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英国王のスピーチ(2010)

THE KING'S SPEECH

メディア映画
上映時間118分
製作国イギリス/オーストラリア
公開情報劇場公開(ギャガ)
初公開年月2011/02/26
ジャンルドラマ/伝記
映倫G
英国史上、
もっとも内気な王。
英国王のスピーチ スタンダード・エディション [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 2,091
USED価格:¥ 1,392
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 Photos

【クレジット】
監督:トム・フーパー
製作:イアン・カニング
エミール・シャーマン
ギャレス・アンウィン
製作総指揮:ジェフリー・ラッシュ
ティム・スミス
ポール・ブレット
マーク・フォリーニョ
ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
脚本:デヴィッド・サイドラー
撮影:ダニー・コーエン
プロダクションデ
ザイン:
イヴ・スチュワート
衣装デザイン:ジェニー・ビーヴァン
編集:タリク・アンウォー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
音楽監修:マギー・ロドフォード
出演:コリン・ファースジョージ6世
ジェフリー・ラッシュライオネル・ローグ
ヘレナ・ボナム・カーターエリザベス
ガイ・ピアースエドワード8世
ティモシー・スポールウィンストン・チャーチル
デレク・ジャコビ大司教コスモ・ラング
ジェニファー・イーリーローグ夫人
マイケル・ガンボンジョージ5世
ロバート・ポータル
エイドリアン・スカーボロー
アンドリュー・ヘイヴィル
ロジャー・ハモンド
パトリック・ライカート
クレア・ブルームメアリー王妃
イヴ・ベストウォリス・シンプソン
フライア・ウィルソンエリザベス2世
ラモーナ・マルケスマーガレット
アンソニー・アンドリュースボールドウィン首相
ティム・ダウニー
【解説】
 「ブリジット・ジョーンズの日記」「シングルマン」のコリン・ファースが、エリザベス女王の父にして国民から慕われたイギリス国王ジョージ6世を演じて絶賛された感動の伝記ドラマ。吃音症に悩みながらも妻エリザベスの愛とスピーチ・セラピストのサポートで歴史的演説を成し遂げ、国民のリーダーとして戦争という難局に立ち向かう姿を描き出す。共演はジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-」のトム・フーパー。
 英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
871 8.88
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【ユーザーコメント】
投稿者:みつあき投稿日:2016-05-08 16:46:34
【ネタバレ注意】

吃音(どもり)という肉体的?ハンデを抱えながら、演説(スピーチ)に挑み友とともにそれを乗り越えてゆく…
という構図は日本人好みであり、勢いで思わず泣いてしまう事もあるだろうと。

作りは比較的オーソドックスで、近年ありがちな「大量のフィクションをブチ込んで、強引に感動させる」
という形を忌避し「フィクションは抑え気味にし、淡々と事実の一部のようにして一緒に積み重ねる」感じで
地味ながら、上品で、精神年齢の高い感じである。

【以下、ややネタばれ】

結局、この題材を映像化するには「英国王室の意向」を無視する訳にはあかん…という大きな制約がある訳で。
これは「何故、この題材での映像化にOKが下りたのか?」と考えれば、容易に思いつくけれど。

ひとつは明らかに公的な意図であり、要は「王室不要論にまで至っているリベラル派に対する牽制」。
もうひとつは現君主の父への「為政者としてその身をささげ、命を使い潰した父があまりにも不憫」という想い
ではないだろうか?

映画中では王として比較的誠実に相対しているからか?ここでは「善良王」という呼び名が好意的解釈がなされ
ているようだが、結果として「領地も国際的な発言力も失った王」に対しあの(歴史的に見て、善良とは程遠い)
英国人が好意的に呼んでる筈がなく「所詮、善良でしかなかった(残念な)王」というのが妥当ではないだろうか?

つまりは、平時でならそれなりには評価されたかも知れないが、治世の時に大戦あったせいで割を喰った残念王。
前後の君主が国民にとても人気があったお蔭で、その行為の割りには評価されない…ここでも割を喰った残念王。
そうでなくとも、どもりというハンデを抱えつつ演説に挑まなくてはならない立場なのに、敵に当代一の演説の
名手「アドルフ・ヒトラー」を迎えてしまった不運を抱えた残念王。

まだまだある。
当時の英国内に(自分を含めて)事態を収拾できるような人物が、あの偏執狂しかいなかった…という残念な王。
(まぁそもそも、外交手段が「戦争」しか残ってなく、そこで「演説」するしか役割が無かったという時点で残念)

ただそういうのは、彼の「君主としての評価」であって、彼が「君主であろうとした努力とか苦悩とか」そんな
部分は完全に無視されているわけで…。

今回の作品では「(当たり前だが)彼も人なんだよ。だから苦悩なんかも当然ある…それを思い出してあげて」と
いうのが骨子であり、その「人間という側面から見た英国王」という切り口が、英国王室からの制限であって、
この作品の限界なんだろうと。

【個人的には】

とっても惜しいんだよね。

あの時代を「演説」というテーマで切り取れるのであれば、演台に立つまでの怖さ…どんどん手足が冷えてきて
感覚がなくなって、最後は目と上顎だけが宙を浮き彷徨うような感じ。
演台への階段が、まるで絞死刑台への十三階段に思えてくるプレッシャー。
一斉に注がれる聴衆の目…それが失望に変わってしまうのではないか?という恐れ。
そして、次第に自分の演説に酔い靴を踏み鳴らす群集…自分の視線一挙手一投足に注がれ、操られる時の高揚感。

そういうのが演出として組み込まれれば、面白いんだけどねぇ。

そうでなくとも
乗り越えたはずの吃音へ恐怖。立ちはだかる巨大な敵「アドルフ・ヒトラー」。それに立ち向かう「ジョージ6世」
その右手にはメアリー王妃。左手には友で主治医のライオネル・ローグ。
なんて感じなら激熱な感じの演出が出来るんだけどねぇ。

