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フローズン・リバー(2008)

FROZEN RIVER

メディア映画
上映時間97分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(アステア)
初公開年月2010/01/30
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫G
光を信じて

ニューヨーク州最北部
2人の母親は家族のために
凍てついたセント・ローレンス川を渡り、
犯罪に手を染めていく…
フローズン・リバー [DVD]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 7,483
USED価格:¥ 1,384
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【解説】
 08年のサンダンス映画祭グランプリに輝くなど多くの映画賞で絶賛された感動ヒューマン・ドラマ。これが長編初メガホンとなるコートニー・ハント監督が、自ら手掛けた短編版を劇場長編へと昇華した渾身の意欲作。現代アメリカが直面する社会問題を背景に、ふとしたことから出会った2人のシングルマザーが、それぞれに抱えた苦境を乗り越えるため密入国を手助けする違法な仕事に手を染めていくさまを、リアルな中にもエモーショナルな情感を織り込み描き出していく。主演は本作でオスカー初ノミネートを果たした「21グラム」のベテラン女優メリッサ・レオ。
 カナダ国境近く、先住民モホーク族の保留地を抱えるニューヨーク州最北部の町。クリスマスも間近のある日、新居の購入費用をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされた白人女性レイは、取り残された2人の子どもたちと共に途方に暮れていた。そんな中、夫の車を発見するが、運転していたのはモホーク族の女性。ライラと名乗る彼女は、車を盗んだのではなく拾ったと主張する。また、ライラも夫に先立たれたあと、幼い子どもを義理の母に奪われる辛い境遇を背負っていた。そんな彼女は、いつの日か子どもを引き取り一緒に暮らす夢を実現させるべく、車で凍ったセントローレンス川を渡り、カナダから不法移民を1人当たり1200ドルでアメリカ側に密入国させるという危険な裏の仕事に手を染めていたのだった。そして、その夜も裏の仕事で車が必要だったライラは、レイの事情を知ると共犯パートナーとして引き入れることに。人種の違いから始めは反発し合っていた2人は徐々に信頼関係を築き、無事に仕事を成功させるのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
757 8.14
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【ユーザーコメント】
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2018-08-16 03:50:53
テレビドラマと比べても低予算で作れそうな、派手なシーンも一切ない作品
なのに、脚本と演技の力(!)でサスペンスに溢れた仕上がりになっており
娯楽作品としても充実、主人公に感情移入してハラハラさせられた。

犯罪に手を染めざるを得なくなる母や長男であるが、なんと愛情に溢れて
いることか。その家族愛がしっかと漂い、悲惨な生活や寒々しい光景にも
関わらず、作品世界に惹きつけられる。

これを体現したメリッサ・レオ(アカデミー主演女優賞ノミネート)、
ミスティ・アッパム(惜しくもこの作品の数年後、他界・・・)、
長男役のチャーリー・マクダーモット、いずれも見事な演技だった。

ステレオタイプの虐げられた善人ではなく、善悪の中で揺れ動いている
からこそ、こちらの感情移入をリアルに引き起こし、感動へ導いてくれる。

貧困層や先住民族に対する作者、製作者らのタイトルと裏腹な暖かい視線が
底辺に流れ、厳しい現実を描きながらも心地よい思いで観終えることができた。
投稿者:グレコ投稿日:2012-09-10 12:16:59
メリッサ・レオの何ともうらぶれたというか、負け犬的というか絶妙な雰囲気に感動!
でも画面からあまり寒さが伝わってこないのはどうしてでしょう?
地面もビチャビチャしてるし・・・
投稿者:トム・ルーズ投稿日:2012-01-19 08:04:52
【ネタバレ注意】

監督・脚本が無名の新人女性コートニー・ハントで、キャストも有名どころは不在。
それでいてこれだけの映画を作り上げたと言うのですから、本当に素晴らしい!
さすがサンダンス映画祭でグランプリを獲り、あのタランティーノも絶賛しただけのことはありました。

小規模に作られた映画だけに、演出は本当に地味でしたが、作品のクオリティはハリウッド大作映画をも凌駕するほど秀逸だったと思います。
これが本来映画のあるべき姿なんだろうし、予算なんか無くても作品から放たれるメッセージそのものに力があれば、必ずチャンスは巡ってくるはずだし、人の心は必ず動かされると言うことでしょう。

