allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

シルビアのいる街で(2007)

EN LA CIUDAD DE SYLVIA
DANS LA VILLE DE SYLVIA
IN THE CITY OF SYLVIA

メディア映画
上映時間85分
製作国スペイン/フランス
公開情報劇場公開(紀伊國屋書店=マーメイドフィルム)
初公開年月2010/08/07
ジャンルドラマ
6年前に出会った
美しい女の面影を求めて、
青年はその街をさまよった。
シルビアのいる街で BD [Blu-ray]
参考価格:¥ 6,264
USED価格:¥ 14,400
amazon.co.jpへ

 Photos
シルビアのいる街でシルビアのいる街でシルビアのいる街で

【解説】
 フランスの古都ストラスブールを舞台に斬新かつ野心的な手法で綴る異色作。かつて愛し合った女性の面影を求めて想い出の街をひたすら彷徨う男の姿を、技巧を駆使し、静謐かつ詩的な音響と映像で描き出す。監督はスペインとフランスで活躍する俊英、ホセ・ルイス・ゲリン。初上映となった2008年の東京国際映画祭では、スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督が強力に推薦したことで映画ファンの注目を集めた。
 ある朝、ホテルの一室を出た男は地図を片手に街を歩き出し、カフェで腰を落ち着かせる。そこで目に留まったひとりの女性客。だが声を掛けるものの、無視されてしまう。翌日、演劇学校の前にあるカフェ。店の奥に座り、客を観察しながらノートにデッサンを描く。やがて、ガラス越しに美しい女性の姿を認め、カフェを出た彼女のあとを追う男だったが…。
<allcinema>
【関連作品】
ゲスト(2010)関連ドキュメンタリー
シルビアのいる街の写真(2007)関連ドキュメンタリー
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
110 10.00
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2014-07-11 03:21:46
淡々とフィルムでとらえた古都ストラスブール。趣ある街並み。石畳に響く足音。モダンな電車が効果的なショット。繊細なスケッチ風で描くが、主人公はかなり危ないストーカー青年だ。若くなければ持ちえぬこの生々しい生理的感覚。合わせて女性たちの描写。風に舞うがごときこの感性は捨てがたい。ブレッソンやエリセに語り口が一見似ているが、まったく違う。孤独感や寂寥感とかいったものではない個性的なスタイルだ。行方定まらぬ彷徨感といったものか。しかしながら、この映画。好む人を限定すると思う。
投稿者:ふーた投稿日:2012-08-10 10:16:30
 恥ずかしながら、いま見るものの多くが、金井美恵子(DS)風にいえば、imitation of … ばかりの日々で、9月にスクリーンでこの作品を拝見する日を心待ちにしています。imitationではありましたが、先日この作品の尋常でない充実に接することができ、嬉しく思っています。

 …..と、なんだか書き始めたらいつのまにか監督に向けた手紙のようになってしまいましたが、ふと金井なんて名前を出すところがいやらしいですね。もっと告白的自滅をすれば、映画をめぐった活字を目で追う時間の方が長い、そんな日々を送っていますから、いまだにそうした活字の呪縛から逃れられない私には、この作品についてここで新たな言葉を付け加えることはできません。というより、やたらな言葉で傷つけてはならない映画です。(蓮實『映画時評2009‐2011』)

 ただ、二日目のあのカフェの人々の光景は本当に忘れられず、そのなかの誰かがこれから主人公に関わり物語を始動させてもおかしくないほど(これは全然的確な表現という気がしないのですが、まぎれもない演出という意味で)充実していますし、三日目の風で嬲られる女性の髪もうわーでございます。あとはもう、路面電車、街路、ショーウインド(ガラス)とあげていけば、この映画の全てについて語らないといけなくなりますから、そんな暇があるならまた受像機に戻りたいと思います。
投稿者:uptail投稿日:2011-09-20 10:36:31
グザヴィエ・ラフィット
投稿者:paris1895投稿日:2010-08-18 19:49:12
 ホセ・ルイス・ゲリンの『シルビアのいる街で』は19世紀的な映画の体験として、われわれをまばたきという束縛から解放してくれる。
 21世紀に公開されたこのカラートーキー映画が与えてくれる体験は、どこをどう切り取っても、モノクロサイレント映画の体験とすごく似ている。というか、まったく一緒だ。

 邦題は『シルビアのいる街で』だが、原題を直訳すると、どちらかといえば「シルビアの街で」となるので、シルビアがいるかいないかは深く問われていない。
 それにしてもこの『シルビアの街で』行われる100パーセントの映画としての美しさは傑作という言葉すら役に立たない。

 2009年の東京国際映画祭にて上映された彼の『イニスフリー』(’90)という作品のポスターだけでも、その年の多くの映画を天秤にかけても釣り合わないぐらいだろうの、力強さを持っていたのだから、当然と言えば、当然だけれど。
 映画を見ている人なら誰でも知っている『静かなる男』にて使われたイニスフリーという場所に、キャメラを携えてそぞろやってくるだけでも十分なのに、この監督はその場所に『J・ FORD』と記されたディレクターチェアーを置く。
 感嘆符をいくつつけても足りないほどの、力強いこのショットをみるだけでも、人は映画の美しさを思い出せるだろう。

 詩人ジェラール・ド・ネルヴァルの「シルヴィー」にインスパイアされたというこの『シルビアの街で』にも、思わず拳を高く振り上げたくなるほどの衝撃を与えてくれる瞬間が、数多く訪れる。
 たとえば、風景を撮るときほどの見事さで人物を撮れていなくても、それはこの映画の欠陥にはならない。それはむしろ原液に近いフィルムを飲み込む作業に似ている。

 徹底的に計算された即興演出としてわれわれの記憶に突き刺さっているカサヴェテスの『こわれゆく女』とは対極に位置しているこの映画を見逃すことは、映画そのものに唾をはきかけるようなものなので、注意されよ。
投稿者:リEガン投稿日:2010-08-17 14:50:04
【ネタバレ注意】

マネ晩年の傑作「フォリー-ベルジェール劇場のバー」は大好きな油彩画のひとつ。シャンパンや花瓶、オレンジが入れられたクリスタルの鉢などが並ぶバー・カウンターの中で、女給仕がアンニュイな眼差しを正面に向けて佇んでいる。彼女の背後は全面鏡張り。そこには豪華なシャンデリアが飾られた劇場の風景が映っている。空中ぶらんこの曲芸だろうか、かなりの盛況ぶりだ。一人の紳士が女給仕に声をかける姿もある。発表当時物議を醸したその存在は、確かにこの角度では構図的にはありえない。現実にいるはずがないのだ。しかし、そのアンバランスで矛盾した空間世界こそが、女給仕の虚ろな視線と共に神秘的で不思議な味わいを絵に湛えている。映画は、6年前に出逢った女性シルビアを探して、ドイツ国境にほど近いフランスの古都ストラスブールを彷徨う青年の物語。人違いをして失意のまま青年が訪れる思い出のバー『飛行士』で、マネの絵の構図とそっくりなシーンが登場する。ならば本作も現実にはないものを見つめる映画なのだろうか。シルビアはいない。いないが、青年はカフェやトラムの停留所で数多の女性の表情を見つめ、ノートに彼女たちを描いていく。現か夢か。男の思いは底を知らない。固定カメラによる長廻し撮影が捉えた市井のざわめきがまた見事な効果を出している。それにしても主役の二人は美男美女だな。

【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】シルビアのいる街で2011/04/28\5,800amazon.co.jpへ
 【DVD】シルビアのいる街で2011/04/28\4,800amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【DVD】シルビアのいる街でレンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION