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レスラー(2008)

THE WRESTLER

メディア映画
上映時間109分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(日活)
初公開年月2009/06/13
ジャンルドラマ
映倫R-15
人生は過酷である、ゆえに美しい。
レスラー [Blu-ray]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,450
USED価格:¥ 880
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【解説】
 ミッキー・ロークが、かつて栄光のスポットライトを浴びた人気プロレスラーの孤独な後半生を、自らの波瀾万丈の俳優人生と重ね合わせて哀愁いっぱいに熱演し賞賛された感動の人生ドラマ。共演にマリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド。監督は「レクイエム・フォー・ドリーム」「ファウンテン 永遠につづく愛」のダーレン・アロノフスキー。
 ランディ・ロビンソンは80年代に大活躍したプロレスラー。しかしそんな栄光も今は昔、それでも彼は老体に鞭打ちながら小さな地方興行に出場して細々と現役を続ける不器用な男。ひとたびリングを降りれば、トレーラーハウスに一人で住み、スーパーマーケットのアルバイトで糊口を凌ぐ孤独な日々。そんなある日、長年のステロイド常用がたたって心臓発作で倒れたランディは、ついに引退を余儀なくされる。急に戸惑いと不安で心細くなったランディは、馴染みの年増ストリッパー、キャシディに心の安らぎを求めたり、長らく疎遠となっていた娘ステファニーとも連絡を取り修復を図ろうとするのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
14116 8.29
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【ユーザーコメント】
投稿者:TH投稿日:2014-04-19 00:09:16
泣けます、おっさんと成り果てた自分をかえりみて。
命を懸けてまで自己を表現しなければならないのか。考え込んでしまって、楽しめる映画とはいいがたいです。でも、イイ。
投稿者:terramycin投稿日:2014-03-30 02:08:15
黄昏のレスラーの日常を描いている作品。序盤は単調だが、彼の哀愁漂う生き方が、作品を見ているとだんだんと心に沁みこんできて切なくなる。

以前からプロレスは劇だと思い、物心ついた時から見てはいないが、手抜きの許されないものだとこの作品で知って、少し見方を考え直した。

作品が、今後のキャシディとステファニーとの関係、自身の体については何も語られずじまいだったので、個人的には描いてほしかったと感じた。
投稿者:★★CINEMAN+α★★投稿日:2013-07-27 12:32:43
プロレスのことを多く知っていれば、知っているほど、この映画の細部までのリアリティに驚く。ミッキーロークの演技は、実際の落ちぶれたレスラーと同じ臭いを感じる。その素晴らしさ!

この映画はひょっとすると、プロレスドキュメンタリー映画「ビヨンドザマッド」を参考にしている部分が大きいかも。
投稿者:jb投稿日:2013-04-19 12:39:08
予想以上に良かった。
投稿者:グレコ投稿日:2013-03-16 18:48:25
そこでしか生きられない人間の哀しさが溢れてます。
マリサ・トメイが素晴らしい!
投稿者:zzz投稿日:2011-12-10 01:41:26
very good(2010年11/6鑑賞)
投稿者:こじか投稿日:2011-07-31 22:17:03
しっかり作られてて良質。と前もって言った上で、、、
細かい痛みやエキサイティングな場面を差し込んでいるけど、これらのシーンって受け手側のスタンスによっては演出効果にふり幅があるんじゃないかなぁ。選手は別として、プロレスやMMAなどへそこまで深い興味を持たない人である方が楽しめるかも。率直にそう感じた珍しい作品。単純におもしろかったんですけどね、わたし自身、鑑賞していて心のノリ方がどうも伸びなかった。なぜだか。
投稿者:なちら投稿日:2011-05-26 23:59:31
【ネタバレ注意】

家族をないがしろにし、レスラーである事以外を不誠実に生きてきた男がツケを払う時が来たんだね。

娘との関係を修復、もしくは愛する人と一緒になって、
引退して普通に暮らせるならそうしたかっただろうけど、出来なかった。

だからもう、レスラーとして死ぬしか救われる道が無いんだと思う。

ドキュメンタリー風の見せ方が凄くドライで、どんどん彼を追い詰めるからとても痛々しかったよ。
D・アロノフスキーはドSだ。

投稿者:nabeさん投稿日:2011-05-21 02:07:10
かつて人気者だった老年プロレスラーの哀しい日常を、M.ロークが情感たっぷりに演じる、しみじみとした秀作である。
陽の当たるレスラー稼業と、孤独な生活。その現実のギャップを受け入れながら、ランディは疎遠になっている娘や仲の良いストリッパーに癒しを求める。それらが思うようにいかない腹立たしさと悲しさ。その切なさが、じわじわと伝わってくる。
レスリングの試合の迫力が凄い。ランディ同様に寂しいM.トメイ演じるキャシディの恋心が胸を打つ。
投稿者:TNO投稿日:2011-03-06 17:40:34
苛酷ではあるが、一度ファンの歓声の前に出る快感とレスラー仲間の輪に入り込むと、辞めるに辞められなくなる。クスリ漬だったり、舞台裏ではレスラー同士の馴れ合いがあったり、レスラーの達の現実の一面を表わしているとは思う。主人公(ミッキー・ローク)は、かつてWWEのスーパースターだったが、今は地方の"血"を売り物にしている弱小団体でドサ回りをしているレスラーという感じの設定であることは、すぐに分かる。試合後に心臓発作で病院直行というのも、極めて現実的だ。エディー・ゲレロのような突然死やクリス・ベノワの自殺なども思い起こされる。しかし、現実のレスラーは、こんなに仲良し子よし同士だけとは限らないであろうし、中には暴走して事前に打ち合わせた"ストーリー"を反故にしてしまう我儘者もいるであろう。リングの裏の赤裸々な描写を期待したのだが、その点は少々肩透かしを食った。但し、この映画は、あくまで、元スターだった一レスラーの人生に焦点を当てている。個人の中の心の葛藤を描くという意味では、作品としては、良くできていたと思う。ミッキー・ローク、いやでも感情移入してしまいますね。堂々の復活と言っていいでしょう。いや能面面でカッコつけてた若い頃より、遥かに成熟した演技です。気は優しくて力持ちのはずの主人公が、スーパーの中で暴れる場面だけは、少し違和感が残った。
投稿者:ローランド投稿日:2011-02-08 23:42:38
 ようやくレンタルできたのだけど、なるほど、人気があるわけです。 こ
このところ底の浅い映画ばっかり観ていたせいもあるのだろうけど、この、
人生・・・・というよりも、もっと根源的な生きるってことの心構えを意識
させられる、ミッキー・ロークの文字どおり渾身の演技に引き込まれてしま
いました。  

 自身の健康に不安を感じてから急に血縁や友との絆を強くしようとする
あたりはオトコとして情けないような気がし、「グラン・トリノ」
のイーストウッドと比較したりしたのだけど、極端な言い方をすればあちら
には狡猾の言葉さえ思い浮かぶのに、こっちのレスラーはまったく精神的に
は不器用で、将来のことを考えての金か健康どちらかの維持、そういうこ
とすら頭の端っこにもなく、刹那的に人生を過ごしている。  

