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終着駅 トルストイ最後の旅(2009)

THE LAST STATION

メディア映画
上映時間112分
製作国ドイツ/ロシア
公開情報劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月2010/09/11
ジャンルドラマ/伝記
映倫PG12
大作家と“世界三大悪妻”と名高い
妻ソフィヤとの知られざる愛の物語。
終着駅 トルストイ最後の旅 [DVD]
参考価格:¥ 1,512
価格:¥ 880
USED価格:¥ 1,284
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【解説】
 『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などのロシアの文豪レフ・トルストイの晩年を映画化した伝記ドラマ。自らの財産をめぐってトルストイ主義者と呼ばれる信奉者たちと激しく対立していく妻ソフィヤに辟易しながらも、長年連れ添った夫婦ならではの決して一筋縄ではいかない愛の形を、秘書として新たに派遣されてきた理想主義の青年の視点からユーモアを織り交ぜ感動的に綴る。出演はトルストイ役に「インサイダー」のクリストファー・プラマー、その妻ソフィヤに「クィーン」のヘレン・ミレン、そして若い秘書ワレンチンに「つぐない」のジェームズ・マカヴォイ。監督は「ソープディッシュ」「卒業の朝」のマイケル・ホフマン。
 ロシアの文豪レフ・トルストイの許には、彼の自然主義的思想を信奉するトルストイ主義者が集い、共同生活を送っていた。トルストイも彼らの活動を積極的に支援し、ついには“遺産は全てロシア国民のために使う”という新たな遺言への署名にも同意する。ところが、50年近くも連れ添い、夫を献身的に支えてきたソフィヤにとっては寝耳に水の話。家族のための遺産を手放してなるものかと、必死の行動に出る。それは、夫婦の間に深い溝を作ってしまう。そんな中、新たな個人秘書として憧れの文豪のもとにやって来た青年ワレンチン。少々世間知らずながら、その誠実さでトルストイ、ソフィヤ両方から信頼され、2人のありのままの姿に接していくことに。そうして、愛の理想を謳い上げるトルストイが抱えるままならない愛の現実に困惑してしまう。さらに、トルストイ主義者の奔放な女性マーシャに心奪われ、ますます理想と現実の狭間で混乱を深めていくワレンチンだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2014-09-21 23:15:01
【ネタバレ注意】

理想を掲げる文豪の虚像と、俗物としての実像。
クリストファー・プラマー演じるレフ・トルストイは、その虚実のはざまをたゆたう存在として実に魅力的だ。
そして彼を苦しめる「悪妻」ソフィア(ヘレン・ミレン)。この夫婦の関係をワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)という理想に燃える若者の目を通して描くのが巧み。
ソフィアは18歳で16歳年上のトルストイと結婚して以来、13人の子を産み、彼の創作を支えてきた。それが晩年、トルストイが著作権をすべて手放すといい始めたために、ソフィアが激しく反発する…。
晩年の家出にはそうした背景があった。しかし、夫婦の愛は、政治的信条や思想の違いを超えて確かにある。誰よりも理解しながら、でも妥協できないレフとソフィア。
争いは見苦しいものの、互いを求め合う姿は美しい。ワレンチンがくしゃみをするたび、ふたりが異口同音に“God blass you”と声をかける姿は微笑ましい。
何せトルストイも若い頃は相当やんちゃだったに違いない。
年老いてかつての情事を懐かしく語るシーンは、切なくも美しい場面だ。

ことほど左様に、愛の形はさまざまだ。
この作品はその意味では、まさに「愛の物語」だ。
ヘレン・ミレンはさすがの演技。C・プラマーも文豪という難しい役柄を好演している。
評判にたがわぬ秀作だ。

投稿者:scissors投稿日:2012-07-03 01:34:30
良く言えばさらっと見られるのだが、どうも食い足りない。
終盤など小奇麗すぎて、これでは安いメロドラマだ。
トルストイを扱いながら、監督も俳優も英米勢だからかどうにも軽い。
ジェームズ・マカヴォイが最後までお子様的雰囲気から脱せてないのも原因か。
投稿者:Normandie投稿日:2011-12-22 01:37:14
トルストイは「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」くらいしか読んだことがない。
当惑するような愛憎劇に居心地の悪さを感じながらも最後には涙があふれていた。
この感情の揺さぶり方は受け入れざるを得ないでしょう。
演技陣、圧巻のヘレン・ミレン、プラマーは安定感で物語を引っ張る。
そして秘書ワレンチン役のジェームズ・マカヴォイはすでに名優になった。
若いカップルとの対比も面白かった。
ソフィアは悪女じゃないの。どうせなら夫婦は戦友になったほうがいいに決まってる。
投稿者:uptail投稿日:2011-12-17 09:49:09
ケリー・コンドン
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-09-29 12:16:59
佳作だけど、ETV特集で放送された「トルストイの家出」(余貴美子が朗読を担当)の方が見応えあった。星二つ半。
投稿者:karr投稿日:2011-04-16 12:14:01
【ネタバレ注意】

とんでもない名演を見せるのは、魔女ヘレンミレン。
その鬼気迫る表情。
まさしく、ソフィア本人が憑依していた。
そして、彼女の周りから溢れ出る優しさは、なんとも、味わい深く、いじらしい。
この映画のテーマである愛を、ヘレンミレンが一人ですべて表現し尽くしている、と私は感じた。

