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ザ・ファイター(2010)

THE FIGHTER

メディア映画
上映時間116分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ギャガ)
初公開年月2011/03/26
ジャンルドラマ/伝記/スポーツ
映倫PG12
頂点へ。
ザ・ファイター スペシャル・プライス [Blu-ray]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,486
USED価格:¥ 3,349
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【解説】
 「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグが自ら製作・主演を務め、実在のアイルランド系ボクサー、ミッキー・ウォードの波瀾のボクシング人生を映画化した伝記ドラマ。ミッキー・ウォードとその兄でかつての名ボクサー、ディッキー・エクランドが数々の挫折を乗り越え、二人三脚で再起を目指す中で家族の絆を取り戻していく姿を、迫真のボクシング・シーンとともに綴る。ディッキー・エクランド役は「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。共演に、メリッサ・レオ、エイミー・アダムス。監督は「スリー・キングス」「ハッカビーズ」のデヴィッド・O・ラッセル。アカデミー賞では、クリスチャン・ベイルとメリッサ・レオが本作での熱演でみごと助演賞部門のダブル受賞を果たした。
 アメリカ、マサチューセッツ州。低所得者の労働者階級が暮らす寂れた街、ローウェル。兄ディッキーは、一度は天才ボクサーとしてスポットライトを浴びたもののドラッグで身を持ち崩してしまい、今ではあのシュガー・レイ・レナードからダウンを奪ったというかつての栄光にしがみつくだけの荒んだ日々を送っていた。一方、対照的な性格の弟ミッキーもボクサーとして活躍するが、自分勝手な兄とマネージャーでありながらマッチメイクに無頓着な母アリスに振り回され連敗続き。ミッキーの新たな恋人シャーリーンは、悪影響ばかりの家族から離れるべきだとミッキーを説得するが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
541 8.20
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【ユーザーコメント】
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2016-04-22 02:19:12
よくあるボクシング映画の流れに沿ったものではあるが、面白い。
賞をとったクリスチャン・ベールをはじめとする役者たちの演技合戦が見どころ。
投稿者:nedved投稿日:2014-05-29 23:59:20
クリスチャン・ベイル/エイミー・アダムス
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-11-22 11:52:30
二人の兄弟に依存し、蜜を吸い尽くすアイルランド系移民の母、メリッサ・レオ。この人の圧倒的演技が光る。彼女と姉妹たちが、E・アダムスと絡む場面が、この映画としては一番面白い。移動カメラでの実写風スタイルについては、イマイチ乗りにくかったものの、ラスト15分で拳闘映画10傑に入ったと思う。リアルな麻薬患者の描写もあって、実話ならではの焦燥感と切迫感も十分だった。
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2013-04-27 02:42:30
出演者全員、見事な演技によるアンサンブルでドラマとして堪能しました。

助演男優賞受賞のクリスチャン・ベールはブルース・ウェイン(バットマン)役での
クールな大富豪ぶりしか知らなかったので、あまりの別人ぶり、見事なラリパッパ
ぶり(笑)に驚き!キャラクター描写だけでなく、かつての栄光にすがりつく薬中男が、
弟に夢を託す一念を体現した点でも納得のオスカー。

母親役のメリッサ・レオはじめ、七人の父親の異なる姉達も、いかにも労働者街の
あまり品の良くないおばちゃん、ねえちゃんになりきっていて、その土地柄をもリアル
に漂わせています。こういう描写が本当に向こうの作品は徹底していて見事。

主人公の恋人役、エイミー・アダムスまでも、「魔法にかけられて」「ダウト」での
清純派ぶりとは打って変わったアバズレ姉ちゃんキャラに、ドキッ!演技派だったん
ですね。三度の助演女優賞ノミネート、納得。紙ナプキンにサインするときの、
いかにも勉強が嫌いそうな ペンの握り方 まで、芸が細かいです。

主演のマーク・ウォールバーグは、クリスチャン・ベールの造り込みとぶつからない、
控えめな演技で正解だったかと。出演料以上のギャラをトレーナーに費やして作り
上げたという肉体は、やはりプロフェッショナル。