作品中でチョイチョイ挟まれる台詞にも秀逸なのが多いし。
父ジョージ5世の「王はもはや道化になり果てた」
メアリー妃の「吃音のある貴方とならのんびり暮らせそうだから結婚したの」
ジョージ6世の「何を言っているかわからないが、彼は演説が上手そうだ」…これは演説の本質を正に突いている。
主治医ローグの「私はただ、息子の『あの、かわいそうなおじちゃんを助けてあげて』って言葉に従っただけ」

ここら辺を使って再構成すれば、簡単に感動巨編に出来るんだけど…。
まぁ、それだとフィクションじゃなくてフェイクション?になりそうだし、「英国王」って部分がボケちゃうから
無理かな?と。

ちゅう事で、もし制約があったのなら…その制約の中で目一杯トム・フーパーらしく作ったんじゃないかな?と。

ただ、演説後のラストは冗長。
演説を演り終えた後、執務室に戻る時に関係者の人々が賞賛するって部分は不要。
放送室のドアを開けたら関係者一同…その次はいきなりテラスの下に集まった民衆で良いと思う。

投稿者:ringoringo投稿日:2014-08-19 06:05:51
【ネタバレ注意】

泣く内容では無かったが泣けてしまう・・・

俳優の素晴らしい演技で引き込まれますねぇ〜Σd(ゝ∀・)
(ジェフェリー・ラッシュ老けたなぁ〜)

吃音で悩むジョージ6世が、なんとか戴冠式の演説を乗り切ったあと、演説を得意とした、ヒトラーのニュース映像が差し込まれるシーンはとてもいいコントラストだった。

吃音克服の為に初めてのレッスンで読んだのが、あの「ハムレット」の名台詞っていうのも、僕には嵌りまくり・・・゚.+:。(・ω・)b゚.

投稿者:ピースケ投稿日:2014-03-09 02:07:12
予告を見た時は、なんちゅう小っさいことを映画にしてんだと失笑してしまったが、
鑑賞後はとても爽やかな気持ちになり、良かった。
投稿者:pumpkin投稿日:2013-11-12 02:40:29
どのくらい史実に沿っているのかわかりませんが、この映画がはらはらするのは、録音でなく生放送だからでしょう。これほど心配ならどうして録音にしないのかな。あるいは当時のイギリスの受信機は日本よりよく聞こえるので、録音とばれてしまうからなのかも。
玉音放送は、天皇の声を聞くなんて空前で、録音かどうかなんて誰も考えなかったでしょうね。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2013-08-17 00:58:51
【ネタバレ注意】

=ジョージ6世の妻が魅力的です。
乳母には虐められ、父王には叱られ、兄には好意を敵意と取られて馬鹿にされ、仮に彼の国民が呆れようとも、一般人にも気さくな感じの彼女と彼らの娘達はジョージ(バーティ)の味方でしょう〜それは、スピーチが苦手で苦悩するが王室のプライドを尊重して時に激昂する彼の「誠実」な本質を彼女等が愛しているからに違いない。ただ国民も相当な信頼を寄せてる感じですがね〜そういう期待も彼には重荷なのかも知れません。

まぁそんな商売替え?も出来ない男の吃音矯正(修行?)の顛末を描く人間ドラマ。

頼りになるかに思えるライオネル師匠?(対等の関係を主張してプライベートな過去を探り、音楽を聴かせてハムレットのセリフをレコーディング…掴みはOK)とも、喧嘩別れしたり、また頼ったり…無免許医ってことが判明したり…ただ「知識」とは、実は「経験」に他ならないのだが。世間とは「結果」を出す人間より「肩書き」を有り難がるものだからね。
王宮におわす自分達の国王(王妃)が何故うちの家に?ってライオネルの奥さんの反応も楽しいです。

人妻好きな兄王が国家元首よりバツ2女性との結婚を選んだ為、バーティは国王となる。そしてナチスドイツと戦端が開かれ、遂に世紀の開戦スピーチを読み上げる事に……修行?の成果や如何に。

ベタですが一生懸命に使命を果す姿勢(そして支える者達の応援)が観る者の共感を呼ぶ…そんな映画。

投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2013-05-09 00:06:12
【ネタバレ注意】

一人の男の苦悩を追い、その心理を映像で徹底的に描いた秀作という点で、
1945年のやはりアカデミー作品賞受賞作「失われた週末」を思い出しました。

SFX中心の仰々しい”大作”が目白押しの昨今の映画界にあって、一人の人間の
苦悩を追うことに徹底したこの作品が作品賞ほか計四部門を受賞したことには、
一種の意思表明も感じられます(奇しくも、監督賞、主演男優賞、脚色賞を受賞
してる点でも「失われた週末」と同じ!?)。

舞台こそ、英国王室という一見特殊な世界でありながら、王族である前に父であり
夫である主人公や、恋愛成就のために王の座を弟に譲る兄、等、登場人物たちは
まったく”ふつうの人間”であることが強調され、その本質と、生まれながらの王族
という立場・・・この葛藤が痛いように伝わります。

ことに、吃音の主人公・ジョージ6世のドキドキ感を描く、広角レンズによる聴衆の
映像が印象的で、思わず感情移入しました。

この苦難を乗り越えての最後のラジオ演説。
実話であるこのシーンを見て、もうひとつ別の作品を思い出しました・・・

チャップリンの「独裁者」!

ナチスの侵攻に対し、一致団結して闘おう!と呼びかけるこの内容に、おそらく
チャップリンは触発され、「独裁者」における、あの有名なラストの演説を創作したの
ではないか?

現実のジョージ6世の宣戦布告を告げる演説は、ナチスのポーランド侵攻の直後です
から1939年9月のこと。そしてチャップリンが「独裁者」の撮影を開始するのは、確認
してみたところ、その直後!でした。当初の台本にはなかったという「独裁者」のラストの
演説シーンが、このジョージ6世の国民を鼓舞する演説にヒントを得たものである可能性
は大ではないかと感じます(もちろん、よりチャップリンらしくヒューマニズムの要素が拡大
されています)。

また、当作品で主人公の母、ジョージ5世の后を演じてるのが、なんとクレア・ブルーム!

