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インビクタス/負けざる者たち(2009)

INVICTUS

メディア映画
上映時間134分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ワーナー)
初公開年月2010/02/05
ジャンルドラマ/伝記/スポーツ
映倫G
ひとつの願いが、
ほんとうに世界を変えた物語。
インビクタス/負けざる者たち(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 3,600
USED価格:¥ 1,100
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インビクタス/負けざる者たちインビクタス/負けざる者たちインビクタス/負けざる者たち

【解説】
 「チェンジリング」「グラン・トリノ」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
 1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1080 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:mokko投稿日:2016-04-30 02:39:48
黒人も白人も大統領に敬意を示してる。また国民が選んだ大統領はそれに値する人物だった。赦しという理念を、スポーツという力を借りて国民に浸透させる。実行には政治やスポーツの選ばれた才能が必要だけど。正しい理念があって才能の活かし方も、国民を正しく導くこともあるのだと感じた。最後に弱者たる子供が、女性が白人や黒人の大人たちと一緒に喜びを分かち合えたのが何より。
偉大な指導者に人種の別はないのだと感じた。
投稿者:ameniutaeba投稿日:2016-01-11 00:06:27
予定調和のストーリーですが、見る側を納得させる演出に脱帽します。
この監督、「アウトロー」の頃から変わってないな。
投稿者:nabeさん投稿日:2015-06-28 00:20:21
実話に基づいたヒューマンドラマである。
アパルトヘイトの終焉を象徴する歴史的な事件として、南アで開催されたラグビーのワールドカップは有名であるが、この一連の出来事を、マンデラ大統領とラグビーチームとの心の交流として描いている。したがって一見感動を呼ぶスポーツ映画のように見えるが、マンデラの言動をきめ細かく追うことによって、南アが国家を挙げて行なった黒人と白人の融和策の感動が次第に大きくなってゆくといったシナリオは、さすが社会派のイーストウッド作品らしい重厚な仕上がりだ。
とにかく、マンデラ大統領を演じるM.フリーマンの演技が凄い!まるで本人が乗り移ったかのような迫力は、マジメで神経質なキャプテンを演じるM.デイモンとの相乗効果で圧倒的である。
初出場・初優勝という史実の助けを借りながら、ここかしこで黒人と白人たちが次第に仲良くなってゆく場面が実に感動的だ。現実はこんな綺麗ごとではすまされなかったのだろうが、歴史の事実として本作品を後世に残してくれた意義は大きいだろう。
投稿者:こじか投稿日:2012-12-04 21:17:38
普通におもしろかった。
つくづく、イーストウッドは色々な映画撮るな〜と。
投稿者:ピースケ投稿日:2012-06-16 19:17:21
実話なのか へぇ〜・・・という感想のみ・・・。
投稿者:クリモフ投稿日:2012-03-21 02:07:05
十分に楽しめる作品。ネルソン・マンデラにラグビー・ワールドカップ奇跡の優勝と語るには多すぎる題材のため、やや駆け足気味、そして掘り下げ不足という感じはあるものの、印象的なエピソードとスポーツの世界で起こる「奇跡」の魅力で軽い感じはしません。
ただ、良く考えたら2010年に南アワールドカップ(サッカーだけど)があったので、タイムリーな映画であったためか小品・佳作といった趣な映画なのに、身の丈以上に何やら語られる映画になってしまったというような印象もあり。
この渋い演出方法なら3時間くらいにして掘り下げたら傑作になったんじゃないか、という気もしたのですが、多分イーストウッド自身がそこを狙ってないため、その辺のディティールは重視していないと思います。
まぁ、マンデラの「赦し」が少しずつ国を変えた奇跡とワールドカップ優勝という奇跡を重ね合わせたということでしょうな。130分と短くない時間を起承転結まとめた手腕は確か。普通に楽に観られる良い映画です。
投稿者:ジーナ投稿日:2011-02-19 17:50:08
スポーツをテーマに人種差別や人間ドラマを繰り広げる・・・まさにクリント・イーストウッドらしい作品に仕上がっています。

新しい南アフリカ共和国を作り上げようとするネルソン・マンデラが、どのように根強く残るアパルトヘイトという体質に立ち向かっていったかが知れてよかったです。
ただ、大統領とキャプテンの絆が見えてくるというほどの友情を二人の間に感じられなかったのは残念でした。
観易さにこだわったせいか、マンデラ大統領やキャプテンの苦労を深く描けていないのが物足りないですね。
あくまでもワールドカップ開催国での南アフリカの活躍がメインな訳で、南アフリカの背景やら実在の人物のドラマやらはオマケなのでしょう。
個人的には、ネルソン・マンデラについてある程度の予備知識があったほうが作品をより楽しめると思います。
ラグビーのルールなんてサッパリ分かりませんが、それでもスポーツをする男たちを見てい
るだけで熱くなれました。
結果が分かっていてもパワフルな戦いに興奮できましたよ。
チョット急ぎ足になってしまい、チームが強くなっていく過程や試合を勝ち抜いていく過程を堪能できませんでしたが、テンポ良く見せる事でラグビーを知らない人でも退屈せず鑑賞できるように作ったのでしょうね。

マンデラ大統領を演じたモーガン・フリーマンのどっしりとした存在感が素晴らしいです。
彼自身が持つカリスマ性と温かみが惜しみなく発揮されていたと思います。
ラグビーチームのキャプテンを演じたマット・デイモンの体作りも圧巻でした。
好青年キャラにもピッタリでしたし、力強く誠実な演技はファン必見でしょうね。

音楽や画面の風合いなどもイーストウッド監督独特で味わい深かったです。
アパルトヘイトやマンデラなど南アフリカの現代史を観る社会派としても、ラグビーチームを描いたスポーツものとしての爽快感も味わえる実録ドラマでした。
これといった意外な展開はないですし、一つ一つの掘り下げも弱いですが、上質なドラマを観ているような気にさせてしまう手腕がイーストウッドにはありますね(爆)
冷静に観れば及第点ですが、イーストウッドマジックで高評価です(笑)
投稿者:おしゃべりチャック投稿日:2011-02-14 15:40:05
【ネタバレ注意】

