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ミルク(2008)

MILK

メディア映画
上映時間128分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ピックス)
初公開年月2009/04/18
ジャンルドラマ/伝記
映倫PG-12
「ミルク」は、
希望のはじまりだった。

1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家
ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間
ミルク [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 5,083
USED価格:¥ 1,618
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【解説】
 自らゲイであることを公表し、ゲイをはじめあらゆるマイノリティの社会的地位向上のために立ち上がった伝説の活動家ハーヴィー・ミルクの波乱に富んだ後半生を、名優ショーン・ペンの熱演で描く感動の伝記ドラマ。共演に「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「ノーカントリー」のジョシュ・ブローリン、「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコ。監督は「マイ・プライベート・アイダホ」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント。
 1972年、ニューヨーク。金融業界で働いていたハーヴィー・ミルクは、20歳も年下の青年スコット・スミスと出会い、恋に落ちる。2人は変化を求めてサンフランシスコに移住し、同性愛者も多く住む“カストロ地区”でカメラ店を開き、新生活をスタートさせる。陽気なミルクの人柄が多くの人を引き寄せ、いつしか店は同性愛者たちの社交場となっていく。それにつれてミルクは、同性愛者をはじめとした社会的弱者が抱える問題を改善するために積極的に活動するようになり、次第に政治に目覚めていく。そして、市の行政に直接関わるべく、ついには市政執行委員選挙にも立候補する。自由な空気漂うサンフランシスコとはいえ、同性愛者であるミルクの決断は周囲に大きな波紋を広げていく。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
435 8.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-04-12 10:49:52
アカデミー主演賞取って勢いが止まらないショーン・ペン。文句なしの名演だと思う。過去にデッドマン・ウォーキング、ミスティック・リバーと難役をこなしたが、このハーヴィー・ミルク役は彼にとって最高作といっていいと思う。スコットとミルクが駅で出会うショット。あまりに微笑ましく何度も見たくなる名場面だ。男女のカップルのようにミルクがスコットをナンパするこの場面。ストレートで自然だ。演じたペンもフランコも愛すべき人たちとして描く。そんなやさしい目線が品格をグッと上げた。70年代のカストロ通り、公民権と政治活動の熱気も生々しく伝わる。不治の病エイズで亡くなった多くの人たち、デレク・ジャーマン、ジャック・ドゥミ、ヌレエフ、キース・ヘリング、フレディ・マーキュリー・メイプルソープたちに捧げたい作品、ゲイを描き最高位の品位と感性を保ち続ける作品として記憶したいと思う。
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-09-04 03:07:31
皆前へ歩きだすんですね。
投稿者:Normandie投稿日:2012-04-13 03:13:22
見終わっての感想、本当にアメリカってやっかいな国。これがたった30年前のこととは信じられない。
ハーヴィー・ミルクはドキュメンタリーを以前見たこともあり違和感はなかった。
「政治は勝つことではなく、発言が大事だ」のセリフを始め脚本が素晴らしい。
ブッシュ息子が大統領に当選した時の保守系アメリカ人の決定打は彼が中絶反対派だったこと。
まさかそんな、他に決めるべきことがあるでしょうという感じだが、
いまもって外国に興味のない保守層はかなりの割合でいるし彼ら今後も変わらないと思う。
ガスヴァン・サントは繊細さがある人をよく使うが男性として俳優を見る目は確か。
ショーン・ペンの軟体性演技、横顔で始まって終わるそのカットだけで、これぞわびさびの味わい深さがある。なんてヤツだ。

キュートなダスティン・ランス・ブラックについて〜
ゲイの通行人役でも出演。
映画の中で、田舎に住みゲイであることに悩み自殺をほのめかす男の子はまさしく彼自身なのだ。
紆余曲折を経て3年かけて完成した脚本は友人(エミール・ハーシュが演じたクリーヴ・ジョーンズ)からヴァンサントに送られ映画化へ。
製作総指揮、脚本家としてもこれで才能が開花し見事オスカー受賞。この作品に入れ込む姿勢が強く感じられた。
授賞式ではゲイである自分を支えてくれた母親への感謝のスピーチに泣けた。
でもって次作の「J・エドガー」での展開に期待だけど、またまたゲイつながりは偶然?
投稿者:ケラヒロミ。投稿日:2011-06-12 18:29:59
ショーン・ペン
投稿者:トム・ルーズ投稿日:2011-06-12 07:49:54
【ネタバレ注意】

