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オマールの壁(2013)

OMAR

メディア映画
上映時間97分
製作国パレスチナ
公開情報劇場公開(アップリンク)
初公開年月2016/04/16
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫G
普通の愛も、普通の戦争も、ここにはない。
オマールの壁 [DVD]
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【解説】
 「パラダイス・ナウ」「クーリエ 過去を運ぶ男」のハニ・アブ・アサド監督が、高い壁で分断された占領下のパレスチナを舞台に、イスラエルへの抵抗に立ち上がったパレスチナ人青年が辿る過酷な運命をサスペンスフルに描いた社会派ドラマ。第86回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
 パレスチナに暮らす真面目なパン職人のオマール。生活圏を高い“分離壁”で分断されていて、友人たちとも切り離されていた。彼は危険を顧みずに高い壁を乗り越え、友人や恋人のナディアに会いに行く日々。そんなある日、オマールは仲間と共にイスラエル兵の狙撃を企てる。すぐにイスラエルの秘密警察に捕まり、激しい拷問を受ける。そして釈放と引き換えに仲間を売るよう執拗に迫る捜査官に、必死に抵抗を続けるオマールだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:ビリジョ投稿日:2018-02-03 14:42:38
【ネタバレ注意】

 複雑怪奇な物語だな。主要登場人物は5人なのだが、その関係が複雑で、どんどんこんがらがっていく。地域が複雑だから人間関係も複雑なのかなと。

 積み木を1個1個積み重ねていったら。ちゃんと重ねているつもりなのに、どんどん変な風に積み重なっていって、最初は何を造ろうとしてたんだっけ、みたいな物語。よってたかって変な風に重ねるもんだからうまく出来ないんだよ。イスラエル。パレスチナ。

 途中、少し説明不足で飲み込みにくい箇所があったが。遠い東洋の異国の視聴者にはもう少し説明がほしかったかも。

 まあとにかく、イスラエルという国家は許しがたい。映画で描かれたパレスチナの若者たちには、本当はきっともっと違う人生があった筈なのだ。イスラエルがもう少しまともな国であれば。

 壁のすごさをもっと迫力ある映像で描けなかったかなあ、と思いました。

投稿者:黒美君彦投稿日:2016-06-09 15:24:23
【ネタバレ注意】

アブ・アサド監督は「この映画のテーマは、愛、友情、信頼そして裏切りだ」と語っているが、まさにパレスチナの置かれている状況をベースにした痛ましい青春映画に仕上がっている。
タイトルにもなっている「壁」にはさまざまな意味が込められているが、象徴的なのが実際に存在する「分離壁」だ。
この分離壁はヨルダン西岸地区で、2002年からイスラエルが建設を進めているものだが、第一次中東戦争(1948年)の停戦協定で定められた境界線(グリーンライン)よりパレスチナ領側に築かれているため、国際的にも非難されている。イスラエル政府は「自爆テロを防ぐため」という理由を述べているが、2004年には国際司法裁判所が「国際法上違法」であるという判断を示した。しかしイスラエルは撤去どころか、現在も建設を続けている。
総延長730kmにも及ぶ分離壁は、ベルリンの壁の比ではない。
高さ8mの壁はパレスチナの人々をも分断しているのだ。それはユダヤ人がゲットーに閉じ込められた歴史を再現しているようでさえある。

そうした背景を前提に物語は展開する。
真面目なパン職人オマール(アダム・バクリ)、タレク(エヤド・ホーラーニ)、アムジャド(サメール・ビシャラット)、タレクの妹ナディア(リーム・リューバニ)は幼馴染だが、分離壁で行き来が遮断され、オマールは危険を冒して壁を乗り越えている。
それは抵抗組織に属するタレクと連絡をとるためでもあり、愛するナディアに逢うためでもある。
しかしイスラエル兵をアムジャドが銃撃し殺害したことから全ては変わっていく。
イスラエルの秘密警察に捕らえられたオマールは、密かに言葉を録音され、裁判になれば懲役90年だが「協力者」になれば釈放してやるとイスラエルの秘密警察から持ちかけられる。
戻ったオマールに、タレクは「逆に待ち伏せしよう」と持ちかけるが、失敗して再びオマールは捕らえられる…。

幼馴染の名は決して明かさなかったオマール。だが秘密警察は「撃ったのはタレクだ」と告げる。誰がリークしたのか。知っているのはアムジャドしかいない。
そこにはオマールと同じようにアムジャドが思いを寄せるナディアの「秘密」があるという。アムジャドもまた、ナディアの秘密を守るために情報を流したのか。
幾つもの疑惑、疑心暗鬼、そして裏切り。友情は狡猾なイスラエルの秘密警察の罠によって引き裂かれていく。
かつては軽々と乗り越えていた壁を、後半では上れなくなったオマールの姿が痛々しい。
人間的な一面を覗かせ、オマールに対して友情のようなものさえ抱いているように見えるラミ捜査官(ワリード・ズエイター)が、オマールたちの感情を弄び、分断する。最後のオマールの行動は、そのことに対する爆発的な怒りだ。その瞬間彼は「自爆」する。

パレスチナ問題は一向に解決の糸口すら見えない。
もちろんこの作品はフィクションだが、痛ましい青春がそこにはある。
オマールを演じたアダム・バクリはイスラエル国籍のパレスチナ人。イスラエルでは二級市民として扱われているというが、パレスチナ資本で制作されたこの作品で彼は悩めるパレスチナの若者を巧演している。今後が楽しみだ。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 外国語映画賞 (パレスチナ)
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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