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苦役列車(2012)

メディア映画
上映時間114分
製作国日本
公開情報劇場公開(東映)
初公開年月2012/07/14
ジャンルドラマ/青春
映倫R15+
友ナシ、金ナシ、
女ナシ。
この愛すべき、
ろくでナシ
苦役列車 [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 2,100
USED価格:¥ 2,100
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【解説】
 第144回芥川賞を受賞しその放埒な言動とともに作者自身のユニークなキャラクターも話題となった私小説作家・西村賢太の同名ベストセラーを、「モテキ」の森山未來主演、「リアリズムの宿」「マイ・バック・ページ」の山下敦弘監督で映画化した青春ドラマ。社会の底辺に生きる不器用な青年の恋と友情を巡る屈折した青春模様を赤裸々かつほろ苦いタッチで綴る。共演は高良健吾、前田敦子。
 1986年。日雇いの肉体労働でその日暮らしの生活を送る19歳の青年、北町貫多。稼いだお金も家賃より先にお酒と風俗に消えてしまう自堕落の日々。そんなある時、職場で新入りの専門学生、日下部正二と知り合い意気投合、初めて他人と友達らしい付き合いをするようになる。やがて貫多は日下部に協力してもらい、秘かに想いを寄せる古本屋の女性、桜井康子とも友達になることに成功、思いがけず人並みの青春を謳歌し始めるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
215 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:nabeさん投稿日:2015-03-15 15:05:52
痛快な自虐的青春ドラマである。
中卒で上京し、日雇い人足を続けながら自堕落な毎日を過ごしている主人公の貫多が、仕事先で出会った同い年の学生正二と、古本屋のアルバイト女学生康子との交流を通じて、まさに泣いたり笑ったり怒ったりの日々を繰り広げる。しかし、明らかに普通ではない彼の性癖に付いて行けずに、やがて正二と康子は去り、また貫多一人の世界に戻ってしまう。彼の日常は一人が普通であり、三人でいた時の方がいかに不自然かが丁寧に描かれているので、全体的には寂しい作品だ。
貫多役の森山未來が、この少し不気味な主人公をパワフルに演じていて実に印象的。共演の高良健吾と前田敦子も適役だ。今どき中卒という設定は珍しいので、そこを少なからず強調し過ぎている嫌いはあるが、居酒屋、性風俗、安アパートと、昭和60年代の日常がリアルに描かれていて興味深い。ラストシーンの原稿用紙を走るペンの音と丸めた背中が、やがて芥川賞を受賞する作者の自信をみなぎらせていて力強くクールだ。
投稿者:黒らぶクーたん投稿日:2014-09-20 10:23:38
まず、商業的な困難を乗り越えて、よくぞ映画化してくれたと感謝したい。
経済大国日本の社会の底辺でもがく人々の鬱屈した精神とドロドロの腐臭漂う毎日の生活、芥川賞受賞に際しても撰者の票が真っ二つに割れた原作であり、映画化しても汚い画面の連続だろうなァ〜と予想していたが正にその通り・・・。
しかし、その難しいテーマに真正面から挑んだ山下監督とスタッフと出演者たちの熱意は伝わって来る。原作を読まれた方には一見の価値ある作品である。
投稿者:いまそのとき投稿日:2014-07-16 11:15:29
森山未來がいなかったらこの映画の面白さは半減しただろう。前田敦子はともかく高良健吾のキャスティングもいい。ないない尽くしのいじけた極貧物語ながらも息づく19歳がいて、苦笑しながらも同情してしまう。面はゆい神田川の青春群像から50年近く経ても、変わらぬ切なく哀しい心情秘話だ。何年か後に、振り返ってみたらきっと同様に面はゆい自分がいるに違いない。
投稿者:はこまる投稿日:2014-02-16 00:44:38
デビューしたばかりの山下監督が、その煌めく才能を標した名作のリメイクみたいな内容だが、原作と脚本は別名義。
つまり、見どころは成熟へ向かう演出ということになるのだが、主人公たちが這い回る三畳半の底辺生活を私自身がモロに実体験しているので、
作品としての完成度(まぁ、んなものはたいした問題じゃないが)より懐かしさの方が上回ってしまった。
ただ、原作者の西村さんも分かってくれるとは思うが、中卒であの世界に入ってくるのは、
基本シンナー中毒のヤンキーか、酒・キャバ嬢に依存している借金まみれの連中ばっかりだったので、
バカバカしいくらいの狡賢さと明るさが同居していた。アホだけど面白い奴も多かった。もちろん読書が趣味なんて奴はいなかったが。

ちょっと思い出したが、あの昼休みに支給されるごついプラケースに入った昼飯がとにかく不味いんだ。妙な肉と魚ばっかりで。
一度、大森の現場でホームレスにまとめて弁当ケースを盗まれたことがあったが、後で近くの公園でそれ発見したら、
たまたま現場に回されていた新婚DQNの愛妻弁当だけが食べられ、支給弁当に手が付けられていなかったことがあった。

