れず、完成版はこちらまで

   ↓http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-99.html

投稿者:Kircheis投稿日:2010-06-05 08:25:25
【ネタバレ注意】

色んな意味で想像と違った作品。

ダニー・ボイル監督の過去の作品に比べるとスピード感はなかった気がする。
イスラム教徒弾圧のシーンはさすがの迫力だが…。

ストーリーはキャッチコピーから感動ヒューマンドラマと思っていたらファンタジーだな。
アカデミーは(アメリカ人は)こういうの凄く好きだね(笑)

もちろん悪くはないんだが、最後に兄がなぜ死を覚悟してまであぁいう行動にでたのか!?
最終問題の答えはなぜわかったのか!?
あの賞金は振り込みなのか!?
その他細かい部分で都合良いストーリーが気になった。

あと最終問題がなぜあんなに簡単だったのかも気になるけど(笑)

投稿者:PhoenixMizu投稿日:2010-05-12 22:00:43
【ネタバレ注意】

最初の子供たちが逃げるシーンのカメラワークがよかった。子供たちがふざけながら逃げるシーンなのに、アクション映画のようなスピード感があったし、いろんなアングルからの撮影も、あいだにスラム街で暮らす人たちの日常を挟んでいるのもよかった。そのあと、カメラが空の方向に引いていって、家々がぎゅうぎゅうに集まっているスラム街が映されるのもスラム街の苦しさが表現されていたと思う。

内容は設定に少し疑問を感じる部分も多々あったが、斬新なアイディアだと思うし、よかったのでは。でも、オスカーを取るほどのものでも・・・

フリーダ・ピントが綺麗でした。これからどんな作品に出てくれるのだろう。
マドゥル・ミッタルもカッコよかったと思う。ずっと好き勝手やって悪い事をしていた兄ちゃんだったけど、最後は「いいもの」になれたね。

最後のダンスは楽しかった。ジャマールとラティカの子役ちゃんのダンスがかわいい。


投稿者:mototencho投稿日:2010-04-02 09:33:14
この作品にアカデミー賞をあげられたんだから、
アメリカ人はちゃんと世界の現実を直視している。
素晴らしいミニシアター系作品
「スラムドッグ$ミリオネア」
もちろん監督ダニー・ボイルの代表作になること間違いなし
http://mototencho.web.fc2.com/2009/slumdo.html
投稿者:ジーナ投稿日:2010-03-22 17:15:40
スラム育ちで教育も受けていない青年が何故クイズに答えられたのか・・・その答えは彼の生い立ちに全てあった、という社会派風恋愛ドラマファンタジー?とでも言いましょうか・・・とにかく様々な要素の詰まったダニー・ボイル作品です。

クイズの答えを一人の人生に散りばめた事、一つの問題ごとに思い出を語り始める構成など王道パターンと斬新さを持ち合わせた現在と過去の見せ方が上手いですね。

初恋物語を入れる事によって全体的にキレイな印象を与えてくれますし、重さや暗さだけではない瑞々しさを感じる事ができました。
どんなに痛ましい状況でも諦めずに強く生きようとしている兄弟の姿も勢いがあり、自然と引き寄せられ夢中で観てしまいましたね。
ひたむきにラティカを想う少年を描く一方、売春をちらつかせるなどピュアとは正反対のインドの実情を描いているのも興味深く鑑賞できた要因でしょう。
クイズの行方だけでなく、ラティカとの恋や兄の人生など社会派な題材もあわせつつ娯楽性に富んだ作品に仕上げているので最後まで楽しめました。

ラティカを演じたフリーダ・ピントの美人っぷりは公開当時話題になっていましたが、激しく納得の美しさでした。
子役時代のコも可愛かったですね。

鳴り響く音楽やどんより暗めの中に鮮やかな色彩をまぶした映像などもダニー・ボイル監督らしさが全開なので、彼の作風が苦手な方はガチャガチャした印象を抱いてしまうかもしれませんね。
しかし・・・新しさと魅力の詰まった脚本、展開の速さ、素晴らしい演出、リアリティとファンタジーの見事な融合は観て損なしだと思います。

唯一のマイナス点は、中盤ぐらいまでジャマールとサリームの区別がつかず、主人公が兄なのか弟なのかアヤフヤな感じだった事・・・私だけ?(笑)

クイズの答えが全て生い立ちに隠されていたと言うのは好都合ですが、劇的な展開あり、印象深いシーンありで感動できる作品でした。
アカデミー賞何部門とか関係なく、沢山の映画の中の一つとして鑑賞して下さい。
投稿者:blacus投稿日:2010-03-17 12:14:15
イギリス人の監督がよくここまでインド社会を生々しく描くことができたなぁと感心していたら、やっぱり原作があったのね。
それを知ってしまうと若干興をそがれる。
そういえば、貧民街で育った二人の少年という設定はメイレレスの『シティ・オブ・ゴッド』に似ていなくもないような。
それに、主人公とラティカのラヴストーリーは、原作にはないらしく(読んでないけど)、いかにもハリウッド的な(イギリスの製作だけど)話の収め方という気がしないでもない。

それでも、全員インド人俳優でインドロケで撮った映像の生々しさは評価すべきだと思う。

投稿者:bond投稿日:2010-03-09 09:50:58
【ネタバレ注意】

偶然にも知ってる事だけが続けて出題された(司会者の引っ掛けもうまくかわし)、でもってそれは悲惨な幼少〜青年期のイベントで知った事だった。確かに面白いけどオスカーとる程とは思えない。ミリオネアって外国の番組なのか、みのもんたとすっかり同じ。エンディングは踊るマハラジャ?

