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あん(2015)

メディア映画
上映時間113分
製作国日本/フランス/ドイツ
公開情報劇場公開(エレファントハウス)
初公開年月2015/05/30
ジャンルドラマ
やり残したことは、
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あん Blu-ray スペシャル・エディション
参考価格:¥ 6,264
価格:¥ 6,264
USED価格:¥ 10,942
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 Photos

【クレジット】
監督:河瀬直美
プロデューサー:福嶋更一郎
澤田正道
大山義人
原作:ドリアン助川
『あん』(ポプラ社刊)
脚本:河瀬直美
撮影:穐山茂樹
美術:部谷京子
編集:ティナ・バス
主題歌:秦基博
『水彩の月』
照明:太田康裕
録音:森英司
助監督:近藤有希
出演:樹木希林徳江
永瀬正敏千太郎
内田伽羅ワカナ
市原悦子佳子
竹内海羽
高橋咲樹
村田優吏愛
太賀陽平
兼松若人若人
浅田美代子どら春のオーナー
水野美紀ワカナの母
【解説】
 ドリアン助川の同名小説を「殯(もがり)の森」「2つ目の窓」の河瀬直美監督が映画化した人生ドラマ。小さなどら焼き屋の雇われ店長と、粒あん作りの腕を買われて働くことになった老婦人の心の交流と、次第に明らかとなる老婦人が辿った過酷な人生を優しく見つめる。主演は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の樹木希林と「隠し剣 鬼の爪」の永瀬正敏。また、樹木希林とその実孫・内田伽羅との初共演も話題に。
 町の小さなどら焼き屋“どら春”で雇われ店長をしているワケありの中年男、千太郎。単調な毎日を送る彼の前に、ある日、求人募集の張り紙を見て働かせてほしいと申し出る老女、徳江が現われる。彼女の粒あんが絶品だったことから雇ってみたところ、たちまち評判となり、店はみるみる繁盛していくが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:ノブ投稿日:2017-05-25 14:11:07
【ネタバレ注意】

「あん」(監督:河瀬直美 113分。主演:永瀬正敏・樹木希林・内田伽羅)
ボロアパートの屋上でタバコを吸うシーンから始まるオープニングが良かった(ボロアパートの鉄製の床や階段がカンカンいう音が良かった)。
時給600円と千太郎が言ったら、徳江さんが時給300円で良いと切り返すのが良かった
電車が画面を横切るシーンが印象的だった。
カナリアのショットは小津のモノマネだった。
「あんは気持ちよ。兄さん」が良かった。
一度ごみ箱に捨てたあんを気になって食べるのが良かった。
樹木希林の孫、モックンの娘内田伽羅のセリフがそこら辺のおとなしい女子高生。カメラの前でも気負わず自然体。カメラの前で演技していない。末恐ろしい。
桜から新緑で時間が経ったのを表現するのが良かった。
「お天道様が顔を出す前に仕込みましょう」が良かった。
「折角来てくれたんだから畑から。豆をもてなそう」が良かった。
「いきなり煮たら失礼でしょ。見合いみたいなもんよ。後はみつと茹であずき若い二人で」が良かった。
「水あめはあんに照りを出すために入れる」(母談。勿論違う甘さを加える効果もあるけれど)。
「やっと自分が食べられるどら焼きに出会った」千太郎談。
おしゃべり女子高生たちにもはっきりどら焼きの味の違いが分かるのが良かった。
近所のおばちゃんの評判もいいのが良かった。
店に行列が出来るのが良かった。
皆永瀬正敏も樹木希林も内田伽羅も訳アリなのが良かった。
徳江さんがあん作るのを店の外から眺める千太郎のシーンが良かった(タバコ吸ってる千太郎が店のドアのガラスに映るのが良かった)
学校の図書館でモックンの娘がハンセン氏病の事を本で調べるのが良かった。
千太郎の労働の後の一服が美味しそうだった。
寒くなった頃、徳江さんがハンセン氏病と分かって、お客さんが来なくなるのが良かった
徳江さんが手紙で自ら身を引くのが泣けた。手紙の内容が「世間の無理解」だけでハンセン氏病やらいとはっきりは書かず、匂わせるだけという書きぶりが良かった。
塩昆布で甘味をさらに引き出す。スイカに塩と同じ原理。
千太郎が泣き出した時に、徳江さんが「美味しい時は笑うのよ」にウルっときてしまった。その後徳江さんも泣き出して、観ているボクは大感動してしまった。
未来の社長が来て、その夜雨の降る外でワンカップ大関の自販機でワンカップ酒を買い、飲んで吐く千太郎が良かった。
徳江さん「亡くなった」のが悲しかった。徳江さんのご冥福をお祈り致します。
カセットレコーダーの録音から流れる死んだ徳江さんの声という演出が悲しかった。
「生きる意味がある」に泣けた(らいを患い子供も授かったのに産めないという辛い人生を送ってきた徳江さんが言うから、この言葉には無茶苦茶重みがある。辛く悲惨な人生にも生きる意味は見出せる)。
最後の千太郎の「どら焼きいかがですか?」にフェイドアウトした後、声だけで、子供の声で「どら焼き10個」と答えるのは、アキ・カウリスマキ監督「浮雲」の主人公夫婦がオープンしたレストランにプロレスの団体客の予約が入るというハッピーエンドと甲乙つけがたい、とっても観た後味の良い終わり方で感動した。
秦基博の「水彩の月」の曲もきちんとこの素晴らしい作品の世界観にマッチしていた。
全般的に
大傑作。ドキュメンタリー映画で培った撮影技術でシーンが面白く、ドリアン助川の原作・河瀬直美の脚本でストーリーがとても面白く感動でき、そして役者の芝居、特に主人公の三人永瀬正敏・内田伽羅・樹木希林のナチュラルな演技で芝居としても面白い。小津安二郎、溝口健二を出した誇らしい日本映画の伝統を受け継ぐ、日本映画の大傑作。河瀬直美監督の最新作「光」はカンヌのグランプリを獲らなければ審査員の映画眼をボクは疑う。なぜなら映画は「リュミエール」(光)から始まったのだから。

