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ザ・タウン(2010)

THE TOWN

メディア映画
上映時間125分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ワーナー)
初公開年月2011/02/05
ジャンル犯罪/ドラマ/アクション
映倫PG12
ザ・タウン <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組) [Blu-ray]
参考価格:¥ 6,469
価格:¥ 4,409
USED価格:¥ 5,570
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【解説】
 チャック・ホーガンのハメット賞受賞のミステリー『強盗こそ、われらが宿命』を、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いてこれが監督2作目となるベン・アフレックが自ら主演も兼任して映画化した犯罪ドラマ。強盗を家業とする主人公が、ある女性を愛したばかりに仲間との絆の狭間で葛藤を深めていくさまと、追及の手を緩めないFBIとのスリリングな攻防を緊張感あふれるタッチで描き出す。共演はジェレミー・レナー、レベッカ・ホール、ジョン・ハム。
 全米屈指の強盗多発地区、ボストンのチャールズタウン。この街に生まれ育ったダグは、かつては輝かしい将来を夢見ていたものの、今では父親と同じ道を進み、気心の知れた幼なじみたちを率いて銀行強盗を繰り返す日々。毎回周到な準備で鮮やかに仕事をやり遂げてきた彼らだったが、ある時、やむを得ず一時的に人質を取って逃走を図る。しかし、解放した女性クレアが、同じ街の住人だったことから、自分たちの正体に気づかれたかもしれないと不安がよぎる。そこで探りを入れるため、偶然を装い彼女に近づくダグ。しかし、不覚にも恋に落ちてしまう。やがて、FBI捜査官フローリーの追及がダグへと迫る中、足を洗ってクレアと新たな人生に踏み出したいと考え始めるダグだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
18 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:kopi投稿日:2017-02-16 21:37:17
【ネタバレ注意】

FBIが大勢待ちかまえているのを隠して私の家にきて
というシーンでは電話でホントは来てはいけないというのを知らせるだろうなと予想しましたがその手段がないぞとみていたら「なるほど、それがあったね」と脚本の緻密さに感心しました。
この一連のシーンでの主人公の心情の機微が秀逸です。

投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2016-10-25 22:03:44
もう自分は出演せずに、監督に専念してください。
投稿者:黒美君彦投稿日:2015-11-17 17:10:30
【ネタバレ注意】

単なるクライム・サスペンスではなく、人間ドラマとして成立しているところが、監督ベン・アフレックの才か。
外の町を知らないダグ・マックレー(ベン・アフレック)。“家業”の強盗を華麗なチームワークで継いだダグだが、ここではないどこかに行きたい、と心の底では思っている。
そこに登場するクレア(レベッカ・ホール)。強盗をした銀行の支店長だ。警戒しているうちにいつの間にかダグはクレアと愛し合うようになる。
彼女は「ここではないどこか」そのものだ。
ダグは強盗業から脚を洗い、彼女とともに「タウン」の外へ出ようと決意するが、ワルい仲間はそう簡単に彼を自由にはしてくれない。
強盗団の黒幕ファーギー(ピート・ポスルスウェイト…本作が遺作となった)が花屋を営んでいるというのが面白い。

この手の作品は普通、破滅から逃れられない主人公の悲劇で幕を閉じるが、この作品では意外にも主人公は死なない。
それはクレアが電話で“l really wanna see you.”といいつつ、“lt'll be just like one of my sunny days.”と囁くからだ。
「晴れた日は、誰かが死ぬの」と以前ぼそっと言ったクレアの言葉ですべてを理解したダグは、「タウン」を出て行く…。

この作品のもうひとつの主人公はタイトル通り“The Town”だろう。年間300件もの強盗が発生するという犯罪都市、チャールズタウン。
友情や裏切りが渦巻く街に囚われたダグが、あまりに真っ当すぎる気がしないではないが、ベン・アフレックは好演。
ところどころ挿入される抒情溢れるカットが秀逸だ。

投稿者:いまそのとき投稿日:2013-05-27 10:31:52
ベン・アフレックが主役張ると、どうしても彼の一人舞台にしてしまう。そこが、大いに不満。あと、これもちょっと納得いかないFBI捜査の結末。ストーリー自体は、よくある恋の進展をベースにした犯罪サスペンス。映画は平板だが、脇で見せた、癖あり無謀男ジェレミー・レナーの存在が強烈だ。
投稿者:moviefantravis投稿日:2012-11-04 23:30:50
「アルゴ」をみて,とても面白かったのでベン・アフレック監督目当てで見ました.