 だからこそか、観ている方としたら全面的に肩入れをしたくなり、あの、
力関係の利が我が方にあるとなると途端に威丈高になるという小者人間の典
型のスーパーのマネージャー、こいつを血祭りに上げるというカタルシスく
らいは盛り込んで欲しかった気がしたけど、それをやったら物語が汚れてし
まい、これだけ精神性の高い作品にはならなかったのでしょうね。  

 「ナインハーフ」を観て悶々としていたオトコたちの中には、色男
ミッキー・ロークの見かけ上の凋落振りに溜飲を下げるという歪んだ快感を
得た向きもあるかもしれないけど、人間としてのミッキー・ロークは、この
作品を通して神格化したとさえ思わせられます。  失ったものを補うため
になにかを得なくてはということなんだろうけど、あの筋肉質の身体を作り
上げるのは並大抵のことでないはずで、そこらあたりでの精神のありよう
には崇高なものを感じてしまいます。  

 プロレスは好きでも嫌いでもなく興味外だったのだけど、この映画を観
たら、どこかTVでやってないかなって思ったくらいにプロレスというもの
に愛着がわいてきました。 エンディングも、このかたちが一番良かったの
でしょうね。

  こっちに触れると長くなってしまうので省略したけど、マリサ・トメイ
演ずるキャシディ、これがまた良かったですね。
投稿者:namurisu投稿日:2010-11-22 10:46:51
肉体も精神も傷だらけ…あ、魂があった。
投稿者:ノブ投稿日:2010-10-31 12:53:44
【ネタバレ注意】

「レスラー」(監督:ダーレン・アロノフスキー。109分)
話の内容は年老いたプロレスラーの話。
試合後控え室でギャラ(札束数枚)を手渡しでもらうシーンが哀愁があって良かった。
家賃が払えず、トレーラーハウスから締め出され車で寝るシーンが良かった。
近所の子供達の車のフロントガラスを叩く音で起こされ、車から出てきて子供達とプロレスの技をかけあってじゃれあうシーン・演出が良かった。
スーパーで働いていて、上司に「長時間働かせてくれ」と頼む演出が哀愁があって良かった。
カミソリをしこむ時に細かい作業で老眼鏡をかける演出が哀愁があって良かった。
試合中にコーナーポストに頭を打ちつけられ、倒れた時に流血したとみせる為しこんだカミソリで額を自らカットする演出がコミカルだった。
試合後に下品なストリップバーで飲む演出が哀愁があった(ストリッパー相手に試合の傷の自慢話をするという演出もコミカルで良かった)。
ステロイドとトレーニングで筋肉ムキムキ・アジア系の店員の美容室で自慢の長髪を整え(結構コミカル)・日焼けサロンで黒光りにして、レスラーとしての風貌を維持・手入れしている所をテンポよく撮っていた所が良かった。
ホームセンターで買った色んな道具(脚立や大型ホチキスなど)を使って闘う試合が面白かった(相手にゴミ箱をかぶせて客の義足を受け取って殴る演出のコミカルさ・試合と試合後の手当てとを交互に撮る演出が良かった)。
だだっ広い駐車場に車1台しか駐車しておらず、そこに白い鳥が何羽か飛んでいく中を主人公が歩くシーンが良かった。
やる事が無くて近所の子供ととても古いプロレステレビゲームをする演出がコミカルだった(子供は最新の戦争テレビゲームの方が面白いと言っている)。
心臓発作で気弱になり一人娘に会いに行ったら、娘に悪態つかれて追い返されるという演出がコミカルだった。
ファンフェスタのサイン会場で、客がまばらで往年の名レスラー達が居眠りしているという演出が良かった。
スーパーで仕事を増やしてもらおうと頼みに部屋に入ったら、イヤミな上司がAV観てて、上司に「ノックして入って来い」と言われて、もう一度ノックして部屋に入りなおす演出がコミカルだった。
娘にプレゼントする服を買いに付き合ってくれたストリッパーの前で、主人公がバーの店内ミュージックに合わせて歌って踊りだすシーン・演出がコミカルだった。
惣菜売場での主人公の総菜作り・接客の演出がコミカルだった(最初はとまどいながら、途中から慣れてジョークも交えての接客という感じ)。
海岸の町で娘と二人で散歩し、立入禁止場所で娘とダンスをするシーン・演出が良かった。
クスリと女をやっていて娘との食事の約束をすっぽかす演出がコミカルだった(せっかく娘と仲直りしかけたのが台無しになる)。
惣菜の量を増やして・減らしてと細かく注文するおばあちゃんの演出がコミカルだった(最後は主人公が惣菜を影でこっそり食べて減らしてピッタリになる)。
惣菜売場でチーズをカットして指を切ったのをきっかけに、娘にもストリッパーにも相手にされなくなり、さらに上司や客への不満も溜まってキレテ爆発して、店の中で客に悪態をつき、さらに店の商品に当り散らしながらそのまま店を出てスーパーを辞めてしまう演出が面白かった。
夕焼けの橋の道路を大音量の音楽をかけながら車を運転するシーンが良かった。
最後の試合で、レフリーも対戦相手も「もういい」と言っているのに、ファンの歓声に後押しされて、ヨロヨロになりながらも必殺技ラムジャムを決める為にトップロープに昇り、そこから飛び降りるシーンで終わるラストもとても良かった(自分にはプロレスしかないという感じが良く出ていた)。
エンドロールの歌も切なくてよかった。
全般的に
暗い映像と主人公の歩く後姿(背中)を撮るシーンがなんか良かった。
ミッキー・ロークが哀愁のある年老いたプロレスラーを見事に演じていた。ストリッパーのおばさんもミリキ的だった。(二人とも場末的な感じが良く出ていた)。
演出は哀愁・哀愁の中のコミカルさを良く出していて面白かった。シーン的にも駐車場のシーン・海辺の海岸の舗道のシーン・夕焼けの橋を車で走るシーンなど印象に残るいいシーンがいくつかあった。
演出も面白く・撮り口も面白い。シーン的にもいいシーンがあり、観る前の期待以上の「哀愁」もきちんと描けている。コミカルだけど切ない・切ないけれどコミカルなかなりの傑作。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:ジーナ投稿日:2010-09-02 01:34:24
選手としての盛りを過ぎてスッカリ下り坂のベテランレスラーにスポットを当てたヒューマンドラマです。
心臓に爆弾を抱え、引退か現役続行かという人生の岐路に立たされた男のドラマは見応え十分。
プロレスに興味は無いですが、全てを懸けてリングに立とうとするレスラーの姿に目頭が熱くなりました。
男としての誇りや気高さがある一方で、情けなさや意気地の無さがある主人公にカッコイイという言葉は当てはまりませんが、、こういう生き方しか出来なかったひとりぼっちのレスラーを見ていると「自業自得」なんて言葉は忘れてしまうほどスッカリ同情してしまいました。
伝説のレスラー「ラム」のキャラクター性を守るべく、必死に外見を維持させようとしている姿もリアルで痛々しいですね。
老眼をかけていることよりも補聴器が必要な事よりも生活のためにスーパーで働いている事よりも、若作りに必死なレスラーの姿にもの悲しさを感じました。