こう言う映画を見ると、改めて人権とは何なんだろうか?と考えさせられてしまいますね。
私はゲイではないし、ゲイの心を理解することは不可能ですが、同じ人間であることには変わりはないと思います。
ゲイだからと言って、人間として平等に生きる権利が奪われたらいけませんよね。
まあ、今だからこんなこと言えるのでしょうけど、1970年代当時は時代背景的に各種差別が今よりも横行していた時代だと思うし、ゲイへの理解も当然無かった時代だと思うので、当時の人から言わせれば綺麗事言ってるんじゃないよって感じかもしれませんが(;^_^A
でも人間は、人間以上でも以下でもない存在ですから、人間が人間らしく生きる権利を奪うことなんて誰にも出来ないはず!とだけは言わせてください。

今作は、そんなゲイの社会的地位を向上させる為に立ち上がった、自身もゲイであるハーヴィー・ミルクの伝記的映画でした。
実在した人物の伝記的映画である為、若干エンタメ性が薄いので『これは面白かった!』とは言い難いところもありますが、ミルクが人を惹き付ける魅力的な人物だったと言うのは伝わりました。
ミルクは、アメリカでは20世紀の英雄100選にも選ばれた有名な方らしいのですが、この手の話題に疎すぎてまったく知りませんでした(-。−;)
きっと実際のミルクをもっと知っていれば、更に映画に入り込めたんでしょうけどね・・・。

自分の利益を省みず(実際ミルクの私生活は本当に可愛そうでしたね)、皆の為に尽力するって、簡単に出来ることではないですよね。
実際何かをしようと思っても、人間的魅力が無かったら誰も付いて来てくれないでしょうし・・・。
このミルクに関しては、ゲイ云々に関わらず、人々を惹き付ける何かがあったのでしょうね!
ただ、キャッチコピーにあるような、ゲイだけでなく全てのマイノリティの社会的地位向上に尽力したと言うところまでは伝わってこなかったのは映画的に少々残念でした(^_^;)
でも、ミルク氏の人柄から、きっとゲイ以外の方々の為にも尽力したんだろうな〜と言うのは想像に難くないですけどね。

果たして今の日本の政治家に、損得勘定無しに、民衆の為に命を賭けている人って何人いるのだろうかと、この映画を見てふと考えてしまいました・・・。
もちろん頭の中では民衆の為と思っても、しがらみから抜け出せない人もいるのでしょう。
でも、例え無党派になってでも、民衆の為の政治をしようとする政治家がいたら、私は間違いなくその人に一票を投じることでしょう!
パフォーマンスなんてもういらない。
でも、劇中ミルクもパフォーマンスで票を画策していたシーンもあったことから、まあ理想だけでは政治家にはなれないと言う現実も見え隠れしていましたね(^_^;)
選挙に勝たないと理想は実現できない・・・でも、選挙の為だけに政治をやるのなら、政治家なんて本当に辞めてほしいよ。
東日本大震災後の日本の政治家見ていると、落胆どころかあきれて何も言う気力が湧きません。

この映画で一番考えさせられたのは、人は希望がなければ生きられないと言うこと。
劇中で、希望が見い出せずに自殺してしまった人がいましたよね。
人は、希望さえあればどんな過酷な状況でも生きていけます。
でも希望が無くなったら、今後生きていく価値があるのか?そう考えるのは自然なことだと思います。
ゲイの方々の人間として生きていく権利を奪うと言うことは、死ねと言ってるようなものです。
活きる希望は奪っちゃいけませんよ!
そんなこともあって、ゲイと対立していた政治家達には本当に腹が立った・・・けど、彼らの主張全てが間違っていた訳ではないのも事実。
一方の意見を全て肯定したら、それはそれで世の中の形が崩れていくところもありますから・・・。

さあこれからと言う時に、志半ばで殺害されてしまったハーヴィー・ミルク。
反対派ではなく、単に同僚議員の逆恨みで殺されてしまったのは、なんともやりきれなかったでしょうね・・・。
殺したダン・ホワイトは、市長やミルクを殺害したにも関わらず、刑期が5年だったのもやりきれません。
ホワイトを演じていたのがジョシュ・ブローリンだったので、まあまともではないと思いましたが、本当にまともじゃなかったですね((((((ノ゚゚)ノ
ミルクはホワイトに殺害された・・・牛乳?まさかオヤジギャグを言いたかった映画・・・そんな訳ないかo(_ _*)o

