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恋人たち(2015)

メディア映画
上映時間140分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹ブロードキャスティング=アーク・フィルムズ)
初公開年月2015/11/14
ジャンルドラマ
映倫PG12
それでも人は、
生きていく
恋人たち [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,445
USED価格:¥ 2,579
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 Photos

【クレジット】
監督:橋口亮輔
企画・プロデュー
サー:
深田誠剛
製作:井田寛
上野廣幸
プロデューサー:小野仁史
平田陽亮
相川智
ラインプロデュー
サー:
橋立聖史
脚本:橋口亮輔
撮影:上野彰吾
美術:安宅紀史
衣裳:小里幸子
音楽:明星/Akeboshi
主題歌:明星/Akeboshi
『Usual life_Special Ver.』
ヘアメイク:田鍋知佳
照明:赤津淳一
装飾:山本直輝
録音:小川武
助監督:野尻克己
出演:篠原篤篠塚アツシ
成嶋瞳子高橋瞳子
池田良四ノ宮
安藤玉恵吉田晴美
黒田大輔黒田大輔
山中崇保健課職員 溝口
内田慈女子アナ
山中聡四ノ宮の友人 聡
リリー・フランキーアツシの先輩
木野花瞳子の姑 敬子
光石研藤田弘
【解説】
 「ハッシュ!」「ぐるりのこと。」の橋口亮輔監督が、現代の日本で生きづらさを抱えながらもひたむきに生きている3人の男女を主人公に描く絶望と再生の人間ドラマ。主演は橋口監督が続けているワークショップなどを通して見出されたほぼ無名の俳優、篠原篤、成嶋瞳子、池田良。
 橋梁のコンクリートをハンマーで叩き破損の有無をチェックする橋梁点検の仕事をしながら裁判のために奔走するアツシ。数年前、最愛の妻を通り魔殺人事件で失い、今なおその喪失感と犯人への憎しみから立ち直れずにいる。自分に関心を持たない夫と、ソリが合わない姑と3人暮らしの退屈な毎日を送る主婦、瞳子。ある日、ひとりの中年男とひょんなことから親しくなっていく。同性愛者で、完璧主義のエリート弁護士、四ノ宮。一緒に暮らす恋人がいながらも、秘かに学生時代からの男友だちを想い続けていた。そんな不器用ながらも懸命に日々を生きている3人だったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:映画を見て物を言う投稿日:2017-03-26 21:29:40
現代の日本人の嫌な部分が描かれていて、ラスト15分前まですごいイライラしながら見ていた。

…最後の15分を見てちょっとホッとした。
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-11-11 23:25:10
生きていくことは大変だ。普通に生きていけるならそれが一番幸福だ。ここにいる人たちは幸福な人ではない。ある事情、こころの闇を抱え鬱積した想いの中で苦悩する。世知辛いってまさしくこんな感じだね。人と人のかかわりって何て薄っぺらいんだろう。悶々と凹む被害者家族の夫。自信家弁護士の挫折。家庭の孤独に沈む女。カメラは静かに彼らに近づき思いを吐き出させる・・かつてこれ程切々とこころの淵を描いた映画ってあっただろうか。上野のカップルのように幸福の一瞬って誰にもあるのかもしれない。篠塚絶望の独白に号泣した。不幸を超えるには並々ならぬ想いの溜めがいるんだねぇ・・だからこそのこのラスト・・青空の一角に向い・・よしっ・・そしてチューリップの花束・・日本映画近年まれに見る秀作。涙失くして見れぬ。これこそ人間ドラマ。
投稿者:dadada投稿日:2016-10-03 08:49:29
飲み込み切れない感情の高ぶりも沸点を過ぎれば徐々に冷めてくる。飯食って、笑っていれば、何とかなるもの...。
決して“気の持ちよう”で解決出来ない事柄もあるとは思うが、“生きてさえいれば希望はある”と静かに、しかし、力強く訴えかけてくる映画。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2015-12-26 20:51:47
 全編に亘って水の映画。そして音の映画ですね。
 水の扱いでは、トップシーンが浴槽(風呂の場面は3人の主要人物、それぞれの家で描かれる)。船で行く川。自転車が通る水溜り。「美女水」というミネラルウォーター(安藤玉恵の写真が貼ってある!)。2回ある印象的な小水。
 そして、真の主人公と云っていいアツシ(篠原篤)の職業が、ハンマーで橋桁を叩き、その音で橋梁点検をする、ということで宣言されている通り、全編、繊細な音に溢れているのです。中でも最も印象的な音の使い方を上げるとすると、光石研と成嶋瞳子がニワトリを見に行くシーンで、瞳子が山の道にしゃがみ、タバコを地面に押しつける「ジュッ」という音に続いて、アツシが弁護士事務所の机に鞄の金具を「カチン」とあてる音。こんな2連打での音の演出、他では見たことがありません。
 あと、アツシの部屋で隻腕の先輩・黒田大輔と話しをするシーンで驚愕のズーミングがあります。私は基本的にズーミングは嫌いですが、本作のこのズーミングには心震える。
 映画全体を通じて成嶋瞳子が性的(聖的)イコンとして描かれており、エロティックな場面を全て背負っているのだが、そのあまりの屈託のなさに違和感はあるものの、この女優の図太さこそ本作の一番良い部分かも知れない。彼女の自転車は幸福の象徴であり、本作もまた幸福な自転車の映画だ。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:はこまる投稿日:2015-12-10 19:31:36
橋口監督7年ぶりの新作。ラジオのインタビューで監督自身が仰っていましたが、この間、相当に理不尽な体験を強いられ、苦しみの中、自問自答の日々を送られていたようです。