「ライムライト」でバレリーナ役としてチャップリンの相手役だった女優、21世紀の今も健在。
彼女の起用はただの偶然なのでしょうか?この符号と無関係とは思えません。

このクレア・ブルームが劇中、息子であるジョージ6世の演説を聞き入る短いカットも
ありましたが、心中何を思いながらこのシーンを演じていたのでしょう?
そんな興味も尽きない作品でした。

投稿者:QUNIO投稿日:2013-01-16 22:15:44
たしかにコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターらの芝居というか掛け合いは絶妙だが、この監督の淡白な演出が成功してるかというと、はっきり言って微妙である。テレビドラマで十分な内容だと思う。所謂「なんとか頑張って最後には結実する」というお決まりのパターンを踏襲しているに過ぎなかった。それ以上に何も無い映画といっていい。つまり「演出の良さ」と「丁寧さ」だけでは真に傑作は作れないということである。良く出来た「テレビドラマ」でしかないのだ、これは。別に映画館で高い料金を払ってまで観る必要もない。ちょっといい話ならそれはそれで独創的な映画なぞ他にたくさんあるし、もうちょっとマシな作りのものもあるはず。そういう「雰囲気」を客に楽しませることが目的ならまずまず成功してると思うが・・・・。
投稿者:TetsuyaS投稿日:2013-01-05 01:07:32
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュの演技が素晴らしい。
ベタに盛り上げることもできるシーンもあるのだが、ドラマチックな演出を控え、淡々と進行するのだが、最後にはカタルシスを与える作風が◎。
スコアの使い方が上手く、ジンワリと物語を盛り上げています。
久々に見た、穏やかな良い作品でした。
投稿者:投稿日:2012-12-31 22:31:25
コリン・ファースにジェニファー・イーリー!
BBCのドラマ『高慢と偏見』を観た人には懐かしいキャストだったはず。
しかも、ライオネルが芝居のオーディションを受けているときの審査員(?)役も、コリンズ牧師役の人だったような…(スミマセン、名前が分からない)。

コリンは衣装が映えるというか、この時代の服装を(スカートも)難なく着こなしてサマになってます。ペンギンパパも愛らしかったし。
最後のスピーチがホントに良くて、威厳と優しさを感じさせて、もう英国民の気持になって観ていました。
ヘレナ・ボナム=カーターも賢い奥方が似合う年齢になっていてちょっと意外。
ジェフリー・ラッシュもシニカルだけど思いやりのある役にぴったりハマってました。
投稿者:御中優希投稿日:2012-11-21 20:20:42
【ネタバレ注意】

幼少時代の生活環境が原因の吃音に悩まされるヨーク公爵(ジョージ6世)と、言語療法士兼俳優のライオネル・ローグの交流を描いた作品です。
予告編では、ヨーク公とライオネルの吃音の克服のための奮闘記のように描かれてますが、本編では女性問題で兄のエドワード8世が退位して、そのプレッシャーに懊悩する部分も描かれていて、人間ジョージ6世の物語ともなってました。
どもる事なく国王就任の演説を無事果たした時の侍従や重臣たちの温かい拍手には、エモーショナルな感動とは違う、静かなカタルシスがありました。
ちなみに、ジョージ6世は第二次世界大戦当時、空襲下のロンドンにとどまってラジオ放送などで国民に呼びかけ、「善良王」と親しまれたそうです。

http://www.moovielive.com/member-profile.do?memberId=372743

投稿者:イドの怪物投稿日:2012-10-28 14:00:53
クライマックスシーンは最高。
静かな演出と淡々と進むシナリオ、主演の二人の演技、すばらしい映画だった。
奥方が最後に「ありがとうライオネル」の一言、すばらしい脚本。
投稿者:nedved投稿日:2012-08-09 23:57:31
コリン・ファース/ジェフリー・ラッシュ
投稿者:たんばのもり投稿日:2012-06-04 22:12:03
 私はこの映画を公開当時(2011年)、大阪・箕面のシネコンで見た。この映画は英王室物語でありながら、なんともユニークで、そして大きな感動を呼ぶ。
 第二次世界大戦をまたぐ英国の苦難の時代に王であったジョージ六世と、彼の持病治療にあたったオーストラリア人 ライオネル・ローグの知られざる交流をつづる物語。

 英国王・ジョージ六世(コリン・ファース)は、兄のエドワード八世の突然の退位により英国王になる。しかし、王には吃音(きつおん)症というコンプレックスがあった。これを見かねた王の妻・エリザベス(ヘレナ・ボトム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラツシュ)の診療所を訪ね、王を治療にあたらせることにするが・・・。
 ライオネルのとんでもないユニークな治療。しかし、王はこの治療によって心を解きほぐし、次第に心の落ち着きを取り戻していく。
 第二次世界大戦が始まり、ナチス・ドイツとの開戦に揺れる英国民を、王は渾身のスピーチで団結させていくのである。

 この“映画の壺”は、“王室を暖かく描く精神”“王室家族の暖かい絆”であろう。そして、なににもまして、主演、助演の三人がうまい。また、あまり時代背景を知らなくても十分楽しめる。
 第83回アカデミー賞の、作品、主演男優、脚本、監督の主要4部門を受賞した。

 ※英王室物語は、ブーリン家の姉妹(2008年、英・米)、エリザベス(1998年、英)など、数々の作品として映画化されてきた。その作品群は、英王室の栄華と苦悩を映し出し、我々に感動を与えてきた。
 今(2012年)イギリスでは、エリザベス女王の在位60年を祝う一大祝賀行事が始まった。イギリス各地では、ユニオンジャックがはためき、国民はビックランチで祝賀ムードを盛り上げている。居城の火災や、ダイアナ元妃の離婚、事故死など数々の苦難に遭いながら、英王室は今も英国民の高い人気に支えられている。
 そして、千数百年続く世界一の歴史と格式をもつ日本の皇室も、国民に愛され続けられている。
 
