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グリーン・ゾーン(2010)

GREEN ZONE

メディア映画
上映時間114分
製作国フランス/アメリカ/スペイン/イギリス
公開情報劇場公開(東宝東和)
初公開年月2010/05/14
ジャンルアクション/サスペンス/戦争
映倫G
グリーン・ゾーン──。そこは、偽りに支配された安全地帯。
グリーン・ゾーン [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,037
価格:¥ 1,157
USED価格:¥ 1
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 Photos

【クレジット】
監督:ポール・グリーングラス
製作:ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
ロイド・レヴィン
ポール・グリーングラス
製作総指揮:デブラ・ヘイワード
ライザ・チェイシン
原案:ラジーフ・チャンドラセカラン
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
撮影:バリー・アクロイド
プロダクションデ
ザイン:
ドミニク・ワトキンス
衣装デザイン:サミー・シェルドン
編集:クリストファー・ラウズ
音楽:ジョン・パウエル
出演:マット・デイモン米国陸軍上級准尉/MET隊隊長 ロイ・ミラー
グレッグ・キニア国防総省/情報局 クラーク・パウンドストーン
ブレンダン・グリーソンCIA マーティン・ブラウン
エイミー・ライアンウォール・ストーリト・ジャーナル記者 ローリー・デイン
ハリド・アブダラフレディ
ジェイソン・アイザックス米国陸軍少佐 ブリッグス
イガル・ノール
サイード・ファラジ
【解説】
 「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の監督・主演コンビ、ポール・グリーングラス&マット・デイモンが、イラクの戦場を舞台に描く社会派サスペンス・アクション。多くの血が流れたイラク戦争において、その大義とされた“大量破壊兵器”を巡る情報そのものへの疑問を抱いた一人の米軍兵士が、アメリカ政府の激しい内部抗争に巻き込まれながら繰り広げる真実追求への孤独な戦いの行方を、極限のテンションと臨場感でスリリングに綴ってゆく。
 フセイン政権陥落直後のイラク、バグダッド。米陸軍のロイ・ミラー准尉と彼の部隊は、大量破壊兵器の発見という極秘任務に就いていた。しかし、上からの指示に従って捜索を繰り返しても、一向に兵器はおろか、その痕跡すら掴めずにいた。次第に、情報源への疑いを強めていくミラー。しかも、ようやく手にした重要な手がかりは国防総省のパウンドストーンによって握りつぶされてしまう。国防総省への不信が募るミラーは、同じ疑念を持つCIAのブラウンと手を組み、独自の調査に乗り出すが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
424 6.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-09-02 19:42:12
けっこうCGが使われてるっぽい。
投稿者:namurisu投稿日:2012-10-06 11:44:24
アクション映画としてはリアルで○。大量破壊兵器のためではなく、フセイン逮捕とイラク清浄のため。
投稿者:uptail投稿日:2012-06-11 15:08:06
演出:7
演技:7
脚本:7
音響:7
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2011-10-10 15:50:53
一億ドルをかけたが見事に失敗した、イラク戦争がネタの社会派戦争アクション。
当時のバグダッドを再現したりなど、物量を投じたセット・エキストラは凄いのだが、それで展開されるストーリーが手垢の付いたお座なりではどうしようもない。シナリオは「LAコンフィデンシャル」「ミスティックリバー」のヘルゲランドだが手抜きもいいとこだろう。グリーングラスお得意のハンドヘルド撮影も、もはや形骸化の一歩手前であり、何とかした方がいいかも。
投稿者:ジーナ投稿日:2011-08-16 03:06:08
こんな感じの映画が多すぎてストーリーが全く記憶に残りません(爆)
イラクの大量破壊兵器とか無法地帯での任務とか見飽きた感が・・・。
主役がマット・デイモンというのもあんな映画やこんな映画とカブってきます(笑)
グレッグ・キニアもいつものような存在感ではなかったカナ・・・。
でも、彼ら実力派キャストにだいぶ助けられてます。
実際、これが無名キャストばかりだったらまともに観れるストーリーじゃありませんからね(爆)

