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家族の庭(2010)

ANOTHER YEAR

メディア映画
上映時間130分
製作国イギリス
公開情報劇場公開(ツイン)
初公開年月2011/11/05
ジャンルドラマ
映倫G
ここに集まると、喜びは倍に悲しみは半分になる
家族の庭 [DVD]
参考価格:¥ 1,543
価格:¥ 927
USED価格:¥ 300
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【解説】
 「秘密と嘘」「ヴェラ・ドレイク」の英国の名匠マイク・リー監督が、一組の初老夫婦の日常を静かに見つめたヒューマン・ドラマ。家庭菜園が趣味の夫婦と、彼らのもとを訪ねてくる家族や友人たちが織りなす穏やかにして愛情溢れる触れあいを、四季折々の風景と共に丁寧な筆致で紡いでいく。出演は「アイリス」「ムーラン・ルージュ」のジム・ブロードベント、「人生は、時々晴れ」のルース・シーン、そしてマイク・リー作品の常連、レスリー・マンヴィル。
 地質学者の夫トムと医学カウンセラーのジェリーは長年連れ添ってきた初老の夫婦。それぞれ現役で働きながらも、休日は市民菜園での畑仕事に精を出し、穏やかで満ち足りた日々を送っていた。唯一の気がかりは、弁護士をしている息子ジョーが、30歳を過ぎてもいまだに結婚できずにいることくらい。そんな夫婦のもとを足繁く通うジェリーの同僚メアリーは、男運のなさを嘆いてばかりの大酒飲みで、ちょっとしたトラブルメーカー。どうやら、小さい頃から知っているジョーのことが気になり出したらしい。ところがある日、ジョーが恋人を連れてやって来た。気だてのいい彼女にトムとジェリーも大喜びだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-02-08 16:13:21
ある夫婦の家族と友人たち。英国趣味のウィット。しかし皮肉たっぷりの人間ドラマ。脚本演出は「秘密と嘘」のマイク・リー。脚本も巧みだが、演出も舌を巻くうまさで近作の人間ドラマとしては、イチオシのハイレベル級。どこでもありそうな素材をもってしても、あまり映画に描かないジャンルの映画。描くは、家族に絡む友人たちの人間模様そのものだ。老いや孤独という人が避けて通れない悲哀を冷徹に見つめる。ある意味、全て自分に帰結する人生の苦悩を、端的にサラリと描いていて感服した。見事な秀作だ。
投稿者:Normandie投稿日:2012-01-14 22:30:07
またマイク・リーがやってくれました。
専門的な仕事を持ち、豊かで穏やかな生活を送る少しイヤミな老夫婦トムとジェリー(笑)
この手のテレビは見ず趣味の家庭菜園で採れたスローフードを楽しみ、
人との距離をとり、付き合いたくない相手は自分からそっと離れていくという
ドラマ後半で明らかになる頭のいい人たち独特の冷たさに対する皮肉も感じる。
ジェリーが就寝前、美しいとは言えない白髪だらけのロングヘアを下ろして
梳かすシーンは自分にはホラー?だった。
(街中で、年配者がヘアダイもせず自慢げに長い白髪をなびかせ歩いてるのを
見かけたりすると、いるいると思っちゃう。年を経ると髪に艶がなくなるから
せめてさっぱりとショートヘアにするべき)
若い頃からそのままと思われる髪型に固執するという彼女の描写がこわい。
そしてその周りに集まってくる一見正反対のどうしようもない人たちとの四季を通してのやりとりが笑える。
演技陣、レスリー・マンヴィル(ゲイリー・オールドマンの元妻)が絶妙!に演じるメアリーに対して同情を禁じえない。
なぜに彼女を悪く言えようか。一人で生きるのであれば受けた傷は自分でなめて治すことくらい分かってるさ。
でもこの夫婦だって果たして昔から仲睦まじかったのか。そこを描かない事により監督の厳しい指摘も感じる。
見る人の立場によって感じ方が変わるどこにでもあるお話のような気がする。
老いの先に待ち受ける孤独や人生の残酷さなんて言葉ではどうとでも言えるが、簡単に実人生では幕をおろさせてくれない。
本来人間は孤独な生き物なのだから孤立してることが問題であって自分だってそれはいやだ。
物語は何も解決せずそれは観客たちに委ねる形となるが、最後の視線には監督の暖かい眼差しが込められている。
人生は生きていればいつだってやり直せるのだからと。
ところで配給会社は、原題「ANOTHER YEAR」の意味を考えて邦題を付けましたか。
コピーの「ここに集まると、喜びは倍に悲しみは半分になる」って冗談でしょ。

