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J・エドガー(2011)

J. EDGAR

メディア映画
上映時間137分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ワーナー)
初公開年月2012/01/28
ジャンルドラマ/伝記
映倫G
だれよりも恐れられ、だれよりも崇められた男。
J・エドガー(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,571
価格:¥ 2,220
USED価格:¥ 1,822
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 Photos

【クレジット】
監督:クリント・イーストウッド
製作:ブライアン・グレイザー
ロバート・ロレンツ
クリント・イーストウッド
製作総指揮:ティム・ムーア
エリカ・ハギンズ
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
撮影:トム・スターン
プロダクションデ
ザイン:
ジェームズ・J・ムラカミ
衣装デザイン:デボラ・ホッパー
編集:ジョエル・コックス
ゲイリー・D・ローチ
音楽:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオJ・エドガー・フーバー
ナオミ・ワッツヘレン・ギャンディ
アーミー・ハマークライド・トルソン
ジョシュ・ルーカスチャールズ・リンドバーグ
ジュディ・デンチアニー・フーバー
エド・ウェストウィック
デイモン・ヘリマン
スティーヴン・ルート
ジェフリー・ドノヴァン
ケン・ハワード
ジョシュ・ハミルトン
ジェフリー・ピアソン
ジェシカ・ヘクト
ジョーダン・ブリッジス
ジャック・アクセルロッド
ジョシュ・スタンバーグ
クリスチャン・クレメンソン
ビリー・スミス
マイケル・レイディ
ジェフ・スタルツ
ライアン・マクパートリン
ダーモット・マローニー
ザック・グルニエ
リー・ココ
スティーヴ・モンロー
アーネスト・ハーデン・Jr
ショーン・マーフィ
ゲイリー・ワーンツ
デヴィッド・クレノン
マイケル・オニール
エリック・ラーキン
マヌ・インティライミ
エミリー・アリン・リンド
ジェイミー・ラバーバー
リー・トンプソン
アマンダ・シュル
クリストファー・シャイアー
アダム・ドライヴァー
【解説】
 初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの生涯を、クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化した伝記ドラマ。20代でFBIの前身組織の長官となって以来、死ぬまでFBIのトップに君臨し続け、歴代の大統領さえ手出しできない強大な権力を築き上げていく一方、私生活ではごく一部の人間以外には決して心を許さず秘密主義を貫いた男の実像を丁寧な筆致で描き出していく。共演はナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジュディ・デンチ。
 人生の終盤に差し掛かったFBI長官J・E・フーバー。彼は回顧録の作成にとりかかり、部下に書き取りを命じて語り出す。1919年、司法省に勤務していたフーバーは、長官の目に留まり、新設された急進派対策課を任される。これを機に、秘書室のヘレンにプロポーズするが断られてしまう。それでもフーバーは、彼女を個人秘書として生涯にわたって雇い続けることに。その後、FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となったフーバーは、片腕となるクライド・トルソンと秘書のヘレンだけを信頼し、自らの信じる正義を実現すべく、捜査の近代化と権力の集中を進めていくのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
645 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:遊乃舞寧夢投稿日:2016-09-07 01:54:23
【ネタバレ注意】

最も印象に残ったのは、フーヴァーとその片腕トルソンの”二人の休暇”のシーン。
楽しかった競馬が終わり、ホテルでガウン姿でくつろいで、グラスの酒を傾ける・・・ドキドキ!

と、そこでフーヴァーが口にするのは、”他の女” との結婚話!なんと無情な!
こわばるトルソンの表情・・・意に介せずその話を進めるフーヴァー、なんと意地の悪い!

すると、忠実な部下だったトルソンが、別人のように荒れ始め、嫉妬の嵐、爆発!
その荒れ方、フーヴァーへの罵り方、怒りのぶつけ方・・・まさに傷ついた”乙女心”。

”女”を怒らせると怖い!しかも身体は男、フーヴァーよりでかい。力でねじ伏せ、

無理やり!怒りのキーッス!!
「二度と僕の前で女友達の話をするな!」・・・ああ、なんてかわいい、愛おしい。

そう思わせてしまう、この演技、”女心” に溢れて見事!

