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スポットライト 世紀のスクープ(2015)

SPOTLIGHT

メディア映画
上映時間128分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ロングライド)
初公開年月2016/04/15
ジャンルドラマ
映倫G
暗闇にひときわ輝く、希望の光――
スポットライト 世紀のスクープ[Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,231
USED価格:¥ 3,000
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【クレジット】
監督:トム・マッカーシー
製作:マイケル・シュガー
スティーヴ・ゴリン
ニコール・ロックリン
ブライ・パゴン・ファウスト
製作総指揮:ジェフ・スコール
ジョナサン・キング
ピエール・オミディアー
マイケル・ベダーマン
バード・ドロス
ジョシュ・シンガー
トム・オーテンバーグ
ピーター・ローソン
ザヴィエル・マーチャンド
脚本:ジョシュ・シンガー
トム・マッカーシー
撮影:マサノブ・タカヤナギ
プロダクションデ
ザイン:
スティーヴン・カーター
衣装デザイン:ウェンディ・チャック
編集:トム・マカードル
音楽:ハワード・ショア
出演:マーク・ラファロマイク・レゼンデス
マイケル・キートンウォルター・“ロビー”・ロビンソン
レイチェル・マクアダムスサーシャ・ファイファー
リーヴ・シュレイバーマーティ・バロン
ジョン・スラッテリーベン・ブラッドリー・Jr.
ブライアン・ダーシー・ジェームズマット・キャロル
ビリー・クラダップエリック・マクリーシュ
スタンリー・トゥッチミッチェル・ギャラベディアン
ジェイミー・シェリダンジム・サリヴァン
モーリーン・キーラーアイリーン・マクナマラ
ポール・ギルフォイルピーター・コンリー
レン・キャリオーロウ枢機卿
ニール・ハフフィル・サヴィアーノ
マイケル・シリル・クレイトン
ローリー・ハイネマン
ティム・プロゴシュ
リチャード・ジェンキンスリチャード・サイプ
(声の出演・クレジットなし)
【解説】
 カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。出演はマーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュライバー、ジョン・スラッテリー。監督は「扉をたたく人」「靴職人と魔法のミシン」のトム・マッカーシー。第88回アカデミー賞では、みごと作品賞と脚本賞の2冠に輝いた。
 2001年、夏。ボストンの地元新聞“ボストン・グローブ”の新任編集局長としてマイアミからやって来たマーティ・バロン。さっそく目玉になる記事の材料を物色し、神父による子どもへの性的虐待事件に着目すると、これを追跡調査する方針を打ち出す。しかしボストン・グローブの読者は半数以上がカトリック教徒。彼らの反発を招きかねないと古参幹部は難色を示すが、地元のしがらみと無縁で、なおかつユダヤ人のバロンは強気に押し切っていく。こうして、リーダーのウォルター“ロビー”ロビンソンを中心に特集記事欄《スポットライト》を担当する4人の記者たちが調査を開始する。そして地道な取材を積み重ね、次第に事件の背後に隠された巨大な疑惑の核心へと迫っていくが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ローランド投稿日:2017-04-18 10:01:27
  キリスト教の闇を告発する記者たちでさえ、やることがうまく行った幸運に爛検璽競広瓩噺にする場面があるのが可笑しかったのだけど、犢幕はバチカンだ瓩肇蹇璽浙宜弔ら枢機卿まで糾弾することが、行政機関の宣誓でも聖書が使われそれが民の行動規範にさえなっているキリスト教国家ではどれほど困難なことかと、秘匿義務を盾に問題から逃れようとする弁護士に犁事は二本ある、一本は聖職者の堕落、もう一本は児童虐待で儲ける弁護士瓩閥芝まがいのことを言ってまで信念を遂げようとするマイケル・キートンをはじめとする記者魂に、昨今あまり良いイメージのないメディアに対してやはりこういった人たちの存在が大切なんだとの気持ちが生じるくらいで、エンディングの読者からの反応で電話が鳴り響くのによかったねって心がつぶやいてました。   

