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午後8時の訪問者(2016)

LA FILLE INCONNUE
THE UNKNOWN GIRL

メディア映画
上映時間106分
製作国ベルギー/フランス
公開情報劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月2017/04/08
ジャンルサスペンス/ミステリー/ドラマ
映倫G
あの時、ドアを開けていれば――。

診療所近くで見つかった身元不明の少女の遺体。
少女は誰なのか。なぜベルを押したのか。

2017年4月8日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

午後8時の訪問者

(C)Christine Plenus


 Photos

【解説】
 「息子のまなざし」「サンドラの週末」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が、一人の身元不明少女の死の真相を探る若い女医を主人公に描くヒューマン・サスペンス。少女の死に責任を感じ、その足取りを辿る中で自らも思いも寄らぬ危険に巻き込まれていくヒロインの運命を、現代の様々な社会問題を背景にスリリングに描き出す。主演は「水の中のつぼみ」「メゾン ある娼館の記憶」のアデル・エネル。
 有能な若き女医ジェニー。今は小さな診療所勤めだが、間もなく大きな病院へ好待遇で迎えられる予定。ある晩、診療所の呼び鈴が鳴るが、診察時間は過ぎているからと、研修医ジュリアンがドアを開けようとするのを引き止める。翌日、警察が来て、近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと知るジェニー。昨晩の監視カメラには、呼び鈴を鳴らす少女の姿が映っていた。あの時、ちゃんと出ていれば少女は死ななかった、と自分を責めるジェニー。罪悪感から携帯にコピーした少女の写真を手に、名前も分からない彼女の身元を突き止めるべく自ら聞き込みを始めるが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-05-07 10:21:28
【ネタバレ注意】

BGMを一切拝し、手持ちカメラであたかもドキュメンタリーのように主人公を追う。その手法は緊張感に満ちている。
予告編では一見サスペンスのように見えるが、それが主眼ではない。
順調に医師としてのキャリアを上りかけていた主人公の女医ジェニー・ダヴァン(アデル・エネル)が、診療時間外にやってきた「誰か」のためにドアを開けなかったために、その人物が殺されてしまう。
贖罪のために、殺された彼女が何者かを調べ始めるジェニーだが、そこで浮かび上がってくるのは、移民がおかれている状況であり、面倒なことに関わりたくない、という「空気」。
機械的に患者を診て、そこそこ社会的な地位も得て、と考えていたジェニーは次第にそんな自分自身に疑問を抱き始める。患者に気持ちを込めすぎるのが欠点だ、と研修医を叱った自分の傲慢さに気づく。
正直、危ない目に遭っても被害者の名前を追って歩き回る彼女ほどの強さを自分は持ち合わせているか、と自問してみる。恐らくダメだ。自分にはできない、と諦めてしまう。
しかし医師ジェニー・ダヴァンは、他者と関わるなかで自分自身の生き方と向き合うのだ。そしてそこから移民社会でもあるフランスも
見えてくる。名前もわからないまま無縁仏として彼女が葬られることはどうしてもできない、その一念で彼女は真相に近づいていく。

ジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟は、「診療所の扉」に「国境」をも重ねていたのだという。
偏狭なナショナリズムと、それを煽るポピュリズムまでも、この作品には描かれている。
アデル・エネルが巧演。傑作だ。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールリュック・ダルデンヌ 
  ジャン=ピエール・ダルデンヌ 
□ 外国映画賞 
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