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桐島、部活やめるってよ(2012)

メディア映画
上映時間103分
製作国日本
公開情報劇場公開(ショウゲート)
初公開年月2012/08/11
ジャンル青春/ドラマ/学園
映倫G
全員、他人事じゃない。
桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,267
USED価格:¥ 2,620
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 Photos
桐島、部活やめるってよ桐島、部活やめるってよ桐島、部活やめるってよ

【クレジット】
監督:吉田大八
製作:菅沼直樹
弘中謙
平井文宏
阿佐美弘恭
プロデュース:佐藤貴博
製作指揮:宮崎洋
COエグゼクティ
ブプロデューサー:
神蔵克
エグゼクティブプ
ロデューサー:
奥田誠治
プロデューサー:北島和久
枝見洋子
ラインプロデュー
サー:
仲野尚之
アシスタントプロ
デューサー:
高橋政彦
原作:朝井リョウ
『桐島、部活やめるってよ』(集英社刊)
脚本:喜安浩平
吉田大八
撮影:近藤龍人
美術:樫山智恵子
衣装:遠藤良樹
編集:日下部元孝
音楽:近藤達郎
音楽プロデューサ
ー:
日下好明
平川智司
主題歌:高橋優
『陽はまた昇る』
VFXスーパーバ
イザー:
西村了
スクリプター:田口良子
照明:藤井勇
装飾:山田好男
録音:矢野正人
助監督:甲斐聖太郎
出演:神木隆之介前田涼也(映画部)
橋本愛東原かすみ(バドミントン部)
東出昌大菊池宏樹(野球部)
大後寿々花沢島亜矢(吹奏楽部)
清水くるみ宮部実果(バドミントン部)
山本美月梨紗
松岡茉優沙奈
落合モトキ竜汰
浅香航大友弘
前野朋哉武文(映画部)
高橋周平キャプテン(野球部)
鈴木伸之久保(バレー部)
榎本功日野(バレー部)
藤井武美詩織(吹奏楽部)
太賀風助(バレー部)
一井直樹
栗原吾郎
永井秀樹
猪股俊明
桜井聖
平田伊梨亜
井上沙映
奥村知史屋上の男子
岩井秀人片山(映画部顧問)
【解説】
 人気作家・朝井リョウのデビュー作にして第22回小説すばる新人賞受賞のベストセラー連作短編集を、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「パーマネント野ばら」の吉田大八監督で映画化した青春群像ドラマ。バレー部のエース桐島が突然退部したというニュースに騒然となるとある高校を舞台に、生徒たちの間に動揺が拡がる中で次第に浮き彫りになっていく学園内の複雑な人間関係を、“不在の桐島”に振り回される人物それぞれの視点から重層的に描き出していく。主演は「遠くの空に消えた」「劇場版 SPEC〜天〜」の神木隆之介、共演に「告白」の橋本愛と「女の子ものがたり」の大後寿々花。
 金曜日の放課後。バレー部ではキャプテンを務め、成績も優秀な学園の“スター”桐島が、突然退部したらしいとの噂が校内を駆け巡る。学内ヒエラルキーの頂点に君臨する桐島を巡って、バレー部の部員はもちろん、同じように“上”に属する生徒たち――いつもバスケをしながら親友である桐島の帰りを待つ菊池宏樹たち帰宅部のイケメン・グループ、桐島の恋人で校内一の美人・梨沙率いる美女グループ――にも動揺が拡がる。さらにその影響は、菊池への秘めたる想いに苦しむ吹奏楽部の沢島亜矢や、コンクールのための作品製作に奮闘する映画部の前田涼也ら、桐島とは無縁だった“下”の生徒たちにも及んでいくのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
217 8.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:ビリジョ投稿日:2017-03-05 18:53:20
【ネタバレ注意】

 私はこの朝井リョウという人はちょっとした天才だと思っているのだが、映画も凄かった。寒気が、寒気って変だな。背中の変がゾクゾクした。

 思うに、人間の悲しみとか怒りとかいらだちとかを映像で描くのは難しいが、恐らくはさらに難しいのは、悲しみの一歩手前、怒りの一歩手前、いらだちの一歩手前を描くことだろう。人間の感情はおそらくは一気に変化するのではなく徐々に変化するのであって、その過程をいちいち描くと冗長で退屈になってしまう。ところがこの映画はどうだ。どうだどうだ。