  子供の時に、貧乏で愚かしく反面教師にしかなってないが信仰心はあったように見えた親に神様と仏様の違いを訊いたら、いつもの威張った態度はどこへやらで沈黙してしまったことを思い出すのだけど、何の考えもなしに先祖代々伝わってきたからってことでの狄仰瓩世辰燭澆燭い如∈になって思えば、新渡戸稲造の著書にある武士道を規範にとまでは志を高くしなくても、山を見て雄大な気持ちになったり樹木に心の安らぎを得たりという、アニミズムというのですか、そういった信心のほうが分けのわからん神や仏よりも余程ためになったのではないかと、これからの緑あふれる季節に心をときめかせている者は考えております。
投稿者:bond投稿日:2017-02-28 22:20:45
これぞジャーナリズム。「大統領の陰謀」に雰囲気似てる。
投稿者:pumpkin投稿日:2017-02-27 10:21:49
カトリック神父は結婚できないので、家庭を持ちません。さらに個人財産も持てない上、転任を繰り返します。たくさんの神父がいたら志が高い人ばかりではないので、この問題は教会の根源的な問題だと思います。むかし、僧侶の、稚児を含めての男色は当たり前でしたが、根は同じだと思います。
意外と教会側の妨害工作が紳士的に描かれているのは意外です。ボストングローブはそうでなくても、この映画の制作者はそれなりに教会に配慮しているようにも見えます。
投稿者:HABBY投稿日:2017-02-26 23:41:10
【ネタバレ注意】

宗教、教会、神父(神の使者)。その神聖な内部に蠢く罪悪なる部分。テーマがテーマだけあり、ただ事じゃない雰囲気が全編通して漂う。こりゃああアカデミー賞もなんとかして動き、態度をもって示さねばならんわけだ。

危うい聖域に手を突っ込めたのは、この新局長が(いざとなれば逃げられる場所を確保した)よそ者の人間(アウトサイダー)だったからなんだろう。しがらみなし、という意味では日産を破壊し作り直したカルロス・ゴーンのことをなんとなく想像した。

「黒幕はバチカン」という踏み込んだセリフにどきり。日本で似たような物語を作るとすれば、某新興宗教団体がテーマかな。踏み込む勇気のあるアーチストがいればだけど。

投稿者:にゃんにゃん投稿日:2017-02-19 18:45:43
この映画がアカデミー賞を獲得したのは、いろんな意味で凄いと思う。
本作「スポットライト」は、新聞社のボストン・グローブの一枠"スポットライト"の記者たちが暴いた、神父たちによる性的虐待事件の話である。
ボストンだけで70人の神父が子供たちに性的虐待をしていたのだ。
カトリック教会はそれを知っていたのにも関わらず強大な力で隠蔽した。
これが事実だということに驚愕する。

記者たちは丁寧に、粘り強く調査を開始していく。次第に明らかになる事実。
「大統領の陰謀」のような高揚感がある。
映像はゆったりとしたカメラで淡々としているが、事実そのものが強烈なため目が離せない。
最後は鳴り響く電話に達成感を覚える。
地味だがグっと面白い傑作。
投稿者:リベルタド!!投稿日:2016-12-01 17:48:28
日本映画「クライマーズハイ」を思いだした。新聞記者たちのハードな日常。ジャーナリズムの重要性を再確認した。
ロン・ハワード監督「ザ・ペーパー」でも新聞記者演じていた、マイケル・キートンの“その後”みたいで感慨深かった。
投稿者:namurisu投稿日:2016-11-10 16:15:54
記者は「証拠」を集める警察のようだ。不幸な境遇の子供にとって教会は家。同じ数の少女の被害者もいるだろう。浄罪と神のご加護を。
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2016-10-21 18:07:26
マーク・ラファロの演技が素晴らしすぎる。
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-10-20 11:26:00
まさに記者魂・・報道における真実解明の信念を描いた。背景を追って暗澹とするのはのは隠蔽された教会組織の暗部。6%??これは同性愛者の統計的数値に近い。なぜ故に問題なのか誰にもわかる。聖職者たちが、わずか12歳ほどの少年少女たちを性的に弄んだということだ。教育現場でもよく聞く話だ。なぜこんなことが起きるのか、未成熟なまま大人になったから?閉ざされた密室の世界だから?心理はやはり闇の世界だ。しかしどれほどの痛みを少年たちが抱えたかということだ・・過去に葬ったある歴史の一部を紐解いた。そして、タブーとされた教会暗部にスポットを当てた。あらためて、良心というものの本質を明確に問いかけた。残念ながら、地下倉庫に眠った過去の記録に隠れた事実があり放置されていたのもたしか。報道というジャーナリズムの内側であっても闇に光をあてるのは並大抵のことではないということだろう。そんな記者たるべき指標を見せたという意味でも大統領の陰謀に並ぶリベラルで画期的な事件だったと思う。
投稿者:dadada投稿日:2016-10-03 08:09:19
事件の真相が、調べれば調べるほど酷さが増す展開にゾクゾク。面白れぇ。
ちょっと前なら、コスタ・ガブラスの映画を観ているような気分。
面白いんだけど、面白がっててイイのかなぁ...みたいな。
消えた過去情報に関するオチが自省的であったりして、大はしゃぎせずに抑制を利かせた語り口も上手い。
投稿者:ビリジョ投稿日:2016-10-01 18:21:19
【ネタバレ注意】

