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のぼうの城(2011)

メディア映画
上映時間145分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝=アスミック・エース)
初公開年月2012/11/02
ジャンル時代劇/アクション
映倫G
この男の奇策、
とんでもないッ!
のぼうの城 スペシャル・プライス [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 2,430
USED価格:¥ 1,975
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 Photos

【クレジット】
監督:犬童一心
樋口真嗣
エグゼクティブプ
ロデューサー:
濱名一哉
豊島雅郎
プロデューサー:久保田修
共同プロデューサ
ー:
田中美幸
井手陽子
辻本珠子
脚本:和田竜
『のぼうの城』(小学館刊)
撮影:清久素延
江原祥二
特撮監督:尾上克郎
美術:磯田典宏
近藤成之
編集:上野聡一
音楽:上野耕路
音楽プロデューサ
ー:
桑波田景信
主題歌:エレファントカシマシ
『ズレてる方がいい』
VFXスーパーバ
イザー:
佐藤敦紀
ツジノミナミ
VFXプロデュー
サー:
大屋哲男
照明:杉本崇
製作統括:信国一朗
録音:志満順一
助監督:足立公良
ナレーション:安住紳一郎
プロダクションス
ーパーバイザー:
永井正夫
出演:野村萬斎成田長親
榮倉奈々甲斐姫
成宮寛貴酒巻靭負
山口智充柴崎和泉守
上地雄輔石田三成
山田孝之大谷吉継
平岳大長束正家
前田吟たへえ
中尾明慶かぞう
尾野真千子ちよ
芦田愛菜ちどり
ピエール瀧
和田聰宏
谷川昭一朗
ちすん
米原幸佑
中村靖日
黒田大輔
古村隼人
チョロ松
水野駿太朗
笠原紳司
村本明久
西村雅彦成田氏長
中原丈雄北条氏政
鈴木保奈美
平泉成成田泰季
夏八木勲和尚
市村正親豊臣秀吉
佐藤浩市正木丹波守利英
【解説】
 一大ベストセラー『のぼうの城』の元になった和田竜のオリジナル脚本を、「ジョゼと虎と魚たち」「ゼロの焦点」の犬童一心と「ローレライ」「日本沈没」の樋口真嗣の共同監督で映画化したエンタテインメント時代劇大作。天下統一目前の秀吉が唯一落とせなかった城として知られる“忍城(おしじょう)”の史実を基に、2万の豊臣軍に対し僅か500の兵で抵抗した果敢な籠城戦の行方を、領民から“のぼう様”と慕われた城代・成田長親はじめ個性豊かなキャラクターが織りなす奇想天外なストーリーと迫力の合戦シーンで描き出す。主演は「陰陽師」の野村萬斎、共演に榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、市村正親、佐藤浩市。
 天下統一を目前にした豊臣秀吉は、最後の敵となった北条勢への総攻撃に乗り出す。包囲された小田原城を残し、支城が次々と陥落していく中、周囲を湖に囲まれ“浮き城”の異名を持つ“忍城”にも危機が迫る。ところが、小田原城の援軍に向かった城主・成田氏長に代わって城を任された従弟の長親は、のんびり屋で何を考えているか分からず、武将としての器も到底あるようには見えなかった。しかしなぜか領民からは慕われ、“でくのぼう”が由来の“のぼう様”という嘲笑と親しみが入り交じるアダ名で呼ばれていた。そんな長親に対し、秀吉の命を受けた石田三成が総勢2万の大軍を率いて開城を迫ってきた。忍城に残る500の軍勢では太刀打ちできるわけもなく、長親に秘かな想いを寄せる城主の娘・甲斐姫や、長親の幼なじみで歴戦の猛者・丹波はじめ、誰もが開城を受け入れるものと思っていたが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2017-07-09 13:33:35
【ネタバレ注意】