投稿者:nabeさん投稿日:2012-05-27 14:11:38
C.ファースの熱演が光る感動作である。
第二次世界大戦開戦、兄エドワード8世の王位を捨てた恋、エリザベス女王の実父、平民の吃音治療師・・・と、そのストーリー展開は史実とは思えないほどドラマチックで興味深いエピソードが満載だ。特に予期せずに王になってしまう下りや、周囲の温かい励ましで次第に吃音を克服していく場面は、実に人間的に描かれていて、間違いなく英国王室のファンになってしまうこと請け合いだ。
このような映画を作れる環境にあるイギリスが本当に羨ましい。日本も同様に皇室を題材にした作品が作れるのは、いつの日のことだろうか。
投稿者:クロッカスローズ投稿日:2012-03-06 21:51:11
実在の人を描いたものは、ヘアメイクなどで本人になるべく似せるのが普通だと思うのですが、ドキュメンタリーを観るとちっとも似てませんでした。演技力で魅せた、というところでしょうか。
実際の映像でも言葉に詰まりながらとても辛そうな表情で演説するジョージ六世に胸が痛くなりました。すごくがんばったんだね。
投稿者:pekorasse投稿日:2012-02-28 18:52:01
【ネタバレ注意】

吃音を抱えた王の苦悩、療法士との友情の深まりが丹念に描かれている
王がコンプレックスに苦しみ克服しようとする姿は
共感を誘いエールを送りたい気持ちになる

ジェフリー・ラッシュの癖のありすぎる顔が
資格も持たない一見いかがわしげな療法士役に見事にハマっていた

妻の「王室なんて堅苦しいから嫌だったけど、キュートな吃音のあるあなたとなら表舞台にひきずりだされずのんびり暮らせそうだから結婚したの」(うろ覚え)ってセリフにキュンときた

王の人柄と同様に真面目で誠実な映画
また見たくなりそう

投稿者:bond投稿日:2012-02-27 08:30:06
【ネタバレ注意】

英国王が吃音で悩んでたなんて知らなんだ。吃音克服も大変だけど、命かけて戦う者から比べれば小さいよなー。

投稿者:movie is my life投稿日:2012-02-17 16:54:46
名だたる大帝国であった大英帝国の国王にスピーチが超苦手な国王がいるとは驚きである。そして彼の奮闘ぶりを描いているのだが、非常に面白い。コメディ要素は少ない作品であるが、彼と支える妻や彼の吃音症改善に真正面からぶつかってくる矯正士との信頼関係に心が惹かれる要素がたっぷりとある。なので最後まで見て灌漑深いと感じることは間違いない。http://ameblo.jp/ba80601/entry-11150961842.html
投稿者:クリモフ投稿日:2012-01-22 16:22:50
定期的にぶつけてくる英国史劇、アカデミー作品賞に輝いただけあってか、安定した作りになっていて、良い意味でも悪い意味でも期待を裏切りません。まぁこういうのは英国のお家芸なのでその職人的な品質に心地よく乗ることはできます。
戦争が迫るなかでのヨーク公の吃音克服という題材を堅苦しくなく、ニヤリとさせられるユーモアに包んでしっかり人間の再生劇につなげ、やっぱり英国万歳で終幕という、このわかっちゃいるけど感動してしまう作品。個人的には主人公が吃音を克服していく様子はあまり上手いとは感じず(時間の経過がややわかりにくい)、焦点はやはり友情と成長物語ということですかね。
俳優も盤石で、メイン三人はもとより、ガンボンやらピアースやらスポールやら英国の本気が垣間見えます。目新しさはないし手堅いといったらあれですが、こういう作品をキッチリ作れる英国は歴史を肯定できて羨ましいなぁと思ったり。
まぁ、普通に面白い映画だったんですが、エリザベスもビクトリアもジョージ六世もサッチャーも作ったから、今度は劇中にも出てきたチャーチルで勝負かな、となんとなく余所へ思いをはせる終幕でもありました。
投稿者:グレコ投稿日:2011-12-14 12:06:33
手堅くまとめた作品といおう気がしました。
いまいち乗りきれず終了。
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-12-10 18:40:00
ジョージ6世が吃音を克服する秘話。晒された王族と国民の距離感。権威の象徴たる国王に対する敬意と親しみ。父への重圧や過去の呪縛。それらを見事にまとめた脚本がいい。平民であるライオネルのふてぶてしさ。彼が次第に王の心の支えになるあたりの描き方のうまさ。兄エドワード8世とシンプソン夫人との経緯。即位と戦時。経過も引き込まれる流れがある。C・ファースは文句なしの熱演。しかし、この映画に品格を与えたのは、ジェフリー・ラッシュとジェニファー・イーリー演じるローグ夫妻と家族だと思う。王室に呼ばれたお抱え訓練士ではなかったという実話の妙こそ最高の面白さで、過去にない王室映画になった。近作では出色の一本と思う。
投稿者:がらっ八投稿日:2011-10-01 09:30:35
クライマックスにふさわしい曲で「ノウイング」でも使われていた。極めつけは「未来惑星ザルドス」で、ラストシーンがオーバーラップしてしまった。
投稿者:さち投稿日:2011-09-27 17:53:07
ふつう
投稿者:幸村和投稿日:2011-09-15 00:10:07
【ネタバレ注意】