それにしてもミルクを演じたジョーン・ペンは本当にゲイに見えたし、ご本人の映像と比べても雰囲気も見た目もそっくりで、オスカー獲得も納得と言った感じでしたね。
ただし、うますぎてちょっとハナに付いたかも・・・。

投稿者:ノブ投稿日:2011-01-28 23:44:57
【ネタバレ注意】

「ミルク」(監督:ガス・ヴァン・サント 128分)
話の内容は、ゲイの政治家の話。
ボクはヘテロセクシャルなので、ミルクが恋人達とイチャつくシーンはあまりいい感じはしなかった。
ゲイの集まるバーに、警官が立ち入って、客引き容疑でゲイを逮捕するというのはヒドイと思った。
労働組合の人達と連携してクアーズビールをボイコットするなど、ゲイ以外のコミュニティとも連帯していくというのが政治的なリアリティがあった。
「同性愛という理由で親が強制入院させようとしている」とミルクに電話をかけてくる自殺を考えている車椅子の若い男の子のエピソードが印象に残った(ミルクは「同性愛は病気じゃない」・「親元を離れて大都市に行った方が良い」とアドバイスする。その後自殺を思いとどまりもう一度ミルクに感謝の電話をかけてくる)。
ゲイという理由だけで解雇できる法案なんて人権侵害も甚だしいと思った。
オペラを観ている時のミルクの表情がナゼか印象に残った。
最後でミルクと市長が死んだのを悼んで行進している人達が持っているロウソクの灯が、通りにずっと並んで揺れているシーンが良かった。
全般的に
恋人との恋愛やイチャつく感じは、ボクがヘテロセクシャルだった為いい感じはしなかったが、ミルクが政治に進出してゲイムーブメントを盛りあげていく過程は上手く描かれていたのではないかとボクは思った。
政治的な話では、ゲイのようなマイノリティ(少数派くらいの意味)が政治的な力を強めていく為には黒人やアジア人、高齢者、児童、下級労働者等、様々なマイノリティとの連帯をしていく事が有効なのではないかとボクは思った(その点で労働組合との連携の話は面白かった)。
ゲイのような私的領域での性的嗜好を、国家や他の人が干渉するのは妥当でない、ましてゲイを理由とする不当解雇などの人権侵害は許されるべきではないとボクは思った。
自分と違う考え・価値観の人も尊重するのは、社会においてはとても重要な事なのではないかとボクは思った(ボクは自分の考えに固執しがちなので、違う考えや価値観を尊重するのはとても難しいけれど・・・)。
民主主義の社会では、少数派は過半数をとらないまでも団結して一大勢力になって選挙の時無視できない数になれば政治的に実現できる事も色々多くなるので、政治運動で少数派が団結していく事は今現在においてもとても重要で有効な事なのではないかとボクは思った。
映画的にはそれほどオモシロイとは言えないが、色々考えさせられる作品。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:Hoppy!投稿日:2010-11-22 18:36:46
失礼しました。


てっきり、牛乳を作った人の話かと思いきや。
とてもとても良い話というか、ドキュメンタリーな人の意志というものを学ばせてもらった気がします。

ちょうど時代は動乱の時期。
「今でこそ」、なものも、先駆者が「動いた」からというのを如実に物語る。
しかもミルク氏。すべての先見の目が肥えてるクレバーさ。

また、70年代ならではのフィルムの質感がとてもイイ。
あの時代の文化も好き。
♪You Make Me Feel
もうね、この曲流れただけで、70’sなセンスが素晴らしいと予測できたよ。イントロ。

しかし、物語の結末に向かって行くことを止める事は誰にもできない。

途中出てきたバカな子はまた、なんてバカな事を。バカは死んでも治らない。

ミルク約のショーンペン。
なにげにショーンペンが出てる作品って初めてみたと思うんだけど、
派手すぎない顔立ちがイイ味を出していた。

ジェームズフランコ。男前は男前な役どころだな。
なかなか渋い演技で、男前を更にアゲアゲ。

サンフランシスコに行った経験から、サンフランシスコの市の歴史を学んだ感じがしたのと、
やはり、思うなら行動に出ないとダメであり。

隣部屋の同僚は、更に自己愛の強いアホでしたね。罪を償ったわけでもなく自殺っていう点も然り。
なんなん???おまえは。結局、地位名声だけに酔いたくて、政治的な正しい活動は何をできたというのか?

