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ラブリーボーン(2009)

THE LOVELY BONES

メディア映画
上映時間135分
製作国アメリカ/イギリス/ニュージーランド
公開情報劇場公開(パラマウント)
初公開年月2010/01/29
ジャンルドラマ/ファンタジー/サスペンス
映倫G
ラブリーボーン [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 1,391
USED価格:¥ 500
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 Photos

【クレジット】
監督:ピーター・ジャクソン
製作:キャロリン・カニンガム
フラン・ウォルシュ
ピーター・ジャクソン
エイメ・ペロンネ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
テッサ・ロス
ケン・カミンズ
ジェームズ・ウィルソン
原作:アリス・シーボルド
『ラブリー・ボーン』(アーティストハウス刊)
脚本:フラン・ウォルシュ
フィリッパ・ボウエン
ピーター・ジャクソン
撮影:アンドリュー・レスニー
プロダクションデ
ザイン:
ナオミ・ショーハン
衣装デザイン:ナンシー・スタイナー
編集:ジャベツ・オルセン
音楽:ブライアン・イーノ
出演:マーク・ウォールバーグジャック・サーモン
レイチェル・ワイズアビゲイル・サーモン
スーザン・サランドンリン
スタンリー・トゥッチミスター・ハーヴィ
マイケル・インペリオリレン・フェナマン刑事
シアーシャ・ローナンスージー・サーモン
ローズ・マクアイヴァーリンジー・サーモン
クリスチャン・トーマス・アシュデイルバックリー・サーモン
リース・リッチーレイ
キャロリン・ダンドルース
ジェイク・アベル
ニッキー・スーフー
トーマス・マッカーシー
アンドリュー・ジェームズ・アレン
AJ・ミシャルカ
アンナ・ジョージ
ステファニア・オーウェン
スティンク・フィッシャー
【解説】
 アリス・シーボルドの同名ベストセラーを「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が映画化した異色のファンタジー・ドラマ。わずか14歳で残忍なレイプ殺人犯の犠牲となり天国へと旅立った少女が、崩壊していく家族に魂を寄り添わせ、その再生を見守る中で自らも悲劇を乗り越えていく姿を、優しい眼差しでファンタジックかつサスペンスフルに綴る。出演は、14歳のヒロインに「つぐない」のシアーシャ・ローナン、その両親にマーク・ウォールバーグとレイチェル・ワイズ。また、「ターミナル」「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?」のスタンリー・トゥッチが憎々しい犯人を好演。
 優しい両親とかわいい妹弟に囲まれ、楽しく幸せな毎日を送っていた14歳の少女、スージー・サーモン。初恋の予感に胸をときめかせていたある冬の日、彼女は近所の男に無慈悲に殺されてしまう。最初は自分が死んだことにも気づかなかったスージーだが、やがて天国の入り口に辿り着く。そんな中、犯人は警察の捜査を切り抜け、平然と日常生活を送っている。一方、愛する娘を失った家族は深い悲しみに暮れていた。やがて、父親は残された家族を顧みず犯人探しに妄執し、自責の念に苛まれていた母親はそんな夫に耐えられずに、ついに家を出てしまう。バラバラになっていく家族を、ただ見守ることしかできないスージーだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
629 4.83
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【ユーザーコメント】
投稿者:vegirama投稿日:2011-07-04 12:59:27
おもしろい
投稿者:ジーナ投稿日:2011-06-11 15:49:52
少女殺害というショッキングな内容をこれほどファンタジックに温かく描いているのが凄いですね。

遺族の苦悩という点では軽すぎる気もしましたが、初恋や妹の成長なんかは青春モノの甘酸っぱさがあって良かったと思います。
しかし、父と娘の絆に重点を当てすぎていて母親や妹の存在が薄いのが勿体なかったですね。
やはり母親の喪失感、両親を気遣わなければならない幼い妹にスポットを当てるべきだったのでは?
そのあたりの心情描写が薄いので突然の母親の行動に感情移入しにくかったですし、誰よりも辛かったはずの妹の苦しみを感じ取りにくかったのでしょう。
感受性の強い人だとすんなり入れるのかもしれませんが、120分オーバーの作品のわりに人物描写の薄さを感じてしまいました。

