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野火(2014)

FIRES ON THE PLAIN

メディア映画
上映時間87分
製作国日本
公開情報劇場公開(海獣シアター)
初公開年月2015/07/25
ジャンルドラマ/戦争/文芸
映倫PG12
なぜ大地を
血で汚すのか
野火 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,691
USED価格:¥ 3,168
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 Photos

【クレジット】
監督:塚本晋也
製作:塚本晋也
原作:大岡昇平
脚本:塚本晋也
撮影:塚本晋也
林啓史
編集:塚本晋也
音楽:石川忠
サウンドエフェク
ト:
北田雅也
照明:林啓史
助監督:林啓史
サウンドミックス:北田雅也
出演:塚本晋也田村一等兵
森優作永松
神高貴宏
入江庸仁
山本浩司
辻岡正人
山内まも留
中村優子
中村達也伍長
リリー・フランキー安田
【解説】
 大岡昇平による戦争文学の傑作を「鉄男」「六月の蛇」の塚本晋也監督が執念で映画化した衝撃の問題作。凄惨を極めた太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、一人の敗残兵が極度の飢えに襲われた中で体験する戦場の狂気とその地獄絵図を通して、人間の尊厳をめぐる問いと戦争の本質に迫っていく。主人公は塚本監督自らが演じ、その他のキャストにはリリー・フランキー、中村達也、森優作。
 日本軍の敗北が決定的なレイテ島。結核を患った田村一等兵は野戦病院行きを命じられ、部隊から追い出される。しかし病院でも追い返され、舞い戻った部隊でも入隊を拒否される。行き場を失い、激しい空腹に苦しみながら果てしない原野を彷徨い始めた田村だったが…。
<allcinema>
【関連作品】
野火(1959)同一原作
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2017-02-04 18:36:20
僕は日本の戦争の書物をいくつか読んでおり、その中でも特にニューギニアの戦場の話はいろいろ調べた。
そこでは「米軍より怖いのは餓死であった」という人がいるように、本当に食べ物が少なくみな餓死寸前であり、
昼間でも地に日が射さない密林の中、地獄のような行軍を延々とさせられたとのことだ。

そのような戦場の逸話を知っていると、本作がとてもリアルにその状況を再現していることがわかる。
亡霊のように浮遊する日本兵、1mおきに横たわる日本兵の死体、昼夜問わず繰り返される敵からの攻撃…
まるで地獄絵図であるが、これは本当にあった話だ。
そして極限状態に陥った人は何をしでかすかわからない。
物を奪う、仲間を殺して肉を食べる、なんてことは本当にあったようだ。
仲間なのにお互い疑心暗鬼になり、もう何も信用できなくなる。米兵よりも怖いのは日本兵だ。

本作には明確なストーリーもなければ「人間ドラマ」なんて呼べるものはなく、精神の壊れた人たちによるとにかく恐怖・狂気の映像である。
中途半端なメッセージを打ち出す映画よりもよっぽど「戦争って嫌だな」と思わせられる映画。
投稿者:HABBY投稿日:2016-11-01 22:02:17
【ネタバレ注意】

極限状況に至った人間はここまで倒錯し、発狂し、あるいは堕落できてしまう。獣へと変身できてしまう。ゆえに、極限状態に至らないための微に入り細に入った制度作りが必要なのであろう、政治と軍事の双方を冷徹に活用しながら。

塚本晋也監督が渾身の力を込めて紡ぎ出した本作を安直な反戦自虐史観映画だとは解釈したくない。もっと前向きで、生産的な何かを提示しているものと受け止めたい。戦争を回避したいのは(一部の軍産複合体や頭のいかれたテロリストを除いて)誰だって同じなのだから。

投稿者:bond投稿日:2016-07-30 22:43:52
オリジナルの方が上。でも、本作は塚本テイストで狂気性を強調。目力あるね。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2016-07-25 00:06:16
予算が無いのを活かして名作をサバイバルホラーに仕立て上げた塚本晋也は、俳優として更に株を上げたと思う。あのアカデミー賞で優秀主演男優賞すら貰えなかったのかよ。
投稿者:260投稿日:2015-08-28 01:32:24
【ネタバレ注意】