ヒートの魅力は言うまでもないですが,こちらも良かった.
ヒートでは,警察と強盗という職業は違うが境遇の似た2人の男にスポットを当てていましたが,
タウンでは,親から子へと連鎖して犯罪で生計を立てる人生から抜け出せない現実がオープニングとエンディングで強調されていた.

娯楽性もあり,ジェレミー・レナーもカッコ良かった.ハートロッカーよりも全然こっち
投稿者:scissors投稿日:2012-05-30 02:26:12
どうもお話や演出に説得力が欠けます。
何をテーマに掲げ作ったのかも不明瞭で散漫な印象。

映像はテレビ的で、顔アップ過多、カット割り過多。
台詞や音楽ももっと削ったほうがよかったでしょう。

随所に中途半端感が残る作品でした。
投稿者:nedved投稿日:2012-05-27 03:04:50
レベッカ・ホール
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2012-01-30 19:09:49
ピート爺さんはこれが遺作で良かったね。アフレックは今後も監督を続けて欲しい。星四つ半。
投稿者:bond投稿日:2012-01-29 14:41:50
久々にベンアフレックがいい演技していた。話しはほぼ「ヒート」だが、全体的な感情の流れに同感できる。
投稿者:namurisu投稿日:2011-11-13 16:58:19
描き込み5点。現金強奪の秩序と現金強奪犯追跡の秩序。ベンちゃんは顔はムサいが才能あるね。
投稿者:xyz投稿日:2011-11-02 12:17:38
「ヒート」も好きな映画だが、それよりもうまくまとめていた。ベンアフレックは前作もそうだが、監督しては超一流だと思う。役者はほかにもいいスターがたくさんいるので、そろそろ監督に専念してアカデミー賞でも狙ったほうがいいのでは。
投稿者:uptail投稿日:2011-08-08 10:05:58
レベッカ・ホール
投稿者:ケラヒロミ。投稿日:2011-06-12 17:09:19
ベン、いい男になったなぁ
ジェレミーにイカれっぷりも最高
単純明解な物語でテンポも良かったから一気に見られた
投稿者:藤本周平、投稿日:2011-03-06 18:21:41
海外BDエクステンデット版を鑑賞。なんと劇場版よりも25分長い!
僕自身、劇場版は観てないんだけど、一体どこを25分も削ったのかが不思議。それほど濃密な150分でした。
とはいっても、正直ベン・アフレック演じる主人公の行動に全くといっていいほど説得力がないので、感情移入ができないのよね。
逆に最後まで自分の信念を貫いたジェレミー・レナーの方がカッコ良かったですよ。
ただ、映画自体の完成度は高いです。白昼の銃撃戦も良かった(現にヒートを参考にしたらしいしね)。
ベン・アフレックは監督としては才能が絶対あるので、これからは裏方に専念した方がいいかもしれません。
だってあのオチは完全に自分(ベン・アフレック)を良く見せようとしてるのがみえみえだもん。
投稿者:なちら投稿日:2011-02-22 18:46:08
【ネタバレ注意】

P・ポスルスウェイトが恐ろしい素顔を見せる場面が衝撃だった。
ネタを掴んでいくらか貰うだけの受身な爺さんだと思っていたからさぁ、
仕事をさせる為あんな事までしていたとはショック!強盗稼業の根深さを感じるよ。