石田三成(私利私欲と無縁の忠誠心、そして戦さには彼の天才的な算術能力が必要)…だが、武将の重要性は「槍働き」が基準とされ、彼の融通の利かない秀才的?な態度も相俟って出世したい武将の妬みの対象となっている。

有能な彼を武将たちに認めさる=槍働きで手柄、しかない…という単純な図式で「簡単に手柄」を立てさせるべく「絶対に間違いのない戦場」が用意された筈なのだが…

…つまりが、城主は既にこちらに寝返ってる、且つ守兵500に対して2万の軍勢…実のところ城内では、戦さ大好きな腕に覚えのある武将も含めて降伏でまとまっている…って状況が、三成の理想(武士の矜持)を信じたい気持ち+弱いものに横柄な使者故に「一大イベント」が発生しちまうって寸法。

本作は凄惨な描写もあるのだが、基本は芸達者な役者たちが現代風でコミカルな演技でこの戦国の一大イベントをエンターテイメントにしちゃってます〜ある意味、漫画的と言いましょうか。…そういう意味では榮倉奈々が一番弾けてるんですけど何ぞ評判は宜しくないようですね。
槍で首を吹っ飛ばす正木丹波守やら、コイツ本当に人間か?って怪力を披露する柴崎和泉守も、妙な火責めの末にチャッカリと名前を売る酒巻なる侍も、このイベントの重要なキャラクターを担っており、実のところ20000より500の方がかなり濃厚な感じです。

初戦に負けた三成は憧れの「水責め」を決行…結構な金もばら撒いたが、それが当たって忍城の運命は風前の灯……世の中、力が正義、なのだが、人間というもの、時としてそうではない場合もある、ってことを萬斎が教えてくれます。落ちなかったのはこの城だけ…負けてなお爽やかな三成が素敵です。

歴史の中で一瞬輝いたヒーロー達(と敵将三成)のその後を語るのも楽しい。
三成は勿論、2万石を以って凄腕武将を手に入れたわけだが、戦略とは人を知り機能させることであり、頑なな彼には時に策略も無駄となる。関が原は駒が駒として機能しておれば三成が勝利していたといわれるが、結果はムービーで語られるとおりで御座います。

投稿者:dadada投稿日:2016-08-18 11:57:09
何となく惰性で観ているNHK大河で忍城の件がサラッと扱われた。
この映画を観たことを思い出したが、ドラマに比べてもこっちの三成は、それでイイのか?ってくらいのお人好し。
浮いてる萬斎様にも引っ張られているが、敵味方共に緊張感を欠くので、“本格時代劇大作が観たい”などという欲求は満たしてもらえる訳もなかった。
投稿者:TNO投稿日:2015-11-15 23:49:25
田んぼの踊りは黒澤明の大好きだった創作の田舎踊りみたい。農民が甲冑や槍を隠し持っているのも「七人の侍」で出てきた。CGで霞のように続く大群を描くのは、「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出す。
CGは、丁寧に作らないと、丸わかりで、特に動きがないと50年代のハリウッドで多用されたマット画となんら変わらないことに気づいた。
とはいえ、時代劇の可能性を久々に感じ取れた印象深い作品でした。船上能舞台が素晴らしい。
投稿者:きらきら投稿日:2015-05-31 13:26:00
冒頭で佐藤浩市が苦虫つぶしたような顔で、無理に低い声でセリフを言おうとするのを見て、嫌な予感がしました(笑)。
野村萬斎も舞台をそのまま移したようなマイペースな演技で、お互い噛み合っていません。

成宮寛貴は茶髪で現代風、鈴木保奈美だけはなぜかリアル時代劇のべったり化粧で、……う〜ん、ベクトルがばらばらです。

それを辛うじて束ねているのが、紋切り型の演出でしょうか。
作品って、多かれ少なかれ紋切り型であることは免れないものかもしれません。
が、これは何か好きになれません。
全篇を通して「部下にやる気を起こさせるにはこうする!」的な
ハウツー本めいた雰囲気が漂います。

東日本大震災の影響もあるのかもしれませんが、
作品内で、農民と侍の一体感を出そうとすればするほど、
作っている側が対岸の火のように、震災をとらえているような剥離感も出てきます。

テレビ局の絡んだ映画作品は見続けることはできますが、
どこか映画しか出すことのできない魅力を踏みにじっているような気もします。そして作っている側が、そのことに無自覚なような気もします。

最近つくられた映画のなかで、20年、30年と、世代を超えて長きにわたって見られることのできる映画はあるんでしょうか?