美人顔ではないけれどチャーミングなシアーシャ・ローナンは要チェック☆
青い瞳と汚れのない雰囲気がとっても印象的でした。
見せ場らしい見せ場はないものの、マーク・ウォールバーグにレイチェル・ワイズにスーザン・サランドンと脇を固める役者陣も無駄に豪華です。
そんな華やかなキャスト陣を押しのけ素晴らしい演技を見せてくれたスタンリー・トゥッチは必見でしょう。

死後の世界の描き方は新鮮味がありましたし、スケールの大きな映像も見事でした。
悲惨な話とはつり合わないような映像美と構図のとりかたには溜め息が出ちゃいます。
音楽も良かったと思いますよ。

緊張感のある演出はサスペンス感を味わえてよかったのですが、時間軸を変える構成はやり過ぎだったように感じました。

家族ドラマに物足りなさはあるものの、命を奪われても恨み節ではなく優しい語り口なので好感がもてました。
とは言え、ヘヴィーな内容なので精神的にこたえている時は鑑賞しないほうが良いでしょう。
こうなって欲しいという願いがことごとく叶わないので間違いなくモヤモヤします。
そのあたりの展開をもっとベタにしたほうが感動作として高評価になったでしょうね。
投稿者:spink投稿日:2011-05-06 02:06:53
想像していた内容とはちょっと違ったなあ。
これは理不尽に命を奪われた少女が紛れもなく主人公で、彼女がその理不尽さを受け入れて旅立って行くまでの映画なのか。
残された人々による殺人者への復讐を死んだ少女がスピリチュアル的にアシストするっていう展開がメインだと想像してたのでちょっと吃驚。
たしかに犯人を示唆し復讐を果たしたところで少女が幸せを感じるはずもない。
ただ普通の14歳としてボーイフレンドとキスしたり、あの子の人生は短かったけど幸せなものだったと身近な人に思ってもらったり、それが少女にとって最も幸せなことなのだろう
投稿者:bond投稿日:2011-04-20 08:40:47
【ネタバレ注意】

まるで夢の中のような不思議な美しい情景、成仏できないのに、犯人を呪えないのがもどかしい。マーク・ウォールバーグってこういう演技もうまいのね。

投稿者:華猫投稿日:2011-04-02 23:44:32
【ネタバレ注意】

まずは穏やかで美しい郊外の風景と、それ以上に美しい死後の世界の映像美にウットリ。

ところが次第に、この映画に仕掛けられたカラクリが薄々わかってくる。

この映画は、惨殺された少女が死後の世界を彷徨い、そして成仏するまでの話――なんかじゃない。
むしろ、この映画は、遺された生者達が故人の死を乗り越え、いずれ過去の人物として記憶の隅へ追い遣る過程を描いてる。
“死後の世界”のように見えるのは、実は、生きている人間達の心象風景なんだ。

それに気付くと、さらに、おぞましいカラクリに行き当たってしまう。

あの、泣けるほど美しい情景が、あの殺人犯の心の中だということ。

明確には説明されないけど、それを暗示する描写は多い。
荒んだ嵐のシーンは父親の心。
モンゴロイドの少女はじめ、天国一歩手前の丘で出逢う人々は全て、同じ犯人による被害者。
灯台はあからさまに殺人者の性衝動で、少女はその灯台で他の被害者達を見る。
キーワードとなる『オセロ』もまた、殺人者となる男の心を描いた話。

思い出せば、Pジャクソン監督は、『乙女の祈り』の中でも、やがて殺人者になる少女達の心象風景を美しくかつ醜悪に描いてた。
だいたい、『ブレインデッド』の監督が、ひたすら美しいだけの映画を撮るはずもない。

なにが醜悪って、殺人者の心の中に、罪悪感が一片もないということ。
彼の妄想の中では、世界はただただ美しく、被害者達は光に包まれ幸せに過ごしてる。
とことん独り善がりな、自己中心的な妄想。
なんて悪意に満ちた映像美なんだろうかと。