さて、キャスティングのほうですが、、久々に活力あふれるミッキー・ロークを見れましたね。
体はボロボロになっても輝く瞳と含蓄のある声は魅力的です。
深い趣を感じさせるオーラと感動的な演技は一見の価値ありでしょう。
そして、スレンダーでメリハリのあるボディを披露してくれたマリサ・トメイ・・・40代半ばとは思えない美しいラインに驚かされました。
もちろん中年ストリッパーの限界というのも見事に表現していたと思います。
出演時間は少なめですがエヴァン・レイチェル・ウッドも切ない演技で魅せてくれました。

ミッキー・ロークのキャラは男性の支持が高そうな感じですが、観客が女性なら女性キャスト陣に感情移入できるキャラ設定と脚本になっているのが素晴らしいですね。
さらに年齢層が違くても、シングルマザーの踏み出せない女心や家族をないがしろにしてきた父親に対する娘の想いのどちらかに共感できるので男女問わず幅広い年齢層に対応した作品に仕上がっています。

後味の良い作品ではないですが、臨場感のあるカメラワークと生活感のある映像、演出・発想・役者陣の演技は観て損なしだと思います。
投稿者:bond投稿日:2010-08-06 09:20:46
ミッキーの役者人生をレスラーに置き換えたようなもんで、落ちぶれの実感籠ってる。プロレスで死ねるなら本望な主人公がいい。でも、やっぱりプロレスって筋書きあるのね。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-07-31 19:52:14
中盤でややダレるが終盤で帳消しになる程、心に染みる物があった。エンドロールで流れる主題歌だけでも泣ける。
投稿者:投稿日:2010-07-13 12:56:29
【ネタバレ注意】

プロレスは小学生の頃に新日を少し見ていた程度で特に思い入れもなく、主人公の歩んできた人生には何一つとして共感できる点は見つからないのに、それでも最後のダイブの瞬間に「死なないで」と強く思ってしまったのは映画としての力なんですかね。

いいもん見させていただきました。

投稿者:Normandie投稿日:2010-06-07 15:12:12
若い頃からミッキー・ロークの映画を見てきた者としてはただただ感慨深く、目頭が熱くなる。
稲垣吾郎がある番組で「最初から人生をちゃんとやってればいいだけの話・・」と切り捨てていたが、
敷かれたレールの上を歩くだけの人はさすが言う事が違います。
モトイ、ミッキーの人生そのものが映画であり、今迄の作品は長いレッスンだったと思う。
最後まで彼を主役にとスタジオ側と闘ってくれた監督に乾杯。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-14 16:51:16
プロレスファン必見の1本「レスラー」意外な組み合わせ(監督:ダレ−レン・アロノフスキー+ミッキー・ローク)が極上の人間ドラマを産み出した
http://mototencho.web.fc2.com/2009/wresle.html
投稿者:vegirama投稿日:2010-04-01 09:44:03
おもしろい
投稿者:ジェームス投稿日:2010-03-10 16:34:03
ミッキー・ロークが孤独な中年レスラー役を熱演。これからの活躍が期待される。「猫パンチ」は忘れてあげましょう。
投稿者:Bava44投稿日:2010-03-06 21:16:24
ヤケクソの現在進行形展開に笑った。未見だが『ファウンテン』の反動なのかも。
父親にコンプレックスがあるから娘はレズという設定も直球過ぎ。
投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 15:38:39
【ネタバレ注意】

本作は決して完璧な映画ではない。むしろ欠点もあるし、不器用な映画だ。ただそれも全てひっくるめて本作の魅力である。旬を過ぎたレスラーとストリッパーからは常に哀愁が漂っている。共に職業は違うが、両者とも体を資本とした仕事であり、年齢には勝てない仕事である。ただ二人は、これでもかというくらい高いプロ意識を持っている。自分の体をいくら傷つけても、終いには心臓発作を起こしても、ファンにエンターテイメントを見せるためにリングに立ち続けるミッキー・ローク。たとえ人気が落ちても、客とは店外では一切接触しないという掟を自らに課し続けるマリサ・トメイ。2人は現在の自分の姿を、決して見られたくないような老いた姿を、全てスクリーン上にさらけ出している。人間は全ていい面だけで構成されているわけではない。だから単純なストーリーにも魂を感じる。真実味が持てる。特にミッキー・ロークは自分の紆余曲折の生き様に主人公が重なり、人生の味のようなものが醸し出されている。娘からも見放され、新たな職場にもなじめず、最後に行き着いたリング上での彼のマイク・パフォーマンスに胸を熱くせずにはいられない。

投稿者:さち投稿日:2010-01-27 04:49:32
よかtts
投稿者:藤本周平、投稿日:2010-01-23 20:45:24
映画の作りはあまり丁寧とは言い難いが、それでもそれを補う凄まじいパワーとメッセージ性がある作品だった。ラストのランディの男の生き様に胸が熱くなる。ミッキー・ロークがホント素晴らしかったね。
投稿者:ghost-fox投稿日:2010-01-17 21:57:25
♪ 熱い炎にふれたいだけさ 輝き失せて朽ちる前に ♪
投稿者:幸村和投稿日:2009-12-08 22:55:34
なんていうか、もう痛ましいとしか言いようがありません。主人公ランディは繊細で、純真な人なんです。とても感じやすく、傷つきやすい。いいことがあると浮き立つし、凹むことがあるとどこまでも自棄になる。その崩れっぷりが本当にダメダメで、あんた、何でそんなバカなことするの、と言いたくなるような駄目さです。でも、私はそんなランディに嫌な感じがしないんです。たまたま、この前「長い散歩」という奥田英二監督の邦画を見たんですが、こちらのダメ爺は救いがたくて不快でしかなかったけど、同じダメ男でもこちらは対照的でした。それは娘と和解しようと努力する姿が「弱さをさらけ出す強さ」さえ感じて好感持てるし、またリングに立つために老いてあちこちにガタのきた体をトレーニングと薬の力も借りて維持し、さらに髪をカラーリングするなどのビジュアルのメンテナンスも怠らず、肝心の試合も段取りどおりに手抜きせずパフォーマンスする、そのひたむきさが愛おしく感じるから。

そんな心が傷つきやすいランディにとっていつも変わらず自分を熱気に包ませてくれるリングは精神的には浄化の場であったり、癒しの場であったりするんですね。肉体的にはボロボロになるのに。ファンにとってはプロレスの選手もアイドル歌手と一緒で所詮消耗品なんです。ワーッっと盛り上がってひととき嫌なことを忘れたり、熱くなったりして最後には忘れてしまう。大衆ってそういうもの。なのに、そんな大衆を喜ばせることが、熱くさせることがランディにとっての喜びでもあるんですね。お互いが癒し合ってるんだからいいじゃない、とも言えるけどやっぱり体を張ってリングに立つランディを見ていると心が痛かった。かなり辛いです。
映画の中で、マリサ・トメイ演じるキャシディが「『パッション』みたいね」と彼に言います。何気なく口にするセリフですが、まさに大衆の熱気と興奮とを一新に浴びながらボロボロになる彼の姿は身体を犠牲にして大衆にカタルシスを与えるという意味において、そしてそれがまた彼の魂の浄化にもなっているという意味において、まさに「パッション」で描かれたキリストの姿そのもの。
そう考えると、くたびれ、色あせたダウンを着たランディの背中からのアングルが多用されていたのも、人々が連なる救世主の背中の意味もあったのかもしれません。マリサ・トメイ、ミッキー・ロークどちらも体を張った熱演が素晴らしい。