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-03-07 23:12:56
殆ど驚きの無いおとぎ話だった。最高のおとぎ話の一つの「素晴らしき哉、人生」や今観ても感銘を受ける「大地のうた」はアカデミーでは無冠で、こちらはオスカーをゲット。「クラッシュ」の時と同じような違和感を覚えた。ベンジャミン・フランクリンとアラミスだけはインド人以外でも答えられる。
投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 15:41:34
【ネタバレ注意】

本作はクイズ・ミリオネアを媒介にジャマールという1人のスラム育ちの青年の過酷な生き様を描いている。序盤から中盤にかけては、クイズの答えがどのようにして分ったか、ということを過去の人生の中の体験を通して提示し続ける。そのQ&Aを繰り返すストーリー構成は決して褒められたものではないし、演出もとりわけ上手いとは感じられず、さらにあまりにもご都合主義的な物語で、それは作為的に感じられなくもない。どこか映画と距離を置いて観ていた自分がいた。それがどうだろう。終盤から彼がミリオネアを達成するまで何故か涙がとめどなく流れてきた。決して心に響く何かがあるわけでもなく、物語を客観的に観る姿勢が変わったわけでもない。ただその作為的ながらも、彼がミリオネアになるのは運命だったという物語を、そしてその運命をひたすら信じたい自分がいたのだ。これをもし信じられなかったら人間としてあまりにも小さすぎると思う自分がいたのだ。音と映像の大洪水の中に身を任せて、流されていきたいと思った。視覚と聴覚から感動を呼び起こしたのだ。なんとも不思議な映画だ。そして改めて映画が持つ力のようなものを感じた。

投稿者:uptail投稿日:2010-01-16 17:57:43
フリーダ・ピント
投稿者:dadada投稿日:2009-12-14 22:27:13
この監督さんは、「トレインスポッテイング」で過去の人になるのかなと思っていたら、久々に相性の良いシナリオを得て、らしい仕事をしたって感じじゃなかろか。
語り口のケレンもさることながら、映像のケレンも良いよね。疾走感、躍動感...観ていて気持ち良かった。
投稿者:藤本周平、投稿日:2009-11-24 20:44:31
最近はアカデミー賞を狙って作ってる映画が多いから、この映画のようなエネルギッシュな作品がアカデミー賞に受賞してくれるとちょっとうれしかったりする。観ると元気が出る映画です。特にエンディングでのダンスがとても陽気でイイ!!
投稿者:ノブ投稿日:2009-11-22 00:54:22
【ネタバレ注意】

「スラムドック$ミリオネア」(監督:ダニー・ボイル 120分 http://slumdog.gaga.ne.jp/site/)
話の内容はスラムに生まれた青年が、クイズミリオネアで金持ちになる話
ゴミの山から警官に追われて、子供達が蜘蛛の子を散らすようにスラム街を走って逃げるオープニングがシーン・演出とも良かった。(途中で犬が寝そべっているショットや川でゴミ広いして生活している人のショットや床屋でヒゲをそってもらっているショットを挟む所が良かった)
映画スターにあいたくて閉じ込められた便所から脱出する為肥溜めに落ちる演出が面白かった(そうやってせっかく手に入れたスターのサイン入り写真を兄にはした金で売られてしまうという演出が最高に面白かった)。しかもその映画スターの名前をクイズの正解にからめる演出も良かった。
クイズで宗教の問題が出た時に、宗教観の対立でスラム街で暴動が起こり母親が死んだ記憶から答えを導き出すシーン・演出が面白かった。
女の子に赤ちゃんを抱かせて物乞いをする子供達を撮るシーン・演出が面白かった。
ゴミの山から子供達をかっさらい、盲目の歌手にして物乞い料を高く取ろうとするギャングから逃げるシーン・演出が面白かった(森の中を逃げ回り最後は列車に乗り込んで逃げ出すシーンと演出)。
列車の屋根から逆さにぶら下がって、列車の窓から食べ物を盗む所を見つかって、列車から叩き落されるシーン・演出が面白かった。
叩き落された所がタージ・マハール宮殿で、そこで観光客が脱いだ靴を盗んで売ったり、デタラメのガイドをして観光客から金をもらったり、ガイドしている隙に観光客の車の部品を盗んだりしてたくましく稼いでいる子供達のシーン・演出がとても面白かった。
車の部品を盗まれた観光客をガイドしていた主人公が、警官に殴られて、「これがインドの現実だ」と言った後に、観光客が主人公をかばって百ドル札をやり「これがアメリカの現実だ」というセリフのやり取りが面白かった(このエピソードも百ドル札の肖像画は誰?というクイズの問題の答えと絡められている)。
主人公がせっかく初恋の女の子に再会したのに、その女の子を主人公の兄が拳銃で脅して奪い取ってしまう演出が面白かった。
主人公と兄が大きくなって、元のスラム街に建てられている建設中の高層ビルで話し合うという演出が良かった。
初恋の相手がギャングのボスの娼婦になっているのを知り、ギャングのボスの家に忍び込み、「ボクには愛がある一緒に逃げよう」と言った時に初恋の女が「それがなんになるの?」と冷たく切り返す所のやり取りが面白かった。
最後あれだけひどい事をしてきた兄が、弟の為に初恋の女の子をギャングのボスの逃亡先から命がけで逃がしたり、弟の方もあれだけひどい事をした兄にクイズのライフラインのテレフォンで、兄を頼って電話したり、兄弟の絆の深さを描いた演出が面白かった。
ラストのミリオネアで正解する所の盛りあげ方、初恋のお姉ちゃんとようやく合えた時に傷をつけられた頬にキスをして、それからキスシーンを撮る所など終わり方もとてもハッピーエンドでみていてスガスガしかった。
エンドロールの駅の大勢で踊るインド特有のダンスシーンまでもとても見事だった(途中で小さな子供の頃の二人が手を繋いで踊るシーンをいれていたのが良かった)。
全般的に
企画・題材・ロケーション・シーン・演出・出てくる俳優さん達・音楽どれも見事だった。
スラム街の悲惨さも描けているし、その中でも楽しくたくましく生きていけるという感じも良く描けていた。そして最後は金持ちにもなり初恋の相手とも結ばれるというハッピーエンドで観終わった後味も良い。最後のダンスはさらにダメオシで完璧な作品だった。
アレックス・コックスの「サーチャーズ2.0」はデジカメ・無名の俳優を使って低予算の作品でハリウッドの莫大な費用がかかる娯楽大作よりもはるかにオモシロイ作品を撮っていた事に感心したが、このダニー・ボイルの「スラムドック$ミリオネア」も舞台をインドにするという別の方法で低予算化に成功している本当にスゴイ作品だと感心した(しかも娯楽作品としても傑作といえる)。
アレックス・コックスやダニー・ボイルのように不景気のアメリカで金が無い中で創意工夫するセンスのある監督は本当にスゴイ(モチロン作品が面白くなければいくら低予算でも意味はないけど)。非の打ち所のない傑作。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:kopi投稿日:2009-11-07 01:36:41
 製作国アメリカ・イギリス?インドは?
 舞台設定になっている国が製作に関わっていないと、ろくな映画にならないんじゃないか、という疑念がある(日本人の一昔前のハリウッド映画に対する印象のように・・・)。作品賞をとっているので、それなりに正確に描写されているとは思うが・・・。
 映画自体は構成が新鮮で、脚本も兄弟愛あり純愛ありで面白く、スピード感もあり2時間があっという間に過ぎてしまう。ただ、その後に上記のように思った。インドの人はラストのダンスをどう思ったのだろうか?
投稿者:ghost-fox投稿日:2009-11-01 22:34:17
限りなく凡作に近い佳作
投稿者:幸村和投稿日:2009-09-26 00:43:02
今私の手元にあるパンフレットには「(前略)一夜にして億万長者のチャンスを掴んだスラム街出身の少年(中略)パワフルなエンタテインメント感動作」とある。
そう、これはエンタテインメント=娯楽作品なんである。少年がクイズに勝ち上がっていくことも既にわかっている。つまりこの映画の見所は、過酷な状況の中で生きていくためにいつの間にか知識を身につけた少年の半生そのもので、生きた知識は生きる力になるというその過程にあるんだろうと、そしてそれを私は凄く楽しみにしていたのです。