予定調和なストーリーですが真相を明らかにしていく展開はサスペンスフルに仕上がっていますし、薄々分かっていても誰を信じるべきか分からない状況はスリリングでよかったです。
もう少し国防総省側の企みに迫れると社会派なテイストが強まって見応えが出たと思います。

むやみに揺れるカメラワークはどうかと思いますがエキサイティングなアクションシーンの連続やダイナミックな映像、アクション映画の中に感じるリアリティはポール・グリーングラス監督らしさが出ていたと思います。
効果音の使い方も良かったですね。
ただ、全体的に画面が暗めで観にくかったのが残念です。

観ていて退屈する事はないですが、色んな意味で真新しさに欠けるので印象に残りにくい戦争アクションドラマになってしまいました。
ストーリー展開にメリハリがないから、正直120分以下の作品とは思えないほど長く感じたカナ・・・。
とは言え、繰り返しになりますが、、娯楽アクションというにはヘビーな内容でも前半から派手さのある作品なので決してつまらなくはないです。
タイムリーな時に観ていればもっと素直に楽しめたかもしれませんね。
投稿者:トム・ルーズ投稿日:2011-06-17 06:56:15
【ネタバレ注意】

「イラク戦争の真実に迫った作品」と言えば聞こえが良いですが、まあ言ってみればアメリカ軍の言い訳的な映画と言えなくもないですね(-。−;)
と偉そうに言えるほど、私はこの手の話題には詳しくはないのですけど・・・。

大量破壊兵器を保持しているからと言う大義名分を掲げてアメリカはイラクに攻め込んだのでしょうけど、実は大量破壊兵器は無かったと言うのは既に承知の通りなので、題材に目新しさはありませんね。
そこをあえて映画化して問題提起をするところが、悪く言えば言い訳臭い気もするし、良く言えば同じ過ちを繰り返さないように改めて考える機会を作ったと好意的に取ることも出来る作品と言えるでしょうか。

言い訳がましい云々はとりあえず置いといて、役人達の体裁を取り繕う為だけに、こうやって戦争が行われてしまうと言うのは、本当に恐ろしいことですね。
攻め込んだアメリカ軍の兵士達だって真実を知らされないままに戦争に参加させられている訳で、まさしく無駄に尊い命が失われることになったのですが、攻め込まれたイラク側からしたらもうエイリアンか宇宙人が攻め込んで来たようなもんですよね(-_-メ
アメリカの戦争映画では敵国がまるでエイリアンかのような扱いをしていますが、イラク戦争なんかアメリカがエイリアンであるのは明白ですね・・・。

それでいて、こうやって言い訳がましい映画を作ってしまうんですから・・・σ(^_^;)
グレッグ・キニアが演じた国防総省の役人のような人物が、アメリカの真実でしょう。
「イラク嫌いだからさ〜、やっちまおうぜ!」
「アメリカ兵で真実を調べているヤツがいるようだから、めんどくさいからそいつは殺しておこうぜ!」
的なね。
実際、マット・デイモンが演じたミラー准尉のように真実を探ろうとした兵士もいたのでしょうけど、殺されたか、それとも脅されて尻込みか・・・そんなところなんでしょうね。

それにしても、正義感の塊のような役が似合うマット・デイモンがミラー准尉を演じたのは嵌り役でしたね!
見る者は、マットなら感情移入しやすいところがありますよね。
とりあえず、軍が悪いんじゃない・・・悪いのはグレッグ・キニアが演じたような国の役人だと言う、言い訳を作るには最適です(・_・;)

今作で特に印象に残ったのは、なんと言ってもミラー准尉に同行していたイラク人のフレディの言動でした。
どんなに正義感ぶったって、ミラー准尉のようなアメリカ兵は、国から金を貰って戦争をしただけ。
フレディ等、現地の民間人は、生きる為に必死になっていろいろ考え、行動しているのです。
外野からしゃしゃり出ようが、結局は国の未来を作るのは、その国の民でしかありません。
アメリカ兵とは、行動の重みが違った訳です。

まあアメリカの凄いところは、言い訳がましくても、闇に葬りたい事実をしっかり映画化しちゃうパワーがあるところかな。
日本も、その点は見習わなければいけないでしょうね・・・。