本作を見たら、とにかく生きることって本当に厳しいことだし、綺麗事ではないなと改めて痛感させらました!
この映画の主要人物が置かれていた状況は本当に厳しい状況だったと思うし、まるでいつまでも続く冬の凍て付く厳しい寒さを彷彿とさせるような毎日でしたもんね・・・。
だからこそ、最後に待っていた希望と言う名の春の兆しに心揺さぶられるのです!
母親の愛・想いだけは貧困にも屈しない、そして国境や人種をも超越するものがあるってことでしょうかね。

さて、本作の主要登場人物は2人の母親と至ってシンプルな設定でした。
まずメリッサ・レオが演じた白人女性のレイは、子供2人とトレーラーハウスで暮らす貧乏一家。
そんなレイの旦那はと言えば、ギャンブルに狂って家の有り金全部持って行方不明・・・悲惨だ、悲惨過ぎるけど、悲しいかな現実に起こり得ることなんですよね・・・。
全財産が無くなったレイ一家は、当然レイのパートのお金だけで子供2人を食べさせるのは到底無理・・・いや、食べられないどころか、家をも取り上げられるタイムリミット寸前と言う状況でした。
こう言うひっ迫した状況が実際問題自分に起きたとしたら、一体どう対処したら良いのでしょうか・・・ふと考えさせられちゃいましたよ。
どうすることも出来なくなったら、やはり犯罪に手を染めないと生きていけないのだろうか?

この映画にリアリティーがあったのは、なんと言ってもレイを演じたメリッサ・レオの風貌ですよ!
言うならばザ・貧乏。
この風貌で40代と言うのも驚きで、失礼ながら見るからに貧乏が体に染み付いたような子持ち中年女なんですよね(゜д゜;)
下着姿のシーンが何回かありましたが、すいません・・・見たくないんですけど(・_・;)
今後間違いなくハリウッドで重宝される女優さんになるでしょうし、この作品の後に『ザ・ファイター』でオスカー女優となったのは至極当然の結果とも言えるでしょうね。
歳の割りに若い、大人っぽい、綺麗、可愛い、個性派、演技派・・・様々な女優さんがハリウッドには存在しますが、何かそう言ったレベルでは現せない雰囲気を醸し出している女優さんですね、メリッサは。
何か寂れた田舎のスナックにいそうなママっぽい印象もあるのですが、まあとにかくいろんな意味でメリッサは凄いです・・・。

もう一方のミスティ・アッパムが演じた先住民モホーク族のライラは、旦那に死なれ、ライラ自身は目が悪くてまともな職にも就けず、挙句の果てに旦那の母に子供を奪われてしまった哀れな女。
このライラの住む居住区が、カナダとの国境近くにあるモホーク族の保留地であると言うのが本作のポイントとなりましたね。
治外法権で守られている場所、そして国境に接しているともなれば、犯罪の匂いがプンプン(゚ー゚;
しかも厳冬期には国境を跨ぐセントローレンス川自体が凍ってしまう状況ですから、そこで不法越境の運び屋となってしまうのはある意味必然か・・・。

同じような状況に置かれた2人が偶然出会い、不法越境の運び屋として犯罪に手を染めていく様子には、身につまされるものがありました。
金だけの関係で繋がれた2人の母親・・・お互い子供の為に仕方なく手を組み、仕方なく犯罪を犯し、汚い金と分かっていても、それでも金が必要だった・・・切ない、切な過ぎる!
しかし悲しいかな、世の中そう甘くはないのが現実。
やがて犯罪は明るみになりましたが、その時にとった2人の行動に、思わず心揺さぶられました!!
最初は金でしか繋がれていなかった2人が、いつしか犯罪を重ねる内に、お互い母であるからこそ分かり合えたものがあったからこそ、「あの」行動に出れたのでしょうね。

母と言うのは、子供と言う存在を前にすると、こうも信じられないほど勇敢に立ち向かえるものなんだなと改めて実感させられましたよ!
最悪な状況に陥ったからこそ本当に欲しかったものが手に入ったのはなんとも皮肉でしたが、人は苦境に陥らなければ、物事の本質は見えないものなのかもしれませんね☆-( ^-゚)v
まるで雪が溶け、春が来たかのようなラストの2人の表情には、心が震えました!