ところでこの映画、心も痛いのですが、凶器を使ったマッチは映像的にも痛かった。ジャーマン・スープレックスとかブレンバスターとかウエスタン・ラリアートとかそういういかにもプロレスな技が飛び出すストロング・スタイルなら私はまだ好きですが、凶器系は苦手です…。気分が悪くなってしまいました。現実のプロレスの試合でも有刺鉄線のリングなんかありましたがああいうので熱くなるのって、どこかで目にした「暴力は恐怖と快感を生む」という言葉を思い出します。
投稿者:三葉十四郎投稿日:2009-11-04 00:16:00
【ネタバレ注意】

プロレスラーとは、誰もが我こそ最強と誇示して挑戦を拒まない強靭な体を持つ男達である、と認識されている。 一方でプロレスはショーだ、シナリオ通りに行われるパフォーマンスだ、との声もある。 
実際映画でも試合前に勝ち方や段取りが打ち合わされていた。
 
だのに、カメラが映すレスラーのボロボロぶりはどうだ。 ショー・マンをやっているだけだとしたら何故こんな身体になるのだ。 
肌は土気色、薬漬けで顔はむくみ、手足の関節はサポーターが巻かれてないともげてしまいそう。 こんな不健康そうな人間はそうそう居るもんじゃない。 
これが実情か。 リングの上では雄々しくて尊敬を集めるが、会場を一歩出れば大家にもバイト先のマネージャーにも侮られてしまう。 

盛りを過ぎた花形レスラーのランディ・ロビンソンはいきつけのショーパブのストリッパー、キャシディを馴染みに通う。 ランディのミッキーローク、キャシディのマリサ・トメイ、どちらも商売に体を晒す役柄だ。 両名とも優れたボディコントロールで、肉体で役者ぶりを発揮して魅せた。 
マリサ・トメイなどは、僕らは年もキャリアも承知しているはずですが、それでいてあのヒップラインの見事さですから、情も深そうで僕だって常連になりたいや。 知ってりゃお茶なんか引かさないよ。
 
体の酷使が元で心臓にバイパス手術をし、ランディはリングを離れた人生を模索するが、キャシディとの仲は進展せず、娘と親子の絆を取り戻すことも叶わない。 バイトの時間を増やして惣菜の売り子になってはみたものの、客に落ちぶれ様を指さされるや、こんな仕事やってられるか、と店内で大暴れをする。 
見ている間は、その仕事でご飯食べてる人もいるのだけどなぁ、と思ってもみたが、見終わってみると、あれは彼が挙げていた悲鳴だった事が良く判る。 体の痛みにはいくらでも堪えられても心の痛みには耐えられない。
 
レスラーと言う生き方は自己破滅に至る道ではないのか。 闘って闘って、上に往けばいく程に、鍛えられた、より若い挑戦者が現れて、人気が上がる程に高いパフォーマンスが求められる。 傷付いた体の限界を超えた分はクスリで埋めるしかなく。 生き急ぐ、などと言う次元の話に思われない。 
最後の試合では、歓声沸きたつ会場でリングのコーナーポストにランディは立つ。 あそこがプロレスの中の一つの頂上で、しかもそこは普通に降りられる場所じゃないんだな。 飛び降りしか出来ない。 ラストショットのダイビングが身投げに見えたのは僕だけじゃないだろう。 

僕はプロレスは門外漢だからちょっと出すぎた書き込みになるかもしれないが、やはり考え合わせておくのはごく自然な事と思うので、プロレスラー三沢光晴選手の死についても敢えて触れておきたい。 
洩れ伝え聞くところによれば三沢選手という人は受け身の達人だったと言う。 だから、きっと後進の若手には、受け身の出来ないヤツは死んでしまう、選手としてリングに上げられない、と教えていたと思うのだ。 
起き上がれない姿をファンに見せるのは無念だったろう事は疑い無いが、受け身に失敗したからマットに命を散らすんだ、という風に納得出来るところもあったのじゃないか?、こんなのは言いすぎだろうか。 
でも実際に起きた事の印象と映画「レスラー」の感想は重なって、プロレスの因果の深さをより一層強くした次第。 

エンドロールに掛かるブルース・スプリングスティーンのレスラーの歌。 "道端を這いずっている3本足の犬それはオレだ、風とケンカする片目の男が居ればそれはオレだ"、 
か、悲しすぎる…

投稿者:popcorn投稿日:2009-09-16 07:27:59
【ネタバレ注意】

ランディ“ザ・ラム”ロビンソンこと、ロビン・ラムジンスキー=ミッキー・ローク。20年前、マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合会場には2万人が訪れ、150万人がテレビで観戦。「ファンの間じゃ伝説だ」。だが、「国民的ヒーロー」も、50代に差し掛かり、老眼鏡を掛け、耳には補聴器。すっかり、「落ち目 お払い箱」である。

本作は、(勝敗の如何に関らず)、『ロッキー・ザ・ファイナル』みたいな華々しい復活劇ではない。どうしようもない、それでいて愛すべきダメ人間への賛歌だ。

ミッキー・ロークは、中年男の哀愁が滲み出ていて素晴らしい。

彩度を落とした映像、ランディの背後を付いて回るかの如きカメラワーク(撮影、マリス・アルベルチ)は、まるでドキュメンタリーかと錯覚するほど。

レスラーたちが「段取り」を付けたり、「ヤラセ」をする光景は微笑ましい。試合後の控え室で、敵味方関係なく拍手を送り、「よかったよ」、「ありがとう」、「頑張れ 才能ある」と会話を交わす彼らは、実に、清々しい。

これで、対戦相手をぶんなぐれと自らの義足を差し出すファンも愛おしい。

ランディは心臓発作を起こして、「死にかけ」、一旦は、引退を決意。スーパーでのアルバイトをフル・タイムに切り替え、「ロビン」という名札を付けて働くその姿、閑散とした、ファン・フェスタも寂しい。

ランディが想いを寄せる、ラブリー・キャシディこと、「コブ(ジェームソン、9歳)つき」のストリッパー、「お客と一線は越えない」主義のキャシディ=マリサ・トメイも、若い客から、母親と同年齢と揶揄されるのは切ない。

キャシディの助言に従い、ランディは疎遠になっている娘、ステファニー=エヴァン・レイチェル・ウッドとの関係修復を試みる。「思い出の場所」で、彼が、「俺はボロボロのクズで/孤独だ」、「お前に 嫌われたくない」と率直に心境を吐露するのには胸がつまりそうになるし、父娘で踊るのにはじいんとする。

しかし、そうした感動を裏切るように、ランディは、行きずりの女と一夜を過ごした挙句、大事なステファニーとの約束をすっぽかしてしまう。こうしたところが、ダメ人間のダメ人間たる由縁だ。

「中東の獣」、アヤトッラー=アーネスト・ミラーとウィルミントンでの、「20周年 運命の再戦」は、ランディのバイパス手術の跡が痛々しく、またいつ心臓発作起こすのではないかと観ていてハラハラさせられる。
それでも、ランディにとって、「あそこが俺の居場所」であり、「痛いのは外の現実の方」なのだ。

コーナーポストからダイブするランディ――。鮮やかな幕切れには、後頭部の辺りがチリチリと痺れた。http://blogs.yahoo.co.jp/popcornandfella