※デジタル映像は輪郭きっちり、奥行きしっかり、ついでに役者のカツラや衣装も、はっきりと現代ものだということまで露わにします。という感じで、時代劇には合わないような気がします。合成技術は昔からあったものですが、マットペインティングのような美しさは、いまのCGには感じられません。
投稿者:いまそのとき投稿日:2015-05-17 11:30:31
まずもって長親の田楽踊りが見どころの頂点だろう。清須会議でちょっと時代劇ってどうかなぁと思ったが、この作品でいえば145分しっかりドラマとして楽しめた。史実とフィクションがうまく融合し、ここは映画のスペクタクルで押す。実在の人物以外の配役の妙、現代劇調の台詞廻しと肩肘張らぬ歴史ものとなっていて、それがこの映画成功の要因だろう。
投稿者:黒美君彦投稿日:2014-08-05 10:08:59
【ネタバレ注意】

評判は聞いていたが、ようやく観ることができた。壮大なロケ、VFXを駆使した本作は、娯楽性も十分備わっていて面白く観ることができた。
ひとつには出演陣がみなキャラクターがはっきりしていたせいもあるだろう。
のぼう様こと成田長親を演じた野村萬斎と、彼を支える猛者にして知将の正木丹波守利英を演じた佐藤浩市。少々大袈裟までに強い柴崎和泉守の山口智充に、お調子者の軍師酒巻靭負の成宮寛貴。
百姓たちはみな、彼らに強い親近感と信頼を寄せているからこそ、劣勢とわかりきった戦に臨む。
その爽快さは黒澤作品を観たときのそれと通じるところがある。

普通ならばメインの最期をひとりひとり見せてクライマックスとしそうなところ、この作品では上記に挙げた役は誰も死なない。それがまた個人的には気持ちいい。
兵たちはもちろん随分死んでいるのだが、それすらも佐藤浩市演じる正木丹波守が坊主になることによって昇華させてしまう脚本の妙。
群像劇は難しいものだが、この作品では巧みな構成と演出で成功しているように思う。
唯一甲斐姫を演じた榮倉奈々に不満を感じるのは否めないのだが、まあ彼女も大した役柄ではないのでよしとしようか。ただ百姓の妻を寝取った家臣を斬った姫を、長親がどのように守ったのか、結局よくわからなかったけれど…。

というわけで今更ながら、なかなかの佳作だと思った次第。
良かったと思う。

投稿者:真壁 六郎太投稿日:2014-04-09 19:36:06
【ネタバレ注意】

笄姫伝説です。戦国時代、成田氏長の留守中に豊臣軍が攻めてきた時、城に残っていた長女の甲斐姫が城内の兵を統率してそれらを撃退し、退けたという武勇伝です。かの黒沢明が企画してボツになったというネタでもあります。どうなんでしょう? 和田竜の脚色より、伝説とされている元ネタの方が面白くないですか? 正直才能を感じませんね。特に水攻めのシーンには、笑いを禁じ得ませんでした。

