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あの日のように抱きしめて(2014)

PHOENIX

メディア映画
上映時間98分
製作国ドイツ
公開情報劇場公開(アルバトロス・フィルム)
初公開年月2015/08/15
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫G
ただ 知りたかった。
あの時、夫は私を愛していたのか。
それとも、ナチスに寝返り
裏切ったのか――。
あの日のように抱きしめて [DVD]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 2,873
USED価格:¥ 1,765
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【解説】
 「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト監督と主演のニーナ・ホスが再びタッグを組み、終戦直後のドイツを舞台に贈るノワール映画。ユベール・モンテイエの『帰らざる肉体』を映画化。アウシュヴィッツから奇跡的に生還したユダヤ人女性が、容貌の変わった妻に気づかない夫の頼みで、本人でありながら偽装妻を演じるという哀しくも皮肉な状況の中で繰り広げられる心理劇の行方をサスペンスフルに描き出す。共演も「東ベルリンから来た女」のロナルト・ツェアフェルト。
 1945年6月、敗戦直後のドイツ、ベルリン。強制収容所から奇跡的に生還を果たした元歌手のネリー。しかし顔に深い傷を負った彼女は、親友のユダヤ人弁護士レネの助けを借りて顔面の修復手術を受ける。レネは新たにできるユダヤ人国家にネリーと一緒に行くことを夢見ていた。一方、ネリーの望みはただひとつ、元の顔を取り戻し、ピアニストの夫ジョニーのもとへと帰ること。やがて顔の傷も癒えたネリーは、ついにジョニーを見つけ出し、最愛の夫と念願の再会を果たす。しかし妻は収容所で亡くなったと頑なに信じるジョニーは、ネリーを妻に似ている別人と思い込んでしまう。そして、妻が生きていたことにすれば、一族の遺産を相続できるからと、ネリーに妻のフリをしてほしいと持ちかける。夫への愛ゆえに、この皮肉な提案を甘んじて受け入れるネリーだったが…。
<allcinema>
【関連作品】
死刑台への招待(1965)同一原作
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:HABBY投稿日:2017-03-26 03:15:01
【ネタバレ注意】

変則的なプロットだが、これもまた先の大戦の悲劇、ユダヤ人が被った肉体的精神的苦悶の一断片を生々しく描いた作品。『東ベルリンから来た女』とセットで観るとより楽しめると思う。ピアノを背景に歌うラストシーンはなんとも言えない重さがある。

投稿者:bond投稿日:2016-11-30 23:14:41
愛は盲目というか、そこまで夫に惚れてたのね。でも、なんぼなんでも、声とかで気付くやろ。
投稿者:黒美君彦投稿日:2015-09-07 11:45:35
【ネタバレ注意】

顔が変わって収容所から生還した妻と夫の虚々実々の心理的駆け引き…予告編でそこまで読めてしまうので、今ひとつ食指が動かなかったのだが、結論としては観る価値のある作品だった。
『東ベルリンから来た女』(2012年)のクリスティアン・ペッツォルト監督が、再びニーナ・ホスとロナルト・ツェアフェルトを起用した本作は、前作同様静謐な心理サスペンスだった。苛酷な収容所で、愛する夫を支えに生き抜いた元歌手のネリー。顔に大怪我を負い、復元手術を受けた彼女は、ドイツ人の夫ジョニー(ロナルト・ツェアヘルト)のもとに帰還するが、夫は彼女がわからない。それどころか妻が死んだと思い込んだジョニーは、妻の一族の財産を手に入れるために、ネリーのふりをするよう彼女に依頼する。
ネリーの親友で弁護士のレネ(ニーナ・クンツェンドルフ)はそんな夫に固執するネリーに新しい生活を一緒に始めようと提案するが、ネリーは夫を忘れられない。ジョニーに言われるまま、妻のふりをしようとする「妻」。ジョニーはかつてユダヤ人であるネリーを湖畔のボートハウスに匿うほど、彼女を愛していた。ところが彼女の居場所はナチスに突き止められ逮捕される。しかもジョニーはその直前ネリーと離婚手続きをとっていたという…。
ジョニーの妻への愛は、ネリーとのやりとりから明らかに思える。しかしそれでありながら、彼は最終的に妻を裏切り、戦後は財産を手に入れようとさえ考えている。
そんな夫に執着するネリーに絶望してレネは自ら命を絶ってしまう。

心理サスペンスの背景にあるのは、人の心を捻じ曲げてしまう戦争の非人間性だ。
夫婦や家族の暮らしを徹底的に破壊するのみならず、人の愛情や希望までも破壊したのがあの戦争であったということ。
伏線がさりげなく配されているのも印象的。
原題の『PHONEX』は、もちろんジョニーが働く連合軍相手のバーの名前だが、同時に不死鳥のように甦ったネリーを象徴しているタイトルであるのはいうまでもない。
そしてラストにネリーが歌う「スピーク・ロウ」。
この曲は1943年にブロードウエイ・ミュージカル『ヴィーナスの接吻 One Touch of the Venus』の中で発表されたもので、ジャズのスタンダードナンバーとして知られる。作曲したクルト・ヴァイル(ワイル)はユダヤ人で、迫害を逃れ1930年代にアメリカに移住した。この曲は、彼が米国で市民権を得た頃の作品だという。
「愛を語るのならささやいて(speak low)」という曲を歌いながら、ジョニーは彼女こそが妻その人であると確信する。
そしてネリーは、明るい日差しの中へと溶け込むように立ち去っていく。
かつて仲良く写った写真のなかに、ナチス協力者がいるということ。ネリーを迎える知人たちもまた、当時何も助けてくれなかったこと。
複雑な生還が、当時どれほどあっただろう。

前作同様にニーナ・ホスが巧演。
整形後の顔が美しすぎるだろうとか、体型で普通気づかんかとか、突っ込みどころもないわけではないが、じわじわと染みてくる佳作だと思う。

【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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