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ヒミズ(2011)

メディア映画
上映時間129分
製作国日本
公開情報劇場公開(ギャガ)
初公開年月2012/01/14
ジャンルドラマ/青春
映倫PG12
「生きろ」と、君が言った。
ヒミズ コレクターズ・エディション [Blu-ray]
参考価格:¥ 6,264
価格:¥ 12,020
USED価格:¥ 1,742
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 Photos

【クレジット】
監督:園子温
アクション監督:坂口拓
製作:依田巽
吉岡富夫
エグゼクティブプ
ロデューサー:
小竹里美
プロデューサー:梅川治男
山崎雅史
ラインプロデュー
サー:
鈴木剛
共同プロデューサ
ー:
國實瑞惠
原作:古谷実
脚本:園子温
撮影:谷川創平
美術:松塚隆史
編集:伊藤潤一
音響効果:齋藤昌利
音楽:原田智英
スタイリスト:村上利香
ヘアメイク:本田真理子
照明:金子康博
録音:深田晃
助監督:木ノ本豪
出演:染谷将太住田祐一
二階堂ふみ茶沢景子
渡辺哲夜野正造
諏訪太朗まーくん
川屋せっちん藤本健吉
吹越満田村圭太
神楽坂恵田村圭子
光石研住田の父
渡辺真起子住田の母
モト冬樹てつ
黒沢あすか茶沢の母
堀部圭亮茶沢の父
でんでん金子
村上淳谷村
窪塚洋介テル彦
吉高由里子ミキ
西島隆弘YOU
鈴木杏ウエイトレス
手塚とおる
清水優
清水智史
新井浩文
永岡佑
小林ユウキチ
麻美
今村美乃
遠藤雄弥
深水元基
玄覺悠子
矢柴俊博
新納敏正
ペ・ジョンミョン
翁長誠
吉田エマ
石川ゆうや
岸田茜
姉吉祐樹
大堀こういち
石垣光代
斎藤嘉樹
内田慈
木野花
小久保寿人
宮台真司
永井まどか
【解説】
 「冷たい熱帯魚」「恋の罪」の園子温監督が古谷実の同名コミックスを、舞台背景を東日本大震災後に設定して映画化した衝撃と感動の思春期ドラマ。愛のない両親によってどん底に突き落とされ自らの未来に絶望した15歳の少年の魂の彷徨を、同じように孤独な少女やホームレスの大人たちとの交流を通して描き出していく。主演は、本作の演技でみごとヴェネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)に輝いた染谷将太と二階堂ふみ。
 15歳の孤独な少年、住田祐一の夢は、誰にも迷惑をかけずに生きる平凡な大人になること。そんな住田にクラスメイトの茶沢景子は好意を抱き、住田の実家である貸しボート屋を手伝うなど積極的にアプローチする。それを疎ましく思いながらも、少しずつ心を解きほぐしていく住田。ところが、借金をつくって蒸発していた父親が戻ってきたことで、住田の運命は大きく狂い始める。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
216 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:nabeさん投稿日:2016-02-08 00:40:17
園子温監督の狂気な青春映画である。
主人公の祐一は、自堕落な両親の下、川辺の貸ボート屋に一人で住んでいる。彼はごく普通に暮らしたいのだが、周囲の大人たちがそうさせてはくれない。独り悩み苦しむうちに、次第に彼も自分の中に両親と同様な自堕落な性格を見出し、やがて凶行に走るのだ。終始一貫しているテーマは、園監督らしい狂気である。祐一に対する暴力場面が容赦なく繰り返されるので、恐らくアメリカではオンエア禁止だと思うが、その迫力がストーリーの複雑さを超えて最後まで観客を引っ張って行くのは、さすが園監督ならではだ。
祐一に付きまとう同級生の景子役の二階堂ふみが秀逸。彼を取り巻く大人たちも皆個性的で怪しげなのがイイ。本作品でヴェネチア国際映画祭新人俳優賞を受賞した、若手二人の演技をじっくり堪能したい。
投稿者:こじか投稿日:2014-10-29 13:55:51
【ネタバレ注意】

意外なことにこれまでに観た園子温作品中で最もまとまりの着いた作品だった、落ち着いた映画じゃないけど。主演二人の役はまさに難役すぎ。特に二階堂ふみはよくもコレを乗りこなしたなぁとただただ驚くばかり。