 人間の心のひだを描く。ひだって、漢字だと「襞」だ。いやー恐ろしい字体の漢字だ。
 友達は好きか嫌いか。友達ではない同級生とかは好きか嫌いか。いやあ恐ろしいモノを描いた映画だ。くわばらくわばら。

 映画部のサブ(?)の彼が良かった。バドミントン部のサブ(?)の彼女も良かった。

 とにかくも戦慄の1本。

投稿者:いまそのとき投稿日:2015-12-10 17:27:27
高校生たちの様々な恋愛感情の起伏を面白く描く。カットを繋いで伏線を張り巡らせる手法が巧みでそれが一番の見どころになると思う。気になる異性や同性に気もそぞろ、その空気感が何ともいえない。これは、独特の間の取り方なんだろうね。桐島を巡るそれぞれのこころ模様の過程はたしかに面白いのだが、じゃそれだけで終わっちゃっていいのかなという疑問は残る。同世代には近しいものがあるだろう。帰宅系と部活系の温度差も微妙にわかる。
投稿者:Marie&Marilyn投稿日:2014-12-02 02:11:06
WOWOWのシネマの世代みていて、ファンになった、松岡茉優が、でてるんですね。どこに、って感じなんですよ、わたくし、といたしましては。
たぶん、女子四人組の、橋本愛、清水くるみのコンビじゃない、山本美月と、もうひとりのコ、なんでしょうが、あんまり、印象に残っていない。
いま、日本映画専門チャンネルで、やっているので、みてみたら、やはり、そうでしたが、いまのほうが、少し、顔がほっそりしていて、大人っぽいなぁ。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2014-11-26 23:54:12
【ネタバレ注意】

 登場人物の視線の送受信、誘導、放棄、不在。桐島の視線の不在。或いは教室で窓の外を見る東出昌大と同じように窓外を見る大後寿々花。そのツーショットのカメラアイで、時間と感情をフィルムへ定着する方法。或いは神木隆之介が斜め後方の橋本愛の方を見るが、橋本は体をずらし、そのまた斜め後方の大後寿々花と目が合ってしまう、といった人物の視線のコントロールの術。
 また、視線の高低の問題について云えば、大後寿々花は実に3か所で高所から見おろす演出がされており、彼女のちょっと「可愛くない」複雑なキャラ造型が周到に行われていると云える。3か所とは、屋上でサックスの練習をしながらバスケで遊ぶ(ワンオンワンと云うのか)東出らを見る場面、同じ場所(屋上)からだが、ゾンビ映画の撮影で来た神木と言い争う場面、そして、東出と松岡茉優の待ち合わせを土手のような校舎裏から覗く場面だ。さらに、松岡茉優が本作で一番の悪役に描かれているが、この東出との待ち合わせのシーンで大後寿々花を下から見上げる彼女の視線の演出も効いていると思う。
 そして映画の帰結は東出昌大の視線の放棄であり、彼の感情とともに我々観客は宙ぶらりんのまま放り出される。

http://www.page.sannet.ne.jp/egi/

投稿者:nabeさん投稿日:2014-02-22 14:07:43
日本アカデミー賞を獲った話題作である。
とある街の高校を舞台に、バレー部の桐島が部活をやめるという事件を通して、まさに小さなコミュニティーである高校生たちの群像を描いている。肝心の桐島がどういう生徒なのか判然としないが、そんな大人社会からみたらほんのささいな出来事が、高校生たちにとっては大事件であるところが、微笑ましくかつとても懐かしい。
出演俳優たちはみな無名に近いが、それぞれが個性豊かに自然体で演じていて好感が持てる。同じシーンを角度や視点を変えて何度も見せたり、桐島本人を最後まで見せずにその存在感を徐々に醸成していく手法は、まさに吉田監督の技がキラリと光るユニークなところだ。
橋本愛と東出昌大の二人が、スター性があって印象的である。
投稿者:こじか投稿日:2013-12-07 21:56:03
【ネタバレ注意】