出会いの面接の登場シーンから、これ、本物だろ?と思わせる物腰風貌だったが、
これが演技であるなら、演じるアーミー・ハマー、25歳にしてかなりの傑物かと。

転じて、主演のディカプリオ・・・どうしても ”少年っぽさ” が消えない。
様々の作品で、それを壊そうと 必死になっているかのような 自意識が どこか
に漂ってしまう。上手いのだけど、いかにも賞をねらってるように思えてしまう。

タランティーノ監督「繋がれざる者」でも、熱演ながら、どこか、新進出世驀進中の
クリストフ・ヴァルツに食われてなるものか!のような自意識からくる熱演に見えて
しまい、結果、ヴァルツが得をしてしまったような(助演男優賞受賞)。

と、話は変わり、”極秘ファイル” ・・・同じようなものは、この国にもあるんでしょうね。

で、ある政治家が、ある勢力にとって、都合の悪い存在になると、
某週刊誌がそのファイルの内容をスキャンダルとして世に暴露!

みんな同じことをしてたとしても、名指しで暴露されたが最後、葬り去られる。

週刊誌がたまたまスキャンダルをスクープした、というよりも、最初からファイル
されていて、状況に応じて、それを引っ張りだして失脚させる、そういう仕組みなん
だろう、と前から思っていましたが、この半世紀以上も前からのフーヴァーのやり方
を見て、これは確信になりました。

だから、政治家がスキャンダルで叩かれるときは、そのスキャンダルよりも、
なぜ、そのことが、そのタイミングで取りざたされたか?そこを見るべきなんだと。

しかし、この国はフーヴァーは誰なんだろう?どんな組織なんだろう?
そして、フーヴァーと同じく、その人物も絶対に知られたくない”弱み”を有している
のだろうか??