投稿者:ピースケ投稿日:2014-01-24 23:35:30
概ね良かったが、被災地がチラチラ映る演出がよーわからん。
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-02-25 04:01:40
これはいいのかなぁ。最初は見ていられたのだけど。www.seisakuiinkai.com
投稿者:QUNIO投稿日:2013-01-16 21:22:15
紛れもない園子温の集大成。というより、今までの総決算的な意味で。過去作のパロディとも思える演出が多々ある。原作との関連性はこの際無視して染谷く演じる少年のどん底人生と不幸遍歴を「勢いに任せて」一気に見られます。ラストがやや直情的ではあるが伏線の回収といい、締めくくりとして見事の一語に尽きる。
投稿者:FFF投稿日:2012-10-15 22:11:36
【ネタバレ注意】

原作は一分のスキもなくリアル。出口なし。

映画は主人公以外必要以上に漫画的。
その落差はラストシーンにすべて昇華されるが、正直そこまでしんどかった。
二階堂は非常に魅力的。

投稿者:日商簿記2級投稿日:2012-08-28 09:46:52
またまた、園子温監督、やってくれました。


と、いいたいところですが、今回は地味な印象です。とはいえ、強烈な作品であることには間違いありません。貸ボート屋を営む家庭の息子の目を通し、現在に生きる若者の苦悩と葛藤を色濃く描き、われわれに強烈なメッセージを訴えています。

普通に生きることを望んでいるのにどうみても普通ではなく、思春期特有の性格であるのですが、自立心がとても強く一人で貸ボートを営むことができるなど非常にしっかりとした子どもなのですが、親がどうしようもなく、妙な考えを持たざるを得ないところが、観ている側も非常に悲しくなり、誰もが経験したであろうことを映画ならではの展開で見せてくれます。また、暴力的な映像の後に明るい展開があるなどのこのギャップが悲しさを大きくさせます。


また、今回は園子温監督の集大成とも言えるように過去の作品の出演者たちが多数登場します。なかでも、でんでんが印象的でした。「冷たい熱帯魚」でも強烈な役を演じていて、今回もものすごい役なのですが、どこか人間らしさののこるヤクザ役を演じていました。最初は主人公に暴力を振るいますが、後に主人公に生きるアドバイスを教えてくれます。当然、「ヤクザに説教されたくない」と反抗されますが、何も言わず、ただ黙っていたところが、この人ただの極悪人ではなく、ヤクザでも人間らしいところがあると伝わる表情で、なんともいえませんでした。

暴力的なシーンも多い映画ですが、色々と考えさせてくれる映画で終わった後、何かを考えさせてくれる映画でした。
投稿者:maxpit投稿日:2012-07-06 00:55:00
これまた、強烈な作品です。古谷実のコミックスは読んでないので
わかりませんが、日本のいろんな社会問題を園子温流にデフォルメ
して強烈にメッセージ化しています。もはや、この手の映画で彼と
並ぶ監督は皆無と言えるかもしれませんね。
今回は、世の中の不条理を若者がどう捉えて、どう行動するのか。
若者の心の深層部分を、園子温流にかなり誇張して演出されていき
ます。最初に世間一般のきれいごとだけの正論を吐くだけの先生
から始まり、その正論とは逆の過酷な現実をドンドン展開していく。
暴力表現や破滅的な行動は、いつもながらのパンチの利いた演出だが、
今回は、グロテスクな部分は少ない。さすがに中学生にそれをさせる
のは、あまりに問題なのだろう。それでも充分、酷な環境だが(笑)
東日本大震災あとを舞台としたため、ラストの主人公への応援は、
どん底に突き落とされた被災者へのメッセージも兼ねている思わ
れるが、このへんは監督の日本の将来、若者への希望がこめられ
ていると思え、園子温監督の優しさもはじめて? 垣間見られて(笑)、
この絶望的な内容の映画の唯一の救いとなった。
投稿者:まろいぬ投稿日:2012-04-29 08:07:36
被災地を映画に使うとは絶対に許さない!
園、恥を知れ!
一生おのれの犯した愚行を背負って生きて行くがよい! 


二階堂ふみさんは素晴らしかった。
この作品に足を引っ張られることなく、
日本の映画界で羽ばたいて行って欲しい。


※ 最低評価が1なので仕方なく1を付けましたが、
  これは評価するどころの作品ではない。
投稿者:はまま投稿日:2012-02-04 16:54:17
矢柴俊博さんが演じる学校の先生の存在が気にかかってなりません。
現実にさらされた子供たちには先生の言葉がうつろに響くということなのでしょうが、震災を間近に体験したという舞台設定でいえば、それは少し違うのでは?
本作の中の瓦礫の風景の方が余程うつろに見えてしまう。
震災に触れなくても、この物語は十分自立していたと思うにですが・・・
投稿者:陸将投稿日:2012-01-15 00:30:19
【ネタバレ注意】