伝記なので、話は淡々と進み特殊撮影なども無かったですが、純粋にいい話だと思いました。

原作を読んだり、映画に関する予備知識があったらもっと分かり良い映画だったのかも知れませんが、かと言って理解しにくい映画の類ではありません。

ただ、ネルソン・マンデラがアパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていた。この部分を数分で描くのはちょっと伝わり辛かった様に思います。

ネルソン・マンデラの、自らを投獄した白人を恨まず、白人を配慮しながら黒人と1つになって行くと言う姿勢は素晴らしい。並みの人間には真似出来ない事です。

このネルソン・マンデラを演じるモーガン・フリーマン、いい味を出してました。

試合のシーンは圧巻でした。6万3千人もの人が集まったスタジアムはすごい熱気。

サッカーでよく使われる応援歌が歌われたので「えっ!」とも思いましたが、白人も黒人も一緒に盛り上がり勝利するのは感動しました。

後、南アの国旗が目に付き印象的でした。

投稿者:Bill McCreary投稿日:2011-01-03 20:29:17
この1995年のラグビーの決勝って、ほんとにこの映画どおりの進行で南アフリカが優勝したわけです。これも正直奇跡みたいなもんですね。私も年がわかっちゃうけど生放送を見ていて南アフリカ優勝のときは思わず「おお!」って思った記憶があります。当然ニュージーランドが勝つと思っていたので。

歴史ってのは、ある意味こんな奇跡の瞬間があるってことです。ぜんぜん映画の話書いていないじゃないか。

http://blog.goo.ne.jp/mccreary
投稿者:bond投稿日:2010-12-29 01:28:17
【ネタバレ注意】

イーストウッドにしては、捻りもダークさも無く、極めてスタンダードなスポ根感動映画になってる。弱小チームがオールブラックスに勝つなんて信じられないが、事実は小説より奇なりって事。こういった過去がオバマへと続きたのだろうか。イーストウッドのマンデラへのリスペクトムービーだ。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2010-12-25 04:25:12
【ネタバレ注意】

当時の南アフリカでは黒人がサッカーを、白人がラグビーを好んだというのを(経済格差と教育水準の違いも関係してるらしい)初めて知った。欲を言えばマット・デイモンのキャラをもう少し掘り下げるべきだったし、何が原因で南アのチームが弱体化したかとか、どうやってチームの実力が復活したのかを細かく描写して欲しかった。会場を下見してた怪しげな男がテロリストでは無く真っ当なパイロットだったというのがクリントらしい仕掛けだった。興味のある人はウィキペディアで。

投稿者:namurisu投稿日:2010-12-06 13:34:25
【ネタバレ注意】

…勝つ。

投稿者:karr投稿日:2010-08-28 07:52:04
なかなかの感動作ではある。

だが、世界的な有名人を映画にするのはなんと困難なことか、と改めて感じずにはいられない。
なぜなら、ネルソンマンデラの生き様自体、事実の羅列程度の普通のドキュメンタリーにしただけでも、充分以上の感動を得られてしまい、一度見た者は決して忘れない。
それに、彼が投獄されていた時分から、アパルトヘイトや、彼を取り扱った映画はすでに存在していたし、もちろんドキュメンタリーや報道番組でも何度も取り上げられてきた。
要するに、我々はすでに知り過ぎているのだ。
今更、彼の偉大な人間性を見せられても・・・、と思う人も多いはず。

それでも、クリントイーストウッドが監督すると聞いて、思わず期待が膨らんでしまった。
これがよくなかった。期待感に膨らんだ心を満たすには相当の感動が必要になる。
その為には、予想を超えた違った角度からアプローチして意表を突くか、あるいは、多少作り過ぎでもいいから、心温まるエピソードをセンス良く重ね合わせ、感動に感動を積み重ねるという思い切った脚色をする以外に、方法は無いのではないか。
多少それを試みている感も無きにしもあらずだが、「私には」それがまだまだ物足りないように感じられた。

しかし、何はともあれ、「人類の至宝マンデラ」を「偉大なる才人モーガンフリーマン」が演じているのだ。
これを実際に目にした喜びは言葉では表せない。
彼独特の歯切れのいい英語を封印し、わざと癖のある、流暢でないしゃべり方を駆使してマンデラに似せようとするモーガンフリーマン。
さすがにはじめは気になったものの、そのうち全く気にならなくなってしまった。というより、似てる似てないはどうでもよくなってしまったのである。
私がそこに見ていたのは、マンデラではなく、「モーガンフリーマンという偉大な指導者」だったのかもしれない。なんちゃって・・・。

話がそれたが、要するに、あのマンデラの神聖なる言葉の数々を、かの偉大なるモーガンフリーマンがしゃべっていることこそが、貴重なのである。
2000年以上前から幾多の偉人たちが説教して来たにも関わらず、いまだに人類に浸透せずにいる「赦し」について、かのモーガンフリーマンが語りかけて来るのである。
心して聞かずばなるまい。

ふと思った。
ネルソンマンデラをこの作品で初めて知っておれば、どんなに幸せだったろうか。
残念でならない。
もっともっと感動出来たかもしれないのだ。
投稿者:amen投稿日:2010-08-06 11:37:02
ラグビーシーンが演技丸出し。
迫力ないですね。
投稿者:まりっくりん投稿日:2010-05-22 13:27:17
普通にいい映画だが絶賛するには値せず。
イーストウッドらしくあざとい演出もなく抑制された・淡々とした描写に好感がもてる(自分が主演するとこうはいかないようで)。
しかし傑作ではない。
あんまり褒めちゃあいかんぜよ。
投稿者:mototencho投稿日:2010-04-14 20:56:07
20世紀最後の偉人伝「インビクタス負けざる者たち」名優モーガン・フリーマン入魂の演技と マット・デイモンのラガーぶりもさることながら監督クリント・イーストウッドの製作意欲は止まることを知らないこの人の晩年はもっとずっと後かもしれないhttp://mototencho.web.fc2.com/2010/invictus.html
投稿者:NYY投稿日:2010-03-17 20:39:44
【ネタバレ注意】