それにしても、どうもポール・グリーングラス監督の臨場感溢れる手振れ映像が、私にとっては見づらいだけなんですが・・・。
人物の区別も付き難いし、疲れます(^_^;)
まあ好きな人はこう言う映像が好きなのでしょうけど、目がチカチカして私は苦手でした。

投稿者:scissors投稿日:2011-04-20 04:19:32
この題材をこんなノリでやられるとゲンナリする。
おまけにこれが「反米」ってことで批判されたってナニソレ。ズレてるよ。
投稿者:bond投稿日:2011-04-12 08:45:18
「24」的ノリの映画、テンポよく展開するので飽きはないが、やや凡庸。手ぶれカメラが観にくいし、一部画面も暗くてアクションシーンがもったいない。
投稿者:メカゴジラ投稿日:2011-04-01 02:45:45
【ネタバレ注意】

 
いまごろDVDにて鑑賞。

アクションはなかなか見ごたえがある。前半の市街戦、クライマックスの夜のイラク市街で延々と続く追撃戦(ヘリが撃墜されるシーンは声が出た)とも見ごたえがある。ただ、この映画の内容でアクション重視なのはちょっと違うだろうというか…。

イラクの大量破壊兵器保有を口実にした米軍の侵攻は、世界史上最大の「因縁」だと思っているが、この陰謀を告発する作品としてはあまりにシンプルすぎる。
陰謀に気づいた主人公がイラク駐留の兵士ということもあり、主人公の近くだけで話が展開してしまい、この戦争に深く関わったであろう政府の上位者についてはほとんど描かれない。主人公はやけに簡単に真相に気がついてしまうし、最後は主人公が実名で(!)真相をマスコミに告発してお終いという安易なオチになってしまったのは残念。主人公は良くも悪くもタダじゃすまないだろうと思ったら原隊で元の仕事を続けてるし…。

アクションは凄かったが、この題材を扱うならアクションだけで終わってほしくなかったな。

投稿者:kopi投稿日:2010-12-30 12:59:36
「俺たちはなんのために戦ったのだ?」というメッセージを伝えたかったのでしょうが、いまいちその苦悩する表現が弱い。
戦争の理由がでっち上げだったら仲間の死は意味がなくなってしまう…という脚本だったら面白くなりそうな気がする。だけど、マットデイモン一人舞台で仲間があまりでてこない…。

マットデイモン主役でイラクが舞台の軍隊もの…エンターテイメント・銃撃戦・緊張感など、さぞかし期待して観た方の残念ぶりがよくわかる。
そして、兵士の苦悩ぶりを題材にした社会派映画として観ることもできない。
マットデイモンのプロモーション映画としてなら観ることはできる(?)
投稿者:QUNIO投稿日:2010-12-05 19:07:09
撮影のバリー・アクロイドって『ハート・ロッカー』の人だよね?。映像見れば一発で分かるやり過ぎな手持ちカメラがこの人の特徴なのか・・・。なんか眼が疲れたるけで全然ストーリーが印象に残らない。『ボーン・アルティメイタム』は脚本が良かったから成立したが、これはテクニック面で全く噛み合ってないのでキツいものがある。娯楽映画なら堂々と娯楽映画に徹するべきなのに、それすら無いんだもん。
投稿者:ビリジョ投稿日:2010-05-20 08:52:31
【ネタバレ注意】

 イラクにおける大量破壊兵器の問題を題材に、娯楽アクションに仕上げるという試みは、やはり無理がある。

 例えば、広島の原爆を題材にアクション娯楽映画を作ったとしたらどうだろう。いくら迫力満点の映像に仕上がったとしても、しらけるのではないだろうか。そんな夢想が沸き起こった。

 政府高官の陰謀云々の部分はフィクションだが、大量破壊兵器が見つからず、アメリカがイラクで無茶苦茶をやらかしたという部分は事実だ。事実が重すぎて、フィクション部分との印象の乖離が激しすぎる。

 気合いが空回りした、むしろ珍品。

投稿者:maaaaan投稿日:2010-05-18 21:59:59
高速カット割の手ぶれ映像でかつてない臨場感・・・っと
パンフレットに書いてあったけど、
臨場感ありすぎでしょ〜
最初、映像に慣れるまで目が疲れる疲れるw