予告編ですでに感動の予感が漂っていたので、期待に胸膨らませ鑑賞しました。感想はと言うと、感動の大波に飲まれたというよりは手堅く良い作品、という印象でしょうか。
私としては引き込まれたのは、ライオネルとバーティことジョージ6世が心を通わせるシーンよりも、どちらかというとジョージ6世の苦悩のほうだったりしました。
何度となくあったジョージ6世のスピーチ・シーンでは、さすがにコリン・ファースが素晴らしい演技をしていて、スピーチでつっかえると聴衆の視線が突き刺さり、目がゆらゆら泳ぎ、呼吸が浅くなり、顔はこわばり、うまく言おうとすればするほど息苦しく、次の言葉が言葉が出ない、助けて、とまるで心の叫びまで聞こえそうな、観ているこちらまでジョージ6世の緊張が伝わって一緒に緊張してくるほど。

幼少時の矯正や、帝王教育と言う名の父王たちの威圧に怯えた子ども時代、大人になってからも真面目で誠実であるがゆえに、王室の者として相応の振る舞いをしなければとますますのしかかるプレッシャー。そのプレッシャーたるや、平民には想像もできない重さです。このジョージ6世と言う人は、本当に真面目で、善き王にならなければ、と思っていたんだな、と映画を観て彼の誠実な人柄に好感を抱いたりも。そしてライオネルに出会うまで、ジョージ6世はそれらのトラウマとプレッシャーに、孤独に戦ってきたんだなあと考えると、なんとも切なくなるし、だからこそ、その先のライオネルと心を通わせていくシーンにはじんわり嬉しくなります。オーストラリアからの移民で、型破りで、専門教育を受けたこともなく、資格もないけど、経験に裏打ちされた知識を持ったライオネルは、伝統と格式、権威と肩書きの象徴である王家とは対極にあります。そんなライオネルがジョージ6世にとって、いなくてはならない人になるのが興味深くもあり、だからこそ、とも思います。ライオネル演じたジェフリー・ラッシュの存在感のある演技も光っていました。

ところで、特に私の心に残ったシーン。それは、死してなお、あるいは退位してなお父と兄が自分を威圧すると感じているジョージ6世に、ライオネルが優しくも彼らしい茶目っ気のある目を彼に向けてこう言うシーンです。「全部ポケットから出したらいい。」
これは、ジョージ6世の吃音の原因ともいえる王室の呪縛のようなものを、賭けで得た1シリング硬貨になぞらえて言った言葉ですが、ジョージ6世が恐れているもの、それは自分が思うほど強大ではなくて、むしろ本当はちっぽけな心の異物とも言うべきものだから、ポイっと放り出せばいいんだよ、と。このセリフは心に残りました。ああそうか、いつの間にかポケットに入ってた石ころのような心の異物、ポケットから出しちゃえばいいんだな、と。

投稿者:かっこう投稿日:2011-05-22 17:38:06
歴史の前知識は全然無かったけど、すごく楽しめた。歴史に埋もれていそうな国王のスピーチという題材を選んだのが何より面白い。また、その地味なテーマで1本の映画を造れるってのがスゴイ。劇的に何かが変わるわけではないし、クライマックスは国王が原稿を読むだけなんだけど、非常に盛り上がる。シネリーブル神戸。
投稿者:namurisu投稿日:2011-05-17 10:15:47
吃音症ということで…字幕スーパーだと…いまいち伝わらない…残念。
投稿者:はまま投稿日:2011-05-14 12:22:38
【ネタバレ注意】

自分がシェークスピアをあまり知らなかったことに後悔しました。知っていればもっと楽しめたでしょう。
ジョージ6世が最初に通うレッスン場が魅力的。これで映画の世界にぐぐっと引き込まれました。
ところで、なぜベートーベンだったりモーツアルトなのでしょう?
特に戦争スピーチのバックに流れのが、ベートーベンとは?
別に違和感はなかったけど、ちょっと不思議な感じがしました。

投稿者:uptail投稿日:2011-05-06 15:00:15
ガイ・ピアース
投稿者:ローランド投稿日:2011-05-02 23:17:55
 面白さの少ない地味めな作品という先入観があり、実際に今思い出しても
どこにもドラマティックなところも刺激的なところもなかったのに、登場人
物の役柄とそれを演じる役者が皆良かったせいか、物語の内容に気持ちが
のめり込んでしまう部分があったせいか、ほんとに118分もあったのかな?って思うくらいに、いつの間にかエンディングをむかえてしまい
ました。   

 「夫は人前でスピーチをしなければならない仕事なんです」 「だったら
職場を変えろ」 「変えることができない」 「奴隷状態だね」 「みたい
なものよ」 ・・・・ と、記憶は曖昧ですが、エリザベスが身分を隠した
ままでの時のライオネルとの会話に、宿命という暗い響きをもった言葉が思
い浮かぶジョージ6世の苦悩が伝わってきます。   

 一方で、その名前が言われるときはいつも猯のために王位を捨てた
という華やかで大衆受けする定冠詞がつく兄のウィンザー公は、ネクタイ
の結び方にその名を残すように、女遊びにおしゃれにと自由奔放に人生を
謳歌し、男にとっては憧れや理想を通り越した夢のような存在なのだろう
けど、この映画を観た後では、周囲、とくに弟にずいぶんと負担を押し付
けてしまった、身勝手で我がままなアンチャン、そんなイメージが付きまと
うかもしれませんね。   

 ↓のお方も触れてらっしゃいますが、クライマックスの対独宣戦布告演説
のバックに流れていたベートーベンの7番が効果的でした。 「運命」とか「英雄」とかの表題がないために知名度は低いけど、ベートーベンの交響曲
でいちばん好きなのはこの「7番」というひとは結構居るようです。
投稿者:kuro投稿日:2011-04-23 20:22:19
民主主義社会においての王は形だけであるが、その一番大事な形を作ることができない王が、自分の一番の屈辱を一平民に晒す勇気を持つことで、ぶつかりながらも相手の実力を認めて、身分を越えて感謝し友情を育むようになる姿がすばらしいです。
イギリス王室は本当に開放された王室だと感じます。
原稿読むだけ、たったそれだけのことができない王なんて、つまらないと感じていた、観る前の先入観を吹き飛ばすすばらしい映画でした。
一点減点は、ウエストミンスター寺院のシーンのセットの作りがお粗末でバレバレで興冷めだったことです。