1か月くらい前に見たんだけど、今頃書き込み。
男の子の為の健全なスポーツ映画って感じで、とてもナイスだっ
た。うーん、血が騒ぐぜ。
いがみ合っていた白人と黒人が一時的に一つになる文科省推薦っ
ぽい、説教臭い映画でもあったねw。
ていうか、ストレート過ぎるよ。肩に力入れて見たらズル〜って
感じだった。
 
やっぱり、ナショナリズムは盛り上がるね〜。スポーツの試合は
ナショナリズムに限るよ。パナソニッ●なんかダメダメ。
ナショナリズムは人種の壁も超えるねw。
ていうか、イーストウッドって国家のやることは全て間違いだっ
ていう立場じゃなかったっけ?
年食って丸くなった?
 
こーゆーのは、差別されてた側が赦さないと上手くいかないんだ
ろうね。
この南アの話を、イーストウッドはアメリカとかのバカ共にも
応用したいのかね?
バカっていうのは、死ななきゃ治らないものですが・・・
ていうか、この後も南アの治安は世界最悪レベルなんだっけ? 
ま、細かいことは気にしない、気にしない。 
 
しっかし、いつもより太めで金髪なマット・デイモンの男前加減
がパネぇ〜わw。
スポーツをやってる時の男は、1、5倍くらい男前に見えるんだよ
ね〜。
夏のビーチとかスキー場でも見られる魔法ですな。街中で会った
ら魔法が解けてタダのゴリラに戻ってることでしょう。
 
あと、オールブラックスってのもカッコイイね。
みんな、スポーツの最中でもゴリラだったけど・・・
 
確か、この大会で日本も記録を作ったんだっけ?
誇らしいね〜。
        ヽ(*´∀`)ノ゜

投稿者:はまま投稿日:2010-03-13 15:54:17
【ネタバレ注意】

決勝ドロップゴールのスローモーション映像に、ジョン・ヒューストン「勝利への脱出」を思い出した。案外、イーストウッドの狙い目もそのへんだったりして。
イーストウッドは、「グラン・トリノ」みたいな「陽」の映画と、「ミスティック・リバー」に代表される「陰」のトーンに支配された映画があり、本作は、間違いなく「陽」のイーストウッドだが、私としては、「陰」で撮った方が説得力が増したのではないかと思う。
人種隔離という深層のテーマは、この映画のトーンみたいに決して明るくないのでは?という疑問がもたげる。フランソワ・ピナールの家族の描き方やスプリングボクスの練習ぶりが概括的で、手放しで映画にのめりこめなかった。
またディテールで苦言を呈せば、レフリーのシグナルや笛を吹く回数が、実際のラグビーのルールを踏まえていないし、ラグビーの国際試合はあんなに頻繁に乱闘にはならない。
大好きな監督、大好きな題材だけに、開巻から目頭をあつきして見ていながら、そんな些細なことが気になってしまう。
エンドクレジットで流れる曲「ワールド・オブ・ユニオン」は、1991年第2回ワールドカップ・イングランド大会から使用されているラグビー・ソングで、南ア大会では、アフリカっぽくアレンジされていた。最後の最後にこれを使った監督のセンスに感激!その次の99年ウェールズ大会ではシャーリー・バッシーがデュエットで歌っていて今尚私の愛聴曲である。

投稿者:maaaaan投稿日:2010-03-03 21:44:35
このお話は、マット様が出ているから
見に行ったようなもの・・・・w

ただ、この映画を見に行っただけなら
ちょっと泣ける、いい映画の部類だ。

実話ということだけど、
再現しただけってわけでもない。

マンデラになりきったモーガン・フリーマンが凄すぎ
70歳超えてるんですってw


マット様は完全にラガーマン!!
超、カッコイイ〜
マット様大好きでやんす♪
むふふ〜むふふ〜
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2010-03-02 23:45:22
【ネタバレ注意】

 とても立派な映画だ。勿論傑作である。ただ立派過ぎて戸惑ってしまうというのが正直な感想でもある。22世紀の映画ファンがクリント・イーストウッドの最高作として『チェンジリング』ではなく本作を選ぶのでは、と危惧する。(大きなお世話ですが...。)
 もっともイーストウッドがこのような地点へ突き抜けてしまうことについてはさもありなん、という感覚もある。主要キャストの人物造型の深み、キャラクターの個としての強さという事柄で云えば勿論過去の作品と通じており、本作のモーガン・フリーマンの造型へと発展することに何ら不思議はない。或いはもっと云えば全ての登場人物へのディレクションの透徹した納得性は近作のイーストウッドならではのものだ。透明でありながらもイーストウッドの聡明さが横溢している。ただし、私にとっては、本作はこれまでのイーストウッド作品の中で最も彼以外のスタフの存在を意識した作品だった。『硫黄島からの手紙』なんかでも強く感じられるが、プリ・プロダクションにおいても撮影現場においても非常に優秀なスタフが集合したチームの仕事であり、彼は優秀な統率者なのだと感じる。エリック・ロメールからジェームズ・キャメロンまで映画監督とはそもそもそういう仕事であることも分っちゃいるけれど、本作のあまりの優等生的振る舞い(それはオープニングからエンドクレジットまで徹底しているように思う)は尋常ならざらる程度の多くの入れ知恵とその受容、或いは委譲の結果ではないかと感じられるのだ。イーストウッドが受け入れた結果であることが明白である限り他の誰のものでもないイーストウッドの刻印に違いないのだが、それでも彼以外の創造部分の大きさがこれ程思われてしまうのは、ある種の「衰え」をも感じてしまい、ちと寂しい。
 さて、そうは云っても本作が最高の映画監督の新たな傑作であることは確かであるし、その証左として私もいくつか瞠目した部分を記述しておこう。
 まず何と云ってもトム・スターンの屋内撮影の美しさを第一に上げなければいけないだろう。近作の中でもとびっきりの美しさではないか。実を云うと屋内シーンが出てくる度に感嘆し、カメラが戸外に出てしまうと早く室内に入ってくれと思ったぐらいだ。あとイーストウッドらしい素晴らしい空撮のシーンがいくつかあるが、中でもフリーマンがヘリコプターで練習場へやってくるシーンのそのヘリコプターの登場カットは実にエロティックで空撮ファンには垂涎のカットだ。また冒頭の散歩シーンで登場する得体の知れない車(実は新聞配達の車)を使ったスリルの醸成とその廃棄という演出が、決勝戦での旅客機のスタジアム激突のサスペンスとその廃棄というかたちで同じように脱臼技の演出で呼応しており、プロット構成として非常に面白いと思う。全編を通じてかなりの時間を割いて描かれるシークレットサービス達が、結局何ら事件処理的な活劇を牽引する活躍の機会を与えられず、ただ単に人種間、体制間を超越する象徴としてのみ機能する、と云った優等生的な予定調和の作劇性は私も本作のマイナス面だと思うけれど、この新聞配達の車と旅客機激突サスペンスは免罪符(或いはトレード・オフ、或いはイーストウッド印の切り札)のような意味合いに思える。少なくも私はこれらのシーンで警備自体での見せ場作りは端から放棄されているのだと早々に合点し受容したのだが、いやそれ以上に何よりも、こんなお尻のかゆくなりそうなヒューマニズム全開の真面目な映画の中にも何ともイーストウッドらしい映画的な茶目っ気たっぷりの活劇演出を盛り込んでくれたことを素直に喜ぼうではないか。http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 15:18:21
【ネタバレ注意】