投稿者:ピースケ投稿日:2014-02-08 13:43:39
普段は能天気なお殿様が、自国の危機に直面してきびきび判断力と行動力を示すと、
普段からしっかりしてる殿様よりも格好良く見えちゃうマジック。
投稿者:ダークリーママ投稿日:2014-01-03 11:33:25
佐藤浩市さんがいい。彼が主役に見える。https://sites.google.com/site/darklymama/home
投稿者:リベルタド!!投稿日:2013-09-10 23:10:41
戦国武将の武勇伝を描いたスペクタクル時代劇。わずか300の兵力で20000の豊臣軍を迎え撃つ! 言わば和製「レッドクリフ」!!
とはいえ、この映画の“のぼう様”はまったくもってサムライらしくない。ゆえに、庶民=百姓に絶大な人気を誇る。
そんな人心掌握術がこの映画の肝で、殺伐とした戦場でのユーモアがもつパワーを知らしめる!
ガミガミやってもダメなんだよね。人を動かすのって。
お堅いだけじゃないエンタテイメントに、黒澤映画にも似た爽快感を感じた。
ぐっさんの関羽ばりの活躍もサイコー!夏八木勲の和尚に感慨無量。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2013-09-03 16:54:33
寝不足ぎみなのに一気観できるとは思わなかった。唯一のミスキャストは榮倉。戦闘シーンはかなり残酷。
投稿者:bond投稿日:2013-09-02 11:30:58
若手中心、セリフも現代調。実話とは面白い。爽やかな時代劇。
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-06-18 10:48:13
武将っぽくなくあろうとすることがこの時代どれだけ大変だったか。あのキャラを通すのは結構生き辛いと思うんだけど。勇気を持って狭い道行った人なんだなぁと思った。www.seisakuinkai.com
投稿者:つむじまがり投稿日:2013-05-30 17:54:45
水攻めが東北の震災の影響で、シーンが途切れ途切れで違和感があったのは映画としてはもったいなく、可哀想。
震災がなければファンタジーとして捉えられるのに、日本人なら見てて辛くなるばかり。
家臣が活躍するシーンは面白かった。
邦画はいつも音響が悪いのかあまりセリフが聞き取れない。
小声のセリフと爆発音の差があって疲れる。
洋画の吹替は問題なく聞こえるんだけどなぁ。
投稿者:nabeさん投稿日:2013-02-26 23:39:17
信じがたい史実を映画化した感動作である。
攻める豊臣軍が上地雄輔演じる石田三成と山田孝之演じる大谷吉継、守る忍城は佐藤浩市演じる正木丹波守利英と山口智充演じる柴崎和泉守と、いずれも重厚な男優陣を配し、VFXを駆使した壮大な合戦絵巻は観ていて終始圧巻である。そこに登場する主演の「のぼう様」役の野村萬斎が、まるで宇宙人のように強烈なキャラクターで両軍を翻弄する。彼の言動は味方の将帥たちも予測がつかないくらいだから、ましてや敵方のプロフェッショナルな将帥たちに読めるはずがない。このやり取りが実に楽しい!
また、農民たちが最初は戦に強く反対していたものの、リーダーがのぼう様だと知ると一転して一致団結して戦いに参加するシーンが泣かせる。土足で城内に上がり込む事を躊躇する彼らを、自らが泥だらけになって先導するシーンも同様だ。シリアスな合戦場面に温かい愛情は本来なじまないが、そこが成立しているところが本作の凄さだろう。
のぼう様が本当に賢かったのか馬鹿だったのかは最後まで分からないが、野村萬斎の熱演とともに、いつまでも印象に残る一本であることは間違いない。
投稿者:映画で元気投稿日:2012-12-03 21:52:43
レッドクリフのようなノリの戦記もの。
個人的には、戦闘シーンはさっぱりさせたほうが、見やすかったように思う。
2万人以上の大軍に500人の軍で勝とうとするバカな?人たちの話なのだから、大らかに大らかに演出しているのに、戦闘シーンだけは、なぜだろう。
投稿者:陸将投稿日:2012-11-21 22:19:38
【ネタバレ注意】