投稿者:Bill McCreary投稿日:2011-03-28 20:03:59
映画での創作とのことですね。脚本家が実際に吃音の治療をしていたとのことで、そんなに荒唐無稽なものでもないのでしょうが。それにしてもジェフリー・ラッシュの演技はすばらしかったですね。俳優の演技たるものこうあるべきだという気すらしました。

この映画を観て痛感するのは、王室というものをこのようにいろいろな角度で描けるのはうらやましいということです。日本ではまだまだとてもとても…。

時代はもはや王が国家というものを直接リードする時代ではなく、政治は首相らに任せ、高いところから時にスピーチをしたりして国民を鼓舞したり落ち着かせたりするというものになります(あくまで第二次世界大戦の時代だからで、今日ではもっとそのような役目は少なくなっています)。けっして才能に恵まれているわけでもない人物がひょんなことから国王になり悩む姿が赤裸々です。

しかし今日では、王が前面に出る機会というのは多くの場合けっして幸福な場面ではないのかもしれません。そういう意味では、ジョージ6世の苦悩は時代のめぐりあわせによるものも大きかったのかなと感じました。http://blog.goo.ne.jp/mccreary
投稿者:Normandie投稿日:2011-03-21 02:07:01
を感じるドラマが久々にオスカーの作品賞を受賞しました。
仕立てのいい服を普通に着こなすことがどれ程凄いことか分かるように
それと同じ事を作り上げた監督のトム・フーパーの手腕は素晴らしい。
この階級の方たちってホントに大変。庶民でよかった。
ただ主演のコリン・ファースは「シングルマン」の方がずっとよかったと思ってる。

※どこにも書けないからここでひとつ、今年のオスカー授賞式はホント酷かった。
エンタメのプロが集結してるはずのハレの舞台を若さで乗り切れると思ったのか
??の連続でした。
特に言われてるように演出脚本とホストの二人、自分たちだけ目立ち過ぎでした。
スタッフ替えて今度はケビン・スペイシーにやってもらいたい。
これでビリー・クリスタルのよさがどれ程か分かったよ。
投稿者:メカゴジラ投稿日:2011-03-11 03:31:17
 
レイトショーにて鑑賞。

歴史モノなので一応予習して観た。ジョージ6世の吃音症はもうちょい早い時期にほぼ治っていたらしいが、そういうのがどうでもいいぐらい、主人公ジョージ6世のキャラクターに惹きつけられた。
王族としてのプライドと尊大さ・傲慢さ。善き王たろうとする生真面目さ。責任に耐えられず妻に抱かれて泣く脆さ。吃音というコンプレックスに情けなく苛立つ弱さ。
王であり、夫であり、父親であり、息子であり、弟であり、一人の男でもある、という複雑な役をコリン・ファースがすばらしく演じていてオスカーも納得。
献身的な妻であるエリザベス1世を可愛らしく演じたヘレナ・ボナム・カーター、この映画のキー・ロールであるローグを演じたジェフリー・ラッシュも本当にすばらしい。

主人公がプレッシャーもコンプレックスも飲み込み、友人に導かれて、対独戦に向かう国民へのラジオ演説をするクライマックスにはじんわり感動。
「不器用だけどイイ奴」の主人公が困難を乗り越え、自分の責務を果たすという話なんだね。

ジョージ6世とエリザベスはその後、対独戦におけるイギリス最大の危機であったバトル・オブ・ブリテンの間も疎開せずバッキンガム宮殿に留まり、国民を鼓舞し続けたそうだ。
ほんとにイイ奴だったんだな。
投稿者:mototencho投稿日:2011-03-10 17:38:11
観るとアカデミー賞(作品賞)獲得が納得の要素がたっぷり入っている。主演三人の取り合わせは地味かもしれないけれど、映画好きにはとっても豪華でした
http://mototencho.web.fc2.com/index.html#kingspee
投稿者:maaaaan投稿日:2011-03-09 23:55:46
演技力うますぎ〜の。
一瞬で終わってしまった感じがした。
投稿者:カール犬投稿日:2011-03-02 22:01:52
アカデミー賞4冠にしては、どこか華やかさも少なく、
佳作の域なのかもしれない。

だけど良く練られてきめの細かい脚本や演出と、
それに応じた俳優たちの秀逸な演技を観らるだけでも
価値のある一作だと思う。

なんか人間ってテレビに出ている人たちみたいに、
立て板に水みたいにペラペラしゃべる必要って
全くないんじゃないかな。
一生懸命しゃべれば伝わることって絶対あるよね。

観終わった後、そう思わせてくれる
心のどこかがじんわりあたたまるような作品でした。
投稿者:藤本周平、投稿日:2011-03-01 21:17:40
まずはアカデミー賞受賞おめでとうございます
元々28日に観に行く予定だったけど、豪雨だしお金も無いしで行けなかったんだけど、作品賞獲っちゃいましたね
作品自体は気品のある映画かなと思ってたら、F○○Kという言葉で補いながらスピーチの練習をするとは驚き(笑)
まぁ確かに汚い言葉を喋る時は誰しもがめいっぱい喋れるけど、まさか英国王までもが・・・コリン・ファースが汚い言葉を言いまくるシーンでは場内笑いがおきてました
今年はソーシャル・ネットワークとの一騎打ちと言われてましたが、個人的にはこの「英国王のスピーチ」に軍配を挙げますね(まぁ案の定獲っちゃったしね)
投稿者:陸将投稿日:2011-03-01 15:40:03
【ネタバレ注意】

