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アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015)

EXPERIMENTER

メディア映画
上映時間98分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(アット エンタテインメント)
初公開年月2017/02/25
ジャンルドラマ
映倫G
人は
どこまで
残酷に
なれるのか――。
アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発 [DVD]
参考価格:¥ 4,212
価格:¥ 3,131
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【解説】
 「ブラック・スキャンダル」「完全なるチェックメイト」のピーター・サースガードが、権威に服従する人間の心理状況を検証した有名な実験、通称“アイヒマン実験”で知られる米国イェール大学の社会心理学者スタンレー・ミルグラムを演じる伝記ドラマ。共演はウィノナ・ライダー、アントン・イェルチン、ジョン・レグイザモ。監督は「ハムレット」「アナーキー」のマイケル・アルメレイダ。
 アイヒマン裁判がはじまった1961年。イェール大学でミルグラム博士によるある実験が開始される。記憶の実験と称して被験者を募り、彼らには先生役と生徒役に分かれてもらい、生徒が問題を間違えるたびに先生は電気ショックによる罰を与え、生徒の学習効果にどのような影響が生じるがを調べる実験だと説明される。先生となった被験者の役割は、別室の生徒に問題を出し、間違いがあれば電気ショックのボタンを押すというもの。そしてそのボタンは、不正解のたびに次第に電圧が強くなっていく仕組みになっていた。実際には、生徒役は博士の協力者が演技をしているだけだったが、それを知らない先生役は、生徒の苦悶の声にためらいながらも、実験を見守る関係者の指示に従い電気ショックのボタンを次々と押していく。ミルグラム博士はこの実験で、普通の人がどこまで権威に服従してしまうものなのかを科学的に検証しようとしていたのだが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-03-31 16:40:11
【ネタバレ注意】

社会心理学者のスタンレー・ミルグラム(ピーター・サースガード)が1961年に行った「権威への服従」実験を軸にした実験的な作品。
ユダヤ人の両親を持つ彼は、なぜホロコーストが起きたのかを解明したい、と考えた。当時、アイヒマン裁判も含めてナチス=モンスター(怪物)だったのだ、という論調があちこちで見られた。
つまり「彼ら=非人間的存在」であり、「私たち」とは異質の存在だからあれだけの虐殺や残虐行為ができたのだ、という解釈だ。
果たしてそうなのか、と疑義を呈したのが「悪の陳腐化」を唱えた哲学者ハンナ・アーレントであり、実験を通じてそれを証明しようとしたのがこのミルグラムだ。
主人公のミルグラムはいつも陰鬱な表情を浮かべ、実験の意義や他の研究者への辛らつな言葉をスクリーン越しに観客に語りかける。
実験結果は、責任を負わない立場の人間は、それが他者への攻撃であっても殆どがたやすく命令に服従し続ける、というものだった。
被験者に嘘をついて行われたこうした実験に対して、その後、倫理的に問題があると学会はもちろん、一般からもミルグラムは批判を受ける。
そんな彼を支えていたのは、妻サシャ(ウィノナ・ライダー)だった。

こうした心理実験は倫理的な問題と常に表裏一体だ。1971年のスタンフォード監獄実験(看守役と囚人役に分けた時に、時間経過とともに役割に合わせていくようになる心理状態を観察した)の例を挙げるまでもなく、場合によっては被験者が深く心的外傷を負う恐れがあるから…つまり、気づいていなかった暴力的な自分自身の存在を気づかされてしまうからだ。
だが、こうした心理実験の結果、人間はいとも簡単に暴力的になったり残虐行為が出来てしまったりすることが明らかになりつつある。アイヒマンは思考停止した小役人に過ぎず、あらゆる人の中にそうした暴力への萌芽は隠されていることは今や否定できない。
倫理的に許されない、という声は、単にそうした内面の直視から逃れたい、ということに違いない。
たとえばどうして人間はしてもいない犯罪を自白してしまうのか。そこには拘禁状態におかれた独特の心理状態を知る必要がある。バイアスのない状態での心理実験は同時に拘禁症状を招く危険を孕んでいる。

映像はやや演劇風。廊下で歩きながら観客に話しかけるミルグラムの後ろを、本物のゾウがゆっくり歩く奇妙なシーンもある。しかし誰もそれに気づかないふりをすれば、何も起きない。ゾウがいるぞ!子どもの顔が青く塗られているぞ!と誰かがおかしいと言い出さない限り、人間は同調圧力に押し流されてしまうのだ。
ピーター・サースガードは往年のウィリアム・シャトナーに似ているよな、と思っていたら、1976年にCBSが製作したドラマでミルグラムの役を演じたのがウィリアム・シャトナーが演じたのだとか。
1984年に51歳の若さで亡くなったミルグラムだが、彼の数々の心理実験は今もその多くが有効だ。
人間が同調しようとするのは、おそらくは防衛機制なのだと思う。多数に身を寄せることで、自らの安全を確保しようとしてしまうのだ。
だから同調圧力や服従のメカニズムを理解したうえで、自分自身の行動を決めていくべきなのだ。そうでないと、また大虐殺は必ず起きてしまう。

ミルグラムが幾度か「ミルグラムの意味はヘブライ語で『ザクロ』だ」と語っていたが、それってどういう暗喩だったのだろうか。

投稿者:mototencho投稿日:2017-03-07 16:30:38
ユダヤ人のミルグラム博士は「なぜホロコーストは起こったのか?」、Why?を繰り返す。“コントロールされている人たち”ではなく、好き勝手に生きているようで、服従することに抵抗のない人は多いのかな?とちょっと怖くなる。http://mototencho.web.fc2.com/2017/experime.html
【ソフト】
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