劇中、孤独であることを徹頭徹尾強いられる主人公たちですが、それぞれ肉体と会話を交わすことはあっても、殆ど他人と視線が交わるこがありません。
唯一、それが正面で交わったのが、本来、市民を救うはずのシステムだったのが皮肉です。
無常ですが、社会は他人と弱者に対してあまりにも冷淡です。しかし、それでも人は生きて行かなければなりません。
この厳しい物語を単純な人間讃美と社会派にしなかったところに橋口監督の真骨頂を見た気がしました。
上映時間は2時間20分、人物たちの肉体と息遣いを堪能しました。日本映画らしい傑作だと思います。

(ヘボいタイトルと掴みづらい内容故に見るか見まいか悩んでいましたが、↓の黒美君彦さんのコメントが背中を押してくれました。見てよかったです。ありがとうございました)

投稿者:黒美君彦投稿日:2015-12-09 17:05:16
【ネタバレ注意】

ひりひりするような現実が交錯する“現在”を見事に切り取った作品だ。いろいろな萌芽が映像のそこここから見え隠れする。

愛妻を通り魔に殺された男は、三年経っても立ち直れない男。国民保険料が払えず、貧しさの底辺で厄介者扱いされる男は自暴自棄に陥りそうになる。ああ、こうして人間は社会に対する憎しみの闇を育て、時に思わぬ凶悪犯罪が生まれるのか、と実感する(宗教的なテロもこうした延長線上の憎しみにあるのかもしれない)。この映画では男は優しいがゆえに、そして周囲のかすかな優しさゆえにそうはならない。だが「社会に見棄てられた」と感じたとき、人間は「社会」という不特定多数に憎しみをぶつけることがないわけではないだろう。
堅実に家事を重ねていても、夫と姑から存在を認められない女は、一瞬交錯した男に夢を見る。だがその男は単なるシャブ中で、彼女は利用されたに過ぎない。そんな彼女だが、少女マンガを描く腕はなかなかのもので、趣味で小説まで書いている。現実以外の世界に逃げ出したいと思っている彼女の孤独がほの見える。
やり手弁護士は、差別を露骨に語る女子アナに対しても曖昧な笑顔しか見せられない。彼はゲイであることを隠さないが、ある日階段で突き落とされて足の骨を折る。高みから見下ろすような物言いしか出来ない彼だが、ずっと好きだった大学時代からの親友が次第に遠ざかろうとしているのに気づく。息子にいたずらされるのではないかと感じた彼の妻が原因だった。

前作に比べ、ここに描かれている世界は厳しさを増している。橋口亮輔監督は多くを語らないが、前作から本作の間に彼自身、多くのものを失ったのだという。そんな喪失感からこの作品は生まれたのだろうか。

三人のキャラのうち、やはり強烈なのは橋梁点検の仕事をしている篠塚(篠原篤)だろう。通り魔に妻の生命を奪われた、というのは他を寄せつけない強烈な体験だからだ。
だが、彼を取り巻く社会はそんな事情は斟酌しない。機械的に負担を求め、それが出来ないとなれば斬り捨てる。
それが「現在」のこの国のかたちだ。
…成島瞳子演じる中年の主婦は、皇族に代表される聖なる者に憧れ続ける。無邪気に疑いもなく。考えることが苦手な彼女はお人好しの最たるものだ。そして若手のゲイの弁護士四ノ宮(池田良)は、あらぬ疑いをかけられて長年の友人を失う。とはいえ、彼自身上から目線を崩せないイヤなヤツでもあるのだ。

公式HPのインタビューを読むと、橋口監督の問題意識が垣間見える。
「いまは言い掛かりが通る時代」だと彼は語る。その底辺にうごめく差別意識がまかり通る「現在」。
「言い掛かりを付けられた側が、何の罪科もないのに痛い目に遭うという状況が、いまの日本ではざらにあり」「そんな日本のねじれた感じが描ければいいな」と思ったという監督の狙いは見事に達成できているように思う。
冒頭、3年つきあった結婚相手の出自を知り、即離婚を決めた女子アナが登場するが、彼女は根拠のない差別意識が拡大している現代の象徴でもあるだろう。

橋梁点検会社の隻腕の同僚(黒田大輔)が黒田に語った言葉。
「馬鹿には三種類ある。いい馬鹿と悪い馬鹿、それにたちの悪い馬鹿。あなたは『いい馬鹿』なんだからさ、才能あるんだしさ」。
その言葉に倣えば、現代は「悪い馬鹿」と「たちの悪い馬鹿」が凄まじい勢いで増殖しているのではないか、そんな気さえしてくる。

物語はラストで、かすかな希望を見せて幕を閉じる。
それでも生きていくのだ、生きざるを得ないのだ、かすかな希望を頼りに、という監督の思いが込められているように感じた。
いや、参りました。傑作です。

投稿者:Longisland投稿日:2015-11-11 12:40:07
久しぶりの橋口監督長編作品ということで期待。
辛い過去を背負った男、家庭に縛られた女。都会の片隅で不器用に生きていく二人と、それを取り巻く善人・悪人たちを描いた作品。  登場するすべての人物にそれぞれの人生があり、悩み悲しみを抱えて生きている。当たり前のことだが、映画として描くと月並みになりそうだが、丁寧に日常を描写することでリアリティーあるストーリーにまとめているのは流石。

仏蘭西巨匠の同名処女作とのつながりは、中年女性の不倫というところだけ? 
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 新人俳優賞篠原篤 
■ 新進プロデューサー賞深田誠剛 
  小野仁史 
【ソフト】
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