そして実際ストーリーは概ねそういう筋道でした。少女を一途に思い続ける純粋な少年が過酷な人生から身につけた知恵や知識とそして運にも助けられて勝負に勝ち上がり、やがて訪れる感動のラスト。確かに感動的ではあります。が、何故でしょう。気分が晴れないのです。
楽しみにしていた少年が知識を身につけていく過程が(ある程度は予測していたものの)想像を超えて凄惨すぎました。

例えば、クイズ番組でのあからさまな職業差別発言。インドのみのもんたは明らかに彼の職業を揶揄してしかも聴衆もゲラゲラ笑ってます。まあ、ジャマールの無垢というか純朴を装いつつ(?)返すシャープな切り返しはナイスでかなり良かったですけど、にしてもインドの大衆ってこういう品性なのかとかなり陰鬱になります。

主人公の少年も含めたスラムの子どもたちの置かれた状況はもっとえげつないです。過酷という言葉では足りない劣悪さです。しかも大人たちも子どもに対して殴る、蹴る、ぶっとばすと情け容赦なく暴力をふるいます。
確かにそんなことがこの映画のメインテーマでないことは重々承知しています。でも、あの目を潰された少年のことが頭から離れません。ほかのスラムの少年少女達はどうなるんだろう、とか考えてしまったり。そしてお兄さんの最後も哀しすぎる。この物語がそういうことを主眼に置いているわけではないのはわかるんです。
寧ろ、少年のラストをより感動的にするために、それまでの過程や背景をとことん凄惨にしたのかもしれません。でもやりすぎました。というか、これがインド社会の貧困層の現実ならなんとかしたほうがいいぞ。インド政府。
結局、この映画は少年の個人的な奇跡の物語で、アメリカンドリームと一緒のように感じます。最下層最底辺を生きる人々の普遍的な希望になるかというとそうでもなく、一夜の夢のようなものです。ガス抜きといってもいいかもしれません。そういってしまうと身も蓋もないけど。
そのせいか、どうしてもああ良かったなと手放しで礼賛できないしこりのようなものが残り、エンディングのいかにもインド映画の最高に浮かれたダンスシーンもかえってそのしこりを増幅させこそすれ、これぞエンタテインメント!イエ〜!という気分とはほど遠いものとなってしまいました。
投稿者:ローランド投稿日:2009-07-06 22:00:19
 民俗色を残しながらも今日的なエッジの鋭いビートとドライヴ感
のある音楽にのせて警官と子供達の追跡劇が展開され、カメラは、
画面から汚れた臭気が立ち上ってくるような街の様子と、まるで
虫けらのように哀れだけれども逞しく、そしてしたたかに生きるスラ
ム街の人たちの様子を活写してゆき、インドって、あさの時間帯に
は道路の脇にケツをまくってしゃがんでいる人間が列をなしている
というホントっぽい話を与えられていたので、有料トイレが、それも
スラム街にあるっていうのが意外だったのだけど、そんな引っか
かりなどはどうでもよくなるほどに、過酷な運命を健気に生きて
ゆく活力あふれる少年達の姿に引き込まれたのであります。  

 たしかに人生経験とクイズの問いが一致しすぎるとの感はあるけ
ど、物語を紡いで行くための軸糸としてこれくらいのご都合は大目
に見なけりゃいけないのだろうと思わせるだけのものがあり、その
クイズと結びつく人生経験のひとつ、百ドル紙幣の肖像画の人物を
知ることになった、眼を潰された仲間と会って、そして恋人を救出
に行くところなんか、話も描き方もしっかりしていて、観る者の心
を熱くしてくれさえするのであります。  

 恋人との絆をつくっておくために人気クイズ番組に出演して、結果
として大金も手に入れることになるけど、一般凡人の考えることはそう
はならず、まず大金を手に入れたなら恋人も・・・・ということになり、
それがまた世の中の摂理となっている。 ↓のかたの言う爐海
映画自体が夢だったんだろう瓩辰討海箸覆鵑任靴腓Δ諭 記憶力
の強い少年期の、強烈な人生経験が生んだ素敵な夢です。  

 成長期を過ぎた人間の脳細胞は、1日に8万6千個づつ死んで
ゆくそうで、これだけ聞くとギョッとするし無為に時間を過ごしていて
はいけないと焦るだろうけど、脳細胞の数は約1千億個あるので、
60年かかっても1.9%失われるだけ。 犁憶力の強い少年期
が遥か彼方に行ってしまったオッサンたちも、まだまだ夢を諦めて
はいけないです(笑)。    