投稿者:炙り明太子投稿日:2015-08-09 16:55:25
グダグダの演出・編集が今作では失敗と感じました。

若いディカプリオと禿げた丸顔ディカプリオが交互に登場したら、
シリアスな作品が喜劇になってしまいます。
投稿者:ピースケ投稿日:2014-03-16 20:05:03
老け顔メイクで、声はそのまんまのディカプリオ・・・ちょっと変。
投稿者:ジェームス投稿日:2013-07-21 13:38:10
伝記映画としては良く出来ている部類。ただ、こういう人物にはどうも共感しかねるが、レオナルド・ディカプリオは熱演。ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマーも適役好演。
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-04-24 10:30:22
史実の脚色化の巧みさ。映画ならでは編集技法。老骨ながらさすがというべき手抜ない演出。人間ドラマとして興味深い。狡猾だが気弱いフーバー長官を熱演したディカプリオ。こういう謎めいた奥深い人物を演じるには、やはりキャリア不足だったかも知れない。天才子役といわれた人たちが、成人になり成熟した俳優として認められるのがいかに難しいということだろう。しかしながらドラマとしては最近では出色の完成度。節度と踏み込みの深さ。大人が楽しめる映画だ。そしてイーストウッドの音楽。特筆すべきこのセンス。
投稿者:Normandie投稿日:2013-01-21 21:45:06
一時期はアメリカ大統領より権力があったとされる、FBI長官エドガー・フーバーは映画で描かれたような生易しいタマではない。
様々な面で限りなくダーティでクロに近い男だった。まずその点で映画から魂が抜かれている。
ディカプリオってホント使えない俳優だが資金集め以外の理由が分からない。
本人がこの役を熱望したというが容貌が似ていない役をやっても失敗する事が分からないような奴なのよね。
老け役が出るたび爆笑の連続。ヘタな仮装大賞でしょうか?
映画のコピー「だれよりも恐れられ、だれよりも崇められた男」だってー。ウソ。
主役以外の配役は適材適所なだけに、もしか面白い作品になった可能性もあるが、スタジオ側に「ここはひとつデカプーで」とも押し切られたかな。
ただひとつめっけものがあった!フーバーの公私共にパートナーであったトルソン役のアーミー・ハマーである。
ハンサムでガタイがよく色気があって目で演技ができると完璧、要注目です。
投稿者:QUNIO投稿日:2013-01-16 21:36:13
スター俳優のレオナルド・ディカプリオがフーバー長官を演じたことで本来の意味での「悪役性」が薄まりヒロイックになり過ぎてしまった。これでは悪人というより可哀想な老人だ。しかし、さすがにイーストウッドの演出は上品で説得力があるため、この中途半端な権力野郎に同情させるだけの技量があったのも確か。見え見えでおセンチな演出さえ無ければ相当傑作にはなれたろう、とは思う。
投稿者:bond投稿日:2012-12-24 12:07:14
イーストウッドにしては、キレがない。初代FBI長官の話しだが、実像を暴いている。ゲイだとは知らなかった。過去と現代の交互性もいまいちパッとしない。
投稿者:ちょいQK投稿日:2012-06-27 14:25:50
あのクリント・イーストウッド作品なので、遅ればせながら名画座で観た。
米連邦捜査局(FBI)の初代長官ジョン・エドガー・フーバーの伝記映画である。フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は科学的捜査方法を取り入れるほか、あらゆる手段を用いてFBIと自らの権威を強化することに没頭し、1972年に78歳で亡くなるまでその職にしがみついていた。その過程を描きながら映画は、信頼する秘書ヘレン(ナオミ・ワッツ)や同性愛の対象でもある副長官トルソン(アーミー・ハマー)との関係を通してフーバーの内面を描写していく。
結局明らかになるのは、権威主義、妄信的な反共主義・人種差別主義者であり、盗聴などの違法な手段を用いて相手の弱みを握っての恐喝を駆け引きの手段に使うのみならず、自らの世間的評価を取り繕うことにも異様に執着する、といった人物像である。内面の孤独や不安がいくら描かれていようとも全く共感できない人物である。そのような人物を描いた伝記映画を観るとき、我々はどのようにその映画を楽しめるのか、という問題を改めて考えさせられることとなった。共感できない極悪人を描いた映画であっても、そこに何らかの共感しうる真実、例えば反権力、知恵比べ、義侠心などといったものが含まれているものであれば、それなりの観かたも出来るのであろうが、フーバーについては観ていてどんどん嫌になるばかりであった。
もはやすっかり多彩な演技が出来る俳優となったディカプリオは好演している。傑作を作り続けているクリント・イーストウッド監督の演出も穴は無いように思え、監督が「老い」「孤独」といったテーマを追っていることも理解できるが、駄作「ヒアアフター」に続き、テーマ選択に失敗しているよう思えてならない。名画座併映の「許されざる者」は2度目だが、やはり面白かった。
http://allegro.blogzine.jp/
投稿者:maxpit投稿日:2012-06-09 13:48:30
アメリカのFBIを築き上げたフーバー長官の名前は日本でも広く知ら
れているだろうが、米国人の彼に対する思いと日本人である我々とでは、
大きな開きがあるだろう。実際、私も彼の伝記を見たくてこの映画を見
たのではなく、クリント・イーストウッドの作品で、レオナルド・ディ
カプリオやナオミ・ワッツが出ているから鑑賞してたのである。
映画のほうは伝記としては充分に見ごたえはある。ディカプリオの演技も、
老け役をやらすにはちょっと早すぎる感もあるが、メイクに助けられて悪
くはない。しかし、彼は大物監督たちと組んでもなかなか賞を取れないね
(苦笑) 干されているのか?(笑)
イーストウッドがフーバー長官の何に惹かれて、伝記映画を撮る気になっ
たのか解らないが、アメリカの史実のお勉強にはなりました。しかし、
権力を持つってことはいろんな意味で怖い世界だねぇ。。
投稿者:nick投稿日:2012-04-02 05:41:37
ある種の怪物として恐れられた人物だって、結局は我々と同じ欠点だらけの弱い人間。
だからこそ、彼は権力の仮面の下に自分自身を偽り続けたのでしょうけど、その“人間”フーバーの素顔を淡々としたタッチで描きながら、不完全な生き物である“人間”というものの哀しい性(さが)を静かに見つめたイーストウッドの演出は見事だと思います。
下世話なスキャンダル映画にしようと思えばいくらでもできたはずなのに。
ちなみに、フーバーがまだよく知りもしないヘレンにプロポーズした理由は2つあるように思います。一つは恐らく世間体のため。でも、彼自身は特に世間体を意識したというよりも、“男なら女と結婚するのは当たり前”という既製概念に従っただけなのでしょう。
で、それがなぜヘレンだったのかというのが二つ目。恐らく彼女の中に愛する母親の姿を見たのだろうと思います。つまり、それは異性への愛情ではなく家族に対する親近感に似たものではなかったのかと。
投稿者:nabeさん投稿日:2012-04-01 01:04:32
C.イーストウッド監督の骨太な伝記映画だ。
歴代の大統領さえ恐れたという、FBI長官J.エドガーの生涯を丁寧に描いているが、そもそもこの主人公のエドガーという人物像に魅力が感じられないのが辛い。盗聴、恫喝、尊大、権力主義、秘密主義、ホモセクシュアル・・・という嫌な役柄を、L.ディカプリオが熱演すればするほどその鼻持ちならない個性は際立ってくる。これが、犯罪者やマフィアのように真のアウトローならばまだ許せるが、エドガーは公の政治家として50年間も長官の座に君臨していたという事実に驚いてしまう。それは裏を返せば、それだけ作品のレベルが高く、リアリティ度が高いということの証拠でもあるが・・・
A.ハマーの老人メイクの出来がイマイチ。N.ワッツはH.ミレン似で綺麗だ。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2012-02-26 14:21:47
【ネタバレ注意】