そういう人間の業はいかなる時代にも在するわけで。そのあたりが発端で現代となりうるのか。
もっと当時はセキュリティの問題や、危険人物に対する牽制や注意をもっと持たなくてはいけない時代。

もともと、ミルク氏の性格が陰鬱ではなかったのであろう。
真面目で、アングラな話の割に、前向きな明るさが必ずあるので、イヤな気持ちにならずに観る事ができる。http://idolhappiness.web.fc2.com/hoppy.html
投稿者:bond投稿日:2010-03-28 10:56:59
他人に迷惑をかけなければ、趣味、嗜好は守られなければならない。ホワイトはマイナー思考で嫉妬の固まりだった。ショーンペンはアイアムサムに続いていい演技してた。
投稿者:ジーナ投稿日:2010-03-19 02:45:23
久しぶりにガス・ヴァン・サントが主流スタイルに戻りましたね(笑)
ただ・・・そつなく作られていますが、手本通りなため面白みは欠けますかね。
回想録形式もありきたりですし(爆)
しかし、それでも飽きずに鑑賞できたのは、、現実味を感じさせる演出と説得力のある脚本など入念な作品づくりのおかげでしょうね。

さて内容のほうですが・・・同性愛者に対する偏見・差別がまだまだ強かった70年代に堂々とゲイとして生き、政治にも積極的に参加した実在の人物ハーヴェイ・ミルクの時代に先駆けた激動の8年間を綴った伝記映画です。
当時のゲイが置かれた状態や変化を客観的に注意深く描いているので、ハーヴェイ・ミルクの知識が無くてもゲイ社会に関心がなくても容易に理解できる作風になっています。
たとえ興味がなくても観る価値のある作品に仕上がっていると思いますよ。

そして、熱意と意欲が伝わるショーン・ペンの演技は必見です。
彼のどこか憎めない愛らしい雰囲気は好感が持てますし、リアルに再現したガッツポーズの可愛らしさといったら何とも笑顔を誘いますね。
ハーヴェイ・ミルクのまわりに人が集まる理由が分かる人間味を感じられる表現力でした。
正直、ショーン・ペンがこの映画を優れさせたと言っても過言ではないでしょう。
他にも優しい眼差しが素敵なジェームズ・フランコや危なげなディエゴ・ルナ、あどけないエミール・ハーシュに狂気的表情を見せるジョシュ・ブローリンなど脇を固めた役者さんの実力&個性も素晴らしかったです。

衣装や舞台など1970年代の雰囲気も自然で違和感無く観れました。
演説シーンや大行進のシーンなど感銘を受けるシーンも沢山ありましたね。

呆気なさを感じる部分もありましたし決してドラマチックな作風ではないですが、愛情や思いやりを感じつつキレイにまとめられた作品なので物足りなさは無かったです。
投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 15:43:07
【ネタバレ注意】

ゲイであるが故に、家族や友人、同僚、さらには社会や国家からも阻害された人々。本作はそんな行き場のない人々が自分たちの居場所を見つけ、自分たちの存在を高らかに謳った作品である。根底には勇気や希望といったものが横たわっているが、人間の力というものが全編から滲み出ている。言葉が人の心を動かし、行動が人に連鎖していく。ゲイを世間に認めてもらうという共通の目標に向かって突き進むカストロ地区のコミュニティに住む人々のなんと生き生きとしていることか。人間の生命力を感じられずにはいられない。さらにハーヴェイ・ミルクとそれを取り巻く人々との関係も非常に綿密に描かれている。特に恋人役を演じるジェームズ・フランコが素晴らしい。ミルクが有名になった事への喜びと、その分自分から手の届かない存在になってしまうという恐れ。2人の時間を取れない苛立ち。そして寂しさ。その狭間で苦悩する姿に思わず胸を締め付けられる。もちろんミルクを演じるショーン・ペンもチャーミングだが芯の通った1人の男を熱演している。さらに自殺願望のある青年を救いながらも、恋人の自殺は防ぐことができないという皮肉な結果から、ハーヴェイ・ミルクの悲劇的な運命を感じてしまう。ただ本作に全く悲観的な雰囲気はない。1人の男が成し遂げた実話から、人間の力や可能性を讃えているのだ。