 傑作。文句なし。

 ハンサムなヒーローもいないしナイスバディな美女もいない。悪役もいない。演出はむしろ地味なのに、緊張感が途切れることなくラストまで一気である。少し情感高ぶるのは若手ポルトガル系記者が熱くなるところぐらいで、冷静に抑えて物語は進む。

 この映画の主役は恐らく「ネタ」だ。観客を引っ張るのは記者でもデスクでも局長でもなく、ネタがこの後どう展開するのか、そこに目が離せなくなる。これまで見たことのないタイプの映画だ。登場人物たちはむしろ目立たず地味だ。何というか、「読者」になったような気分だ。

 ボストンはよさげな街だな。ビールもうまそうだし。

 新聞社はネットに押されてどこも経営難だ。こんな物語はこの先作れなくなるのだろうな。

投稿者:nabeさん投稿日:2016-06-26 07:21:47
オスカーを受賞した社会派ドラマである。
ボストンのローカル新聞社が、神父の幼児への性的虐待というタブーを暴くことに挑戦し、成功した事実に基づいている。その立役者は新任の編集長以下数人に過ぎないが、このメンバーがチームワーク良く次々に行動を起こしながら、真相に迫って行く過程がスリリングで見応え十分だ。
しかし、終始新聞記者たちをドラマの中心に描いているので、肝心の敵方である教会側の抵抗が薄く、これといった悪役も存在しないため、全体的に薄味なのは残念なところだ。特に、幼児への性的虐待という興味津々な事象に対して、映像的な描写が無いので、神父たちが犯した罪の重さが、イマイチ画面から伝わって来ない。ここは倫理規定上仕方がないのかもしれないが、どうしても不満が残ってしまう。
最初は渋々従っていたメンバーのリーダーを、マイケル・キートンがいい感じで演じている。新任編集長役のリーヴ・シュレイバーが、シブイ演技で印象的だ。
投稿者:Normandie投稿日:2016-05-23 19:18:01
「大統領の陰謀」以来のクラシカルな社会派映画。堪能し、震えた。
「バードマン」とは打って変わってマイケル・キートンがカッコ良い。
投稿者:めるしぼく投稿日:2016-05-05 11:16:28
こどもの日8:40am、劇場にて見る。ふさわしい日に見た。この問題キリスト教だけの問題ではない。仏教においても。日本のジャーナリスト達も取り上げた人がいるはず。諦めず公にすべき。音楽がストーリーには合っていたがどこかで聞いたことのある感じで残念。本筋を引き立てる目的か。マークラファロ、フォックスキャッチャー以来のお目見え。公演してた。
投稿者:浄瑠璃2投稿日:2016-04-27 17:49:28
名作『ザ・ペーパー』(ロン・ハワード監督)のマイケル・キートンが20年以上を経ていまも新聞社でデスクやってると思うと感慨深いものがある。アメリカ人の『スミス都へ行く』の頃から変わらず、正しい民主主義とか正しいマスメディアを求める姿勢がうらやましい。
投稿者:イドの怪物投稿日:2016-04-22 09:09:50
ともかくあちらでカトリック教会組織を相手にするのは本当に大変なことだというのが良く分かった。
上質な映画で演出も冴えているが出てくる役者皆がすばらしい、こういうのに出会うと残念ながら邦画は遠く及ばない。
さて、この映画で印象に残った会話。(記者と事件関係者との間)
「こんなのを報道して誰が責任をとるんだ!?」
「報道しなかったら誰が責任をとるんだ!?」と記者。
記者の使命感を良く表している。
もう一つ、マイケル・キートンが最高に恰好良い、この人の出演映画のファンになりそう。
投稿者:buff投稿日:2016-04-21 19:21:16
アカデミー6部門ノミネートはじめ、映画評は軒並み絶賛!
しかし期待しすぎないほうが良いと思う。なにしろ展開が早いので、対人関係が良くつかめない(英語の名前だからか?)その割に 具体的にどんな虐待があったのかよくわからない。女性記者が言うように「こういう場合言葉がとても大事なのだ・・ただ 虐待と言うだけではダメなのだ」と思う。
2003年の事件だったと知る。しかし、それを今映画化する意味は? 
ジャーナリズムの真骨頂という意味では大いに意義ある作品だと思う。
しかし、映画作品としてはどうだろう? 
すくなくとも自分には、エキサイティングで楽しめるというほどではなかっ
た。見た後 よかったなあ と思える映画が見たいものだ。
投稿者:glamfreak投稿日:2016-04-21 15:59:14
日本に喩えるなら、学区の公立小学校で担任がクラスの大半の児童に性的虐待を公然と働いていて、みんな知ってるんだけど、担任は人気があるし、先生、生徒、友達、親、子供、ひいては教育システムそのものという、心の拠り所を失いたくないから、別の教師が、そっと近づいてきて「私はわかってますよ。対処します」とは言うんだけど、担任を転属させて終わりにして、すでに心の拠り所を片っ端から失った被害者だけが、魂の救済を求め続けながら、どうにかこうにか大人になったり自殺をはかったり自殺したりする、という類いの事実がベース。