 猴戮襯ぅ鵐姫撚茘瓩量面槎如のエンディング、踊り終えて列車
内に消えてゆくのがなぜか可笑しかったけど、こういう群舞は楽し
いですね。 マイケル・ジャクソン死亡に報道過多ではないかと思っ
ていたものの、こういうシーンを見ると、やはり「スリラー」など、
影響は大きかったんだなって思い直しました。

投稿者:popcorn投稿日:2009-05-25 09:51:37
【ネタバレ注意】

近年、目覚しい経済発展を遂げ、BRICsを構成するインド。1995年、ボンベイはムンバイと呼び名が変わり、スラム(ダーラーヴィー地区)は、「今ではビジネス街だ」。
刻々と変化し続けるエネルギッシュなグローバルシティで、逞しく生き抜いてゆく、幼少ジャマール=アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデガー/少年ジャマール=タナイ・チェダ/ジャマール・マリク=デーヴ・パテルと、幼少サリーム=アズルディン・モハメド・イスマイル/少年サリーム=アショトシュ・ロボ・ガジワラ/サリーム・K・マリク=マドゥル・ミッタルの姿は頼もしくすらある。

だが、彩度を落とした映像、凝ったアングル(撮影、アンソニー・ドッド・マントル)など、スタイリッシュな技法が災いして、スラムの悲惨さが今一つ伝わってこないのは欠点である。

アミターブ・バッチャンのサインほしさに幼少ジャマールが肥溜めにダイブしたり、タージ・マハールでツアー・ガイドに成り済ましたりするのはユーモラスだが、「盲目の歌手は二倍稼げる」との理由から、ママン=アンカー・ヴィカルに、「スプーンで」/「目玉をつぶされ」た、アルヴィンドと少年ジャマールがチョウパティで再会し、100ドル札をくれる少年ジャマールに、偉くなったねとアルヴィンドが声を掛けるエピソードは大変、切ない。

「初恋の女」、幼少ラティカ=ルビーナ・アリ/「通称“チェリー”」、少女ラティカ=タンヴィ・ガネーシャ・ロンカル/ラティカ=フリーダ・ピントを捜し求める、真っ直ぐなジャマール。

見るからに誠実、純朴そうなデーヴ・パテルのルックスと芝居は、このキャラクターを補強している。彼の好感度は、シャイア・ラブーフに匹敵する。

一方、幼少ラティカは円らな瞳で、幼少サリームの音痴を、口に手を当てて笑う表情がなんとも愛らしく、少女ラティカは美少女で、サリーがよく似合っている。ラティカは、確かに、「世界一 美しい女性だ」と言っても過言ではない。

ジャマールが出演した、「クイズ$ミリオネア(フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア)」で出題される問題の多くは、彼の人生に結び付いており、ご都合主義な気がするし、2000万ルピー(約4000万円)の問題は、最終問題にしては簡単過ぎるが、それも運命だったということで目を瞑ろう。

それにしても、ジャマールは天才ではなくとも、記憶力は相当、良さそうだ。「その答えは 知らないほうが幸せだった」と彼が語る問題では、イスラム教徒とヒンズー教徒が衝突する渦中にあって、チラリと目にしただけの記憶を、後年まで正確に留めていられるのだから。

引っ掛かったのは、「クイズ$ミリオネア」のコマーシャル中、ジャマールとプレーム・クマール=アニル・カプールがトイレで一緒になる件。不正が行われる可能性があるのだから、出題者と解答者のトイレは別々ではないのか? そうした疑問を抱いていたら、案の定。但し、プレームは、嘘の答えを示す。
ジャマールがこの嘘に引っ掛からなかったのは、幼少期、ママンに騙された経験から、他人の好意に対し、警戒心が働くからである。

2000万ルピーの問題で、ライフラインのテレフォンに出る、ラティカ。このシーンで彼女が、さも当然そうに、読んでいないので解らないと返事するのに、ちょっと違和感がある。ジャマールと口が利けたのが嬉しいのは理解できるが、とはいえ2000万ルピーが掛かっているのだ。喜び勇んで電話に出る彼女、問題の答えを聞かれ、我に返って、解らない、ごめんなさい、とした方が自然ではないか?

正直、2000万ルピーの問題は、間違うものと思っていた。何故なら、ジャマールは、「彼女が見てると思って 番組に出た」のであって、カネが出場の動機ではない。つまり、『ロッキー』方式を予想していたのである。

賞金は一銭も手に入らなくとも、ジャマールとラティカは、これからの人生を共に歩んでゆける、それ自体が「奇跡」なのだから、その喜びをダンスで表現する、でも良かった。
まあ、たとえそうでなくとも、ボリウッドをリスペクトしたエンディングのダンスの高揚感は凄いが。http://blogs.yahoo.co.jp/popcornandfella

投稿者:shat0904投稿日:2009-05-12 23:42:27
【ネタバレ注意】

この映画の良いところは何といっても「話のバランス」だと思う。インドの社会情勢、経済格差などの問題点を、重くなりすぎない程度に話に組み込みながら、厳しいインドの社会の中でまっすぐ正しく生き抜いてきた少年が幸せをつかみ取る、というサクセス展開を見事に組み込んだ脚本は素晴らしいの一言。インドの社会情勢を学びながらも、ストーリーを楽しむことができる、「これぞ映画だ!!」と声を大にして言える作品です。

最後のEDのダンス。個人的にツボでしたw

投稿者:NYY投稿日:2009-05-09 00:40:41
【ネタバレ注意】

エキゾチシズムの混ざった、スピード感と生命力の溢れるベタとも
言える娯楽映画になっていて、かなり楽しめた。
アカデミーを取るタイプの作品かは微妙だけど、これは好きなタイ
プの作品。
正しい弱者と間違った強者みたいな、古臭い図式の胡散臭い社会派
映画になっていないところが良かった。
 