本作のテーマは“赦し”である。イーストウッドは余計なものをそぎ落とし、このテーマを描くことだけに専念している。南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。だが、アパルトヘイト撤廃後も根強く残る黒人と白人の対立関係。競技場でもアパルトヘイト以前と以後の国旗や国歌が乱用されていた。そこで、マンデラは南アフリカを1つにまとめるため、ラグビーの南アフリカ代表チームにその役割を担わせる。マンデラはかつて黒人を差別し続けてきた、そして自らを長年の間刑務所に閉じ込めた白人に復讐しようとはしない。むしろ彼らを赦し、寛容な心で受け入れようとする。この“赦しの心”が、チームが強くなるにつれて人々に徐々に広まっていく様が実に感動的である。その心がラストシーンで地鳴りのような歓声と共に高揚し、国が1つになる。チームのキャプテンの家族と黒人の家政婦、警察官たちと黒人の少年、そして白人と黒人のボディガード。黒人と白人の心の距離が徐々に狭まっていく様を、試合と同時にクロスカッテイングで見せていくのはイーストウッドのさすがの技である。そして、個人的に“スポーツの力”を信じている身にとっては、その力に心が熱くなる。マンデラが1人の政治家から徐々に1人のスポーツファンとしてチームを応援する姿には、思わず共感してしまった。本作は全て予定調和な感は否めないし、アパルトヘイト時代のことが描かれていないので、何を“赦す”のかがはっきりしないという難点もある。ただ、劇中のマンデラの台詞にもあったとおり“過去は過去。私は未来を見る”というスタンスで作られた作品なのだ。“赦す”ことで国を変えた1人の男と、弱小軍団からワールドカップ優勝を果たしたチームの奇跡の物語に、目頭が熱くなった。

投稿者:愛媛の伊藤投稿日:2010-02-21 11:56:10
実際当時のラグビーワールドカップ南アフリカ大会ニュージーランドオールブラックスvs日本代表の国際マッチ最多得点差試合145−17TVでは観てたけども
決勝戦は南アフリカが優勝したのは知ってたが実際映画を観てノートライ試合で南アフリカが勝利したのにはビックリした。

ストーリーは全体的にハリウッド映画特有のハッピーエンド
しかし、他のハリウッド映画と違うのは実話であると
言うところだろう。

モーガン・フリーマンはマンデラからの指名で本人役と意外にも製作総指揮も兼ねてたがすばらしいぐらい似てたと思う。

マット・デーモンはディパーデットで多少であったがラグビープレイシーンは経験済みであったが今回は専門トレーニングとコーチングを受けてピナールを演じたのは評価できるだろう。

イーストウッド監督は早撮りと匠な演出は高齢ながら
当分現役監督に居座るでしょうか?

モーガン・フリーマンとマット・デーモンはアカデミー主演と助演にノミネートされてますが受賞はかなり厳しいと思われますが受賞できなかったとしても
評価される演技だと思う。



投稿者:投稿日:2010-02-20 16:36:06
ラグビー・ワールドカップの決勝戦の相手オール・ブラックスのフォワードが朝青龍に似ているほかは、衒った映画的要素をいささかも使用せず、映画は物語られる。
実話ということで再現ドラマということでもなく、巧みなユーモアを彩りにマンデラ大統領の不幸を自身抱えつつ、最高潮のクライマックスを迎える。
イーストウッドをキャスティング仕様がない、完全純粋歓喜映画。
投稿者:フラーティ投稿日:2010-02-18 02:52:12
【ネタバレ注意】

 イーストウッド監督の映画は観ていて重苦しい気持ちになる作品が多いのですが、本作はストレートに感動できる、爽快な作品。もっともイーストウッドの意図は、寛容の精神を示したマンデラを通じて、他者への寛容さを失い排他的になっている現代アメリカを批判する点にあるのでしょうが。

 テーマがテーマだけに、もっと「全米が泣いた」的なベタベタの感動作にすることもできたはずですが、それを潔しとしなかったところにイーストウッドの意気込みを感じましたね。何よりマンデラを聖人として描いていないのが立派。マスコミを利用して「白人と黒人の和解」を国内外にアピールし、ラグビーW杯というビックイベントをチャンスと捉え、南ア代表チーム「スプリングボクス」への応援を通じて国民の心を1つにしようと考えるマンデラは根っからの政治家です。強固な意志と理性の力で感情を抑え込んでしまったところにマンデラの偉大さがあるのでしょう。