投稿者:RRMN投稿日:2009-08-06 22:48:44
一番じゃなかろうか。ゴリ押しで薦めたい。
投稿者:クリモフ投稿日:2009-08-02 02:52:22
いやはや、なんといってもミッキー・ロークです。もちろん、物語も素晴らしいし、アロノフスキーのドキュメンタリーっぽいカメラワークなども見事なのですが、これは主演の彼なくしてありえない映画でしょうな。
この誰もが最後どうなるかわかる映画のなかで、ミッキー・ロークというもう主人公ランディとダブりまくるような俳優がとてつもない求心力を発揮しているのは確か。もう最後の場面なんか、これまでの俳優人生が出た地じゃねぇか、とおもえるような表情です。ナイスキャスティング。
物語をあまり広げなかったのも良い。娘とのイザコザとかストリッパーとのロマンスなどにいくらでも行けたのに、戻るところはレスリング。世間は辛くても、リングがあって観衆がいればそこは自分の居場所、素晴らしいじゃありませんか。正直主人公は欠点だらけの人間ですが、そんな愛すべき人間臭いランディの決断はやっぱり感動してしまいました。
そして音楽。ランディの入場曲、キャシディの踊る曲、などなど見事に80sハードロック。ラット、アクセプト、ガンズ、モトリー、スコーピオンズ、AC/DC、これらが主人公を象徴しているのは明らか。70srockのように伝説にはなれず、グランジの影響で「ダサい」のレッテルを貼られたHM/HM。しかし、ランディは言います「90年代は最低」。彼には内向的な弱さを見せるロックは合わないのです。観衆が盛り上がる魅せるパーティ・ロックを愛し、自ら観衆が在って成り立つ「プロレス」のリングに戻る。馬鹿でカッコいいじゃないですか。時代遅れだけどストレート!後追い世代の自分ですが、ガンズが流れた入場は思わず鳥肌が立ってしまいました。
投稿者:よしだ投稿日:2009-08-01 18:48:36
ミッキー・ロークの栄光と挫折を肉体そのもので表現しつつ、更には目の前に迫る死や、孤独に対して、現在の彼がいかに応えて行くか、見所の一つは「あの時と今の違いを体感せよ」だと思いました。
この作品を見たのは三沢光晴氏が亡くなった後だっただけに、余計に胸に来るものがありました。
つまり、プロレスラーは引退するかリングで死ぬか、その瞬間まで闘い続けるのだと改めて思いました。http://okepi.jp/movie/2009/07/post_55.html
投稿者:QUNIO投稿日:2009-07-12 18:13:38
映像のリアリティが半端じゃなくあるんですよ。格闘シーンも凄惨で目を覆いたくなるぐらい怖い怖い痛い描写の連発! カメラワークの臨場感でもって未曾有のバイオレンスシーンが繰り広げられる。

しかしそれ以上に痛いのが主人公のレスラーを取り巻く状況なんですな・・・・。娘には嫌われ、疎まれ、心臓病でジワジワジワジワ体が蝕まれていく。かつての栄光など何処にも無い、灰色な日常、絶望・・・・・。

しかし、ミッキー・ローク=レスラーは老体に鞭を打って再び栄光のリングへと立つ。このシーンで涙を流さないファンはいないでしょう。

欲を言えば、マリサ・トメイとのエピソードやその他の人間関係の描写がやや不足気味で求心力に欠ける欠点もある。だからラストまでの持って行き方が少々強引で呆気なく終わってしまった印象も受けなくはない。

まあ、それを差し引いても本作が傑作であるという事に異論は無いですがね。

今年のベスト7。痛々しさはダントツだったので。
投稿者:フラーティ投稿日:2009-07-02 01:11:55
【ネタバレ注意】

もともとレスラーというのは因果な商売だ。他のスポーツや格闘技にも危険は付き物だが、故意に自分の肉体に傷をつけたりはしない。ショーでありエンターテイメントであるプロレスの場合、わざわざ自分で自分の身体を痛めつけるのだ。少なからぬプロレスラーが、試合で後遺症の残るような大怪我をし、また薬物漬けになる。そして引退(廃業)後の生活の保障は何もない・・・華やかなリングの外側では、苛酷な現実が待っているのだ。プロレスラーという生き方の真実に迫っている点で、この作品は既に成功している(アメリカではWWEという派手にショーアップされたプロレス団体が人気なので、プロレスラーという職業の陰影を浮かび上がらせた本作は、本国アメリカの人たちにとっては特に衝撃的であったと思う)。主人公がボクサーでは、ここまでの悲愴感は出せない(そもそも、いい年して現役にしがみついているという部分がリアリティを持たない)。



そして、ともかくミッキー・ロークが素晴らしい。どれだけ傷だらけになろうとも、「過去の人」と冷笑されようとも、リングで闘うことしか知らない、「普通の生活」を送ることができない、不器用な中年男の悲哀を、見事に背中で語っていた。リングでの動きも様になっていた。相当身体を鍛え、またレスリングのトレーニングをしたのだろう。自らの曲折した人生を丸ごとぶつけたかのような、入魂の演技であった。


またマリサ・トメイがいいのな。まだまだ魅力的な肉体をしているが、ストリッパーとしては薹が立っており、人気の衰えは否定できない。ミッキーの好意は嬉しいが、息子もいるし、恋に溺れ、夢に浸るわけにはいかない・・・そんな複雑な心境を上手く表現していた。セクシーさとくたびれ加減のバランスが絶妙で、これまたリアリティがある。落ちぶれた者同士の、互いの傷を舐め合うかのような、未来のない恋が、何とも切ない。




ファイト・シーンは意外に少ないのだが、会場の設営といい、試合運びといい、客の反応といい、雰囲気は良く出ている。相当よく研究していると思う。
そして日常部分の描き込みは非常に周到。ざらついた感触、くすんだ色調が、ランディの灰色の日常を的確に表現している。お涙頂戴に流れず、ドキュメンタリー・タッチで淡々と進むのも心憎い。一連のシーンでは、なぜランディはここまで落ちぶれたのか、どうして父と娘はここまで不和になったのか、そういったドラマを盛り上げるために本来不可欠であるはずの説明は巧妙に排除されている。描くのは、ひたすらにランディの痛々しい「現在」。彼がいかにして、ここに至ったのかは、彼の皺と傷跡に語らされている。この抑制された筆致に、監督の並々ならぬ技量を感じる。安っぽい感動ドラマに堕することを回避するための禁欲的な姿勢がラストに活きてくる。



最後の試合でのマイク・パフォーマンス、これが泣ける。ああいう煽り方はプロレスでは定番であり、ミッキーのセリフも実はありきたりの陳腐なものだ。ファンたちは、そのお定まりのマイク・パフォーマンスを耳にして、無邪気に喜ぶ。しかし我々観客は、ミッキーの演説に、万感の思いが込められているのを知っている。これは涙無しでは聴けませんよ。ショーという「虚」に、レスラーの「実」が重ね合わされる。その虚実ない交ぜの魅力がプロレスの本質であり、それを踏まえた上での名シーンなのである。