知ってる問題が出過ぎだろ?とか、ヤクザの極悪人だったお兄さん
が何で突然改心したの?とか突っ込み所はあるけれど、
劇中で、クイズを見るのは「現実から逃げる夢を見る為よ」と語ら
れていたように、この映画自体が夢だったんだろうね。
実際は、純粋なくらいでは人は報われないし、そもそも人は純粋な
存在ではない。経済成長にも限界があって、皆が幸せになるなんて
ことはあり得ないから。
新興国に限らず大不況の時には、多くの人々に残された手段は夢を
見ることだけだという、意外とリアリティのあることを表現してる
気もしたな。
 
初恋の女子を取り戻すこと、それは宇宙の全ての男の夢と言っても
過言でないから、ジャマール君に感情移入して見ることができまし
た。
ま、実際の初恋の女子ってのは、とっくに賞味期限が切れて劣化し
てたりするもんだけどね〜w。
初恋の女子がまだ劣化してない、それだけで幸せかもねw。
 
警官が結局、ジャマール君のことを信じたのは「インディアン嘘つ
かない」って言葉を思い出したのかな?
ていうか、インドのムサ苦しい警官は、被疑者を殴ったり拷問した
りして良いの?
ボクだったら告発してネチネチ仕返ししてやるところなんだけど、
純粋なジャマール君はそんなことはしないのでしょうw。

投稿者:gen投稿日:2009-05-06 01:03:28
【ネタバレ注意】

ダニー・ボイルも、ヴィスコンティの「若者のすべて」がやりたかったんだろう。「ゴッドファーザー」のコッポラも「さらば愛しき大地」の柳町光男も
、例をあげたらきりがないが、志ある監督たちは、ヴィスコンティの残した傑作「若者のすべて」を脈々と継承している。成長するにつれ別々の道をゆく兄弟。クライマックスで描かれる弟の成功と兄の破滅。そして恋人との結末…
ダニー・ボイルよお前もか。

投稿者:リEガン投稿日:2009-04-30 15:08:11
パワフルでサービス精神たっぷりながらご都合主義多々のインド映画に、ダニー・ボイルがスピード感と“嘘”を優しくオブラートに包むセンスを加えたエンタテインメント。なかなか面白かった。エンド・クレジットのダンス・シーンがまたいいね。ところで、肝心かなめのラスト問題はちょっと簡単過ぎると思ったのだが、元となるクイズ番組がそういうものなのだろうか。
投稿者:hayate9投稿日:2009-04-29 18:22:46
【ネタバレ注意】

私も“疾走感”と“トイレからザッパ〜ッ”で、根っこは「トレスポ」時代から変わらない感じがしました。

子供が子供らしくいられない環境にいながら、生きていく為の知恵と根性がすごい。なんで、前半の子供時代の方が楽しめました。
目をあんなふうにされるなんて・・・。(ゾゾ〜ッ)

面白かったんですが、“絶賛”とまではいかなかったです。
(「トレスポ」や「普通じゃない」の方が好き)
私も下のコメントの方と同様「スマスマ」のコントを観ていたので、映画の外枠がわかってしまい、映画の仕掛けとしてサプライズもなく、それ以上でもそれ以下でもないなぁという印象でした。

投稿者:なちら投稿日:2009-04-27 23:44:20
【ネタバレ注意】

キラキラ輝いて、訳も無く楽しくなる爽やかなラブストーリーだね。これ、斜に構えて見たらつまんないよ。

スラムで子供が生きるには、壮絶な体験を経なければならない事が、
よく出てきた「もう死んでる」というセリフからも読み取れる。
だけど、臨機応変に対応して生き抜くジャマールをちょっとコミカルに生き生きと表現し、
悲壮感を少しも感じさせないのが良かったなぁ。

ジャマールに都合の良い問題ばかり出題される事を疑問に思ってはいけないね。だってさ、運命だし。

投稿者:verkhovensky投稿日:2009-04-27 18:05:50
【ネタバレ注意】

インドの子供は、英訳の「三銃士」を教材にしてゐるのですか。アトスやポルトスになる気持ちは分かります。日本でも小学生から導入するならああいふ面白い読み物で教へれば、インドくらゐ英語の使ひ手が増え、グローバルな商売が成り立つかも。

骨格は単なる御伽噺ですが、思ひ切り風呂敷を広げ、クイズミリオネアとスラムの悲惨・犯罪とコールセンターを取り込んだのが味噌。題材の新しさがアカデミー賞に繋がつたのでせう。糞尿の場面は辟易しましたが、よくできた大衆映画です。ムンバイの住人がどう思ふかは知りませんが。

最後の正解にも、仕掛けがあつたはうが私は好きです。たとへばラティカが何らかの理由で答へを知つてゐる設定の方が。

余談ですが、今更「三銃士」の原作を読みたくない方には、リチャード・レスター監督、マイケル・ヨーク主演の映画二部作「三銃士」「四銃士」をお奨めします。アトスがオリヴァー・リード、ポルトスがフランク・フィンレイ、そして「あと一人」はリチャード・チェンバレンです。フェイ・ダナウェイやチャールトン・へストンも出てゐます。

投稿者:カオル投稿日:2009-04-27 11:51:35
【ネタバレ注意】

作品自体とてもよかったし、主人公とラティカとの関係もすごく好きな関係なんですが、一番感情移入したのがお兄ちゃんでした。

常に自分よりも愛している人を選択して、自分の決断に誇りをもっている弟に対して、自分の欲や望みを選択しながらもそれを悔いている兄。そして、弟のそんな人間的な強さに憧れながら、嫉妬しながら、最後に弟へ最高の贈り物をするお兄ちゃんがなんだかんだかっこよかったです。

お兄ちゃんの最後のシーンも人生を自嘲しているかのようで切なかったです。

この映画で号泣する人も、お兄ちゃんに感情移入する人も、唐辛子のシーンでわかるわかる〜という人も少ないかもしれませんが。

投稿者:たいむぽっかん投稿日:2009-04-24 00:36:13
主人公ジャマールがそのクイズに次々に正解する理由には、彼の壮絶なるスラム人生があった。

ただし、物語の軸となっているのはあくまでジャマールのひたむきな愛。


・番組でクイズに答えていくジャマール
・警察に取り調べを受けるジャマール
・フラッシュバックで語られるジャマールの壮絶なスラム人生
・ジャマールと兄の話
・ジャマールとラティカの純愛


