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母と暮せば(2015)

メディア映画
上映時間130分
製作国日本
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月2015/12/12
ジャンルドラマ/戦争/ファンタジー
もう息子には会えないと、思っていました。
母と暮せば 豪華版 初回限定生産 [Blu-ray]
参考価格:¥ 7,236
価格:¥ 3,318
USED価格:¥ 1,742
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 Photos

【クレジット】
監督:山田洋次
企画:井上麻矢
プロデューサー:榎望
脚本:山田洋次
平松恵美子
撮影:近森眞史
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:坂本龍一
照明:渡邊孝一
録音:岸田和美
出演:吉永小百合福原伸子
二宮和也福原浩二
黒木華佐多町子
浅野忠信黒田正圀
加藤健一上海のおじさん
広岡由里子富江
本田望結風見民子
小林稔侍復員局の職員
辻萬長年配の男
橋爪功川上教授
【解説】
 「おとうと」「小さいおうち」の山田洋次監督が、吉永小百合と二宮和也を主演に迎えて贈るヒューマン・ファンタジー・ドラマ。戦後の広島を舞台にした父と娘の物語『父と暮せば』を手がけた井上ひさしが生前に構想していた長崎が舞台の物語というアイデアを山田監督が受け継ぎ、原爆で死んだ息子と生き残った母が織りなす切なくも感動的な絆と希望の物語を綴る。共演は黒木華、浅野忠信、加藤健一。
 1948年8月9日、長崎。一人で慎ましく暮らしている助産婦の伸子。夫と長男は戦死し、次男の浩二も3年前の原爆で亡くなった。浩二の恋人だった町子はそんな伸子のことをずっと気にかけ、今でも足繁く通ってくれている。そんなある日、伸子の前に浩二が幽霊となってひょっこり姿を現わす。以来、浩二はたびたび現われては、伸子と思い出話に花を咲かせるようになる。笑いの絶えない楽しい2人の会話だったが、最後は決まって町子の幸せへと話が及んでいくのだったが…。
<allcinema>
【関連作品】
父と暮せば(2004)
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:HABBY投稿日:2017-01-13 21:45:27
【ネタバレ注意】

(結果論だが、)舞台が長崎ではなく広島だったらオバマの広島訪問時、この作品が話題に上る頻度が上がっていたかも。井上ひさしの意向を汲む形で、広島が舞台の『父と暮せば』の姉妹作とすべくこの作品を構想したのだから、上記の仮定自体がナンセンスではあるのだが。

母の郷里が長崎のため、長崎弁は子供の頃からよく聴いていた。役者陣の長崎弁(のイントネーション)、まずまずいい出来だと思う(黒木華が特に良かった)。

題材(大戦の悲劇)といい、日本のみならず海外にもアピールしようという世界クラスの役者の人選(吉永小百合と言えば反戦の語り部の象徴だし、二宮和也は日本では屈指の戦争映画を体現する俳優の一人だし、坂本龍一もあの戦争映画の音楽で世界的に有名だろう)といい、山田洋次監督らしく隙のない熟成された造り(被爆の瞬間の切り取り方描き方には思わず唸った)。戦争経験者として、次世代にあの悲劇を伝えなければとの強い使命も伝わってくる。母への愛という普遍性をテーマとして選択したことや、現実と空想を巧みに行き来する浮遊感のある世界観(交信する場面、『ゴースト ニューヨークの幻』を想像しちゃった)。唐突だが感動的なラスト(キリスト教様式の葬儀なのが長崎ならでは)も、儚くも美しい。日本アカデミー賞で高い評価を受けたのも頷ける。

欲を言えば、もう一段高いステージ(世界の映画祭の舞台)で相応の評価を勝ち取る環境づくりが出来ていれば、と思うのだが。まあ、こんなことを言うと山田監督以下年長者に叱られるけど、我が国にとっては有史以来空前の規模の悲劇といえども既に70年前の出来事であるわけで、リアルタイムで戦争の災禍や人種間のいがみ合いに見舞われている人たちのことを思うと、悲劇の現実感が一段違うと思われてしまうのも一面では過酷な事実であろう。言い換えれば現在の日本が置かれた環境は他と比較してなんと幸せだろう、ということだ(村上春樹がなかなかノーベル賞を獲れないのも結局ここに通底する、と個人的には考える)。

投稿者:いまそのとき投稿日:2016-11-24 13:38:05
井上ひさし次女の真矢氏企画。山田洋次監督井上ひさしに捧げたレクイエム。「父と暮せば」がこの作品のモチーフだ。真面目に丁寧に撮られた作品。それは間違いない。死者が蘇る心霊もの。最近多くみるのだが、決してこわい幽霊としては描かれない。下界の近親者と人間的に生々しく接触するのだが、ある時はユーモラスに、ある時は自問自答の葛藤だったりする。「父と暮せば」は画期的で新鮮だった。成功例だったと思う。さてこの作品だが、どうしたものか・・ラスト母吉永小百合の死と黒木華の縁談がプロットの要になってて、まぁこれはこれでよしだけど他にこうじゃない展開だってあってもよかったなと思ったりした。でも、涙は自然に落ちる。静かに無念を問いかける。
投稿者:tantan55投稿日:2016-01-02 23:16:22
【ネタバレ注意】