投稿者:いまそのとき投稿日:2012-01-19 01:15:45
インディーズっぽい実験映画スタイル。ハリウッド映画と違う実写タッチが新鮮だ。犯罪に手を染めていく白人のシングルマザー。凍てついた川を超える緊迫感がたまらない。それがこの作品最大の極みで、娯楽映画とは一線を画す作風だ。マイノリティが不法入国に係るという、アメリカのある側面を描いてこれは興味深い。捨てたバックの子供が蘇生する場面。ライラが義母から実子を取り返す場面。レイがライラに家族の世話を依頼する場面等。多分に女性ならではの視点を感じる。やさしい目線は分かる。踏み込んでないのが残念だけどね。
投稿者:bond投稿日:2011-07-10 13:00:37
【ネタバレ注意】

子供と生活を守るためなら、なんでもする母親の母性、弟の面倒みる兄貴も偉い。居留地って一種の治外法権なのね。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-07-07 08:17:24
保留地の問題以外に新味は無いが、安心して観られる社会派ドラマ。メリッサ・レオとマリサ・トメイって間違えやすい。
投稿者:uptail投稿日:2011-01-25 09:30:34
メリッサ・レオ
投稿者:りちゃちゃ投稿日:2011-01-18 00:15:36
【ネタバレ注意】

ぜひお勧め!なんだけど、人生の裏街道みたいな作品だけに好みがわかれるのでしょう。

投稿者:blacus投稿日:2011-01-16 00:58:30
【ネタバレ注意】

カナダ国境近くのトレーラーハウスに住む貧乏白人中年女性Rayが、無愛想なモホーク族の女Lilaの不法移民運びの仕事をひょんなことから手伝うはめになる。最初は気が進まなかったRayだが、二人の息子たちのためにも一度は取り上げられた大きなトレーラーハウス(?)をクリスマスまでに取り戻したいという思いから、むしろ自分のほうからLilaを誘ってこの違法で危険な仕事をやるようになる…。

段々と犯罪行為にのめりこんでいく二人の子持ちで冴えない女たちが、氷の張ったセントローレンス川を不法移民を車のトランクに入れて渡るのを見ていて、次には大きなカタストロフィが来るという期待に襲われる。しかし、実際にはそんな大きな事件は訪れないまま映画は終わる(確かにRayは逮捕されてしまうが、それはこの期待に比べればはるかに小さな事件だ)。そうだ、この映画はやはり女性の監督が撮ったものなのだ、と改めて確認する。そして同時に自分の貧困な想像力を恥じる。監督のヒロイン二人を見つめる眼差しはあくまでやさしい。ハリウッドの男性監督だったら、この映画のクライマックスに派手なアクションを入れたに違いないところで、この監督はそうした観客の期待をひらりとかわして、二人の人種は違うが、同じように夫無しで子供を育てなければならない女性同士の絆を確認する。終わりはほろ苦いが、何か希望を感じさせる。それはこの映画が人種の壁を越えた人間同士のつながりを確かに描いているからだろう。
あまり描かれることのないモホーク族居留地を舞台にした数少ない映画としてもなかなか興味深かった。

投稿者:ghost-fox投稿日:2011-01-05 22:29:28
私の心は溶けずじまい
投稿者:kuro投稿日:2010-05-31 18:54:49
保護区に住むアメリカ先住民族と白人との関係の現実を知っていれば、もっと感動できたかもしれません。
知らなかった私は、保護区に警察権すら及ばないことは驚きでした。
カナダ、アメリカ間はフリーパスと聞いていたのですが間違いであったことも知りました。
いや、フリーパスに近いからこそカナダ経由の密航者が後を絶たないのかもしれません。
人種の壁を越えて友情が芽生えるストーリーが爽やかです。
暗い犯罪ドラマ、社会問題ドラマとは思えない映画でした。
お勧めです。


投稿者:タニ投稿日:2010-04-18 23:32:13
 監督も女性なら主役陣も物語上重要な役割を担うのもすべて女性、という映画。しかし、切迫した現状をキレイ事を並び立てておとぎ話に収束させるような愚行はしない。極めてシンプルに、実直に、やりきる。苦境を這いつくばって乗り越えようとするさまを、じっくりと捉える。
 地味といえば地味だが、こういう映画にどっぷりと浸る時間を幸福と呼ばず何と呼ぶべきでしょうか。