日本でも実際に起きている。必ずしも聖職者や子供のいない加害者の話ではない。そして弱っている魂にこそ、加害者は近づく。

カトリック教会の児童性的虐待問題は、さまざまな角度から過去に作品化されているが、今回は「声をあげ、それを拾う」ということに“スポットライト”を当てている。その分、別の角度が希薄になってしまうので、本作を見てから、例えば『ダウト 〜あるカトリック学校で〜』などを見ると、いちだんと理解が深まるのではないかと思う。その「理解」とは、必ずしもカトリック教会についてということではなく、万国共通の児童性的虐待についてだ。

レイチェル・アダムスの使い方が興味深い。スタンリー・トゥッチは相変わらず果敢。日本人である撮影監督の淡々としたカメラワークがきいている。

本作の最後には被害が報告された世界中の都市名が連ねられ、「実際の被害について声をあげたい人は下記に連絡を」という趣旨の英文が表示されるものの、リンクを辿って被害者団体に行きつくことはできても、その団体の日本支部はない。日本語ではどこに声をあげればいいのだろう。そもそも声をあげれば、魂は救われるのだろうか……。
投稿者:mototencho投稿日:2016-04-20 16:18:58
トム・マッカーシーのエポック。手抜きなしの記者魂を刻み、真実から目を背けて生きている我々に記憶しておくべき事を示す。また既に過去になりつつある、新聞記者の仕事風景の記録でもある。http://mototencho.web.fc2.com/2016/spotlight.html
投稿者:黒美君彦投稿日:2016-04-18 12:58:32
【ネタバレ注意】