投稿者:ikuy投稿日:2010-01-23 23:28:14
今ゲイであるだけで教師をクビにしろだなんて考えられない・・・
彼らが戦ったから私はそう思うのかもしれない。

ジェームス・フランコはどんどん良い俳優になっている気がする
投稿者:popcorn投稿日:2009-07-17 20:27:42
【ネタバレ注意】

「“カストロ通りの市長”」こと、ハーヴィー・ミルク(ショーン・ペン)が、「“もしものテープ”」に吹き込む回想録形式なので、展開は至ってスムーズ。

ミルクを、「マイノリティのために 戦う政治家」と見る向きには同意しかねる(マニフェストの7番目に、「マイノリティ支援」を掲げたのは、「ゲイに権利を! ゲイに権利を!」では支持が広がらないからに他ならない)が、「“彼らは病気だ”」だの、「職を奪うべきだ」だの、「ゲイが市民権を得たら/次は娼婦と泥棒の番よ」などと、根強い偏見どころか、公に差別され、襲撃に備えて、ホイッスルを携帯しなければならない時代、暴力に怯えながらも、したたかに、「“ゲイの活動家”」として、「革命」/「ゲイ・ムーブメント」を起こしたミルク。僕が彼の立場だったら、こんな風に戦えるだろうかと、自問せずにはいられない。

ところで、ミルクは40歳の誕生日(正確には、39歳、最後の晩)に、ニューヨークのジャンクション駅で、スコット・スミス(ジェームズ・フランコ)をナンパし、直後にベッド・イン。
「新しい“ミルク夫人”」/「ラテン野郎」こと、ジャック・リラ(ディエゴ・ルナ)とも出会ったその場でセックスする。それを悪いとすることはできないし、他人をとやかく言えた義理でもないが、これでは、「“社会の変質者”」と呼ばれても反論の余地があるまい。

それはさて置き、本作は、政治ドラマとしても充分、面白い。

1977年、ミルクは、小選挙区制が導入されたのを契機に、州議会選挙を含め、4度目の出馬で、サン・フランシスコ市の市政執行委員選に念願の当選を果す。
「政治は芝居と同じ」で、大きな声を出すのが大事と、マスコミ、その向こうにいる市民を意識し、「票の取引き」をするとか、プロの政治家に脱皮。

「アメリカの家族の価値を守ろうとする」、歌手のアニタ・ブライアントが推進した、同性愛者を理由に教師を解雇可能とする、プロポジション6(「“提案6号”」)の否決には感情が高ぶる。

ロウソクを手にした3万人以上の、「恋をする街」、サン・フランシスコの市民が、カストロ地区から市庁舎までを行進するシーンは感動的だが、ミルクが、対立するグループに暗殺されるのではなく、私怨で殺害されるのはイマイチ盛り上がりに欠ける。まあ、史実なのだから仕方がないけれど。

一日も早く、同性愛が映画のテーマにならないくらい認知される時代になってほしいものだ、と願う。
http://blogs.yahoo.co.jp/popcornandfella

投稿者:ローランド投稿日:2009-06-22 08:14:30
 偏見は持たないつもりなんだけど、ゲイの世界、それをショーン・
ペンが倏演瓩世覆鵑読召鯡椶砲靴董観たいような観たくないよう
な、正直な話、県内の劇場で公開されなくて少しホッとした気持ちが
あったのでした。  が、それが、ここにきて劇場公開となったので
あります。  

 アカデミー受賞の評判の映画だし、↓のひとの紹介では
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「エブリデイ・ピープル」が使われて
いるってことだし、それに、地方都市でこういう作品を上映してくれ
ることに感謝しなければならないし、映画好きなら出かけないわけ
にはいかないだろうってことで鑑賞してきたのですが、俳優としての
ショーンや作品の社会的メッセージに価値はあるのだろうけど、日本
で一般公開するには向かない作品だなってのが率直な感想です。

 一般人、この映画では爛好肇譟璽鉢瓩班集修気譴討い襪韻鼻△修
ストレートの観客に対する気遣いと言うかサービスがなく、終盤の
法案6条をめぐるやりとりの頃から物語としての面白さを少し感じた
だけで、かといって、ゲイの人たちの共感を呼んだのかなって考え
ても、あの首を吊ってしまう人間の異常さは、その世界の人間に
好意的な描き方ではないように思われました。 ま、このあたりは
理解不足と言われても仕方ないのですが。  