殺人者に一番近いのは、父親だろう。
彼もまた、正義とは関係なく、純粋な復讐心から犯人の殺害を決意する――彼が目的を果たせなかったのは、むしろ救いだろう。
あんな人物を殺して殺人犯になることはない。

あの殺人犯に罪の意識がまるでないのだから、司法や正義による懲罰は無意味だ。
ただただ危険物としての処理こそ相応しい。

投稿者:nedved投稿日:2011-03-31 19:41:05
シアーシャ・ローナン スタンリー・トゥッチ
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-03-28 03:07:43
【ネタバレ注意】

ピーター・ジャクソンの力量は本作でも健在だと言えるけど、それはあくまで演出面での話。間の世界のルールがはっきり描かれてないのを始め、色んな意味で何を意図したのかが解らない。それにスタンリー・トゥッチをあれだけ憎らしく描写しながら最後の死に方があれでは観る側はちゃんとしたカタルシスは得られない。予告編でも使われていた音楽(ウォールバーグが娘の存在に気付くシーン)は好き。星二つ半。

投稿者:Bill McCreary投稿日:2011-01-03 20:40:49
【ネタバレ注意】

私はめったにこの種の映画は見ないんですが、この映画は思わず見に行ってしまいました。理由はというと、主演の女の子が私の好みだったから(笑)。でも、そうするとこの映画のモチーフからするとちょっとやばいか(爆笑)。

ちょっと映画が長すぎるのが気になったのと、あと犯人のあの死に方・・・。娯楽映画だから、犯人が死ぬのはいいとして、あれはちょっと無理やりが過ぎるんじゃないって、本質的でない感想を持ってしまいました。

CGはすごかったけど、あんまり私CGいっぱいの映画って好きじゃないんだよな。http://blog.goo.ne.jp/mccreary

投稿者:has42120投稿日:2010-10-07 00:47:37
シアーシャ・ローナン
投稿者:藤本周平、投稿日:2010-08-20 19:42:02
【ネタバレ注意】

観てる間は結構楽しめる。でも観終わった後は腑に落ちない感じ。
結局、主人公の死体も発見されないままだし、もうちょっと犯人に対してもきつい制裁を加えても良かったんじゃないかと思うが・・・
映画の面白さは置いといて、ピージャクのスピーディな撮影手法はここでも健在。
ピージャクよ、そろそろ原点回帰としてグチャグチャな映画でも作ってくれないかなぁ・・サム・ライミみたいに

投稿者:uptail投稿日:2010-08-16 09:16:51
ブライアン・イーノ
投稿者:タニ投稿日:2010-04-18 23:28:59
 基本的には何も起こらない映画。
 中川信夫の『地獄』(60)のようにギンギンな死後の世界が覗ける..とか、『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)みたいに幽霊が街をさまよい歩く..なんて妄想をしてしまいがちですが、そんなことはありません。
 でもね、
 ガッカリって感じでは、ないのですよ。ニュージーランド時代から今まで、信じられないような躍進を遂げ続けてきた彼が、やっとこさコケてくれたんです。巷に溢れるエセ映画屋や映像作家とは違う、本物の映画野郎がこれでやっとこさ、円熟期を迎えてくれそうな気がするんです。
http://moviearth.at.webry.info/
投稿者:なちら投稿日:2010-02-17 20:25:34
「ラブリーボーンで初泣き」というチラシを目にしたので、そうかP・ジャクソンに泣かされるのかぁ
なんて思いながら足を運んだのですが、自分はそこまで同調しなかった。

少女二人が無邪気にクルクル回ってはしゃぐ姿は『乙女の祈り』にもあったので、
彼の頭の中の少女像ってコレなんだなぁ(ちょっと気味悪い)とボンヤリ思ったよ。

シアーシャちゃんの心情の変化よりも、妹の活躍や祖母のキャラの方が面白いのは良し悪し。
社会的制裁も欲しかった。
投稿者:ディラン投稿日:2010-02-14 16:36:33
ただ、ただ...辛かった、
そして悲しかった、
そして本気で犯人を怨み憎んだ...2時間と15分

アカデミーを獲りダイエットにも成功し、容姿も含めハリウッドの巨匠となったピーターの、彼らしい明るくならないヘビーな作品。
従来の彼のファンなら満足できるとは思う。