これらを並行して描かれる演出、編集のセンスは素晴らしく、
観る者を最後まで飽きさせない。オスカー編集賞にも納得。

さらに、作品を時には大げさまでに盛り上げる
インドのパワフルな音楽も重要なファクターだ。

ジャマール少年がクソまみれになるなどのコミカルな場面や
主人公が体験したことによるサクセスストーリーの醍醐味、
先に述べたラブ・ストーリーとしての魅力、
兄弟の愛、葛藤、すれ違いのドラマを巧みに取り入れ、
胡散臭いドラマ映画にしなかったことも

本作が絶賛された理由だと思う。


http://ameblo.jp/jumbooomori/entry-10247830873.html



http://ameblo.jp/jumbooomori/entry-10247830873.html
投稿者:260投稿日:2009-04-23 21:24:10
【ネタバレ注意】

期待ほどではなかったな、というくらい…アカデミー授賞式から楽しみにしていたので〜。偉大な詩人の名前のエピソードだけ、見落としたのか分からず残念。いくつか読みが当たって、もっと素直に見たら良かったと思った。
インド映画ならではの踊りはいつ出てくるかと思ったら!ノリノリで嬉しくなった。
兄の最期、そして子役の小・中3人ずつがいづれも印象に残った。

投稿者:replicant投稿日:2009-04-23 01:44:01
【ネタバレ注意】

言わずと知れたアカデミー賞作品賞受賞作品。オマケにダニー・ボイルが監督賞を受賞!って、マジかよ!と言いたくなる作品です。良く出来た映画でしたが、それほどかなぁ・・・というのが第一印象です。個人的には『ベンジャミン・バトン』や『フロスト×ニクソン』の方が好感触でしたし、今後鑑賞するであろう『ミルク』や『愛を読む人』の方が面白そうな気がします。確かにストーリーの仕掛けは上手いですが、意外とそれだけなんですよねぇ・・・。もちろん!だからと言って、決して悪い映画じゃないですし、この映画に高い評価をしている人がいても不思議では無いです。スラム街を駆け抜けるストリート・チルドレンに象徴されるように、全編がある種の疾走感で覆われているのも心地良いです。基本的には全く飽きることなく120分を楽しませていただきました。ただ、ジャマールがあそこまでラティカに拘るのなら二人の間にもう少し何かあっても良かったんじゃないんでしょうか?全体的に、ストーリーを作り過ぎのような感じもしました。まぁ、オイラが日本人で全く不自由無く生きてきたからかもしれませんが、もっとクイズとジャマールの過去に絞った方が良かったような気がしました。不正の疑いで警察に突き出されてあの仕打ち、それでもごく当たり前の出来事のような佇まいのジャマール・・・なんだかなぁ・・・あのシーンって、必要なんですかね?っつーか、あの警察の上司もなんなんだ!自分で命令しといて後で怒るってワケわからん!まぁ、インドでは、スラム育ちの若者がミリオネアを勝ちあがるなんて有り得ない話なのかもしれませんが・・・精々、局のスタッフが詰問するくらいで十分な気もするしねぇ・・・ま、いいか!エンディングはインド映画に敬意を表したのかもしれませんが、ちょっと興醒めでした。

投稿者:日商簿記2級投稿日:2009-04-22 22:25:30
【ネタバレ注意】

という、スマスマのコントをやっていた翌日にこの映画を観に行きました。
スマスマのコントは、ホストのヒカルがみのもんたとクイズ勝負をしていて、たまたま練習でやっていた問題がそのままでたというコントでした。

まぁ、そんなのはどうでもよいとして、アカデミー賞作品賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」。暗く重く最近の中国映画のように重苦しい映像で終始続いているのかと思った。
 ところが、監督はあの「トレインスポッティング」のダニー・ボイルだ。「あの子をさがして」のように素朴な映画なわけがない。映像は非常にテンポがよくカメラも有酸素運動をしまくっている。飛行場で遊ぶシーンから、子供は元気だとでもいうようにほんとに動く。
 この映像を観たとき。私を興奮と同時に安心した。この映画は、暗い気持ちになる映画ではないとわかったからである。トイレのシーンは大爆笑だった。
 しかし、ダニー・ボイルはトイレがすきなのだろうか「トレインスポッティング」でもトイレのシーンがあった。多分、あのトイレは監督なりの考えで、トイレは汚れているが、人間が出したもの。だから、トイレもその人間の一部なのであるということなのだろう。むしろ、トイレに突っ込んだジャマールよりも回りにいた人間のほうが汚れているのだから。トイレのシーンは後に主人公が経験を暗示している。

 兄の裏切りにはあうは、やっと再会した恋人もまた逃げられると不運は多かった。一番の不運はミリオネアに出たことなのも。それは、大人の汚さを見たからだ。司会者は主人公に対して冷たい。同じ境遇のはずなのに富を得たことにより、高潔な精神が破壊されたのだから。もしかしたら、富を得た主人公も同じようなことをするのではないのだろうか?