この作風の邦画が大衆を巻き込んだってのは貴重な事だと思う。個人的には普通評価、特段にして琴線に触れる部分はなかった。

投稿者:bond投稿日:2013-09-04 10:10:09
高校生活でのそれぞれを、今風に撮ってる。賞(ブルーリボンなんてどうでもいいけど)とるほどのものか?結局、桐島どうなった。
投稿者:ピースケ投稿日:2013-08-24 23:41:00
演技がヘタでも、それを帳消しにできるくらいの美形、橋本愛。
投稿者:リベルタド!!投稿日:2013-08-24 01:53:52
いわゆる“学園もの”の青春映画。つくづく思うのは、「キャリー」の頃から「桐島」まで、“ハイスクール”って聖域で繰り返れるスッタモンダは、何にも変わっちゃいない!ってこと。
イケテるグループ×そうじゅないグループ。不毛だな、この争い。

“桐島”はこの際おいといて、“グリー”な映画部の「こいつら全部食い殺せ!」で始まるゾンビ絵巻は 圧巻!
「スーパー8」でもゾンビ映画撮ってたけど、このロメロやピージャクへの目配せでこの映画スッゲー良くなった!
投稿者:Ni-Ho=SAGARU投稿日:2013-08-16 16:38:45
【ネタバレ注意】

いい感じに。
普通、時間の経過を理解させるために出すであろう「〜曜日」ってテロップが、
何回も金曜日を繰り返したり、そうかと思うとあっさりとんだり。
全員がちょっと邪悪でイイ人で、何らかの結論や結末が出そうで出ない。
それが当たり前と言えば当たり前なんですが、
でも目が離せない。
……二人で見てたんですが、エンディングで「神木隆之介」って出て
「どれが?」って口そろえて叫んだ。それもある意味裏切られた一つ。
そんな事思ったん自分たちだけだろうけど。
 

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2013-08-12 15:48:08
【ネタバレ注意】

視点も構成もバラバラで何が言いたいのか解り辛かった。他の人も書いてるけど、桐島が事故死か自殺で世を去らなければ部員や女子生徒はあれほど動揺しない。本作を支持する評論家の中には「金八嫌い」が居そうだけど、個人的には「答えの無い話」ではなく意味不明な作品としか解釈出来なかった。これだったら、余命の短い女子マネージャーの為に奮闘する野球部員の映画を観た方がマシだ。あと神木の8ミリへの愛着も失笑モノ。