エンドロールのブライアン・イーノによる無限音階の旋律に乗り、スージーと
共に私の魂も癒され、天国へと旅立っていったのでした。

投稿者:黒美君彦投稿日:2010-02-13 22:05:37
【ネタバレ注意】

P・ジャクソンが挑んだ新たな世界とは、生きている者は誰も見たことのない"死後の世界"…ということか。
主人公のスージー・サーモンを演じたシアーシャ・ローナンが健気でしかも可憐(時代設定が73年というのも、あんな女の子が絶滅する直前の最後の時代という気がする…同年代のP・ジャクソンの感傷か?…苦笑)。彼女は惨殺され、遺体ですら戻ることなく、魂は現実と死後の世界のはざまに漂う。
ブライアン・イーノ(個人的に懐かしい!)の音楽が不思議な感覚を呼ぶ。

そういえば私も昔高熱が続いたとき、夢の中で「死は、大きな樹の下で紅茶を飲むようなものだ」と気づき妙に納得し、死への畏れがなくなったことがある。今にして思えば単に熱に浮かされただけだと思うが、似たようなイメージが描かれていたのには驚いた。あれはいったい何なのだろう…。
とはいえ、死後の世界を描くことに腐心した結果、何だか「大霊界」みたいな印象が強いのも事実。変に現実に近い死後の世界は、つい理屈を探してしまう。多分理屈なんてない世界なのだが。

幽霊ならば犯人を追いつめていったり、生者にサインを送ったりするのだろうが、スージーはただ寄り添い見つめるだけだ。必要以上にスーパーヒロインのように現実に影響しないところは好感。死者は生者に直接何もできない。もどかしいがそれが現実。その代わりこの作品の結末に肩透かし感があるのも否定できない。結局死後の世界は誰もが自由に想像できるだけに、映画作品としてはなかなか扱いが難しい、ということだろうか。

投稿者:BMG投稿日:2010-02-13 12:20:45
【ネタバレ注意】

天国と現世のハザマの世界というのは、描く必要があったんでしょうか?
正直、普通に幽霊として現世漂っていたほうが、まだ抵抗無く見れると思います。正直凄く混乱しましたね・・・格別、美しいなぁって感想も抱きませんでしたし、混乱するだけでした。
後、なんか後味が悪い。個人的には、やっぱり犯人は逮捕されるなりして欲しかったです。あのようなあっけない終わりかたされてもなんか納得できない・・・それとファンタジーといいながらも、結構犯人とのやりとりは、怖かったですね。

投稿者:replicant投稿日:2010-02-06 03:12:38
【ネタバレ注意】

『“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズ』『キングコング』で超メジャー監督の仲間入りをし、さらに!大男の巨漢(超でぶ!)からダイエットに成功しスリムな2枚目に変身したピーター・ジャクソンの新作。製作総指揮はスピルバーグ。ストーリーの狙いは良いと思うんですけど、明らかに135分は長過ぎです。無駄な描写が多すぎて退屈しますし、間違ってもチラシにあるような“感動超大作”とは言えません。アカデミー賞候補にも選ばれなかったのは当然ですね。スージーが殺されるまでは完璧だったんですが、その後がいけません。殺されてからのスージーが居る世界の描き方がまとまっていない気がしました。見えないものが見える同級生やスーザン・サランドン演じるお祖母ちゃんのキャラの使い方も居心地が悪く中途半端な印象しか残りません。描かれている内容は違いますが、ピーター・ジャクソンが新境地を開いたと云われた『乙女の祈り』の方が数段上だと思いますよ。因みに、今作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたスンタリー・トゥッチとスージーを演じるシアーシャ・ローナンは素晴らしいっす!