キャリアを重ねながらも大事なものは何一つ変わらない。やはり山下映画は面白い。(Egiさん、コメント参考になりました)


投稿者:FFF投稿日:2013-07-19 19:18:44
原作の西村賢太と脚本のいまおかしんじは同じダメでも空気感が違うのでアクの強い原作のファンにはそこが問題であるが、結局は山下監督のオフビートに乗せられた。
日下部の彼女のサブカル的いやらしさの演出はお見事!さすが芸大、こんなねえちゃん山ほど見てきたのだろう。
前田敦子、初めてちゃんと見たけど嫌いにはなりませんでした。
投稿者:kei.t投稿日:2013-07-09 23:29:05
いくら少なくなったとは言え、
今の時代にも中卒の方はいらっしゃるだろう。
その方たちがご覧になって、
どんな気持ちになるのかを思うと
複雑な苦さを感じる。

可哀想な境遇かどうかは、今の生き方による。
このだらしなさはあり得ない。
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-02-25 09:03:34
テレビに出ている彼を見つけた時の森山未來の顔がよかった。www.seisakuiinkai.com
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2012-08-13 00:36:09
【ネタバレ注意】

 動物ごっこのような相変わらずワザとはずしたシーンを持ってきたりもするが、本作は随分と安定的な、分りやすい演出だ。堂々とした、と云ってもいい。例えば、最も気合の入った場面は何と云っても居酒屋のシーンで貫多(森山未來)の「田舎者は本当に、ムヤミと世田谷に住みたがるよな。まったく」という科白から始まる部分だと思うが、この部分の前に壁の時計を使った時間経過の表現がある。このようなお膳立ての演出が上手く決まっているのだ。他にも、本作のプロットを転がすテコの役割をになっているキャラクターは康子(前田敦子)と高橋(マキタスポーツ)だが、康子のシーンは当然としても、実は高橋の出番も気合の入った撮影が横溢している。高橋が貝を捨てさせられた後の昼休憩のシーン。貫多と正二(高良健吾)のところへ談笑に行った高橋が貫多に馬鹿にされる場面のこの3人のフルショットが全編の中で最もフォトジェニックなカットだと私は思う。このような良いカットを与えられたキャラクターがプロット上も重要に扱われていく、というようなベクトルでの整合が演出の安定感の一因だ。開巻とエピローグ(3年後)で同じように繰り返される、のぞき部屋前の円環処理や3人で海に入るシーンのリフレイン、『マルコヴィッチの穴』みたいな若干苦し紛れのようなエンディングも含めて、随分と落ち着きのいい映画になってしまっており、商業映画としての出来栄えは見事なものだと思いながらも、鼻白む感覚も持つ。

投稿者:陸将投稿日:2012-07-18 13:38:02
劇中で『線路は続くよどこまでも』が通奏低音のように流れる。
だが、主人公の目の前に敷かれている線路は、決してどこまでも伸びているわけではない。
職場、居酒屋、休憩所、風俗店、そして古本屋。
彼の線路はまるでプラレールのようだ。
毎日毎日同じところを永遠に循環し、閉鎖的な世界に囚われている。
そこに閉じ込められた肉体が悲鳴を上げ暴れる様は、何とも滑稽であり、同時に痛々しくもあり、苦みさえ感じる。

彼にとっては、その世界が自分の全てである。
その中でしか人間関係を築くチャンスがない。
だからこそ、彼は焦りや苛立ちを募らせる。
人と人との「間」の取り方や縮め方が恐ろしく下手くそな男。
山下敦弘はその「間」を凝視することで、本作でも「人間」を描くことに易々と成功している。

だが、高良健吾や前田敦子が演じる大学生たちにとっては、その世界はあくまでも生活の一部にしか過ぎない。
学生生活という主人公が決して足を踏み入れることができない世界のための、金稼ぎの場でしかないのだ。
その「世界」の捉え方の決定的な差が、主人公と彼らのどうしても埋められない溝を際立たせる。
互いを突き放す訳ではなく、住む世界が違うことを認識し、離れざるを得ない苦々しさがたまらない。

主人公は本当にめんどくさい男である。
文学野郎の嫌な所を凝縮したような性格で、思い通りにならないとすぐ自らの不幸な過去を嘆く。
けれども、彼は本を読むことでしか毎日の閉塞感から抜け出すことはできない。
あるいは、父親が性犯罪者という過去によって、閉鎖的な人生を送らざるを得ない状況に追い込まれたのも事実だろう。
本人の努力だけではどうにもならない虚しさ。
そして、ラストで現実世界に「突き落とされ」ても、それでもその世界の外側を「書く」ことで闇雲に模索しようとする我武者羅さ。
その痛みを、決して他人事と思うことはできない。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演男優賞森山未來 
 □ 助演男優賞高良健吾 
■ 新人賞マキタスポーツ 
■ 主演女優賞前田敦子 
【サウンド】
『Trash』
歌 :ドレスコーズ
【ソフト】
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