「のぼう」というキャラクターは良い意味でつかみどころがない。
そんな人物を狂言師である野村萬斎が、独特の台詞回しで「バカ」と「天才」の狭間で見事なバランスを取って演じている。
決して偉そうにせず、自ら手も下さず、戦闘にも参加しない。
だが、自然と「彼のためなら」と思わせるような魅力がある。
一方で「眼」で意志が働いているのかどうかを窺い知ることもできる。
ひょっとして、彼は計画的に人身掌握しているのではないかと疑ってしまうようなミステリアスな部分もきちんと残されているのだ。
百姓に慕われているエピソードをもっと厚くするべきだとは思うが、この一風変わった人物を中心に据えても、十分にエンターテインメント足り得ているところが素晴らしい。

語り口も実に手際が良い。
当時の世の中の勢力図や、自陣と敵陣のキャラクター配置を序盤でサラリと描くことで、後の物語展開にすんなりと集中できる。
特に開場から決戦のくだりは、全員が口では言わないが、腹の底では戦う気力に満ち満ちているのが手に取るように伝わってきて、実に爽快かつ愉快な場面だ。
あるいは、本作で唯一ストレートなカタルシスが得られる、弱者の戦法を駆使した門での戦い。
「頭脳」を働かせる成宮寛貴も良いが、「気合」だけで敵陣に突っ込んでいく山口智充の武骨さと迫力が見事だ。

本作の最大の見所は「水攻め」シーンだ。
その迫力のある映像が、津波を連想させるという理由から、人間が水に飲み込まれるカットを修正したそうだ。
その修正箇所が仕方のないことだが、やはり気になってしまう。
つまり、人間の背後に水が迫っていたのに無事であったり、水流の速度がよく分からなかったりと色々と無理が生じてしまっている。
この中盤の「水攻め」から物語自体もモタモタした印象を受ける。
ヒロインの造形も雑で、物語上もう少し上手く絡めて欲しかった。
だが、そんな欠点を遥かに上回る魅力に満ちた、一筋縄ではないエンターテインメント意欲作だと思う。

投稿者:のうずい投稿日:2012-11-11 14:22:19
う〜ん、いまひとつ盛り上がりに欠けるかなぁ〜ってところでしょうか。
畳み掛ける様な演出が皆無で、意外に淡々としてる映画ですね。
あの頃の戦なんてこんなもんだよ みたいなリアル演出は娯楽にはいらないしね。

これを見ると、本広はまだ娯楽の緩急を分かってるんだなぁとおもった。
比べちゃってわるいけどね。
投稿者:ghost-fox投稿日:2012-11-07 22:33:37
『天を衝く』(高橋克彦著/講談社刊) も読むべし
投稿者:メカゴジラ投稿日:2012-11-07 17:07:06
 
レイトショーにて鑑賞。

観る前はお年寄り向けの、ユーモアたっぷりのヌルい時代劇かと思っていたがさにあらず。
戦国時代の攻城戦をガッチリ描いて見応えたっぷり、意外なほど面白かった。145分を長く感じなかったのは久しぶり。

なんというか映画全体の、元気でムチャな空気が妙に心地よい。火縄銃の斉射でバタバタ撃ち倒される足軽や、水攻めされた城に流れ着く死体など戦争の悲惨な実情もリアルに描かれているんだが、降伏をすすめる使者の物言いが気に入らんからと当主の指示に背いて戦争をおっ始める主人公たちの明るいイケイケ感にいつの間にか引き込まれてしまう。やっちまえー!と刀片手に走ってくる農民の前田吟さんとかもう爆笑してしまったよ。

野村萬斎が演じる主人公は「でくのぼう」というよりは口八丁手八丁のお調子者で、ダメな映画だと浮きまくってこっちが寒い思いをするキャラクターだが、佐藤浩市をはじめ周りに上手い役者さんが多いせいか見事にハマっている。会話のテンポがこなれていてギャグもちゃんと生きている。敵陣近くで主人公が踊る猿楽は、始まってみるとどえらいウンコチンコ系下ネタのオンパレード(野村萬斎さんが考案したそうだ)で、これにも笑ってしまった。