「ボーン・アルティメイタム」を超えたっと書いてありましたが
はい、残念でした〜
超えられませんでした〜。
「ボーン・アルティメイタム」のがめちゃめちゃ面白かったデスw

でも・・・マット様
う〜ん。あの眉間のしわ・・・
最高にかっこよかっですね♪

お話はシビアな問題だったけど
笑い顔一つ見せないマット様は格別でしたな★

見終わった後は思わず、「ふぅ〜」っと大きくため息を
ついてしまいました。

緊張感あったねぇ〜
でも、もっと上手出来たんではないかと
どこかで思ってしまっている自分がいる・・・
お恥ずかしい・・・w

マット様グリーングラス監督の相性は抜群でしたね
また組んで欲しいのがファンとしての要望なり。w
投稿者:mototencho投稿日:2010-05-18 14:15:48
イラク戦争検証のとどめの一本となるか?ジェイソン・ボーンシリーズの監督&主演で迫る「グリーン・ゾーン」が描くのは後々大人が赤っ恥をかくことになるバツの悪い事実http://mototencho.web.fc2.com/index.html#greenz
投稿者:popcorn投稿日:2010-05-18 13:28:01
【ネタバレ注意】

…となれば、どうしたって、『ボーン・スプレマシー』並びに、『ボーン・アルティメイタム』と比較したくなる(予告編も、後者のそれを充分、意識した作りになっているのが可笑しかった)。

早いカット割り、手持ちのカメラによる、臨場感溢れる画作りは同様で、お手の物。しかし、ジャンルは同じサスペンスアクションでも、米国陸軍、上級准尉、ロイ・ミラー(マット・デイモン)は、「トレッドストーン計画」に参加したりはしていないので、ジェイソン・ボーンのような特殊技能はなく、そもそも、アクションシークエンス自体、そう多く用意されておらず、些か、物足りない。とはいえ、本作は米国に内省を促す内容になっているので致し方あるまい。

また、「“大量破壊兵器は存在しない”」のも、「戦争の要因/原因」も、「ウォール・ストリート・ジャーナル」、CNNといったマスコミがアメリカ国防総省に好いように利用されたのも既知の事実なので、これらは作品の牽引力にはなり得ない。

「暗証名 クラブのジャック」こと、アル・ラウィ将軍が、“マゼラン”であったのも驚くには当たらないし、フレディこと、ファリド・ラーマン(ハリド・アブダラ)が、アル・ラウィを射殺するのも予定調和的な落とし所であり、衝撃は受けない。

だが、「情報には報奨金を もらってやる」とのミラーの発言に対する、フレディの、「(自分だって)この国の未来を思ってるんだ」や、「あんたたちに この国のことは決めさせない」などのセリフは、そんな当然のことにすら考えが及ばない、米国の傲慢さをよく表している。
http://blogs.yahoo.co.jp/popcornandfella

投稿者:ローランド投稿日:2010-05-16 20:35:58
 ポール・グリーングラス監督。 主演マッド・デイモン。 それに音楽
がジョン・パウエル。 これはもう爛魯坤讚瓩里呂困ない。 引越し
の準備という、身も心も忙しいっていう時なのに困ったもんだ。 こん
な美味しそうなものを食わずにいられるわけがないではないか・・・・。  

 ってことで、忙中閑有り忙中閑有りと唱えながら出かけてきたのであ
りますが、期待違わず、あいも変らぬタフガイのマッド・デイモンが
ジョン・パウエルのサウンドに押し出されるように走り回り、 体制側
の悪を告発するという狎亀銑瓩鮨兇蠅ざしたぶんだけ娯楽性の足を引
っ張った感じがあったけれど、観客に雑念の入る余地のない密度濃い
2時間を提供してくれます。  

 その後、あからさまにそれを意識したと思わせる作品が続出したよう
に、ボーン・シリーズ、特に「・・・アルティメイタム」の出来があまりにも
良かったので、どうしてもそれと比較してしまってもの足りなさ感が残る
のは仕方ないのであって、フィクションではなくて実際にあったことに基
づいた物語を社会的メッセージも込めた娯楽性の味付けをし、それをテンポ
良い流れで楽しませてくれるのは、やはりこのスタッフならではの非凡さ
です。 グレッグ・キニア演ずる 国防総省情報局のクラーク・パウンド
ストーンの憎まれ役が物語にメリハリをつけてましたが、これは、アルティ
メイタムでのノア・ヴォーゼンですね。 顔つきまで似ている。   