投稿者:はこまる投稿日:2010-02-01 20:12:28
マーキー・マークがカメラ屋でフィルムを受け取るシーン。8mmカメラを回すお客さん役でちゃっかりピーター・ジャクソンが出演していましたね。おそらく、そこで回されていたカメラは、彼が8歳の時に父親から横取りした物でしょう。今まで撮りたい映画しか撮ってこなかったジャクソンですが、やはりここでも自身の中の少女趣味を爆発させています。が、それが正しい選択だったかどうかはまた別の話です。

当たり前の話ですが、隅から隅まで彼の刻印が刻まれた愛すべき作品だと思います。世間様の評判が良かろうが悪かろうが、作者の視点のバランスやキャストのアンサンブルが著しく不均衡だろうが、そんなことはこの際どうでもいいでしょう。『キング・コング』で映画作家としての使命を果たした才人もやはり人の子。「しばらくの間、もう大作は撮りたくない」と語っていましたが、今回そのキャリアで初めて失敗作を撮りました。が、むしろ、その形を纏った方が、その作家の資質と本質が露わにされる訳ですから、角度を変えて見れば、これはこれでかなり興味深いものがあります。もちろん、ここでは失敗作という言葉にネガティヴな意志はありませんのであしからず。

映画は殺された少女の一人称で構成されますが、この本来シンプルであるはずの物語を、ジャクソンは自らの持ち味である少女趣味と、重くて暗い活劇的なホラー描写を用いてゴテゴテと飾りつけています。ジャクソンがジャクソンたる由縁でもある分かりやすさと過剰なまでのサービス精神が、少女が目にするイメージをかなりセンス・オブ・ワンダーな世界へと転化しています。しかし、残された家族の描写は極めて淡白・単純化。これは、ジャクソンが家族を最初から興味の対象にしていない為に起こっている事態であり、むしろ、獲物を付け狙ったり、隣人を警戒する犯人の描写の方がそれらより強く浮き上がる現象が起こっています。
おそらく、こういった内容の映画は、CGを使わない古典的なスタイルで作った方が、観客に訴える力が強かったのではないかと思いますが、ジャクソン自身が少女の体感するイメージに固執、また、彼が持っている映画作家としてのキャンバスが巨大過ぎるが故に、映画がそうすることを許さなかったと考えるべきでしょう。

キャストはシアーシャとスタンリー・トゥッチに尽きる。キスを夢見る少女とその肉体を破壊する男。この2人の人間は、人間ピーター・ジャクソンのコアな部分に仲良く同居しています。一貫性がないように見えるのはそれ故でしょうが、そこには何の矛盾も存在しないのです。スーザン・サランドン以下のキャストは完全に空気。音楽はブライアン・イーノ。ドリームワークス配給。

才能ある作家が持つ永遠の悪夢。その象徴でもある底なし沼。沈んで行ったのは果たしてジャクソン自身なのでしょうか。いずれにしても、ファンにとってはたまらない映画です。
投稿者:リEガン投稿日:2010-02-01 14:07:29
原作は自分には読み辛く、なかなかページが進まなかった。翻訳のせいかもしれないが、時空の交錯や主述関係が混乱して少々いらついた印象がある。それでも、突然命を奪われた14歳の少女の思いと残された家族や友人たちが経験する瓦解と再生の物語が、説得力ある筆致で綴られて、ハッととか、グッとさせられることも多かった。映画はその原作をかなりスリムにしてわかりやすい。わかりやすいがまた物足りなくもある。それだけにキャスティングが見事。「つぐない」も素晴らしかった、青い瞳キラキラのシアーシャ・ローナンはもちろんだが、両親を演じたマーク・ウォールバーグとレイチェル・ワイズや、祖母役のスーザン・サランドン、犯人役のスタンリー・トゥッチなど、原作では描き込まれているキャラクターを、その存在感でうまく補っている。CG映像を駆使した死後の世界も美しい想像力に富んでいて、さすがはピーター・ジャクソンだ。それにしても…スージーとはひとつ違い。もしも、あの頃の我が身ならば、ブルース・リーに驚喜したり、「エクソシスト」に感動することもなく、映画ファンにはなれなかったのだな。
投稿者:ローランド投稿日:2010-02-01 10:26:27
 お伽の国のような天国の入り口の情景や、爐海寮き瓩納 垢肪
き壊すボトルシップが爐△寮き瓩燃ご澆紡任全鵑擦蕕譴詁馭冒イ
なるというシュールレアリスムの絵画のような場面など、こういう何
でもありが許されるストーリーならばこその絵作りは良いのだけど、
 その前の、暖色系の色調の画面がスージーがあの世の入り口に
入った途端に寒色系になりそして血と泥に汚れた浴室の情景、
これが思い出すさえおぞましく品位に一貫性がなく、 それに、
廃棄物を飲み込んでしまう底なし沼のような穴、これに結界への入り
口ような意味を持たせるのかな?と思わせながら、畑に掘った地下
室と同様に、こんなものがあったほうが不気味でいいかとやったよう
な意味無しで、 危険を冒しての妹の活躍も含めて、作品全体が
思い付きの積み重ねのように感じられました。 シナリオが練られて
いないってことなんでしょうか。  