助演もいちいちイイ味の人が多くてスキがない。いかにも、なマッチョ戦国武将の山口智充。戦の経験はないが口は達者な成宮寛貴。敵方の石田三成を演じた上地雄輔は、いかにも三成らしい冷徹冷酷な表情が良かったし、山田孝之はそこにいるだけで画面がギュッと締まる。出番は少ないが市村正親の秀吉(ケツ丸出しの大熱演)もよかったな。姫様役の榮倉奈々はタッパがあって立ち姿がキレイだけど、発声をもうちょっと勉強した方がいいと思った。

また、樋口監督の手腕なのか、VFXも高水準だったと思う。水没した城の全景や数万の敵が篝火を燃やす夜景、そして公開延期の原因となった圧巻の水攻めシーンなど、ストーリーから浮かずに実に効果的に使われていたと思う。

観る前の印象とこんなに違った映画も久しぶりだが、これは本当に面白かった。
投稿者:たんばのもり投稿日:2012-11-06 20:31:57
【ネタバレ注意】

 先日、大阪・箕面のシネコンで見たが、145分の長尺を感じさせず、中々面白かった。
 天下統一を目指す豊臣秀吉の北条氏攻め。
 北条氏の支城であった、周囲を湖に囲まれ浮き城と呼ばれた“忍城”を巡る、豊臣軍2万と成田軍500(農民兵を合わせ3千)の奇跡?の攻防戦を描いた、製作費15億円のエンタテインメント大作。
 城代が小田原城に援軍で出向いたため、急遽、城代となった成田長親(野村萬斎)は、領民からは“のぼう様”と慕われていたが、戦闘経験など一度もなく、家来からは疎んじられていた。なめた豊臣軍の軍師にカチンときた成田長親は「戦いまする」と言い放ち、奇策を繰り出していくが、戦いは偶然が偶然を呼んで、成田軍が有利となっていく。
 最後は、あわや最終決戦か!というところで、北条氏の居城・小田原城が落ちたとの伝令が割って入り、めでたし、めでたし。
 ネタは史実に基づくものであるが、この映画はどこまでが史実なのかわからなくなってしまう。
 主役は、9年ぶりでノリノリ。
 脇役陣は、今や映画、TV、CMで大活躍する俳優さんたち。それぞれの個性そのままに暴れまわる。
 よってバラバラの群像劇。どこか吉本新喜劇風。そこが面白い。
 もちろん真面目なシーンも沢山ありますよ。

 ※この映画は2010年の夏から撮影が始まり、当初の公開は2011年9月に予定されていたが、東日本大震災の発生により津波被害などの被災者の心情を考慮し、公開が一年以上延期された。
 撮影のため北海道苫小牧の原野の中につくられた“忍城”の巨大なオープンセット。そこは黒澤明監督作品の「影武者(1980年)」が撮られた同じ原野でもあった。(Newsweek日本版SE・シネマの20世紀、1999.1.1にその時の写真が掲載されている。)
 CGを多用した特撮もなかなかのものであるが、異様に粗く明るい画質といい、時代劇にしては重厚さに欠ける映像美となっている。
 日本の時代劇映画も歳月とともに大きく変わったものである。

投稿者:Ni-Ho=SAGARU投稿日:2012-11-05 09:02:04
何かアンバランスな印象がぬぐえず。
マンサイさんは上手いが、まわりは素人で
ミニチュア丸出しのシーンとか。
怪獣が出ないかぎりシンジ君は映画に手をださないでいいよ
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞野村萬斎 
 □ 助演男優賞佐藤浩市 
 □ 監督賞犬童一心 
  樋口真嗣 
 □ 音楽賞上野耕路 
 □ 撮影賞清久素延 
  江原祥二 
 □ 照明賞杉本崇 
 ■ 美術賞磯田典宏 
  近藤成之 
 □ 録音賞志満順一 
 □ 編集賞上野聡一 
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