理想を追い求める社会主義と、本能に根ざした資本主義。
トルストイ家の夫婦間における葛藤は、ある意味そんな、人類における永遠の対立構図が原因なのである。
そう考えると、対立を回避する為に家出したトルストイの行動は、それなりのヒントを我々に与えてくれているのかもしれない。

人間レフ・トルストイ。
彼の描く童話から、なんとなくだが感じ取れる子供っぽさというか、幼稚さの出どころを垣間見た気がするのは私だけだろうか。
否。彼はその一生を、ただただ悩み続け、その思想は全然完結しない。そんな弱々しい彼の姿こそが、人々を惹きつけて離さないのである。
彼の偉大さはそこにあるのだ。
歴史は語る。
下層からではなく上層から平等を目指していた珍しい存在のトルストイ。考えようによっては、ロシア革命を実現させた原動力の一端を担っていたはずである。だが、結果的には彼の子孫は他国へ追いやられてしまう。下克上こそが名目上の革命であったのだ。
だが、ソ連邦崩壊後もいまだに歴史を悩まし続ける社会主義と資本主義の対立と矛盾。
まさに、永遠のテーマを題材にこの夫婦は争っていたのである。
無私、人間愛、平等という理想を追い求める旦那と、防衛本能、子孫繁栄、弱肉強食という現実主義に徹する女房との終わりの無い壮大なる夫婦喧嘩なのだ。
そしてその喧嘩は、夫婦間だけでなく、今も世界中で続いている。
いや、ちょっと待てよ。現実主義、つまり弱肉強食の資本主義の中だけでの争いの方が激しいのかも・・・。

映画に話を戻そう。
もうひとつ特筆すべきは、ジェームズマカヴォイの名演。
トルストイとの初対面で見せるその表情。押さえ切れない感動がダイレクトに伝わってきて、同じようなすさまじい感動に引きずり込まれざるを得ない。
そして、クリストファープラマー、ポールジアマッティ、アンヌマリーダフ、ケリーコンドン、そんな、とんでもない名優達がうごめく名画である。

とにかく、感情が揺さぶられる映画である。
彼らの憎しみが迫り来る。
イライラが迫り来る。
怒りが突き抜ける。
そして、底抜けの優しさが、胸を刺す。

これほど、あらゆる形の愛を考えさせられる映画は少ない。
そして、これほど共感させられる映画も少ないだろう。
色んな意味で、ゴージャスな名画である。

投稿者:ASH投稿日:2011-02-19 13:27:22
【ネタバレ注意】

 今月末(2月23日)にはDVDリリースされるんだけど、せっかく最寄のシネコンまで落ちてきてくれたから、この機会に観ておこうと思い立ちイソイソと出向いたわけ。しかし、文学に疎い僕はトルストイという人物についてはその名前と著作で「戦争と平和」があることぐらいしか知らない(当然、読んだこともない)。なもんだから、その程度の予備知識(?)しかなくて大丈夫かなぁ、と観る前は懸念してたけど、コレが意外と引き込まれちゃってさぁ。

 トルストイの最晩年を描くこの映画。世界的な文豪としての地位を築き上げ、お弟子さんたちに囲まれたコミューンで悠々自適に暮らすジィさんなんだが、心の平穏は妻であるソフィヤにかき乱される。愛ゆえの暴走が激しく、トルストイもよくこんな人と半世紀近くも伴侶でいられたもんだなぁ、と感心もするが、純粋にトルストイという人物とその作品への愛を貫こうとした結果なんだと思う。作品という作者の分身が他人の手に渡ることは、すなわちトルストイが自分の元を離れていくことと同じことになるので、阻止しようとしたんじゃないかと。

 主義や意見の違いから言い争いばかりしているトルストイとソフィヤだけど、ああ見えて心の深い部分では繋がっている男女らしく、喧嘩の後にはちゃんと仲直りもしている。それを繰り返してきた夫婦なのだろうが、トルストイも晩年に差し掛かり、いよいよ著作権を民衆に譲らざるを得なくなる時が近づいてきた。伴侶ならば理解を示さなければならないところだろうが、内緒で遺書を書き換えたことでソフィヤの暴走は加速する。愛が時には重荷になる。トルストイが家出を決意して出て行く夜のくだりは、観ていて哀しくなったよ…。嫌いになったわけじゃない。でも、一緒には暮らせないってヤツだよね。

 トルストイ主義運動を進めようとするチェルトコフにとって、ソフィヤは目の上のたんこぶだから、秘書として派遣したワレンチンを夫人の動向を探るためのスパイとしての役目を担わせるつもりだったのが、コミューンでの暮らしが彼の心境に変化をもたらすことになる。この辺り、当時のロシアの歴史的背景や情勢に造詣が深いのであれば違った意味での面白さが見えてくるのかもしれない。コミューンの描き方に自由主義やヒッピー思想への憧れや思いが込められているような…。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演女優賞ヘレン・ミレン 
 □ 助演男優賞クリストファー・プラマー 
□ 女優賞(ドラマ)ヘレン・ミレン 
 □ 助演男優賞クリストファー・プラマー 
□ 作品賞 
 □ 監督賞マイケル・ホフマン 
 □ 主演女優賞ヘレン・ミレン 
 □ 助演男優賞クリストファー・プラマー 
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