本作は園子温の1つの集大成だ。
園組オールスターキャストが勢揃いし、扱われているテーマも彼の数々の過去作を踏襲している。
片想いが成就するラブストーリーという括りで見れば、『うつしみ』(99)や『愛のむきだし』(08)の系譜だろう。

けれども、過去作との相違点もある。
本作は園子温初の「原作もの」だ。
しかも、普段は皮肉を込めて嬉々として「絶望」を描く彼が、東日本大震災の発生によって、わざわざ原作のラストを改変し「希望」を若者2人に託したのだ。

「3.11」以降、日本は「終わりなき非日常」を迎えている。
住田が求める「普通の生活・日常」は、もはや当たり前のものではない。
本作で映されている世界は、ファンタジーなのか、フィクションなのか、リアルなのか。
個々の演技も、ギャグなのか、シリアスなのか。
日常と非日常が混在した現代だからこそ、本作も奇妙なバランスで進行していく。

演出も密度・熱量・テンションの圧倒的な高さを保ちながら、ノンストップで暴走していく。
まるで2時間全てがクライマックスのような感覚にさえ陥る。
悪く言えば、緩急の全くない演出である。
けれども、今の日本に気が緩む瞬間など存在しない。
放射能が漏れ続け、いつ起こるか分からない地震の脅威に怯える日々。
日常も一瞬で非日常に変わってしまう恐怖を、日本人は目の当たりにしてしまった。

そんな中で住田は歯を食いしばって、しぶとく生きている。
どんなに大人に言葉で罵られようが、殴られようが、傷ついているように見えないのは、自分の中にもはや傷をつける余白さえなくなっているからだろう。
ボート屋周辺という狭い共同体に縛られ、「外」に出れば全員が敵に見えてしまう。

彼に一途な想いを抱き続けるのが茶沢だ。
彼女は誰よりも住田という人間を理解している。
住田が自分で自分が分からないにもかかわらずだ。
茶沢が住田にのしかかり、鬼気迫る表情で彼の行動を言い当てる見せ場がある。
その構図は撮り方も含め、『愛のむきだし』の中でヨーコがユウに「コリント書13章」を長台詞で言う場面と意図的に同じにしているように感じる。
ユウが追い求める「愛」をヨーコが言い放つように、住田が追い求める「自我」を茶沢が言い放つのだ。

園子温映画の中で、両親は欲望に負ける醜い存在であり、家庭崩壊の原因になることが多い。
家庭環境が子供の人格形成に影響を与えるのに、子供にはどの家庭で生まれるか選択する権利はない。
だからこそ、両親の責任は重大なはずなのに、彼らはその義務を放棄する。
そんな人間に、ボート屋に居る資格はない。

ボート屋に住み着いていた「擬似家族」たちも、2人の若者に日本の未来を託し、去っていく。
去る前に開催するパーティーが実に感動的だ。
ここで流れる曲が、マーラーの「交響曲第1番第3楽章」だ。
この曲は『冷たい熱帯魚』(10)のエンディングでも使用されていたが、その印象は真逆になっている。
『冷たい熱帯魚』では、ツルツルして丸くて青い星である地球という「虚構」を痛烈に皮肉る。
しかし、本作で楽しくはしゃぐ彼らの姿に「虚構性」は全く感じられない。
アイロニーではなく、素直に「幸福」な瞬間を皆で共有すること。
今までの園子温ならば考えられなかった「改心」に涙が止まらない。

その後、住田は銃を片手に川へ入っていく。
ここでも園子温映画の重要なテーマであるキリスト教の中の「洗礼」を描いているように感じる。
自ら命を絶つという「愚行」ではなく、自らの罪を赦してもらい、穢れを清めることを選択する。
ここから一気に「希望」へ向かって2人の若者は共に歩みを進める。

最後は園子温おなじみの、全力疾走エンディングである。
『夢の中へ』(05)では自我を求めて、『愛のむきだし』(08)では愛を求めて、そして本作では日常を求めて、ひたすら前へと走り続ける。
けれども、本作では「2人で」走っていることに意味がある。
茶沢が住田に語った「結婚・出産・幸福」という将来。
かつては日常的な光景だったものを、2人は「夢」だと表現した。
その「夢」には、被災地や日本の復興への願いも込められているだろう。
今だからこそ作られるべき映画であり、今だからこそ見るべき映画なのは間違いない。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)染谷将太 
  二階堂ふみ 
■ 新人俳優賞二階堂ふみ 「悪の教典」に対しても
  染谷将太 
■ ベスト10第6位
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