自らの保身の為に、法に照らすのではなくスキャンダルetc.によって他人の破滅を計る。
強者が歴史を創る…そこには善も悪もなく、ただ人間という生物の身勝手な意思があるだけなのだが、そこはそれ、大衆の目を気にして自らの行為を正当化する。
そんな正義と崇められ、大衆が信じて疑わないもの…それは本当に真実なのか?
……なんぞ崩れてきている気もしなくもないですが…人は自分の信じるものを否定されると何故か憤慨する。

共産主義者は“悪”(なぜなら全員テロリストだから)も、共産政権を批判するのは“悪”(なぜならそれはテロリストだから)も根本は同じ、それが強者の論理です。

母は女装した友達はどうなりましたか?と諭すのだが、何ぞ面接時に電気?が走ったらしく…
ナオミ・ワッツにもプロポーズしてたし、何ぞ女優と関係を持って結婚すると言い出したりするので、女嫌いな訳ではないでしょうが、まー“友情”とも“パートナー”とも“愛情”とも知れない、恐らくは複雑に混ぜ合わされた理屈で割り切れない関係を大事にする感情を優先させた、って事なのでしょう。
この“男”に出会えたデカプリオの“幸せ”、そして秘書な女性の尽くし具合が、僕らには“不幸”に見えて仕方ないです。〜それは勝手な思い込みですけどね。

己の、いや己達の、いや己の国家の為って思えるだけに過ぎない行為(それは売名行為すらも)を正義と思い込む事は出来ても、私生活では決断に悩むフーパー。盗聴して人を填めて嘘を付いてオヤジになった同性愛?な英雄ね…
私が犯罪者を逮捕した責任者です…指紋照合システムも、科学捜査も、凶悪犯人の逮捕も、全てこの男の組織が、つまりはこの男が成し遂げたことに違いはない、それを英雄と言うなら正にコイツは英雄、ただキレイなだけではない本物の「英雄」だ、ということだね。

僕のところでは、ほぼギャルは「ドラゴンタトゥ〜」の方なのか、爺さん○さんばかり…それが801っつーかBLじゃないが男同士の愛に関わるシーンでヘンな笑い声を立てるもんだから……何かね〜でも囁き声その他の判断からその期待で見に来てる様にも思えた。後ろでずっと高イビキなおっさんもいましたが…僕もヱビスとから揚げで若干寝てたかもですが、冒頭辺りの爆破は目が覚めましたわ。

投稿者:メカゴジラ投稿日:2012-02-26 06:39:19
 
レイトショーにて鑑賞。
なんつうか、ここまで面白い人物の人生ってのは、そのまま映像にしただけで面白い映画になっちゃうんだなあという印象。イーストウッドの淡々とした語り口がまた効果を上げている。

スキャンダルを握ることで歴代大統領に対して自分の地位を守り続けたというとんでもない人物だけに、もっと生臭い権力闘争を描いた歴史スペクタクルかと思っていたら、それは単なる横糸。映画を貫く縦糸は、はっきりフーバーと副長官トルソンの男性同士のラブロマンスだった。一緒に旅行に行った夜の、子供のような嫉妬と諍い。フーバーの死の直前の、年老いた二人の会話。そしてフーバーの遺体を目にしたトルソンの慟哭。正直「え、こんな映画だったの?」と思ったし、俺は男同士の恋愛はどうも理解できないが、それでもこの二人の数十年に渡る「純愛」はなんかええなあと思ってしまった。
フーバーの映画をこういう切り口で作っちゃうのは、昔からちょっと歪んだ恋愛を描くのが好きなイーストウッドならではだな。

