はやぶさ 遥かなる帰還(2012)
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【解説】 日本中が感動し、世界が賞賛した小惑星探査機<はやぶさ>プロジェクトの苦難の道のりとその偉業を、「沈まぬ太陽」「インセプション」の渡辺謙主演で映画化した実録ヒューマン・ドラマ。当初からプロジェクトをつぶさに取材してきたノンフィクション作家・山根一眞のベストセラー『小惑星探査機はやぶさの大冒険』を原作に、数々の困難に直面しながら不屈の意志でプロジェクトを成功へと導いた科学者、技術者たちの熱き奮闘の軌跡を、チームを率いる冷静沈着なプロジェクトマネージャーを軸に描き出していく。監督は「スープ・オペラ」「星守る犬」の瀧本智行。 2003年5月9日、十数年の歳月を費やして開発された小惑星探査機<はやぶさ>がついに打ち上げられた。それを見守るプロジェクトマネージャーの山口駿一郎は“これは長い旅路の始まり”と決意を新たにする。プロジェクトには技術者、学者、民間企業をはじめ様々な立場の人々が関わっていた。山口はいつでもロジカルに思考し、どんな時にも感情を表に出すことなく、冷静にみんなを指揮し、一つのチームへとまとめていく。朝日新聞社の科学部記者・井上真理は、そんな山口はじめ関係者の取材を進めていく中で、彼らの純粋な気持ちに惹かれていく。やがて<はやぶさ>は、目的地である小惑星イトカワの撮影に成功、2005年11月にはいよいよ最大の難関であるイトカワへの着陸(タッチダウン)とサンプル採取に挑むのだったが…。 <allcinema> 【ウェブリンク】 【ユーザー評価】
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主演に渡辺謙、共演が江口洋介、吉岡秀隆、藤竜也、山崎努と達者な役者がそろい踏みであり、映画としての深みは三作中一番である。
この話はストーリーがあまりにも有名でありドラマチックなので、それをいかに映画として魅せるかが勝負になるが、この東映版は終始男臭く展開し結構感動する場面も多い。渡辺謙のリーダー役はどうみても東大教授には見えず、まるでヤクザの親分のような迫力だが、それがオトコのドラマとしてはうまく成立しているのが、いかにも東映版と言ったところだ。
惜しむらくは華やかなヒロインが不在なことだろう。健さん文太には、やはり藤純子が不可欠なのである。
仕上がり。これを子供と一緒に観ていたら飽きられてしまってたかもしれない。
俳優の顔ぶれを見て当初から予想はしていたのだが、ドラマは見ごたえこそ
あれ、はやぶさに関わるスタッフたちの苦労話を中心に重々しくストーリー
が進行するため、宇宙における夢とか憧れとかいうものより人間臭いドラマ
に傾倒しすぎているきらいがある。もちろん、映画の観客ターゲット層を考
えての脚本・演出だと思うので面白くないという訳では決してない。
“はやぶさ”の偉業は、マスコミや科学誌が大々的に取り上げ、一つの物語を作り上げてしまい、私たちは“この物語”をよく知っている。
しかし、この映画は、“この物語”を映画化したに過ぎない。まるで、記録映画を見ているようだ。
確かに見ていると、ジーンとくるようなところもあるが、余りにも知っていることばかりであり、新しい感動はないのである。(これは、私だけかも知れないが。)
日本の第一線級の俳優と、映像スタッフを使い、海外ロケーションまでして作り上げた大作なのに、これはもったいない。
“はやぶさ”を開発するには、多くの科学者や技術者の戦いがあったはずであり、この探査機を作り上げるエネルギーの人間ドラマにしたほうが、もっと人々の感動を呼んだのではないか。
今の日本は、東日本大震災や原発事故により、大きく世相が落ち込んでいる。この“はやぶさ”の偉業を早く映画にし、公開することで、日本を活気づけようと考えた映画会社の気持ちはよくわかるが、やはり、早く作りすぎた映画であると思うのである。
しかし、現在に生きる日本の若者には、是非、見てほしい作品ではある。
PS:
この映画のエンディングには見入ってしまった。なんと、日本の宇宙開発史のスライドが、次々に映し出されていくのだ。
・東大の糸川教授による、ペンシルロケットの水平発射実験。
・カッパー、ラムダロケットによる宇宙科学実験。
・内之浦・宇宙センター。
・ミューロケットによる、日本発の人工衛星“おおすみ”。
・そして、“はやぶさ”など。
この映画を作った製作者の思いがひしひしと伝わってくる。