 エンドロールが長かったのは、ジョン・パウエルの音楽を聞かせたかっ
たってことなのかな?だなんて思いがしたくらいにパウエルサウンドが
良く、音楽好きはそれだけでも満足でした。

投稿者:藤本周平、投稿日:2010-05-15 23:21:56
一言でいうと娯楽ハート・ロッカーといったところかな
とにかく休む暇なく物語が進んでいくので約2時間の上映時間があっという間でした
正直クライマックスは何が起こってるのか把握しづらかったけど、そこを難なくみせてくれるのはやはり監督の手腕のおかげだろう
ラストのオチも思わずニヤリとさせてくれます(笑)
投稿者:投稿日:2010-05-15 16:40:00
グリーングラスということで期待が大きかったが、今回から自己模倣の罠に彼も嵌まってしまった。自ら編み出したボーン・スタイルの魅力に抗し難く、技法に押し流されて歯止めがない。エンドロールの永遠かと思える作品への参加人数にも関わらず、独り相撲の感は否めない、残念。
投稿者:ASH投稿日:2010-05-14 21:27:37
【ネタバレ注意】

 さて、「ハート・ロッカー」に対して「淡々」という評価を下した人はむしろこの映画の方が愉しめるんではないかと。もちろん、かの映画と異口同音と言いたいわけではなく、イラク戦争を題材にしているという共通点のみで見ればの話だが。手に汗握るアクションと緊張感がお見事に融合され、「淡々」という言葉が出てくる隙を与えない。で、「HL」をお気に召さなかった連中も、ジャーナリスティックな視点が入っているからコレなら気に入ってくれるかも(なわけないか)。

 「大量破壊兵器がある」という情報を元に、それを探す任務に就いた兵士たち。情報は精査されて正確なものだから黙って従えと上層部は言うけれど、実際に現場に赴いてみれば破壊兵器なんてどこにもない。上層部は安全地帯から任務を言い渡すが、任務を与えられた兵士たちは危険地帯へと赴かなければならない。と、「HL」とは違った語り口で、あの戦争がどういうものだったのかを描く。家族や知り合いを戦地に行かせている人がこの映画を観たら、どう思うのか…。

 戦地へ赴き、情報操作に踊らされた一兵卒が見たイラク戦争の実態。いかにあの戦争が意味を成していなかったのか(意味のある戦争なんてないか)。そうして見えてくるアメリカという国家の欺瞞性。その欺瞞でいったいどれだけ多くの血が流されてきたことか…。と、こういう視点がちゃんと取り入れられていて、なかなか硬派な印象を受ける。米軍が行ってきた非道な行為が描かれているため、そういう部分に不快感を示す向きもあるかもしれないが、そこを描かないと意味がない。安全地帯にいる観客に伝えるためには。

 いくらでも政治的にできる題材を、こういうアクション映画然として仕上げたことに不満があるという人もいるのだろうが、一般的な観客に観てもらうにはこの方が適確なんだとも思う。あの戦争が何だったのかを考えるきっかけになってくれれば、製作者側としても御の字だろうから。グリーングラス監督お得意の、手持ちカメラで撮られた映像には緊迫感が満ち溢れ、否が応でも戦場の疑似体験ができる。なるほど、撮影担当は「HL」と同じ人なのね。

 アメリカが介入してイラクの民主化を進めようとしたってうまくいきゃあしないんだと思わせるラスト。ミラー准尉に進んで協力を申し出てきたイラク市民のフレディですら、祖国の未来はアメリカには任せられないとまで言われる。簡単には解決しないイラク問題の根深さ。こんなことにいつまでも時間と金と、そして人の命をかけたところで何の意味もないんじゃないかと。エンタメ性を前面に出してはいるものの、実は観客に問いかけているテーマは深かったりなんかする。