 もちろんみんながみんな、憎しみやわだかまりを簡単に捨てることができるはずもなく、家族からも理解されないマンデラ。しかし27年間の牢獄生活でも希望を捨てなかったマンデラは不屈の精神で、国民を説得していきます。マンデラは決して派手なパフォーマンスはしません。人々を扇動するのではなく、人々の心に深く染み入るように、静かに語りかけます。その穏やかな佇まいに真のカリスマを見ました。そしてマンデラに感化されたボクスの主将フランソワ・ピナールは、これまた不屈の精神でチームをまとめあげ、強敵を次々に撃破していくのでした。

 色々な要素を詰め込み過ぎた結果、ダメチームが強豪チームに変貌するのがあまりにも唐突になってしまいましたが、急ぎ足ながらも要所要所を押さえた演出はさすが。オープニングの「白人がラグビーしている綺麗なグラウンドの、道路を挟んだ向かい側の原っぱで、黒人の子供がサッカーしている」の画。あざといまでに上手いですね。のっけからやられてしまいました。オープニングに対応したエンディングも、ありがちながらジーンときますね。
 クライマックスでは迫力のラグビーシーンの傍ら、マンデラはもちろんのこと、警備やら観客やらテレビ・ラジオで応援している人やらのドラマもきちんと用意しています。決勝戦の対戦相手であるオールブラックスが先住民マオリ族の踊りを披露する点をクローズアップしたのも「民族融和」ということですね。心憎いまでの気の配りようです。

 マンデラになりきったモーガン・フリーマンが凄すぎます。マット・デイモンも完全にラガーマンになってましたね。相当身体を鍛えたんじゃないでしょうか。個人的にはあの毒舌コメンテーターがツボでした。

投稿者:なちら投稿日:2010-02-17 21:08:00
クリントさんのこんなに爽やかで全編を通して陽の光が差し込んでいるような作品は
『スペースカウボーイ』以来じゃないの?人種差別を扱った作品とは思えないね。
この明るさが卑屈な考えをやめようってセリフに説得力を持たせているよね。

アパルトヘイトの象徴であるボカを皆が応援し始める様子が微笑ましくて。
怒る事よりもずっと大変な許す事が出来た時って晴れやかな気持ちになるよね。

なんか日常生活で頭にくる事があったら、この作品を見たらいいよ。教訓になるよ。
投稿者:ジェームス投稿日:2010-02-17 11:02:29
イーストウッド監督は最近、ますます絶好調じゃね。モーガン・フリーマンはやっぱり名演。マット・デイモンも好青年だしラグビー試合も大迫力。
投稿者:ビリジョ投稿日:2010-02-16 14:24:15
【ネタバレ注意】

 もっと派手な、「感動的」デコレーションを施すことも可能だろうに、この抑えた感じが何とも見事。マンデラの人生を映画にすればどうあがいても派手な出来になってしまうような気がするのだが、あえて激情を排するところが職人芸と言えるだろう。

 ただ、「愛国心」で全部片付けてしまっている感じがちょっと引っかかった。マンデラ後の南アフリカはすっかり崩壊国家になってしまっているし、黒人と白人の共存ってのは、そんな単純なものではないと思うんだな。

 エキストラが凄かった。よく撮ったなあ、と思った。

投稿者:verkhovensky投稿日:2010-02-15 01:24:16
南アフリカが国際的な制裁に音を上げ、悪名高い人種隔離政策・アパルトヘイトを撤廃し、マンデラが大統領に選ばれたーー私の南アフリカに関する知識はそこで止まつてゐました。それ以後については、ロイターのホームページを覗けば株式の終値が載つてゐること、通貨がFXで取引されてゐることのふたつだけです。要するに新聞記事その他から得られる、実際に生きてゐる人間の行為の上つ面を映した情報にすぎません。しかし実はこんなに面白いドラマがあつたのです。情報は手帳に書き留めなければ忘れてしまひますが、ドラマは心に刻まれます。

かういふ講談によつて、人間の名は不滅に残るのでせう。またラグビーについても、オールブラックスの勇名くらゐは承知してゐたものの、95年W杯のことなど、さういへば日本が記録的大敗を喫したのは聞いてゐたが、あれはこの大会のことだつたか、といふ程度でした。が、この本編を堪能したあとでは、エンドタイトルの試合写真に不思議に感興が湧き(「父親たちの星条旗」でもさうでした)、ドラマの力がいかに強いかを改めて感じました。

イーストウッドは「何でも屋」です。「ミリオンダラー・ベイビー」、硫黄島二部作、「チェンジリング」「グラン・トリノ」そしてこの映画と毎回愉しませてもらひますが、作家固有の主題や、あれこれ検討してみたくなる要素は全くありません。人物の掘り下げも単純です。キューブリックのやうにテクニックに目を奪はれることもありません(ラグビーはよく撮れてゐます)。ですから「巨匠」などといはれると首を傾げてしまふのですが、「語るに足る話」を素直に率直に語る、といふ姿勢は看取できます。それこそが彼の強みでありませう。例へばウィリアム・ワイラーがさうではなかつたでせうか。誰も落語や講談に複雑さを求めません。しかし心から泣ける物語を過不足なく描いてもらへば、次も観に行きたくなるものです。
投稿者:黒美君彦投稿日:2010-02-12 01:53:31
【ネタバレ注意】

ここ数年のC・イーストウッド監督作品は、苦渋に満ちた人間の影を描きつつ、その一方で必ず「希望」を描いているように思う。それを安直なヒューマニズムと捉える向きもあるだろうが、彼は老年を迎えシニカルなニヒリズムに浸っているヒマはない、とでもいいたげだ。
そしてこの作品でも彼は真直ぐな人間への「希望」を高らかに宣言してみせる。