ラスト・シーンとエンディングの曲、もう涙が止まらなかった。

投稿者:黒美君彦投稿日:2009-07-01 22:05:25
【ネタバレ注意】

ミッキー・ローク?ああ、彼ね。もう終わった人だよね。
そんな言葉で彼は幾度語られてきただろう。そしてその彼と重なるようにボロボロな人生を生きてきたランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン。
いったんはそんな生き方を捨てよう(=引退する)とするランディだが、不器用な彼は和解出来そうに思えた娘に愛想を尽かされ、ダンサーのキャシディことパム(マリサ・トメイ)にも拒まれる。ならば帰る場所はリングしかないじゃないか…。

冒頭、カメラは主人公の背中を追いかける。なかなかランディの表情を捉えない。疲れきった男の相貌には齢が刻み込まれている。幾多の傷痕が生々しいが、それらはほぼ全て納得づくの傷。会場を盛り上げるためには自傷も厭わない、それがファンへのサービスなのだ。
不器用としかいいようのない男の切ない、でも輝いてもいる生き様をミッキー・ロークが見事に演じた。そしてマリサ・トメイの慈愛に満ちた眼差しもまた忘れ難い。
ブルース・スプリングスティーンのテーマもよかった。名作。

投稿者:july_judy投稿日:2009-06-29 16:18:08
プロレス好きは絶対好きになる。
ミッキー・ロークの過去の行状を知っていれば更に好きになる。
両方知らなくても人生の機微に敏感であれば感応できる。
そんな映画でした。
エンドクレジットが流れても大方の観客が席を立たずに最後まで観てました。
滋味で大人の映画です。R-15と言わずR-30でも良いくらい。
投稿者:brightside投稿日:2009-06-29 01:52:57
これは寡作な監督からの、ミッキー・ロークとマリサ・トメイへのラブレターだ。
ラストの回答は一つの人生のあり方を、確実に伝えている。 はー・・・(ため息)

気を取り直して。
W・ヴェンダースがこの作品を激賞したのも頷ける。あの人もそれはそれは残酷な「パリ、テキサス」を作ってるからね。
好きか嫌いかは別として、「過去と生きる」とはどういうことかをストレートに突きつけている。
「バーフライ」ではないけれど、今のミッキー・ロークはC・ブコウスキーにそっくりだとも思った。
「レジェンド・オブ・メキシコ」や「シン・シティ」でも異彩を放ったが、
とにかく素直に彼の代表作となった本作に敬意を表したい。
彼を知らない若い人はピンとこないだろうけれど、しかしこの演技の迫力はなにかを伝えるに充分すぎる。
マリサ・トメイもとても素敵だ。

「スラムドッグ$ミリオネア」もそうだけど、最近の英語圏映画は「拾われた」作品に何かがある。
投稿者:replicant投稿日:2009-06-29 01:12:28
【ネタバレ注意】

ミッキー・ローク扮する主人公ランディは“ザ・ラム”の愛称で呼ばれている。“ラム”とは“子羊”のことであり、子羊とは自分では家に帰れない・・・つまり、一人だと道に迷い続けるしかない生き物です。この映画は男の生き様とかそういう話ではなく、それしか生きる道が無い男の話。最盛期から20年を経たレスラーは、彼と同じように客から相手にされなくなった老いたストリッパーに心惹かれるが・・・。全ては自ら蒔いた種とは言え、行き急いで来たツケはいつかは払わなければならない・・・。何処かしらアメリカン・ニューシネマの匂いがする今作は、そんじょそこらにある安っぽい再生ドラマではなく、辛く胸が締め付けられるような映画でした。観終わった後に、何故か『竜二』を思い出してしまいました。幾つになっても同じ過ちを繰り返しているようなオイラみたいな人間には涙なくして観られない作品でした。その涙は目じりに少しずつ溜まり、そして知らない間に零れるような感じです。

それにしても、出資者推薦のニコラス・ケイジ断り、制作費が削られてもミッキー・ロークに拘ったダーレン・アロノフスキーに賛辞を惜しみません。もちろん、自分の人生を重ね合わせては観られないミッキー・ロークが素晴らしいのは間違いないのですが、個人的にはマリサ・トメイの存在感も圧倒的でした。『その土曜日、7時58分』とは打って変わって、年増で下品な雰囲気をタップリと漂わせています。なんとなくですが、日活ロマンポルノで人気のあった女優達が持っていたオーラに似ているような気がしました。この映画はれっきとしたアメリカ映画ですが、スクリーンから放ってくる匂いに“atg”の香りを嗅いだのはオイラだけでしょうか?おそらく、一般的にも個人的にもこの映画より良い作品はあると思いますが、小生にとっては今年のベストにしなければならない作品です。話は変わりますが、ブルース・スブリングスティーンはやっぱりいいなぁ・・・。

アロノフスキーの4本目となる今作は『レクイエム・フォー・ドリーム』と同じく、持って生まれた“性”と言うか、“業”と言うか、そこから離れられない人間の哀しみを恐ろしいまでに淡々と描いており、その手法はアロノフスキー節と呼べるモノなのかもしれません。次回作はナタリー・ポートマン主演のサイコスリラーだそうで、今から楽しみです。

先日、プロレスラーの三沢光晴氏が試合中のバックドロップによって頭部を強打、頸髄離断により死去なされました。享年46歳。合掌。

投稿者:リEガン投稿日:2009-06-19 16:23:35
ミッキー・ロークはもちろん、マリサ・トメイもブルース・スプリングスティーンの主題歌も素晴らしかった。全編を痛々しさが包む佳作。『いけにえの羊』が捧げたものに胸熱くする。
投稿者:ビリジョ投稿日:2009-06-19 11:29:09
【ネタバレ注意】

 「ボクサー」じゃなく「レスラー」なんだ。ボクサーだったら生々しすぎるもんね。
 とにかく企画の勝利だろう。これは「落ち目のレスラーの映画」ではなく、「落ち目の俳優が落ち目のレスラーを演じた映画」なのだな。俳優と配役がこれだけマッチした映画も珍しいんじゃないか。
 ストーリーは、もうひと工夫あっても良かったけど、ミッキー・ロークに対する複雑な感情が映画を支える。「ミッキー・ロークって誰?」という人が見たら、地味な印象しか受けないかもしれないね。

投稿者:Stingr@y投稿日:2009-06-16 01:55:27
 プロレスラー、ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンの栄光の裏側で、ロビン・ラムジンスキーの人生は失敗だらけで悲惨だ。家族も“ザ・ラム”の栄光の犠牲にしてきたロビン・ラムジンスキー。彼は“ザ・ラム”としてしか生きられない不器用な男なのだ。そして中年となった今、肉体の衰えで、栄光の“ザ・ラム”も消え去ろうとしている。ついに彼は、彼の最も彼らしい姿、“ザ・ラム”として人生を全うすることを選ぶ…。

 肉体を使ったパフォーマンスで観客を喜ばせる、という点ではダンサーのキャシディも同じ。容姿・肉体の衰えは彼女を栄光の座から引き摺り下ろす。彼女はランディが好きなのだが、一緒になろうとはしない。たとえ一緒になっても幸せにはなれないことを見抜いている。ランディとはそういう男だ。彼女は自分自身の生活に帰ってゆく。そこには子供が待っているからだ。

 一時代に脚光を浴びた人間が、ついには生身の自分自身を喪失する哀しみを描く。“過去の栄光”、それは“現在の呪縛”。人によっては“怪物”でもある。だが、自分とは何だろう?我々は多かれ少なかれ、他者の意識下で行動を決定しながら生きている。つまり我々は生きたいように生きているのではなく、他者によって与えられた役割を生きているのだ。ラストでランディは悲壮感とともにトップロープに屹立したが、我々はどこに向かって生きているのか?