 ラストのダンス・シーンは何か主人公の心の奥底を見ているようだった。この二人の運命はどうなるのか? インド映画特有の華やかさの裏というのをこの監督は鋭く描いたのかもしれない。だから、映画にはちょっと不釣合いなシーンを撮ったのだと思う。

投稿者:QUNIO投稿日:2009-04-21 22:38:16
このスピード感は凄い。映画がまさに「表現」するためのものであると覚醒したかの様なキレ味。ストーリーが書かれたシナリオとしてではなく、描きたいテーマと共鳴した時、世界観を無駄なく収束し圧倒的な高揚感を生み出すのだ。映像センスやファッショナブルな様式性とは無縁のパワーに溢れた「描きたい題材」を真正面から取り組み、結果、誰もが息を呑む画面と音の色即是空のレベルにまで到達した。構成も演出も効果も殆どがオーソドックスな純粋映画の領域であり、究極の「見世物」=つまりは娯楽映画としてオール・パーフェクトの出来栄えであった。ダニー・ボイルは映画の原初的な面白さを無限大にまで押し広げ、新境地を開いた。インドのボリウッド映画の体裁を取りつつ現代社会の変遷をカオスティックな映像で包み込み底辺から這い上がる少年のサクセス・ストーリーを明朗快活なタッチでポップに昇華させた現代映画の一つの指標になるべき逸品である。アカデミー賞取って当然。いまやっとこういう評価に値する映画が賞を貰える時代になったんだなー。記憶に残らない高予算映画が幅を利かせていた時代はこの映画の登場によって崩れ落ちるだろう。てか、そうであってほしい! 『タイタニック』は沈没し『スラムドッグ』が飛翔する時代がやって来た。みんなでキタキタ音頭を踊ろう。マサラミュージックに乗せて。ついでにカレーも食べようではないか。(感涙)

今年のベスト5。非常に映画的な映画という意味でも。
投稿者:ビリジョ投稿日:2009-04-21 01:02:33
【ネタバレ注意】

 アカデミー賞、という派手な肩書が必要なのかどうか。
 地味に上映されて、まあ割と限られた人たちの間で人気となって、限られた人たちの間だけで心に残る、みたいな、そんな目立たない愛され方が、この映画には似つかわしいのではないかと思った。
 歴史的傑作、というほどではない。だって、冷静に振り返ると、それほど凝った物語でもないもんね。クイズ番組を縦軸に置いたところと、インドの(あまり)知られざる貧困の実態、そして有名スターが出ていないところは非凡だが、恋愛話そのものはさほど目新しくない。それに、冒頭示される4択のうち、正解は○○なわけでしょ? それって、なんだかね。

投稿者:ASH投稿日:2009-04-18 21:44:47
【ネタバレ注意】

 しかし、オスカー作品賞受賞作を単館上映並みの扱いで公開するとは、日本の「代理店」もいい度胸してるよなぁ。もっとも、名前も顔も知られていない俳優が揃った「インド映画」には一般的な客は来ないと踏んだからなんだろうけど。客の入りがよければ田舎のシネコンでもかかるのかな?

 さて、ダニー・ボイル監督、自身の集大成を「インド映画」のフォーマットを借りてやっているのね。というわけで、ボイル作品のモチーフがそこかしこに出てくる。疾走する少年、行きかう列車と、インド版「トレスポ」みたいだなぁ、と思ったら、便所にしゃがんでふんばるシーンまで出てきやがんの。あの状況だったらボットン便所の下に降りないで、扉をよじ登った方がよかったんじゃないの?、とは、子供は考えないか。

 ジャマールが体験してきたスラムでの過酷な生活が凄まじい。あの歳の子供たちが生きてゆくにはあまりにも過酷な世界だ。しかし、子供たちは底抜けに明るい。悲惨な生活のハズなのに、なぜあそこまで生き生きとしていられるのか。そういうパワーが映画にもみなぎっているのね。スラムに暮らす子供たちの悲惨な現状を観客に突きつけるというよりも、一途な愛を描いているというところが僕好みだった。希望を持つってことは、生きてゆく上でも必要なことなのね。なんて、今さらなことを考えてしまったよ。

 どことなく「シティ・オブ・ゴッド」と被っちゃうところがあるし、あまりにもベタな展開なもんだから、人によっては「社会派映画」とはいえない本作のオスカー受賞を疑問視するかもしれんが、こういうどこかに希望を持たせて終る映画は、こんなご時勢だからこそ受けたんだと思う。現実社会が破滅的だから、せめて映画の中ぐらいは夢があってもいいじゃないか、そんなところでしょうかね。と言っておきながら、オスカーなんてどうでもいいんだけど(ホントかよ?!)。

 ジャマールが「ミリオネア」に出演した理由が次第に明かされてゆく。そこには彼のラティカに対する真っ直ぐなまでの一途な想いが込められていて、僕はそこに深く感動したよ。最後の問題に答えられればミリオネアになれる! しかし、ジャマールにとってはミリオネアになることなんてどうでもいいのだ。愛するラティカと再会さえできれば。最後の問題があの本から出題されるシーンでは、思わず「ああッ!!」と声を洩らしたくらい。ライフラインでテレフォンを選択したジャマールが電話をかけた先は…。

 夢と希望に向かって進むジャマールとは対照的に、兄のサリームは生きてゆくために悪事に手を染めて、結果的に破滅へ向かってしまう。さんざっぱら悪いことをして、弟にもひどいことをしてきたせめてもの償いに、弟の最愛の人を逃がしてあげるシーンにグッときた。サリームの最期と、ジャマールの勝利が交差するシーンは、泣けるねぇ…。

 ムンバイのスラム街の描写がすごいね。夥しい数の家屋がひしめきあっていて、まるで迷路みたいなのよ。そこを子供たちが駆け抜ける、心地よい疾走感といったら!! ボイル監督は「駆ける」シーンを撮らせると上手いねぇ。インド映画特有の勢いを、ボイル監督はお見事に再現しているのね。エンド・クレジットではジャマールとラティカと大勢の人たちがみんなで踊る! ここまでインド映画を再現するなんて!(インド映画、知ってんのかよッ?!)。

 それにしても、インドって国は子供に対する扱いが随分と酷いんじゃありませんか? 勝ち進んだジャマールに不正の疑いをかけるのは作劇上に必要だからまだしも、街角で子供たちに歌を歌わせてその上前をハネるヤクザな連中の非道なやり方が惨い!! 