・・・と、ボクシング云々を抜きにしても、見ごたえがあり、期待以上の作品でした。
投稿者:めるしぼく投稿日:2013-02-20 13:28:03
ハッピーエンドだったから、このリアリズムはあり。でも事実に基づく映画とはいえ、あの姉妹は理解を超える寄生虫。見たくないけど彼女たちの騒動でもう一本何か作れそうな感じ。マークが今朝見た『若者のすべて』のアランドロンとだぶりました。クリスチャンベールを初めて見たのはバットマンでしたが、あの美しい顔をここまで落とせるなんて役者魂感じました。お父さん、奥さんに罵倒されてもあきらめずに耐えて本当によかった。
投稿者:グレコ投稿日:2012-12-15 12:14:06
クリスチャン・ベイルはやりすぎ。
エイミー・アダムスが良かった。
投稿者:nabeさん投稿日:2012-11-03 13:47:12
ボクシングの世界チャンピオンを目指す兄弟の赤裸々な実話である。
いい加減な人生を送る陽気な兄と、実直で不器用な弟との対照的なキャラクターの違いが終始緊張感を画面にもたらしている。これは脇役の母親と父親の関係においても存在し、そこにヒロインのシャーリーンが割り込むことによって、この緊張感が破れどんどん物語が加速していくのだ。
本作で揃ってアカデミー賞を獲った、C.ベイルとM.レオの演技が半端じゃなく凄い!ボクシング映画ではあるが、ボクシングシーン自体は大したことはなく、むしろこの二人の諍いの方がよっぽど迫力満点だ!
M.レオと最後までオスカーを競ったA.アダムスが、実にキュートな演技を魅せていて印象的。とても36歳には見えない!
投稿者:bond投稿日:2012-05-03 01:18:16
【ネタバレ注意】

優しさがハングリーの邪魔をしたが恋人が目覚めさせてくれた。話は凡庸だが、クリスチャン・ベイルの演技が光った、ある意味こっちが主役だ。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2012-04-30 17:27:10
クリスチャン・ベイルは評判通りの熱演。モデルになった人の身振り手振りまで細かく役作りに取り入れてたのがエンドロールで分かる。ウォールバーグがミスキャストに見えるのは、見るからに強そうだけど優しさが欠けてるから。あとシャーリーンとミッキーの母との和解が描かれて無いのも不満だった。星三つ半。
投稿者:Bava44投稿日:2012-02-26 23:18:57
近年のハリウッド映画の中では印象の良かった作品。脚本がよく出来ているので、実際よりもランニング・タイムが長く感じられた。
ベイルの演技は少しやり過ぎで、キッチュすれすれのような気がするが、アメリカ的なプロフェショナリズムだと思えば許容範囲。アメリカの暗部を多く描きつつも、それを突き抜けているのは見事である。
投稿者:さち投稿日:2011-10-14 17:06:23
よかった
投稿者:ghost-fox投稿日:2011-10-12 22:22:13
シニカル
投稿者:カムストック投稿日:2011-07-04 23:09:25
【ネタバレ注意】

ミッキー・ウォードはほとんど日本人には知られてないだろう。ただWOWOWでボクシングを見てるような人なら、誰もが知ってる。そのキャリアの最後の3戦、アルツロ・ガッティとの3度に渡る(それもノンタイトルの)戦いで。
特に1戦目は凄まじかった。俺は「ロッキー」シリーズなんかを見てて「こんなノーガードで打ち合うボクシングがあるか」と思ってたが、ほんとにあったのだ。もう技術とか関係ないどつきあいで、倒されたら倒し返す。こんなすげえボクサーがまだいるんだなと感動した。
だからあの試合を見てるのとそうでないのとでは、この映画のミッキー・ウォードへの思い入れがちがう。WOWOWはリピートしてくれなそうだけど、輸入物のボクシングDVDを扱ってるサイトで買うことも可能。買って損はないと思う。
俺はこの映画が作られると聞いた時に、ガッティ戦をクライマックスに持ってくるんだろうと思ってたが、違ってた。でも拍子抜けという訳じゃない。これは今までのボクシング映画にはないユニークな視点で作られてたと思うからだ。
ボクサーを描いた名作は過去に多いが、それらは主人公のボクサーの野心、反骨心、栄光や挫折、戦う者の誇りなど、そのボクサー本人から物語が派生していくものだった。この映画はむしろ、それ以前に「なぜボクシングを生業にするのか?」という、その疑問をそのまま持ち込むような視点を感じる。
映画の中でミッキーが、なんで元ボクサーではあるが、今はヤク中の兄貴や、柄のよろしくない母親にいちいち振り回されるのか、見ててイライラすることもあるだろう。だがそもそも普通に暮らしてる人間からすれば、ボクサーになるということがまず不可思議に思えるのでは。
人とただ殴り合うという競技。腹に沢山パンチを貰えば、試合後に血尿が出たりするし、選手を長く続ければ、頭部へのダメージのリスクもある。リングに上がる前には、意識が朦朧となるような、減量をこなさなければならない。そうしてリングへ上がり、ボロ布のように殴られるかも知れない身内を、会場から見つめる家族。つまりこの映画の言わんとするところは、ボクサーやボクサーの家族は「なった者じゃなきゃわからないよ」ってことなんじゃないか。
ボクシングを描いた映画に漂う、ヒロイズムとかロマンチシズムをとっぱらった、なんかさばさばとした風情があるんだね。
アカデミー賞の二人より、エイミー・アダムスがよかった。あの敵意丸出しの女家族軍団に一歩も引かない鼻っ柱の強さが痛快だったよ。