「ボクは元横綱大乃国芝田山親方ばりのスィーツ好き」心にそう願う中年太りまっしぐらやっ中年長七郎であった。映画光のフォトコンテスト。ボクの写真がグランプリ獲るといいけれど。http://mamaduke.at.webry.info/

投稿者:dadada投稿日:2017-04-02 09:54:39
物語の重さ...その好き嫌いは置いといて、出てる演者さん全てがスゴく良い。その点で好きな映画になった。
たまに鼻につく小器用さを今回は感じさせないナチュラルな樹木希林。以前にこの現場の楽しさを語る彼女のインタビュー映像を見たが、なるほどね。市原悦子とのコンビ圧なんて、ニヤニヤものだよ。
不器用な男を器用に自然に演じた永瀬正敏。素人っぽさが役柄にベストマッチの内田伽羅。ヤな感じのキャラを最低最高に演じた浅田美代子。みんなイイよ。
桜が効果的、印象的に使われながら、とにかくラスト...何つうか爽やかな気分になる。河瀬監督の映画で、こんな気分になるとはね。
投稿者:goodfellas投稿日:2017-02-05 01:10:07
監督、たぶん、大好きな男を泣かせたかったのかも、
投稿者:黒美君彦投稿日:2016-12-12 13:19:28
【ネタバレ注意】

樹木希林が主役級を演じると、いい悪いではなくすべてが彼女のための「作品」になってしまう(それは彼女の存在感があまりに大きいからだが)。さらに孫娘の内田伽羅と共演であれば余計にそうだろう。
さて、従来のこの監督の作品に比べると、ドラマ仕立てのこの映画は観やすい。やる気のないどら焼き屋の店長(永瀬正敏)と、出来損ないのどら焼きをいつも譲ってもらう中学生(内田)。そこにふらっとバイトしたいとやってくる吉井徳江(樹木希林)。
あんを作って50年という彼女が手伝い始めて、どら焼きの売れ行きが爆発的に。
店長もようやくどら焼きを作り、売る、という仕事に意味を見出すが、徳江がハンセン病療養所の入所者だと知って、客は激減。彼女もどら焼き屋を去る、というお話。
これまで河瀬監督作品における台詞の聴き取りづらさに辟易としていたので、思わず字幕つきで観てしまった。
さすがに本作はこれまでに比べると台詞は聴き取りやすかったと思うが、それにしても背景音が鬱陶しい。全面に街のノイズがかぶさるというのはどうなんだろう。効果的にノイズを使う方法もあると思うのだが。

さらに正直にいうと後半のハンセン病をめぐる物語の展開は少々唐突感もあり、違和感を拭いきれない。
ただ、原作者のドリアン助川によると、「徳江」のモデルは実在していて、鹿児島のハンセン病療養所で暮らす上野正子さんがモデルなのだとか。彼女の「人間回復の瞬間(とき)」(南方新社)と出会ったのがきっかけで、原作の小説を書いたそうだ。上野さんは少女時代に発症し、肉親と別れて療養所入所。甘いものと国語が好きで、療養所内でサーターアンダギーを作っていたのだという。
しかし冒頭に書いたように「徳江」のキャラが樹木希林と重なるがゆえに彼女の存在感が際立ち、後半のハンセン病を扱った部分が急に説明的になる。台詞ですべてを語ろうとするから、なかなか感情移入できないのだ。しかも、彼女が亡くなり(なぜ店長には知らせなかったのだ?)同じ入所者を演じる親友の市原悦子に語らせてしまう。
それなら、と思ってしまう。はじめから「徳江」の視点で構成した方が良かったのではないか、と。
ところどころ美しいカットもあり、全否定されるべき作品ではないが、個人的にはやや物足りなさが残った。

投稿者:nabeさん投稿日:2015-10-19 00:24:05
バレッタ映画祭最優秀作品賞・最優秀女優賞受賞作品である。
東京の小さなどら焼き屋に起こったあるエピソードを、樹木希林の名演と共に丁寧に描いている。しがない店長があんの味に目覚めて生きる希望を見出す前半部と、急におとずれた悲しい結末の後半部が見事な対をなしていて、演出も完璧である。
登場人物はかぎりなく少ないが、各々が個性的なのでかえってじっくりと彼らの世界に入っていけるのが心地よい。徳江役の樹木希林が解説する秘伝のあん作りの仕込み場面が、彼女の存在価値と主人公の千太郎を急激に結びつける導入部となっていて、ここは緊張感が高まるところだ。
ハンセン氏病とどら焼きの組み合わせは本作の重要なテーマであるが、この病気に対する実質的な安全性と現実のギャップとの微妙な関係に存在する繊細さは、まさに邦画の真骨頂であり、河瀬監督の演出は冴えわたっている。
樹木希林の実孫である内田伽羅が、その独特の存在感で印象的。主演の永瀬正敏もシブいいい演技をしている。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演女優賞樹木希林 
【書籍】
■原作
【単行本】 あん (一般書)
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