投稿者:nightwing投稿日:2013-07-20 23:57:47
ミステリを期待したが、嫌な位にリアルな高校生の青春群像劇だった。
そういう意味では肩透かしだったが、桐島どうのこうのよりも「映画部」に
感情移入してしまい、クライマックスの「スプラッターシーン」は大興奮。
どうせなら大後さんにもゾンビになって欲しかったなぁ・・・・
投稿者:kei.t投稿日:2013-07-09 23:18:40
青春という返送に名を借りた『ゴドーを待ちながら』。
高校時代にありがちな日常の光景を、
様々な角度から描くという手法だが、
特に時間が入り組んでいるわけでもないのに
少々回りくどい気がした。
投稿者:サーボ投稿日:2013-06-26 16:34:43
たいへん面白かったです。
カフカの「城」や小津安二郎の「東京物語」を思い出しました。
テーマは多層になっていそうですが、とりわけ、”居場所”について考えさせられました。
作品中の人物は、それぞれ居場所があります。目的がある居場所、目的がわからない居場所、居心地のいい居場所、居心地がいまいちの居場所、環境変化に対応できる居場所、環境変化にもろい居場所、将来の居場所がイメージできる、将来の居場所がイメージできないなどなど。
また、観客が高校当時の自身を重ねようとしたとき、投影できる人、近い人、この人とこの人を足して2でわったかんじ、一人もいないなどという心情的判断も、その当時の居場所の記憶に大きく拠るところでしょう。
作品中、関心を引いたのは、女子4人の言葉、表情、態度です。とりわけ好きなシーンは、実果とかすみが二の腕をさわるシーンです。この二人の関係にも居心地を保つべき無意識ルールがあり、ここでは、かすかな”ずれ”を二人とも感知し、それを修正するかのように咄嗟に「ごめん」という言葉が出たように思われます。最近の邦画やドラマは、この「ごめん」が多いですが、(個人的にもよく連発している。。)このシーンの「ごめん」は、精妙です。
投稿者:クリモフ投稿日:2013-06-19 12:59:57
何やら話題で評判も良いので気になっていた映画。スクールカースト底辺の映画部が復讐する痛快映画だと思ったら、時制を繰り返す群像劇スタイルでなにかとシリアス。
こういうスタイルで青春映画(といえるかわからんが)というと、「エレファント」とか「明日君がいない」みたいな暗い映画が思い出されます。そう考えると「桐島、」もカルチャーギャップによる笑いはあるけど、決してハッピーじゃないし、気軽に勇気をもらえるような「明るい」映画ではない。
ここで面白いのは、それにもかかわらず、この映画には「熱さ」があり、それを強調する演出もされているとこで、この冷めた熱さは意外とこれまで見なかった印象。
あと底辺のオタクの悩みと人気者の悩みが描かれているところは群像劇のスタイルが功を奏して面白いです。たいてい青春映画だとどっちかが引き立て役だし。野球部主将の話は良いです。
結局、オタクは底辺で人気者もつらいよ、ということはかわらないんだろうけど、クライマックスの大演壇の熱さの爆発は感動してしまいます。やっぱりどこか学生時代が重なっちゃうんだろうなぁ。
映画の小ネタも楽しいし、意外と珍しいタイプの青春映画。しっかし出てこないけど、桐島君はカリスマだったのね、そんな彼も人の子ということかな。
投稿者:投稿日:2013-06-06 16:04:10
どうしても神木隆之介と大後寿々花の二人と他の子達の演技力の差が気になっちゃうけど(最近よく見る橋本愛はその間って感じ)、リアルな感じを出すにはこのくらいがちょうどいいのかも。野球部のキャプテンなんて演技経験があるのか謎だけど、ドラフトのくだりで泣かせられるのは彼じゃなきゃ無理だったと思うし。

どうしても一つの役割に縛られているであろう現役中高生より、ある程度人生経験を積んで、それぞれの立場が理解できるようになると、あるいは違う役割も経験するとより楽しめると思うので、青春映画のようでいて、成人向けだと思う。

個人的には、桐島の替わりにリベロに入った彼がチョロの実の息子っていうのが大いにツボ。
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-04-03 08:23:33
まあ、実際高校時代は絶対自分もバカにしてたクチかもしれないが。www.seisakuiinkai.com
投稿者:dadada投稿日:2013-03-26 01:01:33
評判が良いのは耳にしていて、観たいなぁと思っていたら、日本アカデミー賞なんて取っちゃって、エェ〜どんな映画なのって感じで、ますます観たくなって、そのままVODで鑑賞。
そしたらいきなり日テレのロゴ...だからアカデミー賞なの?と思ったら少々萎えたんだけども、まあ、気を取り直して鑑賞。

「こいつら全部食い殺せ!」という神木君のセリフで始まるクライマックス。
一瞬唖然とするんだけど、バラバラに展開していた学生たちの物語がこの瞬間からBGMも含めて一つになる。
どうやって物語が収束していくのかと思いながら観続けてきて、エェ〜これ?って思うんだけど、BGMの終了と同時にまた物語はバラバラに進み始めるっていう、この構成が何より意外で面白かった。
各エピソードの熱さ、甘酸っぱさも懐かしくて良い。橋本愛のビンタも痛快だった。
結構お気に入りの部類の映画だったから、アカデミー賞なんて取ったのが余分。
投稿者:まー投稿日:2013-03-24 17:54:10
不完全燃焼な感じがまたよい。
野球部をやめたんだかどうなんだかの中途半端なイケメンが最後に流す涙が良かった。
個人的には野球部のキャプテンがドラフトが終わるまで部活続けるの下りで泣けました。
桐島君はどうしちゃったんでしょうね。気になります。

どの登場人物も「あー、高校時代いたなぁこんな人」って思わせる人たち。
見ている間、飽きずに引き込まれて見ることができました。

実は金曜日に映画館で今話題のDNAがなんちゃらという日本映画を見てきたのですが、
あまりにくだらなく、退屈で、ばかばかしかったのがくやしく、
そのリベンジ?にこの映画をレンタルで見ましたが
面白かったです。
高校生にとっての「桐島が部活やめた」事件のほうが、
国家レベルのDNA操作をめぐるくだらない殺人事件の話より全然面白かったです。
投稿者:zzz投稿日:2013-03-22 20:02:32
very very good!