美しく哀しい映画です。山田監督の反戦の思い、戦争で亡くなった人々への限りない哀惜の念が伝わってきました。我慢して我慢して、でも哀しみに容赦なく蝕まれていく吉永小百合演じる母が哀しかった…二宮君演じる浩二の無念が切なかった。橋爪功演じる浩二の恩師の無惨すぎる死に方に憤りを感じた。坂本龍一の音楽も素晴らしかったです。二宮君と黒木華さんの純粋でノスタルジックなラブシーンもとてもロマンチックでした。白い絣と袴姿などこの時代の学生の服装を着こなした二宮君も素敵です。

投稿者:黒美君彦投稿日:2015-12-17 15:47:11
【ネタバレ注意】

井上ひさしは、名作『父と暮せば』(2004年故黒木和雄監督が映画化)の対をなす『母と暮せば』を構想していたといい、その遺志を山田洋次監督が引き継ぎ本作を映画化したという。だが、ユーモアを前面に出し、そこから背景の悲劇を浮き彫りにする井上ひさしの作風はここにはほとんどなく、山田洋次の直球といっていい作家性が色濃く反映した作品となっている。
だから、原爆投下直後とその後の被爆者のおかれた状況を無数の証言から読み解いて台本に反映させた井上ひさし作品に比べると、この作品は寧ろ「母と息子」の情にこだわったウェットな映画に仕上がっている。

実際の年齢では相当無理があるはずの吉永小百合と二宮和也が母子を好演。そこに二宮和也演じる福原浩二の恋人佐多町子(黒木華)や母伸子(吉永小百合)にほんのり思いを寄せる「上海のおじさん」(加藤健一)らが、現実を生きる人間として絡む。
町子が結婚を決意して黒田正圀(浅野忠信)を伸子に紹介するシーンは、現実が刻む時間を象徴する。
生き残った者は生き続けなくてはならない。死者は時間が止まったままだが、生きるということは時計を前に進めるということなのだ。

それに対して、幽霊として現れた息子に、何の違和感も抱かず思い出話を語る母は、死者同様に時間が止まったままだ。
彼女に限らず、子どもを原爆で喪った母親たちは、戦後どれほどの悲しみを抱き、亡き子どもと語り続けたことだろう。
たとえ幽霊として現れなくとも、母親たちは死んだ子どもと繰り返し繰り返し語り合い、記憶を幾度もなぞったことだろう。
吉永小百合はそんな母親のひとりを体現している…。

二宮和也は甘える次男坊を見事に演じていて、文句のつけようがない。吉永小百合は少々美しすぎて庶民的とはいえないのが難。例えば桃井かおりだったらどんな風に演じただろうか、大竹しのぶならどうだったろうか、と想像してみるのもいいかも知れない。その場合恐らくシナリオも大きく変わるだろうから。

坂本龍一の音楽は、彼独特の自己主張がほとんどなく、きわめて抑えたタッチ。静かに場面に色を添えている程度なのだが、ラストの合唱は思わず胸を衝かれた。
合唱の詩は、広島で被爆し、のちに自死した詩人原民喜の『鎮魂歌』の最後の一節。

(……)僕は堪えよ、静けさに堪えよ。幻に堪えよ。生の深みに堪えよ。堪えて堪えて堪えてゆくことに堪えよ。一つの嘆きに堪えよ。無数の 嘆きに堪えよ。嘆きよ、嘆きよ、僕をつらぬけ。還るところを失った僕をつらぬけ。突き離された世界の僕をつらぬけ。
  明日、太陽は再びのぼり花々は地に咲きあふれ、明日、小鳥たちは晴れやかに囀さえずるだろう。地よ、地よ、つねに美しく感動に満ちあ ふれよ。明日、僕は感動をもってそこを通りすぎるだろう。

歌い上げる老若男女は、あの日生命を奪われた人々…その彼らが明日への希望を歌い上げる。
どれだけ多くの悲しみと、どれだけ多くの嘆きが、たった一個のプルトニウム爆弾によって生み出されたか。

上映中あちこちから鼻を啜る音が聞こえ、隣の若い女性は最後には号泣していた。
核廃絶の意識が薄まる現代にあって、山田洋次監督ならではの作品に仕上がっていると思う。

投稿者:Bill McCreary投稿日:2015-12-15 07:11:24
【ネタバレ注意】

「鉄道員」に似ていますね。もちろんいろいろ違いますけど。

個人的には、ラストからのクレジットまでのCGは、ちょっと強すぎるように思いました。
http://blog.goo.ne.jp/mccreary

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞二宮和也 
 □ 主演女優賞吉永小百合 
 □ 助演男優賞浅野忠信 
 ■ 助演女優賞黒木華 
 □ 脚本賞平松恵美子 
  山田洋次 
 □ 撮影賞近森眞史 
 □ 照明賞渡邊孝一 
 □ 美術賞出川三男 
 □ 録音賞岸田和美 
 □ 編集賞石井巌 
【ソフト】
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