 一般的な男が観客として、ゲイの愛情を交わすシーンを見ても気
持ちよくないけど、これがレズのシーンなら結構楽しめるように、
一般的な女性の観客はゲイの愛情交換を観て楽しめるのかな?っ
て、物語の筋と外れたところで思案してました。 

 鑑賞目的の一部であった音楽、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの
「エブリデイ・ピープル」は、この映画ではあまり良さが伝わらなかっ
たけれど、バックのホーンセクションは数あるこのての音楽の中で
も抜きん出ていて値千金です。  機会があったら音楽だけ鑑賞し
てみてください。   

 ミルクと市長を悼んでのキャンドルを掲げての行進のシーンを観終
わって映画館を出たら、すぐ傍の美術館お花畑でキャンドルコンサー
トをやっていた。  こんな偶然になにか意味を持たせたくなったの
は、初夏の夕暮れ時の気持ちよさからでしょうか。

    お節介追記。 「エブリデイ・ピープル」を視聴でき
るところがありました.http://shinkaron.xsrv.jp/%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AB-%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%EF%BC%86%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC/
投稿者:hayate9投稿日:2009-05-06 17:54:28
最後のショーン・ペンの台詞に胸が熱くなりました。
役者陣はどの人もハズレがいなかったなぁ。
投稿者:replicant投稿日:2009-05-01 02:42:36
【ネタバレ注意】

実に良く出来た伝記映画です。当時の写真や映像の使い方が上手いので、無理なく70年代後半にタイムスリップ出来ました。個人的には77年にバークレー(UCBの前のアパートに居ました。シスコまではシャトル便で30分かからなかったような記憶がありますが、忘れました。)で1ヶ月ほど過ごしたことがあるので、時代背景はど真ん中なんですが、ハーヴィー・ミルクもその後の事件も全く知りません。その頃のオイラはゲイに対してなんの感情もありませんでしたし、とにかく自分のことで精一杯でした。記憶に残っている出来事はシスコへ向かうシャトル便車内で、GIカットの米兵にいきなり髪の毛(長髪でした。)をつかまれ「髪の毛を切れ!」と言われたことですね。今から思えば、彼が“プロポジション6”に賛成していたのは間違いない(って、古いよ)。というわけで、いかにも米国人好みの作品。ガス・ヴァン・サントは的確かつ流れるような演出で時に淡々と、時に激しく、128分間を魅力的なモノにしています。個人的には重要人物であるダン・ホワイトの描き方がちょっとヌルいように感じました。何故にそこまで?と言わざるをえません。他にも、例えばハーヴィー・ミルクの子供時代もちょっと知りたかったような気もします。彼自身も言っているように、ストレートの環境で育ったしてもそうなるワケですから、それに気がついた時の状況とか心模様とか・・・ね。それにしても、アカデミー主演男優賞受賞のペンはともかく、ジョシュ・ブローリン、エミール・ハーシュ、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナとみんな上手いなぁ・・・。で、何故にカメラ屋なんですか?

投稿者:ビリジョ投稿日:2009-04-23 09:25:59
【ネタバレ注意】

 周囲にゲイは居ない。居るか? でも、そのことについて話をしたことは少なくともない。私にとって、ゲイは身近な存在ではない。むしろ、痴漢まがいの行為で不快な思いをしたことがあり、私はゲイのよき理解者ではない。
 だが、少数者の理解者でありたいとは思っている。もし将来、ゲイの問題にかかわる機会があれば、この映画を見た経験は大きな影響力を持つだろうとは思う。

 にしても、個人的にはダン・ホワイトやアニタ・ブライアントが興味深かった。「信念」の映画だが、信念と信念のぶつかり合いが社会を「歪めて」いく過程が面白い。

 「キリスト教原理主義」を描いた映画も、見てみたい気がした。

投稿者:ASH投稿日:2009-04-19 21:01:28
【ネタバレ注意】

 映画の冒頭、ショーン・ペンとジェームズ・フランコがぶちゅ〜ッと熱い接吻を交わす! 地下鉄の階段ですれ違っただけなのに、ハービーはスコットのことをどうしてゲイだと見極められたのか? 同属の匂いを嗅ぎ取ったということなのかしらん?