 ミッキー・ロークが中年の悲哀漂うプロレスラーを見事に演じている。プロレスの試合の痛みが直に伝わってくると同時に、プロレスってそういうことなんだよなぁ、と妙に納得させられる作品でもある。数多くいた“ランディ・ロビンソン”達へのオマージュ。もちろん、ミッキー・ロークへのオマージュでもある。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-06-15 21:09:14
ミッキー・ロークはもはや演技というものを超えているように見える。
彼の存在だけで映画をグイグイひっぱっていってる。

最初こそノリノリで始まるものの、映画全体はいたって素朴な作り。
この素朴さが強力なリアリティを持っている。

エヴァンも上手いが、マリサ・トメイの頑張りにも注目してあげたい。
ダンスはやばいです。いいんですか、そこまでして。

監督も地味に良い仕事しているんだろうが、見どころと聞かれたら
やっぱりミッキー・ローク。(マリサ・トメイも)
ラストシーンがまたいい。
投稿者:ASH投稿日:2009-06-13 19:38:33
【ネタバレ注意】

 もちろん、演じるミッキー・ロークの俳優人生と、この映画の主人公であるランディとを重ね合わせて観ることも可能なのだが、結局は自分の居場所はリングの上にしかないということを悟るランディの姿に涙腺爆発! プロレスや格闘技を好んで観るようなことがない俺ですら泣けるのは、ランディのプロフェッショナル魂に観ているコチラも胸が熱くなるからなんだろうな。

 ただし、映画はびっくりするほど地味な作り。ランディの栄光の日々は過去のものとなり、今やドサ廻りのプロレス興行でなんとか暮らしている赤貧レスラーの姿を残酷に写す。その貧乏ぶりは、観ていて本当に哀れになるくらい。おまけに今までの歴戦のダメージがたたって体はボロボロ。腕や脚をテープでぐるぐる巻きにして、鎮痛剤やステロイドでなんとか持ち堪えている、そんな有様が痛々しい。レスラーがいかに肉体を酷使しているのかが痛いほど伝わってくるのだ。

 面白いのは、リングの上では敵同士だが、リングの外ではみんなが和気藹々としていて、控室でこれから闘う相手と「今夜の試合はどうする?」なんて打ち合わせをしている。もちろん、プロレスがこういうことで成り立っているのを知ってはいたけれど、こんなにもみんなが仲良しなのはちょっとびっくり。試合中に使う凶器を決めといて、リングの上で血まみれになる。捨て身のレスラーたちのエンタメ精神には、素人目から見ても感服するしかない。レスラーの生き様を描くことでレスラー賛歌になっている反面、引退後のレスラーの生活が相当に厳しいことも描いている。

 ドキュメンタリー・タッチで淡々と進むため、ファイト・シーンに溢れた映画を期待しちゃうと肩透かしを喰らうが、過酷なレスラー生活とランディが自分の「居場所」がリングの上にしかないことを自覚するのを見せるにはこの手法で正解だと思う。疎遠になっていた娘と再会して和解できたのも束の間、再び娘に嫌われたランディには家族の安らぎよりも、闘う自分の姿を見てくれるファンの声援を選ぶ。例え、その身が滅ぶと分っていても。胸の痛みを堪えながらも闘うランディの姿に、熱いものが込み上げてくる。それを対戦相手が気遣うのも泣けてくる! ランディの最期の雄姿は、神々しいくらい!!

 ミッキー・ロークといえば、俺が真っ先に思い浮かべるのが「ナインハーフ」なもんだから、あの80年代の優男がこんなにも粗野で無骨で逞しい男に変貌していたとは驚き。その片鱗は「シン・シティ」辺りでも見受けられたけど、この映画における肉体の鍛え方は半端じゃない。かつての「猫パンチ」が嘘みたいに、本格的なファイト・シーンに挑んでいるんだからたいしたもんだよ。それでいて不器用な男の一面が表れていて、娘のステファニーに今までの自分の行いに許しを請う姿と流した涙に、ちびっとだけホロリときたよ。

 ランディの心の支えとなるキャシディ。演じるマリサ・トメイがまたイイの。ストリッパーという役柄ゆえ、セクシーなポールダンスやヌードも披露してくれるけど、キャシディがランディへの想い気付いてダンスを途中で放っぽりだして彼の元へ走る姿になによりもグッときたね。魅力的だけどストリッパーとしてはトウが立っている彼女は、自分のことを必要としてくれるランディがかけがえのない存在だと気付くのだが…。

 出番は少ないがエバン・レイチェルもイイねぇ。父の流した涙にステファニーは、ランディのことを許す気になる。父と娘の関係が朽ち果てたボールルームで修復するなんて、いいシーンだよ。それなのに…。俺としては、ステファニーがあのダサい服を着てくれたら嬉しかったんだけどねぇ…。でもま、ここでまた親子関係が修復しちゃうと意味がないんだよねぇ。

 プロレス界を舞台にした映画だからか、懐かしのヘビメタが全編に渡ってBGMとして流れる。で、これがリアルタイム組には堪らなくツボだったりするのよ。ラットの曲でランディとキャシディが盛り上がったりと、80年代メタルへの愛が炸裂!! 確かに、グランジの登場で80年代のいわゆるヘア・メタルは「アホ・メタル」と揶揄されて90年代の音楽シーンから一掃された。今やモトリー・クルーやデフ・レパードの曲を聴いているヤツなんていないだろうよ(なわけないか)。ミッキー自身を音楽シーンの変貌と重ねているわけだね。GNRの曲が高らかに流れるシーンに燃えて、泣けて!

 騒々しい曲に全編が彩られているからこそ、エンド・クレジットに流れるボスの主題歌が心に染み入るんだよねぇ〜。

投稿者:五輪山投稿日:2009-06-13 15:37:37
【ネタバレ注意】

今年のアカデミー賞の授賞式直前の番組で、アメリカの映画ジャーナリストみたいな人が、受賞者予想をしていて、ミッキー・ロークは演技の評価は高いが、彼がスターだった頃の傲慢ぶりを忘れてない業界人は少なくないので、票は入らないだろうと断言。その通りの結果となりました。

それから少し経って、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」にマット・デイモンが出てるのを観ました。『ボーン・アイデンティティ』出演直後の頃のものです。
その中で「俳優として心がけてることはあるか?」という質問に、マットは、ミッキー・ロークからかけられた言葉について語りました。
彼が『レインメーカー』に主演した時、コッポラ監督によって、久々にメジャー作品に出演となったミッキー・ロークが、「現場には遅刻するな。スタッフにも敬意を払って、どんな役でも全身全霊で演じろ。俺はそれをしてこなかった。」と。
マットがTV番組でわざわざこのエピソードを話したのは、ミッキー・ロークのことを、反面教師的に思っているという事じゃなく、その時の言葉に感銘を受けたからでしょう。ミッキー・ローク自身、落ちぶれたのは身から出た錆と、重々自覚してたわけです。

そしてこの『レスラー』です。役が来た時、「とことん、やれるところまでやってやる」と思ったのでしょう。90年以降の作品での演技とは、気迫がまるで違います。役と演者が一心同体となってますからね。
この主人公のレスラーの人生は、どん詰まりなんだけど、荒んではいない。だから観ていて心が重たくなるどころか、なにか清々しさすら感じます。
私はロッキー・バルボアも好きですが、例えばロッキーのように、戦う魂はまだ死んでない、とか人生訓的なことではないんですね、この主人公の場合。
とにかくゆっくり眠れる場所と、食べ物のために、金を稼がなきゃならない。全身痛みに覆われても、リングに上がり、足りない分はスーパーでバイトする。どんなにロクでもない事態や、心が折れそうなことに見舞われても、
“生きている限り、死ぬわけにはいかない”
そういうことなんじゃないか。

コニー・アイランドでの感動的なシーンがあるんだけれども、そこで物語を収束させてかないのが、この映画のタフなところです。
それからマリサ・トメイ。ストリップ・バーで、吹き替えなしで、トップレスで踊ってるんだけど、身体の線が全然崩れてない。40半ばで天晴れ!
この映画の雰囲気がどことなく70年代映画風で、彼女の役は、当時だったらヴァレリー・ペリンとかが演りそうですね。

ミッキー・ロークが、自分の過去を投影して原案を書いた『ホームボーイ』。あれも同じリングに生きるボクサーの話で、舞台も『レスラー』と同じニュー・ジャージー。あれからちょうど20年なんですね。
ラストに流れるブルース・スプリングスティーンの書き下ろしの主題歌は、もうダメ押しです。今年はこの映画を観れたことで良しとします。

投稿者:fulcrum投稿日:2009-05-10 22:43:38
【ネタバレ注意】

成田へ向かう京成電車のなかに「アメリカで盲腸手術…いくら?」という海外旅行保険の広告が出ています。盲腸は200万円だそうです。かほどにアメリカの医療費はバカ高い。ところがです。プロレスラーという仕事は、怪我と無縁にはありえません。バカにしかできない、すごい仕事なんです。ミッキー・ローク演じるランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンというプロレスラーは、80年代の人気絶頂期はいざ知らず、00年代の今は落ち目のポンコツレスラーです。高校の体育館や地域のコミュニティセンターを借りての興業にやっと顔を出し、週日はスーパーで働いている。しかしランディは満身創痍になりながらレスラーを続けたい。昨夜も腰を痛めて帰ってきたら、家賃滞納でトレーラーハウスの鍵が閉められている。しかたなしにバンで寝る。腰が痛いのにアイスバッグも取りに入れない。これがいかに大変なことかわかりますか? 腰だけじゃなくて膝も両方とも壊れてるみたいだし、腕だってちゃんと上がらないようだ。ロッカーでは今夜の相手と段取りを決めながら、お互いを褒め合い(心の底から)、そして薬を融通し合う。怪我の治療薬もだし、ステロイドも。このへんの描写がすごく泣ける。「やあランディ」とみなは陽気に声を掛け合う。「●●年のあの試合はよかったよなー」「グレイトだったよ」とか。基本、懐古譚になりがちなのが悲しい。泣ける。お互いを尊敬し合っている。そりゃそうだ。お互い痛い目をみながら客を喜ばせるために命をかけてるんだから。この映画はランディの一人称に近い構図で延々と手持ちっぽいカメラで撮られている。ドキュメンタリーもどきの画作りだ。だから風景もしょぼい。ニュージャージー近辺の田舎をドサ回りしていて、3月とか4月上旬の寒々しい、残雪が消えてない風景。そしてある試合の後、ランディは倒れる。目覚めると開胸手術が済んでて、心臓にバイパスが施されていた。おいおい、これだけでいくらの借金になっちゃうの? 悲惨すぎる。それでもランディはリングに立ちたい。いや、一度は引退を決意した。分かれていた娘との関係も修復したい。惚れてるストリッパーとも絆を深めたい。仕事も(スーパーのお総菜売り場だけど)打ち込みたい……。でも彼は結局リングしか帰るところがない。スーパーの仕事もうまくいかない。娘とも約束をすっぽかしてダメになった。ストリッパーは子持ちで固い。俺がいられる場所は…俺と関係を持ってくれる人は…リングしかない、ファンしかいない。「ファン感謝祭」のシーンがこれまた泣けるですね。感謝祭っつっても、公民館の会議室か何か借りて、ロートルなレスラーが集まって自分のグッズを売るだけなんです(それもVHSビデオとかですよ)。それでもランディのはちょっと売れるからいい。他のメンツは、杖ついてわざわざ来たのに、客来ない。売れない。車椅子の人もいる、後遺症がひどくて歩けなくなったんですね。プロレスというのがいかに苛酷なものであるか、こういうシーンを積み重ねて、この映画は僕たちの80年代的な熱狂の種明かしをしてくれます。ひどいです。こんなの見せてくれなくてもいい!って思う。でも、とくに僕のような1983年IWGP決勝・猪木vsホーガン戦に熱狂してた世代は、この映画を見る責務があります。そうです、主人公自ら「80年代は最高だった!…90年代は最悪だ」と告白している。まったくその通りだ。そしてランディ自身が苦しむ自分という病。彼の本名はロビン・ラムジンスキー。貧乏白人のせがれ。彼はそこから這い上がり、ランディ・ザ・ラムという全米の英雄になった。今はまた零落しているが。でも、断じてロビンなんて優男な名前が自分の名前じゃない。俺はランディだ、ランディと呼べ、と何度も言う。現実とのギャップが痛いほど響いてくるシーンだ。大人になりきれない男をうまく見せたシーンもある。トレーラーパークの近所のガキどもはランディと仲がよい。ときどきファミコン(ニンテンドー・エンタテインメント・システムか?)で戦う。プロレスゲームだ。ランディの持ちキャラはもちろん自分。必殺技「ラム・ジャム」を得意にしている。ところが付き合ってくれる男の子が好きなのはPS2とかPS3だ。最新作なんとか4がいかにすごいか、NESのゲームをやりながら少年が淡々と話すシーンも胸にぐっとくる。ランディは大人になれないうちに子どもたちにも置いて行かれてしまった…。そんな彼が、ラスト、すべてを棄てて臨んだ試合がつまらないものであるはずがない。傷だらけの彼は、よれよれの身体でトップロープに屹立する。この神々しいシーンを拝むために、ここまでのシーケンスがあった。だがこのシーンがすべてかというとそうじゃなくて、すべてのつまらないことどもがあるからこのシーンに価値がある、ということがよくわかる名シーンになっている。すごいです。

投稿者:森マサフミ投稿日:2009-01-14 11:37:20
あの伊達男ミッキー・ロークがすっかり荒くれ男に変わってしまいましたが、それを逆手に取ってのナイス作品。ゴールデン・グローブで主演男優賞もとって、アメリカでは評価高いです。たぶん日本ではケンドー・コバヤシあたりが騒ぎ立てるんでしょうな。http://ameblo.jp/lennon19651204/entry-10181038998.html
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D・アロノフスキー監督&M・ローク主演「The Wrestler」、最新スチール2008/06/05
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