去勢してやるとか、全米がFBIの管轄だとか、直接意味を言わない台詞がやたらカッコイイ。
ラストもさ、オレンジっていったらフロリダじゃん。
あえて言わないけど追いかけて来て欲しかったんじゃないかねー。ほろ苦いわ〜。

投稿者:メカゴジラ投稿日:2011-02-18 02:05:40
 
レイトショーにて鑑賞。

プロの銀行強盗一味を率いる主人公が女に惚れたせいで大変なことに…というストーリーに、ついつい名作「ヒート」を思い出しながら観てしまった。ただこちらは、強盗仲間もボスもみんな地元の仲間、強盗も貧しい街で仕方なく続いている地場産業みたいな扱いなのが目新しい。
観終わってみれば強盗団対FBIのアクションより、仲間や親を含めた地元のドロドロしたしがらみから逃れられなかった主人公が脱出する話だった。銀行強盗版「グルバート・グレイプ」つったら言い過ぎか。
B.アフレックの前監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」も面白かったが、今作も意外と手堅い演出で2時間強を最後までダレずに見せてくれて、意外と監督の才能がある人なんだなあと感心。
ただストーリーにアラがないわけではなく、他の方も書かれているが、ナーバスになっているはずの女支店長と簡単に親しくなっちゃったりするのはやや不自然に感じたし、クライマックスも、FBIがどうやってあの場所を突き止めてきっちり包囲できたのか、ちょっとわかりにくかった。
売りだったはずの銃撃戦は正直期待はずれ。なんぼ相手がFBIのSWAT部隊とはいえ、強盗一味だってM4カービンまで揃えてるんだから、「ヒート」なみの凄腕っぷりを見せてほしかったねえ。

キャストではJ.レナーのイカレっぷりがなかなか。あと服役中の主人公の親父を演じたC.クーパー、いい年して刑務所の中でも囚人同士の抗争をやっている凶悪さには笑う。
投稿者:ローランド投稿日:2011-02-14 06:57:10
【ネタバレ注意】

 ナーバスになっているはずのクレアがコインランドリーで簡単に見ず知ら
ずの男(ダグ)と親しくなったり、そのダグ一味が捜査当局にマークされな
がらも次々に犯罪を重ねるなど話運びに粗っぽさがあるものの、二時間を
たるみなく楽しめたのは、ダグをはじめ、自分の呼び方を爛献Д爐任皀献
でもいい、ジェレミーだから瓩箸痢¬鬚匹海蹐そのまんまのジェレ
ミー・レナーが強烈な個性を発揮している、この犯罪集団にシンパシーのよ
うなものを感じたせいもあるかもしれません。  

『群れというものは外側に居る者ほど捕食者に狙われやすい。それで
外側のものは常に出来るだけ内側に入り込もうとする。その結果密集した
群れが出来上がる。強い協力関係に見えるような群体も、実は利己的な
行動の結果に過ぎない』 との、椎名誠の書いてたものを思い出したのだ
けど、この四人の群れは反対に、保身を図らずにそれぞれがあえて外側に
出ようとしている。 なのに、その四人の上に立つ黒幕の花屋の二人が
卑劣なやつらで、そいつらが殺されるのには溜飲が下がるものの、その殺
され方にもうすこし残虐性を盛り込んでも良かったのになって思ったくら
いです。  

 代々受け継がれてきた犯行テクニックといいますか、証拠隠滅のための
いろいろな方法など、職人の手馴れた仕事ぶりが面白く、背景の音楽もよ
かったのだけど、いまひとつ満足感に欠けるのは、犯行の仕掛けなどに
感心するほどの目新しさがなかったせいでしょうか。  もっとも、
テーマはそういうところにはないのでしょうけどね。    