これでもか、これでもかという感じ。
戦争終盤の状況については他の媒体で見聞きしているので新鮮さは無かった。
ただ、何も知らない若い人が観たら衝撃的だと思う。
残酷表現でR指定が付きそうなのに。
個人的には好きでは無い映画。
原作の方を読んでみたいと思った。

投稿者:ビリジョ投稿日:2015-08-27 12:07:15
【ネタバレ注意】

 音が大きい。

 表現者が何かを訴える時に、轟音で激しく訴えるという手法と、静かに抑えて訴えるという手法とがあると思う。

 あまり大きな音で訴えられると、訴えられた方もたじろいでしまう。抑制しあた訴えの方が、一生懸命耳を傾けたくなる、という場合もある。ケースバイケースであろうけど。

 まあそれはともかく、それにしてもだ。ここに描かれた日本兵は、一体何と戦っていたのかな、と思う。米軍とだろうけど、米軍は出てこない。かの戦争では、多くの日本兵が戦闘ではなく飢えで死んだ。指導層が無能だったせいだ。政府にしろ軍部にしろ、指導層がもう少しまともであれば、多くの日本兵は死なずにすんだ。「指導層」は、同時期に公開された「日本のいちばん長い日」に登場する。あの指導者たちと、この兵卒たちが、同じ戦争を戦っていたのはにわかに信じがたい。

 もう少し静かに訴えてもらったほうが心に響いた気がする、というのは私の全くの主観的な感想。監督の気合は十分伝わりました。

 黒澤明監督は、100年映画を撮り続けることができれば映画で世界を平和にできる、とおっしゃっておられたそうで。

投稿者:黒美君彦投稿日:2015-08-05 17:53:42
【ネタバレ注意】

鮮やかな熱帯の緑と朽ちかけた肌色の兵士。その対比の不条理は、そのまま戦場の不条理へとつながる。
大岡昇平の小説『野火』の映画化をずっと温めていたという塚本晋也監督の、執念をも感じる作品は、戦場の閉じられた世界がいかに普遍的なテーマを内包しているかを見事に描いてみせた。
人間は極限においては異常性をまとってでも生き抜こうとする。綺麗ごとではない苛酷な現実の中で、騙し騙され、時には喰い喰われ、それでも生きようとする。
塚本晋也はこの作品を撮るまでに、資金的な面でも相当な苦労を重ねたという。
戦場を舞台にした映画など誰が求めているというのか。テレビドラマを映画化した方が結果は約束されるのではないか。
そんな風潮のなかで、この映画を作り上げたというだけでも心から敬意を表したいと思う。

戦場でありながら、フィリピンの密林で対峙するのは何よりも「飢え」である。
そしてどこから撃たれるかわからない恐怖。現地の住民かどうかも判断できないなら、殺られる前に殺るしかない。略奪?それをしなければ自分が生き残れない。
そんな極限で人は狂気に染まっていく。軍隊という組織すらも瓦解し、自らだけが頼りだ。
再び戦争ができる国にしたい、と軍事力を弄ぶ政治家にはこうした想像力は皆無だろう。
二世・三世議員の親たちは、兵士を駒にした「作戦」の成否にのみ関心があり、そこでどのような人間的悲劇があったか、なんてことを想像することもなかったのだから。

「飢え」を表現するには、役者たちの肉付きがいいのは否めない(痩せる涙ぐましい努力はしたのはわかるけど)。
だが、それを補って余りある「狂気」がこの作品からは溢れている。
傑作だ。

投稿者:pn投稿日:2015-07-25 23:05:19
永遠の0を見て感動した人にこれも見てもらいたいです。
多分こっちが現実だと思う。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 監督賞塚本晋也 
 ■ ベスト10 第2位
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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