見る人を選ぶ映画
投稿者:いっちーこ投稿日:2013-03-17 15:20:15
高校生活をリアルに描いた。
聴こえはいいが、ただそれだけの映画。
そんなこと知ってるよ!と見終わったあと言ってしまいそうになる。
高校生に限らず、みんな閉鎖された社会でバランスと居場所を考えて生きてる。
それをただダラダラと提示されてもね。
びっくりするほどつまらなかった。
みんなが知ってる当たり前のことを、まるで独自の切り口のように語るこの映画の浅はかさにバカバカしくなることしきり。
投稿者:投稿日:2013-03-11 11:59:13
友情恋愛ものの青春映画はかなり好きな方ですが、残念ながら何が良い
しろいのか最後までわかりませんでした。
”下妻物語”や”君に届け”のように魅力的な登場人物が存在しません。
物語としてどうなるんだろうと言う強い要素や引き込まれる展開もない。
 
でもこの作品は他の映画を抑え日本アカデミー最優秀作品賞を獲得して
います。
映画技術に長けた人が見てこそ評価される作品なのかとも思いましたが、
コメント欄を読むと技術云々以前に絶賛されている方もいるので、独特の
テンポや世界観にハマるかハマらないだけの事なのかもしれません。。
投稿者:110th投稿日:2013-02-20 00:06:38
思春期の内面、高校生の時に感じた階層の描写がリアル。
投稿者:FFF投稿日:2013-02-15 22:45:07
ゾンビで泣くとは。
そこひっぱらずにラストの余韻もよい。
充実しないリアル。
素晴らしい。
投稿者:黒美君彦投稿日:2012-11-12 18:56:13
【ネタバレ注意】

いたいた、こんなヤツ、あんな女子(笑)
人間なんてそんなに大きく変わるもんじゃない。高校生の頭の中も大して変わらない。
そんな平凡な日常を「桐島が突然部活をやめた」という些細な出来事(しかし小さな世界で生きる高校生たちにとっては驚天動地の出来事だ)が、わずかに揺るがす。
ここにはさしたる事件もない。
淡い恋愛感情、片思い、仲良さそうに見えて意外に醒めている「女子」、自己満足のために?人気の男子とつきあう女子…少しずつずれた青春群像は、自らのアイデンティティーを確立するためにもがき続ける。
そんな瑞々しい学園生活を、「桐島」といういわばマクガフィンを配し、サスペンスチックな展開にした吉田監督、なかなかだ。

子役から活躍の神木隆之介、大後寿々花はさすがに上手いが、目をひいたのが橋本愛。彼女の存在が全体を引き締めたように思う。

投稿者:陸将投稿日:2012-08-21 17:23:12
「桐島が部活をやめる」。
客観的に聞けば「それがどうした」という話だ。
だが、本作では桐島という人物が不在になること、そしてバレー部をやめることが、いかにクラスというヒエラルキー内に閉じ込められた生徒たちにとって衝撃的なことなのかを描いてみせる。

本作は謎解き映画ではない。
「桐島」という人物はただのマクガフィンに過ぎない。
桐島の周囲の人物の言動から推測すると、桐島はクラスで頂点付近にいた人間なのだろう。
そんな彼が突然姿を消すことで、クラスという「小宇宙」はバランスを崩していく。
桐島の近くにいたイケてる人物たちは直接的にその影響を受け、戸惑い、そして苛立つ。
また、その影響はヒエラルキーの底辺にいた文化系の人物たちにも間接的に波及していく。
その過程が実にスリリングかつ生々しい。
一瞬たりともスクリーンから目が離せなくなる。