 どっぷりと、

 映画の良心に溢れる、佳作でした。


http://moviearth.at.webry.info/201002/article_3.htmlhttp://moviearth.at.webry.info/
投稿者:ビリジョ投稿日:2010-03-08 19:46:58
【ネタバレ注意】

 これだよこれ。こういう映画がわしは好きなんだ。

 貧困だよね、本質は貧困なのだ。性差も、犯罪も、国境も、差別も、根底は貧困なのだ。人間を描きたかったら、貧困を描くべきだ。金持ちの映画なんかつまらん。

 見ていて、この先どうなるんだろう、と心臓のドキドキが収まらなかった。人間と人間が衝突し、摩擦が生じる。その摩擦から発生する焦げた匂いがスクリーンの彼方から伝わってきた。凍った川の冷たさに、私の指までも凍えそうだった。

 絶望ではなく、ささやかな希望。それはそのまま、現代社会を反映しているのだろう。

 久々の星10個。

投稿者:QUNIO投稿日:2010-02-28 11:55:42
これはサスペンスとしてもかなりの出来栄えだと思うし、いわゆる社会派映画という宣伝文句のみに終わらせたくない作品である。社会派映画というと真っ先に思い浮かべるのが『バベル』とか『クラッシュ』みたいな群像劇なんだけど、ああいう大言吐くだけのハリボテみたいな映画とは明らかに作風の違う心理サスペンスとして秀逸だ。

移民の母親とシングル・マザーを乗せた車の氷上の横断がこれだけ緊張感のある映像として昇華されるのは監督の力量あってこそ。手持ちカメラによるリアルな映像は『レスラー』と同様緊迫した状況を的確に描いており、気取った台詞で説明したりわざとらしい暗喩を挿れたりする凡庸な演出とは全く異なる。監督は女性であのポール・シュレイダーの授業を受けたというが、映画作家としての気質はすでにデビュー作から出ている感じだった。
投稿者:五輪山投稿日:2010-02-06 15:21:36
【ネタバレ注意】

タランティーノ絶賛というコピーから、エッジの効いた、個性的な画風の映画を想像すると、序盤あたりは面食らうほどに地味な描写です。
生活にほとほと疲れたという深い皺が刻まれた中年女のアップ。着替えで下着姿になると、若い時分に勢いで彫ったタトゥーが張りのない肌のそこここに、そぞろ寂しい。新築のトレーラーハウスのために貯めた有り金を、ギャンブル狂の亭主が持ち逃げ。二人の息子をきちんと育てる意志は固いけど、朝食に出せるのはポップコーンしかない。
先住民が経営するビンゴ場にあたりをつけると、駐車場で亭主の車に無断で乗り込むモホークの女。後を尾けて先住民居留地へ向かい、女のトレーラーハウスのドアに発砲。これがカナダ国境からアメリカ国内へと、不法移民を密入国させる仕事に手を染める、二人の女の出会いです。
モホークの女も小太りで愛想がなく、物語の主人公としては凡そとっつき易さが皆無というヒロイン二人。でも女性監督コートニー・ハントの「ぎりぎりの生活をする人々を物語の中でじっくりと見つめ、最後には彼女らを少しでも好きになってほしい」という言葉通り、ハッピーエンドではないけど、なにかホッとさせる結末の風景を見ながら、このシングルマザーふたりに親しみを覚えてしまうのは確かです。ちょっとサスペンス風味の『スケアクロウ』といった後味でしょうか。
『ミリオンダラー・ベイビー』でイーストウッドが容赦なく描いた、ヒロインの家族の品性下劣ぶり。貧しい白人=ダメ人間という図式が、アメリカ映画で度々表現されてきてますが、誰しも好んで貧しい生活をしてる訳じゃない。
この映画はヒロインの長男のもどかしい胸の内など、細かく描写してますが、過度にこの家族に思い入れることはなく、大金を手にしてモラルが揺らぐ心の弱さも描いています。

パキスタン人夫婦を密入国させる際に、テロの道具かもと凍った川の上に捨てた大きなバッグに、実は赤ん坊が入っていたというエピソードが効いてます。違法行為を通じて、今まで自分の家族以外に心を向ける余裕もなく暮らしてきたヒロインが、他者に思い遣る気持ちを芽生えさせる、皮肉ともいえる展開が、陰影のある作品に仕上げていると思います。

【ソフト】
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