投稿者:ケラヒロミ。投稿日:2011-06-12 17:01:59
クリスチャンベール大丈夫!?
本当にヤク中みたい!!すさまじい役者魂
物語も素直に感動しました
投稿者:藤本周平、投稿日:2011-05-14 00:42:04
近くの劇場でやっと公開されたため、すかさず鑑賞。
日本での評価はあまりよろしくないらしいけど、個人的には大満足の出来。
やはりどんな映画でもボクシングを題材にしたものは胸を熱くさせてくれる。
クリスチャン・ベールのヤク中演技も凄まじい。エンディングで本物の
ディッキーの映像が流れるんだけど仕草とか雰囲気とか本当に瓜二つ!!
納得の助演男優賞受賞です。
投稿者:ASH投稿日:2011-05-07 21:03:37
【ネタバレ注意】

 やっと最寄のシネコンまで落ちて来てくれたよ、「ザ・ファイター」。オスカー助演男優賞・助演女優賞を独占した話題作の割りには小規模公開に泣かされたけど、田舎のシネコンは少し待てば落ちてくることもあるから、辛抱強く待つように心がけとる(それでも封切られない映画の方が圧倒的に多いけどな)。そんなわけで、来週はいよいよ「トゥルグリ」が封切られるんだわさ!

 と、そんな与太はどうでもいいんだが、この映画、ボクシングを題材にした単純なスポーツ映画なんだとばかり思っていたら、どうやら着地点はそこだけではない模様。兄弟という、切っても切れない関係が時にはアダともなるが、強い絆で結ばれていた兄弟だったからこそ頂点へ昇ることができたという、なんとも感動的なお話なのよ。語り口はベタそのものなんだけど、こういうお話には素直にノセられ熱くなるんだから、世話ねぇよな。

 ミッキーは才能あるボクサーなのだが、その才能の妨げになっているのがどうも家族の存在のようなのだ。兄のディッキーはかつては有能なボクサーだったが、今ではクスリに溺れてジャンキーな日々のどうしようもないヤツ。社会性のカケラもないロクでなしだが、それでもミッキーにとっては大事な兄。彼らの母親でマネージャーも務めるアリスはやり手の肝っ玉母さんだが、このオバちゃんも無学のいわゆるホワイト・トラッシュ。度を超えた過保護で、これじゃモンペだ。やたらとたくさんいる姉たち(ブスばっか!!)も含めて、この家族、揃いも揃って育ちが悪ぃ!!

 ミッキーの実力を無視した試合を組んでしまったために負けたりと、この家族が一緒だとボクサーとしても人間としてもこのままでは底辺でウロつくことになりかねない。恋人のシャーリーンの勧めもあって、彼らと手を切ることを決意するミッキー。しかし、異父兄弟とはいえ血は繋がっている2人。獄中の兄は届かぬ声援を弟に送り、弟もまた、兄の存在を支えに邁進する。男の兄弟がいない俺には、こんな関係、なんだか羨ましい。

 他人であるシャーリーンの言い方は酷なようにも聞こえるが、確かにあんな家族なら手を切った方がいい。なぜなら、ミッキーの才能を潰しかねないから。家族ではないシャーリーンだからこそ言える助言だが、アリスにすれば面白くない。姉たちも含めてこの女同士の険悪な関係が、いかにも無学な人たちらしくって見ていてなんだか悲しくなるよ。もう少し仲良くできないもんかね、と。

 「根本的な理由付け」、それはもしかすると、アイリッシュというルーツがどこかに関係しているんではなかろうかと。ここら辺、確かに日本人には掴みづらい。あんな美人の恋人と、有能なトレーナーと、才能を認めてくれたプロモーターがついていてくれるのに、それでもロクでなしの家族と離れようとしないミッキーの思いには「違和感」を感じても仕方ない。しかし、この母子、そして兄弟、決して憎しみあっているわけじゃないんだよね。家族愛、兄弟愛が強すぎるんだよ。

 あんなにいがみ合っていたアリスとシャーリーンだったけど、クライマックスの試合では一丸となって応援し、最後にはお互いが抱き合ったりしてるんだから、ボクシングとは見る者を熱くさせる何かがあるんだな。ボクシング映画の常で、凄まじいファイティング・シーンのお陰で観客にも臨場感と高揚感がタップリと味わえる。マーク・ウォールバーグも本物のボクサーに見えるんだから、さすが。ホワイトスネイクの歌が入場曲なんて、カッコいい!