2011年公開映画3位。
投稿者:SECOND_STAGE_LENSMEN投稿日:2011-12-03 03:52:55
「ここに集まると、喜びは倍に悲しみは半分になる」
本作を観た人は、この惹句を奇妙に感じるだろう。「喜びは半分に悲しみは倍に」の間違いじゃないかとすら思う。それほど辛辣な映画である。
どうせ温いハートウォーミングな映画だろうと敬遠していた人も、観ればきっと満足するだろう。

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-282.html
投稿者:陸将投稿日:2011-11-24 15:40:56
【ネタバレ注意】

本作の中心にいるのは、間違いなくジム・ブロードベントが扮するトムと、ルース・シーンが扮するジェリーだ。
このおしどり夫婦の周囲に集まる人間模様といった構図で映画は進行していく。

2人の親戚や友人や同僚たちは、「老い」や「孤独」といった問題に直面し、2人の家に集まってくる。
彼らの家は、いわば「駆け込み寺」のような機能さえ果たしているようにも見えてくる。
けれども、この夫婦の関係性は劇中においては全く変化しない。
物語の枝葉になる周囲の人物には変化は生じるが、物語の幹であるはずの2人は一貫して仲睦まじい関係が続くため、ドラマ性が極めて薄いと感じてしまう。

それがどうであろうか。
春夏秋と季節は過ぎ去っていき、明らかに暗くて冷たいトーンに変わる冬のパートに入ると、本作の本当の構造がようやく見えてくる。
本作の真の主人公は、おしどり夫婦ではなく、レスリー・マンヴィルが扮するメアリーという女性だったのだと。

これまでの展開において、彼女はコメディリリーフとして最高の存在だと思っていた。
特に夏のパートでホームパーティーに遅れて登場する場面は見事だ。
到着した途端に一気にまくし立て、ガラリとその場を自分のものにしてしまうエネルギー。
周囲の「またこの展開か」と半ば諦めにも近い表情で彼女を扱う感じ。
本人も空気を乱したという悪気や自覚もなく、鈍感でどこか天然っぽいキャラクターは、誰もが一度は出会ったことのあるような人物であり、そこが笑いのポイントになっている。

けれども、彼女をより深く見つめると、夫からは見捨てられ、片想いも無残に破り捨てられ、独り身になってしまった初老の女性である。
このままだと死ぬまで孤独になってしまうという、自らの老いから生じる焦燥感。

だからこそ、皆から嫌われないように、つまらない奴だと思われないように努めて明るく振舞っていることが徐々に分かってくる。
沈黙が怖いからこそ、言葉でその空白を埋めようとするのに必死になる。場を面白くしよう、盛り上げようという気負いが逆に空回りしている夏のパートの場面は、残酷な滑稽さに満ち溢れていたことに後になってから気づかされる。

そういう人に限ってタイミングも絶望的に悪い。
家族だけで過ごしたい日に限って、「駆け込み寺」に駆け込んでくる彼女は、無礼で図々しい存在と見なされても仕方がない。
彼女の見聞きできないところでの会話を映し出すカメラも残酷だ。
頼りにしていた夫婦も決して彼女を歓迎している訳ではなく、哀しく憐れな人物としてしょうがなく招き入れていることが明かされる場面は、思わず胸が締め付けられる。

ラストシーンでは食卓を囲む「家族」が1人1人映される。
ワンショットで各々を映し出した最後に、唯一家族ではない彼女の姿をカメラは捉える。
明らかに場違いで、居心地の悪さを彼女も自覚している。
気を遣って彼女に話を振ってくれるトムとジェリーの「善意」も、逆に彼女の疎外感や孤独感を強調していて痛々しい。

「老い」の先に待ち受ける「孤独」。
その残酷さに立ち向かう術はあるのだろうか。
本作は夫婦賛美の映画でもあり、人生の苦々しさを捉えた作品でもあるのだ。

【ソフト】
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