それにしても主役を張ったディカプリオ、いい役者さんになったなあ。M.カルキンみたいになってもおかしくなかったのにな。
フーバーという稀代の怪人物の聡明さと狂気と気色悪さまでもちゃんと演じて見せているのには感心した。特に女性にダンスに誘われたあとでパニックになり、部屋で母親と踊るシーンの気持ち悪さはもう笑いが出るほど。しかも(もちろんメイクのおかげでもあるけど)本物のフーバーに顔がソックリなんだよな。

封切りから随分たってのレイトショーで、観客は俺のほかに女性が一人だけだったんだが、その女性がフーバーの死のシーンでしゃくりあげて泣いていた。あの人はディカブリオファンだったのか、それとももしかして、フーバー&トルソン萌えの人だったんだろうか。
投稿者:江川良名投稿日:2012-02-20 00:32:02
開巻、回顧録を口述する晩年のフーパーを演じるディカプリオの老けメイクに違和感が拭えず、時代が頻繁に前後する構成も整理しきれていない感があるが、近代アメリカ史の裏側を覗ける話はおもしろく、愛国心が過ぎて妄想と現実の区別がつかなくなるくだりは理解できる。
投稿者:mototencho投稿日:2012-02-19 15:29:51
“済ました顔”で冷静に描けば、実話を元にしようが娯楽として映画を成立させることが可能だ、ということを巨匠は本当に良くご存知。ただいくらなんでもこれはアカデミー賞には引っかからないよね、怖いもの知らずだなぁ。

http://mototencho.web.fc2.com/2012/jedgar.html
投稿者:はまま投稿日:2012-02-18 17:27:52
セリフが多くて字幕が苦手な私は少し苦労したけど、イーストウッド演出は時間を交錯させることを足掛かりにして観客をグイグイ映画世界に引きずり込む。それがなんとも心地よい。毎度のことながら、名人の落語を聞いているようで、ついつい没頭してしまう。
ひとつ気がついたのだが、イーストウッドの映画にはなぜか大作っぽいスペクタクル感がない。今回は、20世紀のアメリカ史を語るようなものなんだから、それっぽいシーンがあってもおかしくないのだが、敢えて避けたような気もする。もっとも、それが主軸になると「フォレストガンプ」になっちゃうけどね・・・次作が待ち遠しいです。
投稿者:黒美君彦投稿日:2012-02-12 22:46:54
【ネタバレ注意】

「情報こそ力」と信じ、実に48年もの間、8人の大統領の下でFBI長官として君臨したJ・エドガー・フーバー(1895〜1972)。
徹底した愛国主義と、彼の基準となる「正義」をたてに、FBIという組織を自らの私兵のように構築したフーバーの功罪を描く。共産主義者の排斥、政治家たちの醜聞、科学的捜査を推し進めながら、一方で「誰も信じない」彼の傲慢な自己愛と孤独が描かれる。
ではあるが、イーストウッドの視線はフーバーを裁こうとしているわけではない。ウソで固めた「英雄譚」にこだわる晩年のフーバーへの視線は冷ややかではなく、どこか温かい。マザーコンプレックスであったり、バイセクシャルな嗜好を示唆したりと、その私生活まで踏み込んで「英雄」と呼ばれることを追求し続けた男を、等身大の小心な人間として描く。
実際は最期まで「喰えない男」ではあったのは間違いないのだが…。

様々な事件が車窓からの風景のように通り過ぎていくが、個々の事件とフーバーとの関わりについては敢えて触れていない。どれも重すぎるテーマだからだろうが、そのせいもあって「最も恐れられた男」であるはずのフーバーの怖い面がやや弱い気がする。
自ら熱望し、特殊メイクで晩年までを演じきったレオナルド・ディカプリオは熱演。『アビエイター』(04年)でH・ヒューズを演じた頃に比べると随分大人になった(苦笑)。声も低くしようと涙ぐましい努力。頑張っていたと思う。