本作は授業が終わり、クラスから各々のテリトリーに散らばっていく放課後という特殊な時間帯を描く。
孤独な人物は見当たらず、一応各々に仲間がおり、居場所もある。
イケてる奴らはグラウンドや体育館や教室を占拠し、文化系は屋上や狭すぎる部室や校舎裏を死守する。
学校を様々な角度から見事に切り取るロケハンが素晴らしい。

皆が自分たちの立ち位置を自覚しながら生きている。
本音と建前を使い分け、相手との上下関係を見定めながら、他者の派閥やテリトリーを侵さないことが暗黙の了解だ。
だからこそ、その縄張りを踏み越える時、あるいはヒエラルキーの境界線で生徒たちが交流する時、ハラハラした緊張感が漂う。
その空気の生み出し方が実に巧みだ。

本作の終盤に映画部のテリトリーにイケてる奴らが土足でズカズカ侵入してくる。
そんな彼らをゾンビとなった映画部の生徒たちが食いちぎっていく。
恋心を踏みにじられた怒りに任せたかのような吹奏楽部の演奏に乗せ、繰り返される人体損壊と血飛沫。
普段は言いたいことを腹に溜め込んでいる文化系の人物たちが、その想いを一気にぶちまけ、リア充たちを血祭りに上げていく大団円的展開に鳥肌が立つ。
これこそが彼らの半径1m以内で起こっている、彼らの映画なのだ。
だが、それと同時にこの光景は所詮フィクションだという苦みも伴う。
夕焼けに照らされた屋上がなんと神秘的で、そしてなんと空虚なのか。

ラストで「部活をやり続ける」ことの重要さを、帰宅部の男子生徒は身をもって知ることになる。
受験も近づいているこの時期に、その道のプロにもなれるわけもないのに、何故部活をやり続けるのか。
その回答を彼の目の前に突きつけてみせる。
限られたテリトリーの中で、一生懸命仲間と共に何かに打ち込む素晴らしさ。
それこそ部活であり、だからこそ桐島が「部活をやめた」ことに意味が付加されるのだ。

学園青春ものという大枠の中で、時系列を操作し、あらゆるジャンルを踏み越えた末に、実学が重視される現代の風潮の中、最後には学園青春ものの象徴である「部活」の意義に着地させた見事な傑作。
吉田大八の手腕と才能には本当に目を見張るものがある。
投稿者:SECOND_STAGE_LENSMEN投稿日:2012-08-17 03:57:23
黒澤明監督が得意としたマルチカメラによる撮影。そして同監督の代表作『羅生門』。
もしも『羅生門』の視点ごとに異なる物語を、マルチカメラ方式で再現したら……。
それはまさしく本作になるだろう。マルチカメラと構成の妙が紡ぎだす物語は、『羅生門』以上に人間の真実に迫るものだ。
そう、あのとき確かに恋愛よりもゾンビの方がリアルな現実だったのだ。

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-355.html
投稿者:ASH投稿日:2012-08-11 11:52:52
【ネタバレ注意】

 橋本愛、2連発!! 前作の「アナザー」から間髪を入れずに観たもんだから、髪型が同じなのはともかく、学園映画に映える女優さんなんだってことがこれでよ〜く分かった!! まあ、彼女を目当てで観るのも大いに結構なことだが、それだけで終わらせちゃうにはもったいないくらいの、コレがトンデモない傑作!! とはいえ、大人の共感を得られるようなお話じゃないので、このサイトでは受けが悪いかもしれんがね。

 「桐島」という名の、バレー部のキャプテンで、人望も厚く、可愛いカノジョもいるとある男子が、その部活を辞めるという知らせが波紋となって生徒たちの間に広がってゆく。桐島と関わりがあった連中はもとより、彼とはあまり縁のなかった映画部や吹奏楽部の生徒にまでも波及してゆく。そういった日常のよくあるほんの些細な出来事に過ぎないはずが、その知らせから高校生たちのそれぞれの思いが浮かび上がってくる。たかが部活を辞めるってだけのことなのに。

 原作未読の俺は、人物関係の把握に少しばかり手間取るが、それぞれの視点を時間軸を変えて見せてくれるお陰で、桐島と彼らをめぐる関係がすぐに見えてくるようになる。人物関係の複雑な錯綜も、こうしてくれたお陰でだいぶ見通しがよくなってくるのだ。そうして、それぞれが抱える青春時代に特有の思いや、悩み、不安が表出してくるという仕組み。登場人物の誰かひとりに、自分を当てはめて観ることも可能だ。映画部の前田なんて、お前らモロだろ?