 クリスチャン・ベイル、あの落ち着きのなさとカッと見開いた目、本物のジャンキーみたい。オスカー受賞も納得の名演。後頭部のハゲは自前か? 可愛げのないオバちゃんに扮したメリッサ・レオの熱演も悪くはないが、僕はやっぱりエイミー・アダムス! 場末のバーガールということで、田舎町の美人の上限みたいな雰囲気が堪らん! 心なしか肉付きのいいポッチャリ体型気味なのは役作りか? 確かに、酒ばっかかっくらってると腹回りがポッコリしそうだもんな。優等生っぽいイメージがあったけど、今回は結構、エロいね。デートで観に行く「ベル・エポック」ってのは、フェルナンド・トルエバ監督のスペイン映画のことか?

 デビッド・O・ラッセルとダーレン・アロノフスキーのコラボ作品だったとは!!

投稿者:黒美君彦投稿日:2011-04-03 00:56:52
【ネタバレ注意】

兄弟というのは複雑だ。
弟は兄に借りがある。“ボクシング”という世界に連れて来てくれた借り。技術や闘い方を伝授してくれた借り。
しかし、70年代から80年代にかけて活躍したシュガー・レイ・レナードから一度ダウンを奪ったという記憶にしがみつき、いつしか薬に手を出してしまった兄ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベイル)。弟ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)が大きな可能性を手にするためには、兄と縁を切るしかなかった…。

どうしようもない家族。女系家族を率いる母親アリス(メリッサ・レオ)と7人の娘たち。理解を示すのはただ父親のジョージ(ジャック・マクギー)だけ。“MTV girl!”(「あばずれ」とかいう意味らしい)と罵声を浴びせられながらミッキーを引っ張り出そうとする恋人シャーリーン(エイミー・アダムス)。ところが弟は兄を愛している。家族もまた息子を愛している。闘いを重ねるうちにシャーリーンが家族の一員のように歓び、哀しみ、興奮するようになっていくのが面白い。

クリスチャン・ベイルはマーク・ウォールバーグを喰う熱演。助演男優賞というより主演に近い。決して派手な作品ではないが、アメリカンドリームとコミュニティ、ファミリーという米国らしいテーマに満ち溢れた佳作だ。
ボクシングシーンやトレーニングは迫力十分で見応えある。

投稿者:mototencho投稿日:2011-04-01 20:05:53
人間ドラマに傾斜したスポ根映画。クリスチャン・ベイル、メリッサ・レオの怪演、エイミー・アダムスの体当たり演技の前にむしろ控えめの主役マーク・ウォールバーグだけど、歴代ボクシング映画の主演に負けていない。
http://mototencho.web.fc2.com/2011/fighter.html
投稿者:陸将投稿日:2011-03-29 20:12:13
【ネタバレ注意】

ボクシング映画だけあって、ラストの見せ場はボクシングの試合である。
確かに、その試合の映像は迫力十分で力強い。
しかし、不思議とカタルシスはあまり感じられない。

役者も1人1人が、至る所でぶつかり合って、圧倒的な演技を見せている。
にもかかわらず、ストレートに心に響いてこなかったのは何故なのだろうか。

それは、主人公が何故これほどまでに母親や兄といった家族とくっつこうとするのかという根本的な理由付けが薄いからである。
“血の絆”というしがらみだけでは説得力を持たない。
それほどこの母親と兄が強烈なキャラクターで、主人公の人生を自らの手で制御しているようにしか見えないからだ。

何かとてつもなく大きな理由がないと、彼の言動の動機がよく見えてこない。
主人公は周囲に振り回されていくが、観客も主人公のグラグラした芯の弱さに振り回される。
だから、兄が出所した後の展開も、主人公の転回点からの盛り上がりは感じられるが、どこか「今更何言ってんの?」的な引っかかり感が消えないので、その展開に100%乗れない自分がいるのだ。