米近代史で欠かせない一面を描いた良作。それにしてもイーストウッド、ってスゴい監督だ。

投稿者:ノブ投稿日:2012-02-04 22:12:16
【ネタバレ注意】

「J・エドガー」(監督:クリント・イーストウッド 137分)
話の内容はFBI長官フーバーの一生。
若い頃はスーツを仕立てたり、年取ってからは注射を打ってまでカッコ良く若々しくあろうとしたフーバーが、最後醜く出た腹をさらけ出して一人で横たわって死んでいるショットがボク的には印象的だった。
FBIが「民衆の敵」に関する通報を呼びかけるニュースが終わった後、観客がジャームズ・ギャグニー主演の映画「民衆の敵」に喝采するという演出が基本的だった(その後になって、「民衆の敵」を演じていたギャグニーが時代の流れでFBIのGメンを演じる映画が流行るのも良かった。)
英雄になりたがって自分の手柄を誇張した嘘の記事を書かせたり、部下の手柄を妬んだり・横取りしたり、お偉いさんのスキャンダルや裏情報を握って脅すフーバーのゲスさが描かれているのが良かった。
母親や恋人(男)に過度に依存するフーバーの人間的な弱さが描かれているのが良かった。
正義の名の下にどんどん捜査権限や非合法捜査が拡大していく所が描かれているのが良かった。
全般的に
いいシーンとか面白い演出があるとかいった映画としての面白さはほとんど無かったけれど、見掛けはカッコ良いエリートであるフーバーのゲスで醜く人間的に弱い部分をイーストウッドが「人間の業」として興味を惹かれながら描いていたのが良かった。
フーバーが「正義の為に」と言いながら、どんどん下劣で非合法で醜い行為を、半ば無自覚に行なっていく姿が描かれていたのも良かった。
映画としては面白くなかったが、人間のどうしようもない醜さ・弱さが描かれていて、色々考えさせられたし、こういう人物を興味深いとしてスポットをあてたイーストウッドの着眼点も面白かったし、観て損は無かったと思った作品。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:uptail投稿日:2012-02-02 09:33:38
演出:9
演技:8
脚本:8
音響:8
投稿者:ビリジョ投稿日:2012-01-30 12:11:40
【ネタバレ注意】

 これはしかし、相当に面白かったぞ。

 フーバーの印象といえば「反共右翼、権力の亡者。ただし、FBIを強大な組織にした功績者」って所でしたが。

 他にいろんなことが分かって楽しかった。バイセクシャルの噂とか、女装癖の噂とかは知らんかったなあ。アメリカ現代史として面白かったし、人間ドラマとしても面白かった。男女の相棒がずーっとつかえていたってのも知らなかった。

 無政府主義者のエマ・ゴールドマンってのも知らなかったなあ。筆蹟鑑定家とか、木材鑑定家とか、興味深い人々が次々と。多作の天才イーストウッド、人間を描くのが本当にうまい。

 日本でこんな映画、まず望めないよねえ。表現の自由を何よりも優先する風土って、本当に羨ましい。

 ※リー・トンプソンが出てた? バック・トゥ・ザ・フューチャーの。

 ※ディカプリオの老けメイクはいいとして、声はもう少し何とかならんかったか。そもそも、誰か別の俳優の方が良くなかったか。本人が希望したらしいけど。

投稿者:藤本周平、投稿日:2012-01-29 21:50:27
初代FBI長官の伝記映画だけあって、前半から中盤までは刑事ものの映画として楽しく観れ、後半は人間ドラマとして興味深く観れました。
この映画のポイントはフーバーをFBI初代長官として描かず、一人の人間として描いてる点で、現に劇中では英雄としても悪人としても描かれている。
しかし、その根底にはどれも人間の愛が関わっており、このフーバーでいえば母のため、友のために日々頑張っていた。
この映画のレビューをみてると、事前に予習が必要みたいなことを書いてる人が多いけど(そりゃ予習しておいた方が映画の理解も深まる)、
個人的にこの映画はフーバーという人物の一生を借りたイーストウッド製の人間ドラマだと解釈。なので、僕は予備知識無しでも十分楽しめました。
それにしても、あまり善悪を明確に描いてない映画なのに、ニクソンだけは完全に小悪党なキャラでしたね。この人が良い役だった映画なんて観たことないぞ。
投稿者:SECOND_STAGE_LENSMEN投稿日:2012-01-29 20:08:44
凄腕ガンマンの役で鳴らしたイーストウッドが、『許されざる者』で銃を振り回すことを否定し、『グラン・トリノ』で暴力を封じ、『ヒア アフター』で穏やかに暮らすことの大切さに目を向けた、その延長にこの作品はあろう。
老いてなおエネルギッシュなフーバーも、一つの歳の取り方なのかもしれない。