スクープは誰のために、何のためにとるのか。
メディアをめぐる古く、そして新しい問題だ。
実話に基づいて制作されているこの作品は、決して派手ではなく、主役といえる登場人物もいない。敢えていうなら記者集団の群像というべきだが、もしかすると一切姿を見せない「読者」こそが主役といえるかもしれない。記者たちは、読者に向けて取材を重ね、原稿を書くのだから。
舞台となっているボストンは、アイリッシュ系とイタリア系が多く、市民の半数以上がカトリック信者だ。
2001年夏、地方紙のボストン・グローブ紙に新たな編集局長のマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が着任する。この辺り、キャリアアップを基本とするアメリカらしい人事だ。
バロンはマイアミからやってきた、いってみれば「よそ者」だ。しかもユダヤ教徒でもある。そんな彼が取材するよう指示するのが、カトリック教会神父が、子どもへの性的虐待を繰り返しているという実態だった。
被害はこれまで何度も取り上げられてきた。しかしそれらは単発的であり、神父たちはしばらく謹慎した後に、別の教区に異動となる。そしてそこでまた、同じような行為を繰り返していたという。

被害者を支援する会の代表から話を聞き、被害者本人から話を聞く。特集ページ「スポットライト」の記者たちは、そこで初めて事態の奥深さを知ることになる。しかも被害者たちは以前にもボストン・グローブ紙に情報提供をしていた。日々の雑事に追われ、情報は放置されていたのだ。
デスクのウォルター・“ロビー”・ロビンソン(マイケル・キートン)、マイケル・レゼンデス(マーク・ラファロ)、サーシャ・ファイファー(レイチェル・マクアダムス)、マット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)の4人は頑なな弁護士に取材拒否されるなどしながら、地道な調査を進め、一歩一歩真相に近づく。
そのなかでデスクのロビー自身が、25年前神父の犯罪を知人の弁護士からリークされたのに、首都圏版の穴埋め記事にしか使わなかっていたことが明らかになる。少なくとも記事にはしたが、それ以上深い追及には至らなかった。
だが、彼を簡単には責められない。調査報道は時間と労力と金が求められる。若い記者がひとりで出来ることには限界がある。メディア企業として腹を括って、チームを組んで取材するというのは、言うは易し行うは難し。取材の結果、これといった結果が得られないこともあり得るからだ。少ないスタッフで日刊紙を発行している場合、紙面を埋めることに追われて、そうした調査報道はなおざりにされがちなのだ。小さな記事の向こうにある深刻な現実まで、なかなか辿りつかないのはそんな背景がある。

そしてカトリック界でこうした性的虐待がやまない背景には、真実を揉み消そうとする教会組織そのものに問題がある、ということまで突き止めるようバロン局長は指示をする。性的虐待問題は枢機卿、さらにはその背後にあるバチカンが関与している、と。
市民の半数以上がカトリック教徒であるなかで、カトリック神父の罪を記事化するのはたやすいことではない。
日本ならずとも地方では「同調圧力」がじわじわと迫ってくる。真実を書くことが本当に読者に受容されるのか。スタッフの緊張は並々ならぬものがあっただろうことは容易に想像できる。

マイケル・キートンは巧演。マーク・ラファロも熱血記者が似合う。冷静なレイチェル・マクアダムスもすっかり大人になったなあ、という感想。
それにしても、ラストで問題が波及した都市名が列挙されるが、その圧倒的な数に言葉を失った。逆にいえば、よくぞここまで隠蔽され続けてきた、と思う。と同時に、結婚が許されないカトリックの禁欲的な教理がその背景にあるのかと思うと、宗教の難しさもまた痛感する。
虐待の連鎖がそこにはある…その一端が、サーシャのインタビューした元神父の言葉から明らかだ。「いたずらしただけで悦びはなかった。自分はレイプされたが」。
問題の根は深い。

投稿者:ASH投稿日:2016-04-16 18:33:05
 誰もが触れようとしなかった闇に「スポットライト」を当てる展開に、心が震えた。真実を追う姿が感動的なんだなこれが。

 違法ダウンロード、ご苦労さん! ってか、オルシネって最近、違法ダウンロードが増えたよな。
投稿者:タミー投稿日:2016-03-14 16:44:23
Huluのオンライン試写会にて。

毎週末教会に行く習慣がない日本には関係のない映画と思ったら大きな間違い。

これは今まで当然のように安全と信じていたものに裏切られ戦うことを決めた人々のドラマ。その構図はきっとどこの国にでもあるはず。

児童虐待を繰り返す神父とそれを隠蔽し再犯を許す教会のシステム。それが長年放置されていたことで増え続けた変態神父とその被害者たちの数の驚きといったら…。

事の重大性に気付いた新聞社の「スポットライト」チームの面々が徐々に熱を帯びていく様がかっこいいんだ。
しかしコレ、誰も気付かなかった、というより誰も調べようとしなかった、という感なのが肝。