 とにかく、この映画、ダイアローグがムチャクチャ面白い!! 原作通りなのかは知らんが、劇中で高校生たちが交わす会話ってのが極めてビビッド。俺が高校生だったのはずいぶんと前のことだけど、「嗚呼、あんな感じだったよなぁ」と思うことしばしば。若干、狙ったと思しき部分もあるが、それすらも映画に機能しているという凄まじさ(褒め過ぎです)。どーでもいいことで一喜一憂したり、友だちの前では本音が言えなかったりと、誰もが経験があるはずだ。

 劇中の登場人物も桐島に振り回されているが、観客の方も次第に振り回されてゆく。最後まで姿を見せない桐島という人物が、いったいどんな少年なのか、フト思いをめぐらせてしまう。ここまでみんなが引き摺るくらいなんだから、相当な大物なんじゃないかと。そんな見通しのきかない苛立ちが、ラストの屋上で爆発する。そう、青春ってのは、ハタから見れば実にくだらないことで熱くなれたりするもんなんだよなぁ。しかし、野暮を承知で言っちゃうけど、桐島が部活を辞めた理由ってのは何だったんだろうかねぇ?

 群像劇ゆえに誰が主役ってわけではないが、生徒役の若手俳優たちの演劇アンサンブルが素晴らしい! 特に表情による演技で、各々がどういう思いを抱いているのかが手に取るように伝わってくる。少なくとも、こういう演技をダイコンと言って切り捨てるようなヤツぁ、ひょっとすると、演劇学校の厳しい教師なんじゃないかと思っちまう。

 さて、映画部が製作している映画ってのが「スーパー8」と同じくゾンビ映画。で、タイトルが「生徒会・オブ・ザ・デッド」ときたもんだ!! 彼らの撮影のくだりは殆どギャグと言ってもいいくらいで、場内でもクスクス笑いが絶えないほど。しかし、前田たちの溢れるような映画愛は痛々しくもあるんだけど、まるっきりの他人事にも見えない。夕暮れの屋上での撮影を邪魔されて精一杯の怒りをぶちまけるくだりに、俺はグッときた。普段からバカにされているだけに、前田が(妄想で)撮るゾンビ映画は残虐極まりない!!

 橋本愛は「アナザー」と同じく感情の起伏が乏しく、淡々と喋るが、笑顔を見せるシーンがいっぱいあるので「桐島」の方がイイね。かすみちゃんと前田の映画談議はちょっと面白い。「タランティーノの映画では何が好き?」「人がいっぱい死ぬやつ」「どの映画でも人がいっぱい死ぬんだけどね」とか。オタクの話に無理して付き合ってる感じがアリアリなとこが悲しい。そんなかすみちゃんも、あんなチャラいヤツと付き合ってんだから。「女子は何かとタイヘンなの」。

 キャリアが一番長いだけに神木くんの上手さも光るが、ちょっと妻夫木くん似の東出昌大はなかなかの逸材。8mmのファインダー越しに前田から「カッコいいわぁ」と言われて、宏樹が涙ぐむのはオタクでも夢のある前田たちに比べて、野球部をフェードアウトした自分が情けなく思えてきたからなんだろうな。「俺、何やってんだろ」ってな感じ。と、解釈。

 劇中に「HIHO」が出てくるだけに、秘宝ベスト10入り確定ッ!! かすみちゃんは「鉄男」のことを、「なんかマニアックな映画だった」ってさ(確かに!)。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 監督賞吉田大八 
 □ 脚本賞喜安浩平 
  吉田大八 
 ■ 編集賞日下部元孝 
 ■ 新人俳優賞橋本愛 「HOME 愛しの座敷わらし」「アナザー Another」に対しても
  東出昌大 
 ■ 話題賞(作品) 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】桐島、部活やめるってよ2013/02/15\4,800amazon.co.jpへ
 【DVD】桐島、部活やめるってよ2013/02/15\3,500amazon.co.jpへ
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