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-299.html
投稿者:ASH投稿日:2012-01-28 23:16:55
【ネタバレ注意】

 ほぼ1年に1作のペースでキッチリと新作を発表してくれるイーストウッド御大。ちょうど1年前に「ヒアアフター」があったと思ったら、こうしてもう次の映画が観られるんだから、そのバイタリティには恐れ入る。普通は80歳を過ぎるとおとなしくなるもんだとは思うが、創作意欲は衰えるどころか益々盛んになる一方みたい。この後は「グラン・トリノ」以来の俳優復帰作品が控えているみたいだし。

 さて、そんなイーストウッド御大の新作だが、初代FBI長官であるエドガー・フーバーの光と影を描いた重厚な伝記ドラマだとばかり思ってた。いかにして長官へとのし上がり、どのような活動を行ってきたのかを表面的になぞっただけの映画なんだろうと。ところが、脚本を手掛けたダスティン・ランス・ブラックの趣向がハッキリと表れた、イーストウッド御大にしてはちょっと珍しいタイプの映画に仕上がっているのでびっくり。視点を少しズラすと、2人の男の愛の記録になってんのな。

 エドガーの人となりが、どこまで史実に基づいているのかは分からない。FBIの捜査によって凶悪犯罪が解決しているのは事実なのだから、その存在自体を否定するつもりはない。国を愛し、その国を貶める犯罪者を憎むのはごく当たり前のことなのだろうから。しかし、かなり個人的な理念の基に生まれた組織なのだとすれば、これでは独裁的に見えてしまう。共産主義を憎悪し、人種差別も辞さない男が立ち上げた機関なのだから。となると、単なるFBI批判の映画なのかと早とちりしそうだが…。

 劇中でのエドガーは独裁的に振る舞う、イヤなヤツという風にしか描かれていない。信じられるのは母親だけというマザコンの気もあるみたいだし。どう贔屓目に見ても愛すべき人物とは言えない。自分を批判したキング牧師にあんな脅迫文みたいな手紙を送りつけるような人なのだから。もちろん、そんな部分は共感できるものではないが、手塩にかけた自分の「子」ともいえる組織が非難にさらされれば、誰だってムカッとくる。口汚い言葉で反論したくなる気持ちも分かる。しかし、あのやり方はどうかと思うが。

 回顧録のための口述が、実はエドガーによる虚像だったと分かるラスト。自分を偉大に見せようとするのは人の常だが、こういう人物が連邦捜査局のトップにドッカンと君臨しているという国。この辺り、日本人にはあまりピンとこないところだが、正義のために尽力し生涯を捧げたFBI長官が、実はこんな人物だったということが窺い知れるのが、この映画の面白いところなんじゃなかろうかと。同性愛はともかく、服装倒錯の気もありそうな描写には、思わず「見たんかい!!」てなもんだが。

 とまあ、この後は政治的にこの映画を論じようとする連中が続出するだろうからソッチに任せるとして、同性愛がご法度だった時代に、それを隠し通しながらも最後まで貫いたエドガーとクライドの愛の記録という見方もできる。友情が愛に、ではなくて、2人は出会ったときか相通じるものがあったのだ。「ミルク」の脚本家だけに、同属の匂いをどうやって嗅ぎ取ったのかはおざなりだが、ノンケの人には分からない、ある種の本能みたいなものが備わっているのかもしれないな。

 それにしても、イーストウッド御大の映画で男同士の痴話喧嘩、さらにはブチューッと熱いキッスが見られるとは思わんかったわ。エドガーとクライドは友情を超えた愛情で繋がっていて、次第に離れられない関係になってゆくのはストレートから見ても頷けるものがある。ジジィになっても一緒に朝食を摂る。副長官に任命されたクライドの条件ってのがまた可笑しい。で、その約束を律儀に最期まで守ってくれたエドガー。それゆえに、クライドの涙には…。

 アンチ派にはディカプリオの熱演は「空回り」や「過剰」にしか見えないだろうが、お話を最後まで引っ張るだけの魅力(もちろん、愛すべき人物とは言えない魅力)に溢れていた。ほぼ全編、出ずっぱり!! 耳を疑う発言かもしれんがエドガーの内面に迫っていたとも思う。「ソーシャル」で注目されたアーミー・ハマーも好演してた。しかし、エドガーとクライドは晩年は老醜を晒していたけど、ミス・ガンディはおばあちゃんになっても気品に溢れていた。実際はどうだったのかは知らんがね。

 気になったのは、フーバーの関係者はこの映画を観たんだろうか? 実在の人物を描くと途端に偉業の部分の映画しか作られない極東のどっかの国では考えられない企画だよ。どうやらブライアン・グレイザーから持ちかけられた企画に御大が乗った、いわば雇われ監督だったらしいけど。題材的にはオリバー・ストーン向き、てか?