 それにしてもマーク・ウォルバーグ、あいも変らず出演作品に恵ま
れないですね。 自ら出演作品を選ぶほどの地位にはないのかな?
だなんて、嫌味なことを考えてしまいます。    

 エンド・クレジットが長いということなんで、じゃ、ブライアン・イーノ
の名前があることだし、映画が終わってからの音楽鑑賞サービスあり
と割り切って楽しんでやろうとの心構えでいたのだけど、それすら怠
って帰ってきてしまいました。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2010-01-30 17:25:11
【ネタバレ注意】

…的なホラーを裏に感じさせる展開〜幻想的且つ大胆でダイナミックな映像(心象風景?)

憧れの彼氏とのキス…ってデートの前に少女趣味なおっさんの罠に捉えられる彼女…スージー・サーモン。〜超可愛いです。

〜予告を見る限りでは何か自身がいなくなった世界に彼女が関与するかの如くな印象を受けたのだが、そんな「幽霊」的な話なぞではなく、彼女が関与できない現実の世界の出来事は、既に死んでいる彼女の感情と、平行して進行してゆきます。ただラストに彼女が思い残した初恋の思い出が、この世に死者である彼女が関与した全て。

サランドンの破天荒な行動に爆笑。

…死なない人間はいない。が、彼女は天国に行かず、想いを家族に残して世界を見守ります。
そんな中で妹が恋したり母が遠くへ逃げ出したり父が犯人を確信して暴走したり…
霊感少女が1人いるのだが、別に何かの助けになる訳でもなく…ラストは役に立ちますが。

まぁ連続殺人鬼だったとは思わなかったが、色々と少女の気に入るようなものを作り込んで可愛い少女と遊ぼうって男も逃げられちゃ=犯罪者ですからね。っーか2分って言ってたろ!〜猟奇的な展開は単なるエロ親爺以上の変態性(少女を殺戮する事に快楽を覚える?)なのかもですが。
〜ただ、ほぼ馬鹿みたいなのが、この親爺の最期。つまりが今を生きる人間の復讐でも、死者の意志でもなんでもなく…いうなれば天の裁き的だが、ここまで放置する天でもないと思われるので所謂偶然の制裁ですかね。あっけないもんです。姉の為に危険を冒す妹君は緊張感満点ですがね。

…この世界に一瞬だけ存在した才能有る可愛い少女。
彼女からの今を生きる人達へのメッセージが泣けるムービー!

投稿者:ASH投稿日:2010-01-30 00:08:54
【ネタバレ注意】

 さて、ピージャク待望の新作は、「LOTR3部作」や「KK」で顕著だった畳み掛けるような怒涛の演出は控え目で、随分とおとなしくなった印象。ピージャクのことだから「乙女の祈り」ばりのすさまじい映画になっているのだろう、というコチラの予想を裏切り、不思議な余韻を残す。僕にとっては久々にお目にかかった鑑賞後にジワジワと効いてくるボディブロー系で、この映画の場合は割と早目に効いてきた。エンド・クレジットでは涙腺がジンワリと…。

 ここ日本でもニュースを賑わすことが多い、理不尽な殺人事件。被害者が受けた恐怖や苦痛ももちろんのことながら、残された遺族のことを考えるとなんともやりきれない気持ちを抱かずにはいられない。事件に巻き込まれてしまったことで、残された人々のそれまでの生活が一変してしまうからだ。この悲しみをどう乗り越えてゆけばいいのか。それは、当事者にしか分らない苦しみなのかもしれない。