いうまでもなくこの作品は実話に基づいている。フィクションであれば荒唐無稽ともとられかねない展開だが、マディバ=ネルソン・マンデラという類稀な指導者の「赦し」がこの作品の底流にある。
アパルトヘイト撤廃後、黒人指導者マンデラが大統領に就いたとき、それまで支配者だった白人は相当恐怖したはずだ。一方、抑圧されていた者の立場が逆転した時、被抑圧者が残酷な抑圧者になることも歴史で何度となく繰り返されて来た。マンデラはその歴史を繰り返さぬよう、巧みに融和政策を推し進める。憎しみの連鎖を断ち切り、恐怖に伴う攻撃性をおさめようとする。
そこに白人の象徴たるラグビーチーム“スプリングボクス”があったのだ。
すでに指摘もされているが、チームの主将フワンソワ・ピナール(マット・デイモン)を官邸に招いた際、マンデラが自ら紅茶を入れて勧めるシーンなどは鳥肌ものである。自らを27年にわたって牢獄に入れた英国人の習慣を取り入れ、黒人から敵視されているチームの主将をもてなすのだから。
「赦し」こそが南アを救い、そしてひとつの国としてまとまるためには唯一の代表チームが勝つしかない。そんなマンデラの思惑が見事に反映され、スプリングボクスは白人ではなく、南アフリカの代表チームとしてW杯に臨むのだ。

後半のW杯ラグビー決勝だけを見れば多くのスポ根映画と変わらない。しかしこの作品はきわめて「政治的」であり、人間の可能性を信じさせてくれるという意味できわめて「人間的」だ。
モーガン・フリーマンは知的で狡猾ですらあるマンデラをクールに好演。マット・デイモンも爽やかなラガーを演じている。
真直ぐな希望に満ちた作品。奇跡のような傑作だ。

投稿者:藤本周平、投稿日:2010-02-11 19:10:32
いやぁ〜おもしろかった

よくもまぁイーストウッドはこんな映画をコンスタントに作れるもんだ。撮り方が凄く自然だから映画の中にすーっと入り込めるんだよね。それに、ラストの決勝戦の演出は反則ものだよ、あれじゃあ誰だって泣いちゃうじゃん(案の定、劇場ではボロ泣き)。こう言うのもどうかと思うけど、これを「つまんない」と感じる人とはあまり知り合いになりたくないなぁ。あと、日本ももうちょっと頑張れよ・・・歴史的大敗(涙)
投稿者:ノブ投稿日:2010-02-11 18:42:02
【ネタバレ注意】

「Invictus」(監督:クリント・イーストウッド 134分)
話の内容は、アパルトヘイト政策終了後の南アフリカのラグビーワールドカップで、南アフリカが優勝し、白人も黒人も皆喜んでハッピーになる話。
南アフリカのラグビーチーム(黒人は一人でほとんどは白人)が、黒人の貧しい少年達にラグビーを指導する所が和気藹々としていて良かった(最初黒人の少年達は黒人選手の所にだけ群がるが、ラグビー指導を通じて白人選手とも仲良くなっていく所が良かった)。
マンデラを護衛する白人と黒人のガードマン(最初はお互い警戒している)が、南アフリカチームがラグビーで勝ち進むにつれて、一緒にラグビーをする程和気藹々となるという演出が良かった。
W杯決勝のスタジアムの上空で飛行機が低空飛行で近づいてきて、ガードマン達は「飛行機が突っ込むテロ」だと騒然としていたら、実は機体に描いた南アフリカのラグビーチームの応援のロゴをみせる為に低空飛行したと分り、スタジアムの観客がわっと盛り上がるという演出が面白かった(最初のテロかもしれないというハラハラ感からラグビーの応援だったという安堵感に変わる感じが上手く出ていたから)。
W杯決勝の時に、白人の警官達が最初は「あっち言ってろ」と冷たくしていた黒人の瓶拾いの少年を、最後南アフリカチームが勝ったら喜びの余り少年を肩車までする演出で白人と黒人の融和を描いていた所が良かった(ラジオの実況中継を聴いていた警官達が、最初は黒人の少年を追っ払おうとする。試合が進む中で白人の警官も黒人の少年も熱中してラジオに耳を傾けている。最後は南アフリカが勝って白人の警官も黒人の少年も一緒になって喜んでいるという撮り口。こういうのを試合の合間に挟むという演出は基本的な演出で上手いし面白いとボクは思う)。
大柄のゴッツイラグビー選手達が身体と身体をぶつけ合うシーンをスローモーションで撮っていた所は、肉弾戦という感じの迫力がとてもよく出ていた。
エンドロールに流れていた曲の歌詞が「人種が融和してひとつの世界になろう。それが新しい世界」みたいな歌で、非常に前向きな歌詞で良かった。
全般的に
前半はシーンも演出もあまり印象に残るものはなかった。中盤は黒人の少年達にラグビーを指導するラグビーチームのシーンと演出が人種融和を描いていて印象に残った。そして最後はラグビーチームが勝ち進む中で白人も黒人もラグビーチームを応援し、最後南アフリカチームが優勝して白人も黒人も皆大喜びするという感じで、徐々に盛り上がっていくという感じの作品で、最後南アフリカ全体が歓喜に沸いて終わるラストも後味がとても良く、ボク的にはソコソコ面白い作品だった。
黒人と白人の融和も、もっと最初の対立場面を厳しく描いていれば、それとのコントラストで、優勝した時の白人と黒人の融和の感動が大きくなるとは思ったが、それでもラグビー指導の所や決勝戦の白人黒人皆で応援し、優勝して皆で喜ぶ所は上手く白人と黒人の融和が描けていたので、ナカナカ感動的だった。
経済的な格差(裕福な白人と貧乏な黒人)もあり、ラグビーの試合で一気に白人と黒人の問題が全て解決するわけではないが、白人と黒人が皆で一緒にラグビーの優勝を感動できるという体験は結構貴重な事だとボクは思った。そういう貴重な体験を描いた映画としてこの作品はそんなに期待を裏切らない良く出来た映画だとボクは思った。
ラグビーシーンのゴッツイ男達がぶつかりあう肉弾戦も迫力があり、面白い(優勝を決めたゴールキックの行方を選手達皆が視線で追うシーンを入れていたのも面白かった)。
イーストウッドの人種融和というテーマが良く描けていたナカナカ面白い作品。
http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:メカゴジラ投稿日:2010-02-08 16:34:59
 