 それにしても、ニクソンは口の汚い大統領だよなぁ…。「BTTF」のリー・トンプソンに気付いた人、いる?

投稿者:陸将投稿日:2012-01-24 16:42:56
劇中でフーヴァーが自伝を書かせるにあたって、「英雄か悪党か明確にする」というセリフを述べる。
それこそが、本作の主題である。
なぜ、イーストウッドがジョン・エドガー・フーヴァーという実在の人物を題材に選んだかがよく分かる。
本作もまた、イーストウッド作品おなじみの「善と悪のグレーゾーン」を描く物語なのである。

善か悪かをジャッジするのは観客自身だ。
イーストウッドは判断材料を提供しているに過ぎない。
それはイーストウッドが観客を信頼しているからこそ成せる業だ。
本作は決してフーヴァーの人生を紹介する伝記映画ではない。
だからこそ、彼の生涯を通史的になぞるのではなく、時制が忙しなく行き来する編集を試みている。
それによって残酷に際立たせているのは、過去(栄光・若さ)と現在(凋落・老い)の落差である。
その触れ幅をバランスよく配置していく手腕は、流石イーストウッドとしか言いようがない。

確かに、フーヴァーはアメリカにおける「国民的英雄」だ。
それは、イーストウッド自身が担ってきた役割でもある。
FBIという組織を改革し、ギャングを取り締まり、科学的捜査を導入したといった功績はとてつもなく大きい。
そんな過去の偉業をフーヴァー自らが語っていく。
けれども、その口述は主観的なものに過ぎない。
真実かどうか定かではないのである。
イーストウッドは映像でナレーションとの差異を浮き彫りにする。
仕舞いには、その映像さえもフーヴァーの主観的なものであり、信用できるかどうか曖昧な形で作品の幕を閉ざしてしまう。

フーヴァーは悪党寄りの人物だと、イーストウッドも思っているのだろう。
盗聴、恐喝、政治的迫害。
彼は権力という「暴力」によって、法を曲げてまで「正義」を遂行する。
これこそ、イーストウッド作品の永遠のテーマである。
『ドル箱三部作』や『ダーティハリー』では、イーストウッド自身がそれを遂行する主人公を演じた。
しかし、その後一転して、『許されざる者』や『グラン・トリノ』で、自らが行ってきた「正義」を否定し、罪を償ってきた。
そのような過程を踏まえて観れば、イーストウッドがこのタイミングでこの題材を選ぶのは必然的だったように感じる。

イーストウッドの映画は何故こんなにもエレガントで上品なのだろう。
間延びした頃合を見計らって爆発音や銃声を挿入するバランス感覚。
何の突拍子もなく挟み込まれるユーモア。
グレートーンの色彩に、美しく鳴り響くピアノの旋律。
電話の呼び鈴から、エレベーターのベルの音で繋いでいくショットの連なり。
「エレベーター」や「競馬」といった共通物から時代を行き交わせる編集。
フーヴァーの生涯のパートナーであるトルソンを、序盤ではドア越しのシルエットでしか表現しない、その見せ方。
全てにおいて惚れ惚れしてしまう。

イーストウッドの映画にはリズムがある。
その映画が脈打つリズムに、安心して身を任せられる至福の時間。
それはなんて贅沢な映画的体験なのだろう。
投稿者:マーサ19投稿日:2012-01-23 22:56:04
【ネタバレ注意】

アメリカの歴史でも、わかればと見だした。
・・・後半は人の話になり、
そして最後じわーっときた。

親友がいるっていいな。

ディカプリオも勿論上手いけど、アーミーハマーもいいね〜要チェック!
そしてやっぱクリントイーストウッドは良い作品を作るな〜
昔から大好き(笑)。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 男優賞(ドラマ)レオナルド・ディカプリオ 
□ 主演男優賞レオナルド・ディカプリオ 
 □ メイクアップ賞 
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