  星の数は七つと半分 

投稿者:Normandie投稿日:2011-02-13 02:06:38
米国人の故郷への思いは時にうんざりする描写があり、
故郷には何の価値も見出せない自分とは正反対。
しかしながらこの監督は「グッドウィル・ハンティング」しか見ていないのですが
俳優の才能は弟が取ってるけど監督としては領分ありと。
過剰な説明が今ひとつだった前作よりは随分溶け込めました。
何より役者がいい。男の建前と本音が反映された対照的な二人の女、
特にレベッカ・ホール。こんなニュアンスのある女優さんは好きですね。
新手のホームドラマだと思うので銃撃戦は取って付けたような感じを受ける。
どこかで見たようなシーンもいくつかあり(苦笑)。
BAFTAではピートが助演にノミネートされAMPASではジェレミー・レナーがとそれぞれ特色がでて面白い。
「惚れた」までは行かないけど佳作です。

※余談ですがあの尼さんのマスクがほしい。家でかぶってて宅配便の時に出たい。
ウチの近所の幹線道路に夜中1時頃になると決まってやってくるバイクの集団。
若いやつはよいなあと羨ましくもあり、後ろに乗ってみたいという思いに
かられる。
その後パトの追跡音が鳴り響く。てめえらの方がよっぽどうるさいんじゃ・・
ここ数年は彼らが来た後に安心して眠りにつく。バイクの音は嫌いじゃないよ。
そんなことを徒然に思う今日この頃です。
投稿者:mototencho投稿日:2011-02-09 20:56:38
祝ベン・アフレック復活の極道映画。“地の物語”を美化せず、感傷に流されず真正面から描ききっている。魅力的な共演陣の結集に甘んじることなく、監督として第二歩を踏み出した。公開されてヨカッタ。
http://mototencho.web.fc2.com/2011/thetown.html
投稿者:陸将投稿日:2011-02-07 15:05:28
【ネタバレ注意】

本編で何度も空撮ショットが挿入される。
そこに映し出されているのは、ボストンのチャールズタウンという“街”である。
そこは全米屈指の犯罪多発地区であり、レッドソックスの本拠地であり、また監督・主演を務めたベン・アフレックの故郷でもある。

レンガ造りの建物が並び、裏には路地が碁盤の目のように張り巡らされている。
細長い尖塔がそびえ立ち、郊外には川や自然も見えている。
そう、本作は題名通り“街”が主人公なのである。
そして、そんな“街”の匂いを意識させる作りになっているのだ。

チャールズタウンで生まれ育ち、物心ついた時には犯罪世界の中に息づく事を定められてしまった人々。
彼らは純粋な“悪”としては描かれていない。
そう生きざるを得ないのである。

そんな世界から脱却したいと決意する男が主人公である。
しかし、そう簡単に足を洗うことはできない。
閉鎖的な共同体の中から今まで一度も出たことのない彼。
そんな彼は街やそこに住む人々に見守られて育ったはずである。

強固な人間関係の絆が構築され、独自の掟が定められた街。
土地縁という切っても切れないしがらみが、彼を苦悩させ、戸惑わせるのである。
生き方を変えるという決意と、それに伴う代償。
強盗仲間は次々と息絶え、自らへの包囲網は徐々に狭まっていく。

それでも彼はもがき足掻きながら、自分の人生だけではなく、この街の“運命”をも変えようとする。
街を牛耳る花屋の元締めに、自らの手で裁きを下す。
今まで世話になった恩人を、苦渋の思いで抹殺するのは、この街の未来や将来のためであろう。
そして、それが生まれ育った街を離れる1人の男のけじめである。

劇中で幾度となく、主人公たちを見つめる子供たちが映し出される。
こんな純粋無垢な小さな命が、自分たちと同じように犯罪という渦に巻き込まれてしまうのだろうか。
ラストで感じられるささやかな希望は、主人公だけではなく、チャールズタウンという“街”にも降り注いでいるのだ。

投稿者:にゃんにゃん投稿日:2011-02-06 03:25:50
【ネタバレ注意】

アクションと骨太なドラマが融合した犯罪映画。
なかなかの傑作だと思う。

冒頭の緻密かつ大胆な強盗シーンでいきなり釘付けになる。
主人公は強盗団のリーダー、ダグ。
彼らの鮮やかな手口が心地よい。
しかし、ふとしたことから人質に取った女性クレアが
自分たちの近所に住んでいたことから、彼らは身元がバレないかどうか不安になる。
その後、そのクレアを監視する主人公だが、あろうことか彼女と恋に落ちてしまうのだ。
この辺りは少々安易な展開だが、物語を良い方向に進めているのでまあよしとしよう。