 辛いことかもしれないが、スージーが死んでしまったのは紛れもない事実であって、残された家族はその現実と向き合わなければならない。幸せだったサーモン家の人々も、この事件をきっかけとして崩壊しかけてしまうが、いつまでも悲しみに沈んでいるわけにもいかない。そんな家族が喪失の悲しみから立ち直るまでと、自分の死を受け入れられなかったスージーが行くべき世界へと旅立つ姿が、観る者の胸を打つ。悲しくてやりきれないという映画ではなく、暗闇から光明を見出そうとする姿が感動的なんです。

 観客には殺人犯の正体は分っているのだが、捜査がなかなか及ばないもどかしさ。家族も、警察も、確固たる証拠が掴めないで焦り苛立つ。そんな中でも殺人犯は、己の歪んだ欲望を満たそうと虎視眈々と次の獲物を狙う。この緊張感溢れるサスペンスフルな展開が後半ではいいアクセントになっていて、観客の目を釘付けにさせるのはさすが。隣人が怪しいと睨んだスージーの妹のリンジーが証拠を掴もうと家へ忍び込むくだりのハラハラ感といったら!!

 天国と現世の中間という、死を受け入れられないでいる人たちがいる世界。この幻想的な世界の美しさがまた素晴らしい。つい先日観たギリアム監督の「パルナサス」でもそのイマジネーションに圧倒されたが、ピージャクも負けてはいない。スージーが生前に見たもの、体験したものが具現化された世界が描かれている。幻想的な世界にコクトー・ツインズの曲をBGMとして流すのはちょっとズルいよね。何度も出てくる洋風の東屋(アレ何だっけ?)が印象的だ。

 ほぼ全編出ずっぱりのシアーシャ・ローナン(名前の発音が難しい!!)の清廉な感じが素晴らしく、それが映画の肝になっている。少女のちょっとした好奇心が悲劇になってしまう、あのシーンでは「そんな怪しい男についてっちゃダメ!」と誰もが思わずにはいられない。スージーは殺されてしまったが、どんな風に殺されたのかを描かなかったのはせめてもの救いだった(って、救いにもならんが)。妹のリンジー役のポッチャリとした女の子も、後半は大活躍!

 それにしても、スタンリー・トゥッチだよ。額のハゲ上がったオッサンだけど、この映画では薄いながらも髪の毛があるから、ちょっと見ただけでは彼だとは気付かないくらいの変貌ぶり。口の中に何かを含んでいるような喋り方がまた気持ち悪くって、憎たらしいまでの怪演を披露している。「イングロ」のクリストフ・ヴァルツと共に、この2人の憎まれ役が本年度のオスカー助演男優賞を賑わすのは間違いないでしょうね。

 しかし、あのスッテンコロリンは、悪者への制裁やカタルシスとは素直に呼べないような複雑な気分が…。猟奇的な殺人を犯しても捕まらずにのうのうと逃げおおせたヤツらってのは、ああやって人知れずどっかでくたばってたりするんだろうなぁ…。

 恥ずかしながら、一時期、エノさんのアンビエントものにハマってた(もちろん、就寝時のBGMとしてね!)ことがあったので、エンド・クレジットで延々と流れる楽曲を最後まで聴いていたんだけど、この映画、そのエンド・クレジットが長すぎ! 10分以上はあるゾ! 場内が明るくなるまでずっと席を立たなかった俺もどーかしてるけどな(というか、場内が明るくなるまでが「映画」だと思っているクチなもんで…)。

 「かいじゅう」「パルナサス」と並んで今年のファンタジー映画の収穫その。さて、バートン監督の「アリス」はいかに?!