 この映画のヒットのお陰でデブ・パテルはシャマラン作品に、フリーダ・ピントはウッディ・アレン作品に呼ばれたという嬉しいおまけつき。これからハリウッドでも活躍するのか、それも愉しみだわね。

投稿者:投稿日:2009-04-18 14:21:05
石けんでメガネを洗い新宿バルト9へ、初日初回のI列。
逃走の描写は創造力を必要とする。追跡は目標とするもののアクションを模倣すればよいからだ。
スラムの子どもたちは自分の住処である迷路に逃げ込む。母親を異教徒に撲殺された兄弟もまた。
不幸と幸福に彩られた物語。
涙が止まらない。
弟は逃げ続け、飽いて安住した兄は札を満たしたバスタブで拳銃をかまえる、弟のために。
あらかじめ約束された結末(it is written)を祝うエンド・クレジットに、インドの「みのさん」や人攫い、ギャング、兄ちゃん、警部、警官たちも登場して欲しかったが、それではやり凄ぎ。
ちょっとした知的な省略で映画を見慣れた者の優越を満足させつつ、日常の苦しみを忘れさせる上映時間120分、だけ。
投稿者:Ryuichi投稿日:2009-03-21 22:47:04
【ネタバレ注意】

いやはや久々のヒット作です。
ひとことで言うと、ひたむきな愛の物語なのですが、そのひたむきな愛が運命の糸をたぐりよせ、奇跡を起こします。
躍動感にあふれたカメラワークが、スリリングな展開、練りにねられた脚本、人間味あふれる登場人物、第一級のエンターティメントに仕上がっています。
本当の幸せは、冨でも地位でもなく、本当に大切なものを守り抜くことにある・・・そんなありふれたメッセージをさわやかに素直に感じ取れる作品です。
エンディングのダンスの場面を微笑ましく眺めることができました。http://vicky-ryu.spaces.live.com/

投稿者:ganglion投稿日:2009-02-26 07:50:48
【ネタバレ注意】

「トレインスポッティング」「のるかそるか」「ユージュアル・サスペクツ」「シティ・オブ・ゴッド」…様々な作品を想起させる。パクりという意味ではなく、それだけ魅力が多岐に渡っているということ。躍動感・疾走感あふれるシーンに目を奪われる。

貧困の中で暮らす孤児3人の人生模様。よくあるテーマだが、有名クイズ番組を縦糸にする事でたちまち緊張感とミステリ要素が高まった。社会派などではなく、完全なる娯楽作品。エンドクレジットでさえ存分に楽しませてくれる。

「あれで逮捕はない」とか「愛してないラティカにボスはなぜ固執する」とか「ミリオネアのテレフォン設定がテキトー」とか、つっこみどころは満載だが、まあ、それがインド映画ですわな。アバウトさが心地よい場合もある。

投稿者:guch63投稿日:2009-02-11 08:54:48
何とゴールデングローブからアクターズギルドそしてイギリスのBAFTAと全てに作品賞、残るはオスカーだけ、、下馬評でもヒース・レジャーと同じく作品賞を確実視されているようだ。確かにムンバイのスラムに育った主人公の幼年期から青年期までを魅力たっぷりに描きすこぶる良い映画だとは思うのだが、、。ボリウッドとTV育ちのクイズ番組が合体して最後はインド映画の常習手段で踊りまくってハイ、みんなハッピー!!
どうにも釈然としなかった、単に洋画が3度のメシより好きな一般ファンには昨年に引き続き(”ノーカントリー”)理解出来ない、、他にもっとオスカー会員好みのアメリカの内面を抉った秀作があるのにな〜。日本で大ヒットさせるのは至難の技だろう。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 監督賞ダニー・ボイル 
 ■ 脚色賞サイモン・ボーフォイ 
 ■ 撮影賞アンソニー・ドッド・マントル 
 ■ 作曲賞A・R・ラーマン 
 ■ 歌曲賞Gulzar “Jai Ho”(詞)
  A・R・ラーマン “Jai Ho”(曲)
  A・R・ラーマン “O Saya”(曲/詞)
  Maya Arulpragasam “O Saya”(詞)
 □ 音響賞(編集)Tom Sayers 
  Glenn Freemantle 
 ■ 音響賞(調整)Richard Pryke 
  Resul Pookutty 
  Ian Tapp 
 ■ 編集賞クリス・ディケンズ 
■ 撮影賞アンソニー・ドッド・マントル 
■ 撮影賞アンソニー・ドッド・マントル 
■ 監督賞ダニー・ボイル 
■ 作品賞(ドラマ) 
 ■ 監督賞ダニー・ボイル 
 ■ 脚本賞サイモン・ボーフォイ 
 ■ 音楽賞A・R・ラーマン 
■ 作品賞 
 □ 主演男優賞デヴ・パテル 
 □ 助演女優賞フリーダ・ピント 
 ■ 監督賞ダニー・ボイル 
 ■ 脚色賞サイモン・ボーフォイ 
 ■ 作曲賞A・R・ラーマン 
 ■ 撮影賞アンソニー・ドッド・マントル 
 □ 美術賞Michelle Day 
  マーク・ディグビー 
 ■ 編集賞クリス・ディケンズ 
 ■ 音響賞Tom Sayers 
  Ian Tapp 
  Richard Pryke 
  Resul Pookutty 
  Glenn Freemantle 
 □ 英国作品賞 
□ 作品賞 
 □ 監督賞ダニー・ボイル 
 □ 男優賞デヴ・パテル 
 □ 脚本賞サイモン・ボーフォイ 
 ■ 撮影賞アンソニー・ドッド・マントル 「ANTICHRIST」に対しても
 ■ 観客賞 
■ 作品賞 
 ■ 若手俳優賞デヴ・パテル 
 ■ 監督賞ダニー・ボイル 
 ■ 脚本賞サイモン・ボーフォイ 
 □ 歌曲賞Gulzar “Jaiho”
  Sukhwinder Singh 
  A・R・ラーマン 
 ■ 音楽賞A・R・ラーマン 
□ 作品賞 
 □ 歌曲賞A・R・ラーマン “Jai Ho”
 □ キス・シーン賞デヴ・パテル フリーダ・ピント&デヴ・パテル
  フリーダ・ピント 
 □ ブレイクスルー演技賞(男優)デヴ・パテル 
 □ ブレイクスルー演技賞(女優)フリーダ・ピント 
 □ トンデモ・シーン賞アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール 肥だめにジャンプ
□ 外国作品賞 
□ 外国映画賞ダニー・ボイル (イギリス)
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