もう足を洗ってクレアと暮らしたいと思い始める主人公ダグ。
しかし、裏社会からは簡単に抜け出せるものではなかった。
この辺の主人公の葛藤、裏社会の非情さが映画に哀愁を加えていた。

強盗仲間との骨太なドラマにも魅了される。
特に共演のジェレミー・レナーがすばらしい。
繊細かつ危険で、自分の運命を受け入れ立ち向かっていく姿が格好良い。
(友達にほしいタイプではない)

クライマックスのド派手な銃撃戦、複雑な感情が交錯する彼女とのやりとり、
忍び寄るFBIの手・・・全てがうまく物語を盛り上げ消化していた。
両親の話や「晴れた日」の話など、伏線もうまく機能していたと思う。
必要以上にハッピーにもダークにもならない辺が好感がもてる。
単純にアクション映画としても楽しめる骨太犯罪ドラマ。

投稿者:maxpit投稿日:2011-02-05 18:12:43
面白かったか? と聞かれれば 「はい」と答えるが、
どへんがよかった? と聞かれれば、「えっ〜と」と
言葉に詰まってしまうような感じだった。
なんとなく過去の映画で見たような場面展開の印象
が全体的に漂うが「ゴーン・ベイビー...」は決して
マグレじゃなかったとベン・アフレックの才能を認め
させるには足りる作品だと思った。
投稿者:ASH投稿日:2011-02-05 12:43:23
【ネタバレ注意】

 ベン・アフレック監督作品第2弾は、周知の通りマイケル・マン作品の遺伝子を色濃く受け継いだ、これがなかなかの傑作!! 銀行強盗の発生件数が全米で最も多いという物騒な街を舞台に、そこから抜け出そうともがく男の行く末を、壮絶なアクションを交えて描く。主演も兼ねたベンちゃんの才能に、脱帽!

 ノッケの銀行襲撃シーンでまず観客の心を鷲掴み。用意周到な計画をテキパキとこなしてゆく仕事ぶりに、彼らがその道のプロであることが分かる。だが、何事にも想定外の出来事が起こるのはよくあることで、普段は人質を取らない彼らが今回ばかりはそのルールを破る。この人質となった支店長のクレアとダグの出会いが、運命を狂わせてゆくことになる。もう、この導入部からして釘付け状態!

 強盗を家業のように受け継いでいるというのも、考えてみれば恐ろしいことだ。働けども暮らしは楽にならず、手っ取り早く金を稼ぐには強盗、とその短絡的な思考には共感できる部分はないが、人生に挫折した人間が犯罪に手を染めることになる理屈は分かる。主人公のダグもまた、どん底のような生活から抜け出そうと必死になっている。ただ、そのやり方が間違っているだけなのだ。

投稿者:五輪山投稿日:2011-02-05 01:30:39
【ネタバレ注意】

評判自体は良かったものの、地味さが災いして、日本公開に至らなかった前作の反省点を踏まえてか、カーチェイスや銃撃戦と、派手な見せ場が増えた、ベン・アフレック監督第2作。
彼が犯罪映画マイベストに挙げてる『ヒート』の再現を試みたような、いくつかの場面。大きなヤマを踏む前の、強盗ダグとFBI捜査官フローリーの睨み合いとか、ジェレミー・レナー演じる直情型のジェムが、大金詰めたバッグを肩から掛けて、路上で警官隊と撃ち合う場面とか、個人的に『ヒート』で一番好きな、ヴァル・キルマーとアシュレイ・ジャッドの別れの場面まで、ドラマにアダプトしてます。