緊張感がジリジリと最後の最後まで続いて、長年せき止められていた声が流れ出すラストには感動。しかし戦いはここからだね。

劇場公開版では、キリスト教教会がどれほどの存在かをを軽く説明してくれる映像を冒頭に追加してくれたら親切かな、と思う。911テロも話に絡んでくるから、アメリカが宗教と神の名を掲げてイラク戦争に突き進んだことも含めて知っておいてほしい。
投稿者:hide投稿日:2016-02-18 02:36:52
Web で鑑賞。
まあまあの画質(720p)なんだけど、いつも問題は字幕。
しょせん素人なんだから仕方ないんだけど、あまりにひどくて観る気が失せた作品は数知れず。
そんな中、本作の字幕は完璧に近いプロ仕様の出来。
同年公開でオスカーを争うことになった「THE REVENANT」でも、その字幕の巧さに驚嘆したが、今回もお世話になった(pacopaco さん感謝!)。

話は、これまでに何回も繰り返し製作されたもので、目新しさはないし、素材的にも展開的にも、どこか「大統領の陰謀」を彷彿とさせる。
ただ「大統領の陰謀」は、しょせんディープ・スロート頼みで、その裏を取るだけの話だったが、今回は違う。
みな何となく知りつつも、ことさら深くは追求しないでいた(アンタッチャブルな)問題を、あらためて調べ直したら、組織ぐるみで隠蔽を謀っていたり、周りに加担した者がいたりと、とんでもない事実が次々と明るみに出てくるという話。
地道に足で調べて行く過程が詳細に描かれるが、構成が緊密で、ドラマのツボを心得ているから、ワンシーン、ワンシーンに眼が離せない。
そして何といっても(端役に至るまで)人物造形が素晴らしい。
ちらっと出てきただけで、そのままになっちゃったけど、行為を肯定した神父と、その神父への取材を途中で強引に止めさせた神父の姉、存在感あったなぁw
その元神父が語った「私はレイプしていない、レイプされた」ってのは何だったんだろう。
その神父も(かって神父から)性的虐待を受けていた、ということなんだろうか。
その認識がないままに、自身も同じことを繰り返していた、ということか。
案外、そのあたりが、この作品の隠されたテーマかもしれない。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 □ 助演男優賞マーク・ラファロ 
 □ 助演女優賞レイチェル・マクアダムス 
 □ 監督賞トム・マッカーシー 
 ■ 脚本賞トム・マッカーシー 
  ジョシュ・シンガー 
 □ 編集賞トム・マカードル 
■ 作品賞 
 ■ 脚本賞トム・マッカーシー 
  ジョシュ・シンガー 
■ 男優賞マイケル・キートン 
■ 作品賞 
 ■ 脚本賞ジョシュ・シンガー 
  トム・マッカーシー 
□ 作品賞(ドラマ) 
 □ 監督賞トーマス・マッカーシー 
 □ 脚本賞ジョシュ・シンガー 
  トム・マッカーシー 
□ 作品賞 
 □ 助演男優賞マーク・ラファロ 
 ■ オリジナル脚本賞ジョシュ・シンガー 
  トム・マッカーシー 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞トーマス・マッカーシー 
 ■ 脚本賞ジョシュ・シンガー 
  トーマス・マッカーシー 
 ■ 編集賞トム・マカードル 
 ■ ロバート・アルトマン賞(アンサンブル作品賞) 
■ 作品賞 
 □ 助演男優賞マーク・ラファロ 
 □ 助演女優賞レイチェル・マクアダムス 
 ■ アンサンブル演技賞 
 □ 監督賞トム・マッカーシー 
 ■ 脚本賞トム・マッカーシー 
  ジョシュ・シンガー 
 □ 編集賞トム・マカードル 
 □ 音楽賞ハワード・ショア 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】スポットライト 世紀のスクープ2016/09/07\4,800amazon.co.jpへ
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