 本作を鑑賞するに当たって「ハーヴェイ・ミルク」のドキュメンタリーを予習で観ておくともっと愉しめるんでしょうが、この映画だけでも充分にハービーの人となりが分るように作られているから大丈夫だね。ゲイだけど、マイノリティたちの権利のために闘った男の姿は、そんじょそこらのどの男よりもカッコよく描かれている。それゆえ、志半ばで凶弾に倒れたハービーが不憫でならない…。

 なるほど、この映画を観るとハービーが人を惹きつける魅力に長けていた人物だったということがよく分かる。社交的で人当たりがよく、ユーモアを交えたスピーチで笑わせる話芸もある。人々を煽動させる能力にも長けているようだが、かといって独裁者のように振舞うわけでもない。思いやりの気持ちに溢れた心の優しいオッサンなのだ。往々にして、ゲイの人にはこういう人が多いことが窺える。

 そんな人だから、彼の元に全米中から同性愛者が集うのもよく分る。中にはクリーブのように政治活動に没頭する若者もいれば、ジャックのようにハービーへの想いが強すぎて暴走しちゃう困ったちゃんもいる。このコミュニティの描き方がノンケから見ても魅力的に見えちゃうのは、ヴァン・サント監督の意図したことだったんだろうな。市政執行委員選挙に3回出馬して3回とも落選しているのに、ハービーと仲間たちはガッカリして落ち込んでいるような気配が微塵もないんだもの。男同士でワイワイ楽しくやっているって感じ。

 それにしても、アメリカ社会に蔓延るホモフォビアは、日本人には想像がつかないほど凄まじいものがあることがよく分る。精神的な支柱がキリスト教の教義に基づいているからそういう風潮が強いの理解できるが、あの提案6号が可決されてしまえば、それこそ魔女狩りのようなことが横行してしまう。ゲイと疑われるような人までもが排斥されることになる。これがほんの30年前の出来事なんだから、なんとも恐ろしい。

 なんともやりきれないのは、そういうガチガチの原理主義者によってハービーは殺害されたのではなく、同僚の市政執行委員の単なる逆恨みによるものだということ。ハービーの存在に脅威を感じたホモフォビアによるものではないのだ。ダン・ホワイトは明らかに殺意を持って計画的に市長とハービーを射殺したのだが、裁判では「ジャンクフードの食べ過ぎで精神錯乱に陥った」とのことで減刑される。史実では判決後にゲイの人たちによる暴動が起きたそうだが、映画はそこまで描いていない。多少なり作為的なものを感じるが、ゲイの人たちに希望を持たせる結末にしたためこうしたのだろうと解釈。

 ショーン・ペンの上手さは言わずもがな。オカマちゃん特有の仕草や喋り方を完全にモノにしている。どこかカタブツというイメージの強い彼が、ケーキを顔にペチョッとくっつけられてはしゃいだり、女みたいな声で驚いたりと、その変貌ぶりに驚かされる。仕草はナヨナヨかもしれないが、その内に秘めた信念と心意気は誰よりも熱い! ハービーが最期に目にしたものが大好きな「トスカ」の垂れ幕だったというシーンは、泣ける…。

 ジョッシュ・ブローリンも上手いのは間違いないが、助演男優候補はジェームズ・フランコの方が妥当でしょう。抑えた演技でゲイの青年をお見事に演じていて、ハービーが政治活動に没頭してしまい、自分の居場所がないと悟ったスコットが黙って彼の元を去るシーンでの表情がイイ。フランコって、だたのイケメン俳優じゃないよ。エミール・ハーシュは、一見しただけでは彼とは分らないくらいの変身ぶり。

 当時のニュース・フィルムと、おそらくは先述したドキュメンタリー映画のフッテージとを巧みに挿入させ、ザラついたフィルムで映画を全体的に70年代の作品のような質感に仕上げている。70年代後半のSFの風俗描写など、作り手側のこだわりが感じられる映像を観ていると、コレが2000年代の映画とは思えないくらい!!