ラストのボクシングの試合も、目茶目茶にほつれた糸を、力技で強引に纏め上げたような印象を持ってしまう。
各キャラクターのバランスも非常に悪い。

結局、主人公の着地点はそこでいいのだろうか。
自分の居場所は果たしてそこにあるのだろうか。
どこか最後まで違和感を拭いきれないような映画だった。

投稿者:僕の採点表投稿日:2011-03-26 18:35:18
【ネタバレ注意】

☆☆☆★★

1994年にボクシング界に復帰して世界タイトルも取った実在のボクサー、ミッキー・ウォードの半生を描いた作品で監督はデヴィッド・O・ラッセル。マサチューセッツ州のローウェルという田舎町、ボクシングジムではマネジャーの母アリス(メリッサ・レオ)トレイナーの兄ディッキー(クリスチャン・ベール)の下でミッキー(マーク・ウォールバーグ)は日々トレーニングに励んでいた。ディッキーはかつて世界チャンピオンをダウンさせたことで地元の英雄として知られていたが、今やクラックに溺れるジャンキーであり、傲慢かつ破滅的な生活態度で問題を起こし何度も刑務所に入っており、9人の子供を持つ母アリスの高圧的態度と無教養さもマネジャーとしての資格に欠けているので、ラスベガスでは9キロも体重の多い相手と対戦させてミッキーに大怪我をさせてしまう。
映画の3分の2はミッキーを取り巻く腐れ縁の家族のだらしなさとそれに起因してミッキーが才能を発揮できずにいるという、袋小路の状況が克明に描かれるのだが、まずはジャンキーの兄を演じるベールの粗野で無教養な喋り方や素振りが圧巻で、母アリスを演じるレオの抑圧的で子供たちの上に君臨する女帝振りも迫力たっぷり。自分たちの無能ぶりなどどこ吹く風でエゴイスティックに君臨しようとするこの2人の人物は、ミッキーにとっての大きな障害となっているのだが、一方でかけがいのない家族であるために心優しいミッキーには排除できないというジレンマも上手く描かれている。これを受けて立つのがミッキーの恋人役のエイミー・アダムスで、アリスの引き連れる馬鹿な7人の娘たちと掴みあいの喧嘩をする気丈さは爽快ですらある。こうして、悪循環な環境のせいで物事が上手くいかない宙ぶらりんな状況が長々と描かれるので、見ているほうは気が滅入りかけてくるのだが、ディッキーが刑務所に入って解放されると途端に勝ちだして面白くなる。噛ませ犬で組まれたマッチを超劣勢から一発大逆転のボディパンチでひっくり返すのが劇的で、世界タイトル戦では猛烈な打ち合いで劣勢に屈しながら神がかりのパンチを繰り出して相手をKOするカタルシスたっぷりのボクシングシーンが楽しめる。
だが作り手側の視線はミッキーというよりは兄ベールをはじめとしてノーボディである家族や田舎町の人々がサムボディとなるミッキーに自分の果たせぬ夢を投影するというお話であり、ノーボディであることを認めて弟の幸せの為に過去の栄光に訣別する兄の成長と兄弟愛の物語でもある。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 助演男優賞クリスチャン・ベイル 
 ■ 助演女優賞メリッサ・レオ 
  エイミー・アダムス 
 □ 監督賞デヴィッド・O・ラッセル 
 □ 脚本賞エリック・ジョンソン 
  スコット・シルヴァー 
  キース・ドリントン 
  ポール・タマシー 
 □ 編集賞パメラ・マーティン 
■ 助演女優賞メリッサ・レオ 
□ 作品賞(ドラマ) 
 □ 男優賞(ドラマ)マーク・ウォールバーグ 
 ■ 助演男優賞クリスチャン・ベイル 
 ■ 助演女優賞メリッサ・レオ 
  エイミー・アダムス 
 □ 監督賞デヴィッド・O・ラッセル 
□ 助演男優賞クリスチャン・ベイル 
 □ 助演女優賞エイミー・アダムス 
 □ オリジナル脚本賞ポール・タマシー 
  スコット・シルヴァー 
  エリック・ジョンソン 
□ 作品賞 
 ■ 助演男優賞クリスチャン・ベイル 
 ■ 助演女優賞メリッサ・レオ 
  エイミー・アダムス 
 ■ アンサンブル演技賞 
 □ オリジナル脚本賞エリック・ジョンソン 
  ポール・タマシー 
  スコット・シルヴァー 
□ 格闘シーン賞エイミー・アダムス エイミー・アダムス vs. 姉妹たち
【ニュース】
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英国アカデミー賞、ノミネーション発表2011/01/19
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