 「HL」もそうだったけど、主人公のミラー准尉がイラク人に対して横柄だったりもするが、ああいう場所ではむやみに人を信じてしまうと命を落としかねないから、人間誰しもあんな態度を取ってしまうもんなんじゃなかろうかと。それほど戦地とは、神経をピリピリとさせてしまう場所なんだと。こういう描写があることが、かえってリアリティを生んでいるのではないかとさえも思える。

 戦場版「ボーン」シリーズという表現はあながちハズレでもないとは思うが、グリーングラス監督の十八番だからアレがないと始まらないっしょ! なんせ後続のアクション映画に「ボーン」スタイルを流行らせた張本人たちなんだから。ただ、手持ちカメラでチャカチャカと揺れる映像ってのは、臨場感には事欠かないが、純粋にアクションが見たいとなるとこれが結構、厄介な手法だったりもする。でも、クライマックスの追跡劇は前のめりで画面に見入ってたよ!

 主演を務めたマット・デイモン。ほぼ全編、出ずっぱりで大熱演。真実をストイックに追い求めるその姿にはグッとくるもんがある。任務に忠実だった一兵卒でも、国家が行った捏造は許せない。マットとグリーングラス監督とのタッグはどうやら相性がいいみたいだから、他の題材で再度、組んでもらいたいもんだね。

 グレッグ・キニアは善人の役もやるけれど、こういう悪役というか、憎たらしい役を演じると本当に上手い。ミラー准尉がマスコミ各社に送った大量破壊兵器情報の捏造を伝えるメール。それが公表されたことでパウンドストーンがどうなるのか、それを想像するのも映画を観る愉しみのひとつだったりする。

 フト思い出したんだけど、マット・デイモンとグレッグ・キニアって「ふたりにクギづけ」の双子(結合双生児)じゃん!

投稿者:五輪山投稿日:2010-05-14 20:40:10
【ネタバレ注意】

ジェーソン・ボーン・シリーズの番外編と銘打っても、納得してしまいそうな位に、笑みひとつこぼれないマット・デイモンのキャラと、相変わらず手持ちカメラで動きまくるグリーングラス監督の演出。
元々、今日的なリアルとスピード感を追求してきたスパイ・シリーズの雛形を、ノンフィクションの世界に当てはめたらこうなった、という印象。

ただ、記憶を失ったスパイが、自己を取り戻すまでの孤立無援の戦いに、多少なりとも思い入れたり、物語へのロマンを掻き立てられたりした、あのシリーズと異なり、こちらは大量破壊兵器の捏造疑惑という、事実があって、それを暴くため奔走する主人公の行動のみを追う展開なので、何というか、全体的に「とりつくシマもない」雰囲気になってますね。
社会派アクションとみれば、まあそれでもいいんですが、ハリウッド・エンディングな収束ぶりも含め、テーマよりもアクションが前に出てくるんで、フランチェスコ・ロージやコスタ・ガブラスのような、告発系社会派の冷徹さには欠ける。
テーマ自体も本来ならブッシュ政権の間にブチ上げてればというもの。ちょっと証文の出し遅れ感は否めない。

この映画でデイモンは、METAという大量破壊兵器の移動探索部隊のリーダーなんだけど、階級的には、米陸軍の准尉。その彼が国防総省と対立するCIA職員から、「今日から俺の下で働け」と言われて、快諾するけれど、米軍の一兵士がそんな行動を取れるんだろうか?軍規とかよくわからないけど、細かい部分で気になる所がありますね。
グリーングラス演出は、今回もたたみかけるモンタージュには冴えがあり、捏造の証拠を握るイラクの将軍の身柄を確保しようとするデイモンと、殺そうとする米陸軍少佐との、三つ巴の追跡戦が圧巻。デイモンよく走らされてるなぁ。

イラン・イラク戦争を題材とした映画も『キングダム』『ワールド・オブ・ライズ』『リダクテッド』『ハート・ロッカー』そして本作と、様々な切り口で語られてきてるけど、もうそろそろ、従来よりもさらに俯瞰して「そもそもアメリカがこうまでイスラム世界の憎悪を買うのはなぜか」というテーマを、アメリカ人が自問し、解決の道があるのかを探るような作品が出てきてもいいのではと思いますね。ハリウッドで難しければ、インディペンデントででも。

【ソフト】
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