助演というのは2つのパターンがあると思う。
1つは主役を食ってしまうような圧倒的な存在感を放つ者。
そしてもう1つは、あくまでも主役の引き立て役に徹する者。

どちらも優れたバイプレイヤーのみが為せる業なのだが、本作の脇役たちは明らかに後者だろう。
もちろん主演のファースは素晴らしいが、彼を影で支え、励まし、成長させるボナム=カーターとラッシュの距離感が絶妙だ。
この3人のアンサンブルが、本作の1番の魅力であると言っても過言ではない。

物語も英国王室という、歴史と伝統のある格調高い世界を描いているにもかかわらず、全く肩肘張ったような作りにはなっていない。
それはウィットに富んだユーモラスな作りを心がけた演出の妙でもあるが、それ以上にジョージ6世を公的(public)な存在としてではなく、あくまでも私的(private)な存在として描いた点にある。

たとえ国王であっても、人前に出れば緊張するし、過去のトラウマを引きずっているし、頻繁に自己嫌悪に陥ってしまう。
家族のことで悩んだかと思えば、プラモデルを見て目を輝かせる。
そう、一国の王になろうとも、彼も観ている自分たちと同じ“人間”なのだ。
本作はこの“人間”がよく描けている。

癇癪持ちで子供のようにさえ見える国王を、時に妻として、また時には聖母のような温かさで包み込むボナム=カーター。
そして、医者としてではなく“友人”として、かしこまり過ぎず、かと言って出しゃばり過ぎないラッシュの立ち位置の見事さ。
そんな2人の愛情と友情に心が解きほぐされ、ラストの一世一代のスピーチに臨む国王を、いつの間にか応援してしまう自分がいる。

戦時中という時代や、王室という伝統は完全に背景に過ぎない。
あくまでも一貫して“人間”に焦点を当て続けたこと。
それが本作の最大の成功の要因である。

投稿者:SECOND_STAGE_LENSMEN投稿日:2011-03-01 02:23:27
役者を志す人は流暢に喋るものだ。長台詞を聞かせる芝居もあるし、マシンガントークを売りにする映画もある。しばしば字幕を追いきれないこともある。
だからこそ、喋るのが苦手な主人公の物語に、私たちは大いなる安らぎを感じるのだ。

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-210.html
投稿者:黒美君彦投稿日:2011-02-27 23:18:09
【ネタバレ注意】

エリザベス女王の矜持と孤独を描き、ヘレン・ミレンが高い評価を得た『クィーン』を例に挙げるまでもなく、英王室を描いたドラマは孤独感がつきまとう。「王」にならねばならないという宿命を背負わなくてはならなかったジョージ6世を描いたこの作品もそうした傾向が色濃い。
「王冠を賭けた恋」として知られる兄エドワード8世(ウィンザー公)のことは知られていても、兄の退位後「善良王」と称されたジョージ6世については浅学にして詳しく知らなかったが、強烈な自意識と幼少時のトラウマから吃音になった彼の人間性が、ユーモアもちりばめながら描かれる。
1939年、対独宣戦布告の演説の緊張感の描写は秀逸。敢えて独の作曲家ベートーベンの交響曲第7番第2章を使う辺りはなかなか巧みだ。
ジョージ6世(コリン・ファース)が、ヒトラーの演説をフィルムで見て、「何を言っているかわからないが、彼は演説が上手そうだ」と語る場面がある。
パフォーマンスがその人の価値を必要以上に大きく見せてしまうことはいつの時代もある。語りの上手さに騙されてはいけない…吃音の英国王はそんなことまで体現しているようである。

この作品、デヴィッド・サイドラーが30年前に既に脚本を書きながら、ジョージ6世の妻エリザベスが「私が生きているうちは」と許可しなかったのだとか。そんなエリザベス王太后も101歳で亡くなり、ようやく映画化にこぎつけたそうだ。エリザベスを演じたヘレナ・ボナム=カーターが好演。ジェフリー・ラッシュはやや得な役回りか。
大傑作とまでは感じなかったが、十分良作といえると思う。

投稿者:ASH投稿日:2011-02-26 23:58:22
【ネタバレ注意】

 5月になれば最寄のシネコンにも落ちてくるみたいだけど、2月27日に発表されるオスカー授賞式の前に観ておこうと思い立ち、少しだけ遠出をして行ってきたよ。で、今年度のオスカーは「ソーシャル」と「英国王」の一騎打ちが予想されるけど、こりゃどちらが受賞してもおかしくないわ。正直に言うと、「英国王」は感動が波のように押し寄せる映画ではなかったが、観終わってしばらくしてから心の中に何かが残る、そんな魅力に溢れた一品だわ。

 英国王室に疎い僕は、ジョージ6世については名前を聞いたことがある程度で、どういう人物だったのかはまったく知らない。当然、彼が吃音という障害に悩まされていた国王だったということも知らない。国民の前に出てスピーチをする機会が多い国王にとって、このコンプレックスは確かに辛い。国王の威厳にも関わることだろうから。映画の冒頭で、それがよく表れている。

 コンプレックスを抱えた人物が、型破りな人物の指導の下、それに立ち向かい克服してゆくまでを描くこの映画。お話に目新しいものはないが、国王としては完璧とは言えない、人間的に弱い部分の多いジョージが挫折を繰り返しながらも吃音というコンプレックスを乗り越えようとしてゆく。その奮闘する姿には惹き込まれてしまう。またライオネルの指導が本気なんだか、冗談なんだか怪しげなところがイイ。堅ッ苦しい映画と敬遠しそうだが、笑える部分もあるんだよね。

 実際にあんな指導がされたのかは定かではないが、上手く喋れないのなら歌ってみるようにと指示したり、こともあろうに英国王に「Fuck! Fuck!」と連呼させたりと、ともかく常識から逸脱している。あまり遠慮のないライオネルのやり方に怒り、一旦は治療をやめてしまうが、結局のところ頼れるのはライオネルしかいないと気付き彼を呼び寄せる。この2人の友情めいたものにもジンとくるもんがある。少々やり方は荒いが、このくらいの方が効果的なんだろうから。

 ドイツへの開戦を告げるスピーチがクライマックスなのだが、全国民が耳を傾けるラジオ放送のスピーチをジョージはどもることなくやり遂げることができるのか? このくだりの盛り上げ方が尋常じゃないくらいで、ジョージの緊張が観客にも手に取るように伝わってくる。というか、殆ど共有することになる。サスペンス映画でもないのに、スピーチが始まるまでのハラハラ感は何?