レイトショーにて鑑賞。
なんぼ日曜の夜とはいえ、公開1週目なのにガラガラでびっくり。

監督がひねくれ者の意地悪爺さんのイーストウッドなんで、絶対変テコな話なんだろうと思ったら、意外なほどマトモ。

歴史的なアパルトヘイトの廃止。マンデラ大統領の誕生。いままで抑圧されてきた恨みをはらす気満々の黒人と、おびえる白人。しかしマンデラ大統領は「過去は過去だ」「赦せ」という。
劇中のフランソワの台詞「30年間も閉じ込められて、それでも『赦せ』と言えるのはどういう人間なんだ?」ホントそう思う。
黒人ばかりの国家スポーツ評議会が、白人優越の象徴だったナショナルラグビーチームの名前を変えようと決議する(このチームの対外試合ではスタンドの黒人たちがみんな相手チームを応援している)。
しかし会場に乗り込んだマンデラはそれを止める。「諸君は、卑屈な復讐に走るべきではない。」
立場が逆転しても、国家の発展のためには白人とも協力しなければならない。だから白人の感情や立場も尊重しよう、というマンデラ。立派だ。嬉々として事業仕分けなんぞをやっている某政党も見習えばいいのに。

やがて始まるラグビーワールドカップ。
ラグビーとチームの活躍を通じて、黒人と白人がほんの少しだけ和解していく。
ずっとギクシャクしていたのに、空き時間にみんなでラグビーに興じる大統領警護隊。最初は「あっちへ行け!」と追い払っていたのに、試合のラジオ中継に聞き入るうち仲良くなってしまう白人の警備員と黒人の少年。わざとらしいお涙頂戴ではなく、淡々とした描写に心が温まる。

マンデラその人の描写も、教科書的な「立派な人」ではなく、美人にニヤニヤしたりと人間らしく描かれつつ、それでいてinvictus=不屈の人であることを感じさせる。演じるM.フリーマンは怖いぐらいにソックリだったなあ。
オスカーノミネートのM.デイモンや、大統領警護官など、魅力的なキャラクター多し。一番気に入ったのは「全責任は俺が負う」のパイロット。

ラグビーの試合シーンも凄い。アメ・フトの試合シーンはよく観るが、間近で見るラグビーのスクラムやタックルは、まさしく「肉弾相打つ」という大迫力。試合終了間際に奇跡の決勝トライ!という感動的展開ではないが、なにしろ実話だから仕方がない。

大上段に構えた大感動大作ではないが、職人がきちんと作った、という感じ。
よかったです。
投稿者:ローランド投稿日:2010-02-07 20:55:43
 予告編を見た時、あ、ネルソン・マンデラが出演している、って思って
しまったくらいにモーガン・フリーマンが嵌っているのだけど、これは見
かけだけでなかったです。 人心を掌握するスピーチに包容力のある
人柄まで、かってLDなどで観たマンデラそのものです。 犲呂校こ
そが恐怖を取り除く最強の武器瓩箸慮斥佞象徴するように、
作品全体が善意で構成されていて悪人は一人も出てこないのだけど、
だからといって甘っちょろい学芸会的な臭いはまったくなくて、起伏が
ない前半も交わされる言葉に深みがあり、あくびをかみ殺すようなこと
はありません。   

 それにしてもイーストウッド御大には、もう、なんて言いましょ
うか、感服・・・いや、敬服しますね。 これまでの作品に感じていた、
鑑賞者の思惑通りに物語を進めてはやるもんかっていう、ヘソ曲り爺
さん的なところ、これが持ち味で、この監督に爐◆写快だった面白
かった瓩魑瓩瓩襪里鰐詰だと思っていたけど、この作品は真っ直ぐ
に観客の心を捕まえにきてエンディングでカタルシスをあたえてくれま
す。 巨匠になっても歳をとっても頭が固くならない・・・ というよりも、
むしろ柔軟性が増しているのではないかとさえ思わせる。 大した
もんです。

 訳詩が字幕で出る、エンド・クレジットで流れる音楽が良く、ふと、
ロッド・スチュワートの「セイリング」がイギリスでは第二の国歌のように
歌われているって聞いたことがあるが、こういう皆で気持ちよく一緒
に歌えるものが日本にも欲しいな、だなんて思いがしたのであります。

      11日追記。  このエンド・クレジットに流れる音楽はラグ
ビー・ワールドカップのテーマ曲なんですね。 ラグビーに興味がなか
ったこともあってこれまで知らないでいたけど、ホルストの『 惑星 』を
うまくアレンジしているし歌詞も良いし、この映画をきっかけにして
ヒットしてくれないでしょうか。 無理かな?。 でも、同じホルストの
『 惑星 』をアレンジした・・・ というよりもそのまま用いている、平原綾
香の「ジュピター」がヒットしているし、可能性はあるかと。 大勢で
合唱できる良い曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=8M7a7AG7PkA&feature=player_embedded
投稿者:uptail投稿日:2010-02-07 08:58:57
マット・デイモン
投稿者:イージョ投稿日:2010-02-07 01:49:57
まだ始まったばかりですが、今のところ今年観た映画で1番です。
映画館に置いてあるチラシ等は見ない方がいいと思います。
予備知識あったらイマイチかもしれませんから。ラグビーのルールは知っておいた方がいいかも。
ちなみにアパルトヘイトを扱っているため、重くて辛い映画(硫黄島とか苦手なので)と思っていましたがそんなことはないです。日本の話題もエッセンスとして出てきますし、モーガン・フリーマンは本人そっくりです。
投稿者:ASH投稿日:2010-02-05 23:56:21
【ネタバレ注意】