その他にも同じくマイケル・マン監督の『ザ・クラッカー…』を思わす要素も。例えば、刑務所の面会場面。それから組織の大ボスとの因縁と決着のつけ方。『ザ・クラッカー…』でロバート・プロスキーが演じた、喰えない狸オヤジのような大ボス。その役回りを、この映画では、先頃亡くなったピート・ポスルスウェイトが演じてます。
表向きは「花屋」で、組織犯罪を仕切るフィクサー。足を洗うため、仕事を断ろうとするダグに、彼の母親の死の真相を語って聞かせる場面の憎たらしさ!キャリアの最期をこの圧倒的なヒールで飾ったのは見事です。

役名(ファミリーネーム)から窺えるように、ボストンに住むアイリッシュたちの話で、ジェレミー・レナーとベン・アフレックの関係は、『ステート・オブ・グレース』のゲイリー・オールドマンとショーン・ペンを彷彿とさせるもの。どちらも妹が絡んでるし。
レナーはオスカー助演候補になってるけど、むしろ目を引くのはFBI捜査官を演じるジョン・ハム。この人のドラマ『マッドメン』は夜中たまに観る程度だったけど、いい役者ですね。日本でいうと益岡徹に似た印象。強盗メインの映画だと、追う側が間抜けに描かれる事が多いけど、この捜査官は揺さぶりのかけ方といい、なかなか手強い。

そんな中で今回は主演も張ったベン・アフレック。ケイパー・ムービーは本来ピカレスクとして描いてほしいもの。CMで言ってる「希望と再生の物語」ってのもおかしいでしょ。銀行強盗さんざやっといて。
ただベン・アフレックだと、ピカレスクが似合わないんですよ。悪党になりきれないというか。そこで今回みたいな、強盗が人質の女性に惚れてまうって話なら、「まあ、あいつならそう成りかねんな」と納得しちゃう感じがあるんです。「いい人ヅラ」な自分のキャラがよくわかってるんじゃないかと。

主演を兼ねてるからといっても、演出に隙が生じることもなく、役者たちの見応えある表情と、テンションの高いアクション場面で、2時間強、集中力が途切れない。2作目にしてベテランのような手並みですよ。
でも監督としての一番の才能は「女優の良さを引き出せる」ことかも。前作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』でもミシェル・モナハンが、他の映画の時より断然良かった。エイミー・ライアンも問題ある母親役で強い印象を残して、その後『グリーン・ゾーン』で大きな役を得てます。

今回でいえばレベッカ・ホール。ウディ・アレンの映画では「スカーレットとペネロペと、もう一人」な扱いだったし、『フロスト×ニクソン』はあくまで二人の男のディベート映画なんで、添え物感拭えなかったし、損な位置にいた彼女の、これは代表作になりそう。
人質に捕られた瞬間の怯え、解放された後のPTSDを伺わせる震え。無傷でいたことからFBI捜査官に、グルではないかと疑われ、普通の日常を奪われた女性の心理状態が痛いくらいに伝わってくる演技です。これは監督の粘りによるものも大きいかも。
『旅するジーンズ…』では、綺麗な娘というだけの印象だったブレイク・ライヴリーを、ヤク中のシングルマザー役にして、ちょっとすさんだ色気を出させたりもしてます。あのアヒル口には男は惹かれるだろうなあ。

前作に続いて、ボストンに対する郷土愛が感じられるものの、「全米一、銀行強盗の多い街」と悪党どもの物語に、どれだけのボストン市民が喜んでるのかは微妙。わざわざラストにテロップで「もちろん大半のボストン市民は善良で働き者である」なんて気い遣ってます。大体そんなに銀行襲われるんなら、銀行もなんか手を打ちなさいよ。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 助演男優賞ジェレミー・レナー 
□ 助演男優賞ジェレミー・レナー 
□ 助演男優賞ピート・ポスルスウェイト 
□ 作品賞 
 □ 助演男優賞ジェレミー・レナー 
 □ アンサンブル演技賞 
 □ 脚色賞ピーター・クレイグ 
  アーロン・ストッカード 
  ベン・アフレック 
 □ アクション映画賞 
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