 この映画の何が面白いかと言えば、登場人物たちが魅力的なところなんだと思う。内気で癇癪持ちの悩み多きジョージと、その彼を献身的に支えるエリザベス、そして個性的なライオネル。この3人が織り成すドラマには史実を知らなくても見入ってしまう。継承評議会のスピーチが失敗して自信を失くし、メソメソと泣き崩れるジョージ。情けなくもあるけど、国王とてひとりの人間なんだよなぁ、と当たり前のことを考えてしまった。

 さて、オスカー12部門で候補に挙がった本作。コリン・ファースの主演男優賞は勝手に予想しちゃうけどほぼ確実しょっ!! 吃音の障害を持つ人の、いわゆる「どもり」を完璧にマスターしていて、なかなか言葉が出てこないことの苛立ちをお見事に表現している。対抗馬の「ソーシャル」のジェシー・アイゼンバーグはよく喋る男の役だったから、そう考えると対照的なのが面白いね。

 メインの3人による演技のアンサンブルが素晴らしく、どこか怪しげな雰囲気を湛えたジェフリー・ラッシュもいい味出していて、助演男優賞を受賞してもおかしくない(本来は主演の方が妥当か?)。ヘレナ・ボナムもバートン作品や「ハリポタ」シリーズでの性悪女から一転、献身的な妻を演じていて上手さが光る。泣き崩れるジョージをなだめるシーンでは、コチラの涙腺もウルッときたよ。

 クライマックスのスピーチが終わり「Wのところ、つっかえましたね」とライオネルに指摘されてジョージが返した台詞が最高!

 どうでもいい話。ヘレナ・ボナムとティモシー・スポールは共演作がやたらと多い。

投稿者:敦煌投稿日:2011-02-13 23:33:28
『クィーン』(06)などと同様、実在のセレブが「テレビには映らない顔」を見せているのが見どころ。本人がいかにも言いそうなセリフも、とても口にしそうにないセリフもあるが、それぞれに興味深い。
 とおに歴史のひとこまになったジョージ6世やチャーチルと違って、エリザベス王妃は私たちの多くが皇太后時代の姿を知る人物。ヘレナ・ボナム=カーターは、彼女を気さくで明るい、イメージどおりの好人物に仕立てた。そういえば『クィーン』でも、シルビア・シムズが年老いた皇太后を演じ、実にいい味を出していたっけ。
 賞レースではかなり好調の本作だが、ドイツ映画の『わが教え子、ヒトラー』(07)の二番煎じ臭いのが玉に瑕か…。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞コリン・ファース 
 □ 助演男優賞ジェフリー・ラッシュ 
 □ 助演女優賞ヘレナ・ボナム=カーター 
 ■ 監督賞トム・フーパー 
 ■ 脚本賞デヴィッド・サイドラー 
 □ 撮影賞ダニー・コーエン 
 □ 作曲賞アレクサンドル・デスプラ 
 □ 美術賞イヴ・スチュワート (プロダクション・デザイン)
  Judy Farr (セット・デザイン)
 □ 衣装デザイン賞ジェニー・ビーヴァン 
 □ 音響賞(調整)Martin Jensen 
  John Midgley 
  Paul Hamblin 
 □ 編集賞タリク・アンウォー 
■ 助演男優賞ジェフリー・ラッシュ 
■ 男優賞コリン・ファース 
■ 男優賞コリン・ファース 
□ 作品賞(ドラマ) 
 ■ 男優賞(ドラマ)コリン・ファース 
 □ 助演男優賞ジェフリー・ラッシュ 
 □ 助演女優賞ヘレナ・ボナム=カーター 
 □ 監督賞トム・フーパー 
 □ 脚本賞デヴィッド・サイドラー 
 □ 音楽賞アレクサンドル・デスプラ 
■ 作品賞 
 ■ 主演男優賞コリン・ファース 
 ■ 助演男優賞ジェフリー・ラッシュ 
 ■ 助演女優賞ヘレナ・ボナム=カーター 
 □ 監督賞トム・フーパー 
 ■ オリジナル脚本賞デヴィッド・サイドラー 
 ■ 作曲賞アレクサンドル・デスプラ 
 □ 撮影賞ダニー・コーエン 
 □ プロダクションデザイン賞Judy Farr 
  イヴ・スチュワート 
 □ 衣装デザイン賞ジェニー・ビーヴァン 
 □ メイクアップ&ヘアー賞 
 □ 編集賞タリク・アンウォー 
 □ 音響賞 
 ■ 英国作品賞 
□ 作品賞トム・フーパー 
 ■ 男優賞コリン・ファース 
 □ 音楽賞アレクサンドル・デスプラ 
 ■ 編集賞タリク・アンウォー 
 ■ 観客賞トム・フーパー 
■ 外国映画賞トム・フーパー (イギリス)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞コリン・ファース 
 □ 助演男優賞ジェフリー・ラッシュ 
 □ 助演女優賞ヘレナ・ボナム=カーター 
 □ アンサンブル演技賞 
 □ 監督賞トム・フーパー 
 ■ オリジナル脚本賞デヴィッド・サイドラー 
 □ 撮影賞ダニー・コーエン 
 □ 美術賞イヴ・スチュワート 
 □ 衣装デザイン賞ジェニー・ビーヴァン 
 □ 音楽賞アレクサンドル・デスプラ 
■ 外国作品賞 
□ 外国映画賞トム・フーパー 
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