 それにしても、ここ最近のイーストウッド御大の精力的な創作活動はどーよ!! ほぼ毎年、質の高い映画を撮り続けているのだから恐れ入る。もうすぐ80歳になろうかというのに、まったく衰えを知らない。タイプは違うけど、ウッディ・アレンもそうだよな。普通は歳をとればおとなしくなるもんだが、どちらも作風は逆に若返っているようにさえ思える。

 申し訳ないが(って、謝る必要もねぇか)、俺はスポーツ観戦なんかするくらいなら映画を観ていた方がマシだと本気で思っているクチなので、95年のラグビー・ワールドカップが南アで開催されたという話を知っている程度で、勝敗結果がどうだったのかは興味すらなかったというほどの極度のスポーツ音痴。あの試合の背景には、こんなドラマがあったのかということをこの映画で初めて知ったという体たらく。そんな俺でも熱くなれたのは、迫力ある試合シーンのお陰だな。

 イーストウッド御大のことだから、アパルトヘイト政策を告発するお堅い社会派ドラマなんだろうな、と勝手な予測を立てての鑑賞だったけど、いい意味で、ここまでベタなスポーツ映画だったとは驚いたわ。もちろん、その背景には、人種の壁を越えて祖国をひとつにしようとするマンデラ大統領の強い思いがあるので単純なスポ根映画とはわけが違うが、臨場感溢れる試合シーンは観客を熱くさせるには充分の大迫力で、映画というよりは本当の試合を見ているかのよう。スクラムを組む選手たちのぶつかり合う音、スゲェ!

 この映画を観て思うことは、マンデラ大統領とはとても魅力的な人物なのだということ。27年間も投獄されていたのに、それを赦せてしまう人。憎しみからは何も生まれないことを知っていた人。でなければ、人種和解なんて偉業は成し遂げられなかったでしょうよ。白人層は、黒人独裁政権による報復を恐れていたなんて言うけれど、そんなことするような人たちじゃない。白人なんかよりもずっと話の分る人たちだったりする。御大が描きたかったのは、ラグビー試合の高揚感よりもそっちの方だったりなんかしてね。

 この映画は、イーストウッド御大とモーガン・フリーマン(製作総指揮も兼任)のタッグによって生まれた映画なのでそう考えるのはお門違いなのだが、コレがもしスパイク・リーによって撮られていたら同じ題材でも色合いがだいぶ違ったんだろうなぁ、なんてことを想像しちまった。イーストウッドとスパイク・リーは何かと因縁の関係(でもないか)にあるので、スパイクがこの映画のことをどう思っているのか、ちょっと知りたいところ。

 マンデラ大統領を演じたモーガン・フリーマン。だんだんマンデラ大統領に見えてくるのだからたいしたもんだよ。マット・デイモンのマッチョな肉体にも驚いた。こんな体してたんだっけか? 主将のピナールが選手たちに檄を飛ばすシーンに燃えるぜ! スポーツ映画はこれがなくっちゃね!

 試合前のスタジアムを下調べする怪しい人物。しばらくしてジェット機の機長の独断による粋な計らいが行われるのだが、その意地の悪い見せ方がなぜか好き! 「すわ!テロ攻撃か?!」と一瞬、思わせるんだから、イーストウッド御大も意地が悪いぜ!

投稿者:五輪山投稿日:2010-02-05 21:46:15
【ネタバレ注意】

ストレートです。ストレートに胸にくる。高揚感というものを慎重に取り払ってきたような、イーストウッド監督作には珍しいほど、クライマックスに向かって、そのテーマが高らかに謳い上げられていく映画。
冒頭では今回も控えめなピアノの音で綴っていくのかなと思わせて、中盤には挿入歌が。彼の映画では異例のこと。

マンデラ大統領にはモーガン・フリーマン以外考えられませんね。就任直後の執務室での、職を辞するつもりの白人職員たちへのスピーチ、その説得力!
突然の大変革によって、今までの憎しみを爆発させかねない黒人と、そのことに恐怖する白人と。国民の気持ちを一つにするには、スポーツによって新生南アフリカの存在を鼓舞するしかない。
この大統領の凄い所は、そのスポーツにラグビーを選んだこと。黒人選手が一人しかいない、まさに白人社会の象徴のラグビーを、チームが弱いからとスポイルするのではなく、ラグビーで勝つことで、この国の白人から恐怖を取り去り、国民の間の融和を図ろうと考えたことです。

「復讐は考えない。自分たちが受けた仕打ちを一切返さないことが勝利なのだ」という信念が、ワールドカップで強豪国を撃破してゆくラグビー・チームのテンションと一体となる、今まであるようでなかったスポーツ映画の興奮が味わえます。
実際にはその間、起きたであろう血生臭い衝突や事件などには敢えて触れることはありません。危機を匂わせる描写も、心憎い処理がなされてたりします。大統領の警護に黒人だけでなく、以前は弾圧する側だった白人の警護員を採用し、彼らが軋轢の中から、試合の警備を通じて、互いを認め合っていく、枝葉となる描写が効いてるんですね。

イーストウッドの映画って、いいのは分かるけど気分が重くなる、と思ってる人にこそ観てもらうといいと思います。こんなに清々しく観終える映画もないですから。
フリーマンは前半に見せ場が多く、後半は試合シーンがメインなので、印象が先細るのが残念。オスカー・レースはジェフ・ブリッジスとの一騎打ちとなりそうですね。ダメ人間と実在の人物。どちらも評価高くなりがちなのがアカデミー賞なんで。個人的にはジェフに一票入れたいけど。

投稿者:マーサ19投稿日:2010-01-22 00:47:03
クリントイーストウッド見るしかありません!
ネルソンマンデラに対して少ししか知らなかった。
アフリカの情報は少ししか知らない。

今年ベスト1になりました
やはり最高の監督!

マットデイモンも前回挽回の良い映画に出れてよかった〜

P.S.
映画の好みは人それぞれ。
人のコメントに対し、コメンターに対し、ひっかけてきたり、馬鹿にしたような書き方の人がいますね。
書かれた人の気持ちを考え、そういう書き方は、やめた方がいいのにね。
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