投稿者:五輪山投稿日:2010-01-29 17:20:34
【ネタバレ注意】

ブライアン・イーノが音楽を担当してるんですが、彼の音楽といえば、モレッティ監督の『息子の部屋』のエンディングで流れた「バイ・ディス・リバー」が印象的でした。あの映画も突然子供を失った夫婦の、喪失から再生までを描いてました。『息子の部屋』がテーマをミニマムに、努めてシンプルに捉えるアプローチの仕方だったのに対し、この映画は、過剰なほどに色んなジャンルの要素を放り込み、それを力技で纏め上げた印象です。

殺された少女スージーが留まる場所は、美しく幻想的な風景の中に、彼女が生きた現実の場所が点在する「インビトウィーン」という、天国一歩手前の場所。こっちで言うところの「成仏できない」霊がさまよってるような状態なはずだけど、そういうおどろおどろしさはなく、スージーが見つめる、残された家族の苦悩とか、自分を手にかけた犯人への憎しみとか、さながら思春期ドラマのナレーションの如く、独白で綴ってゆくのがユニーク。
『ノウイング』のラストに描かれたような、スピリチュアルなイメージのCGの中に佇んでも、なんの違和感もないシアーシャ・ローナンの清新さと、請求力抜群の演技が、映画を支えてます。
父親役のウォールバーグが「こいつが犯人だ」と確信を持つに至る場面の力強さは、大きな見所ですが、家族のドラマで泣かせようという配給会社のコンセプトはちと苦しいのでは?妻役のレイチェル・ワイズも、エキセントリックおばさんキャラが飽きてきたスーザン・サランドンも、演技の見せ場が少なく、家族の悲しみに寄り添うには、サイコ・サスペンスやらファンタジーやら別の要素が挟みこまれて意識が続かないですね。
隣のサイコ野郎を演じたスタンリー・トゥッチは、演技派といえども、キモすぎるこの役によく耐えたと思います。殺害されたスージーが最初に見る恐ろしいイメージが、血だまりの風呂につかる犯人の恍惚の表情だもの!これ家族で観に行っちゃ駄目でしょ。

皮肉なのは劇中スージーの父親が趣味のボトルシップを作りながら、「これのいい所は、最後までやり遂げる気持ちを養えることだ。間違ったら一からやり直せばいい」と娘に語るんだけど、隣家の犯人も趣味はミニチュア・ハウスを精巧に作り上げること。少女を捕えるために、設計図を描いて、トウモロコシ畑に深い穴を掘り、秘密の遊び場と称して、おびき寄せる。スージーの父親と似て、妥協のない凝り性なんですね。
それにしても隣にこんなおぞましい男が犯行後も普通に暮らしていて、警察のボンクラぶりも目に余る。この映画の時代設定が73年ということで、まだ科学捜査も確立されてなかったとはいえ。

映画の冒頭、殺される前のスージーが家族で行くショッピングセンターの本屋には、トールキンの「指輪物語」が陳列され、ピーター・ジャクソン監督もカメオ出演。場所はペンシルヴァニアなんだけど、ポール・マッカートニーの「アナザー・デイ」はじめデイブ・エドモンズやホリーズなど、イギリスの音ばかり流れてるのはイーノの選曲?
『乙女の祈り』のような現実と幻想ないまぜタッチの拡大版といえますが、最後の最後にスラップスティックなPJ演出をやってくれて、そこは小さく拍手してしまいました。結末のつけ方は賛否あるでしょうね。私は観た後『パンズ・ラビリンス』に似た感触を抱きました。

投稿者:metorometoro投稿日:2009-12-23 23:47:12
原作を読んでなくて、予備知識もなしで見たから、感動ものだと思ったんだけど、どちらかと言うとサスペンス色が強かった気がします。
でも、殺害されたスージーの気持ちを通して、殺人犯、残された家族の様子が描かれてるところが斬新でした。
死後の世界の捉え方は、万国共通ではないけど、殺害された少女の無念や、残された家族の喪失感が伝わってきて、スージーが、天国で幸せになって欲しいなぁって思いました。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 助演男優賞スタンリー・トゥッチ 
□ 助演男優賞スタンリー・トゥッチ 
□ 主演女優賞シアーシャ・ローナン 
 □ 助演男優賞スタンリー・トゥッチ 
□ 主演女優賞シアーシャ・ローナン 
 □ 助演男優賞スタンリー・トゥッチ 
 ■ 若手俳優賞シアーシャ・ローナン 
 □ 撮影賞アンドリュー・レスニー 
 □ 美術賞George DeTitta Jr. 
  ナオミ・ショーハン 
 □ 視覚効果賞 
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