 4回目の出馬で当選したハービーの祝賀パーティでは、BGMとしてスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「エブリデイ・ピープル」が高らかに流れる! これがカッコいいのよ。

投稿者:metorometoro投稿日:2009-03-25 22:39:28
サンフランシスコに行ったとき、ふと訪れたカストロ通り。
レインボーフラッグが立ってた。
この映画は、ある程度、ハーヴィー・ミルクの人物像をわかってる人
(アメリカ人)を前提に作られてる気がします。
だから、彼が、市政執行委員に出馬する動機の描き方が弱いようなぁ…。

でも、カストロ通りにレインボーフラッグがあるのは、彼のおかげなんだなぁ。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ショーン・ペン 
 □ 助演男優賞ジョシュ・ブローリン 
 □ 監督賞ガス・ヴァン・サント 
 ■ 脚本賞ダスティン・ランス・ブラック 
 □ 作曲賞ダニー・エルフマン 
 □ 衣装デザイン賞ダニー・グリッカー 
 □ 編集賞エリオット・グレアム 
■ 主演男優賞ショーン・ペン 
■ 作品賞 
 ■ 男優賞ショーン・ペン 
 ■ 助演男優賞ジョシュ・ブローリン 
■ 男優賞ショーン・ペン 
□ 男優賞(ドラマ)ショーン・ペン 
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞ショーン・ペン 
 □ 脚本賞ダスティン・ランス・ブラック 
 □ メイクアップ&ヘアー賞 
□ 主演男優賞ショーン・ペン 
 ■ 助演男優賞ジェームズ・フランコ 
 □ 撮影賞ハリス・サヴィデス 
 ■ 新人脚本賞ダスティン・ランス・ブラック 
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ショーン・ペン 
 □ 助演男優賞ジェームズ・フランコ 
  ジョシュ・ブローリン 
 ■ アンサンブル演技賞 
 □ 監督賞ガス・ヴァン・サント 
 □ 脚本賞ダスティン・ランス・ブラック 
 □ 音楽賞ダニー・エルフマン 
□ キス・シーン賞ジェームズ・フランコ ジェームズ・フランコ&ショーン・ペン
  ショーン・ペン 
□ 外国映画賞ガス・ヴァン・サント (アメリカ)
【ニュース】
ジェニファー・コネリー主演ドラマ「Virginia」、予告編2012/04/19
ジェームズ・フランコ、コーマック・マッカーシ原作「ブラッド・メリディアン」を監督か2011/01/05
ガス・ヴァン・サント監督最新作「Restless」、予告編2010/10/18
イーストウッド監督エドガー・フーヴァー伝記映画、主演はレオナルド・ディカプリオに2010/06/18
クリント・イーストウッド、エドガー・フーヴァー元FBI長官の伝記映画を監督か2010/03/11
ガス・ヴァン・サントと作家ブレット・イーストン・エリスの強力タッグが実現か2009/10/15
DVDリリース情報:「ミルク」「ジョン・カサヴェテス 生誕80周年記念DVD-BOX」etc.2009/08/25
アカデミー賞作品賞は「スラムドッグ$ミリオネア」に、日本勢もW受賞の快挙!2009/02/23
アメリカ脚本家組合(WGA)賞結果発表2009/02/09
映画俳優組合(SAG)賞結果発表2009/01/26
アカデミー賞ノミネーション発表!日本からも「おくりびと」と「つみきのいえ」が候補に2009/01/22
ゴールデングローブ賞結果発表2009/01/12
アメリカ監督組合(DGA)賞、ノミネーション発表2009/01/09
注目の放送映画批評家協会賞は「スラムドッグ$ミリオネア」に!2009/01/09
アメリカ脚本家組合(WGA)賞、ノミネーション発表2009/01/08
アメリカ製作者組合(PGA)賞、ノミネーション発表2009/01/06
全米映画批評家協会賞発表2009/01/05
映画俳優組合(SAG)賞、ノミネーション発表2008/12/19
「ホット・ファズ」のエドガー・ライト監督が2008年のベスト・ムービーを発表2008/12/17
全米興行成績、キアヌ・リーヴス主演「地球が静止する日」が初登場首位2008/12/15
ゴールデングローブ賞ノミネーション発表2008/12/12
ピーター・トラヴァース選定2008年ベスト10発表2008/12/11
NY映画批評家協会賞発表2008/12/11
LA映画批評家協会賞発表2008/12/10
放送映画批評家協会賞、ノミネーション発表2008/12/10
ロジャー・エバート氏選出、2008年ベスト202008/12/09
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞結果発表2008/12/05
インディペンデント・スピリット賞、ノミネーション発表2008/12/03
全米興行成績、V・ヴォーン&R・ウィザースプーン共演クリスマス映画が首位2008/12/01
ショーン・ペン主演ハーヴェイ・ミルク伝記映画「Milk」、予告編2008/09/04
ショーン・ペン主演ハーヴェイ・ミルク伝記映画、撮影風景2008/01/31
【ソフト】
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