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お嬢さん(2016)

THE HANDMAIDEN

メディア映画
上映時間145分
製作国韓国
公開情報劇場公開(ファントム・フィルム)
初公開年月2017/03/03
ジャンルミステリー/エロティック/サスペンス
映倫R18+
幕が上がったら最後、あなたはもう、
極限の騙し合いから逃げられない――

お嬢さん

(C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED


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【解説】
 サラ・ウォーターズの傑作ミステリー『荊の城』を「オールド・ボーイ」「イノセント・ガーデン」のパク・チャヌク監督が、舞台をヴィクトリア時代のロンドから日本統治下の朝鮮半島に移して映画化。莫大な遺産を相続する日本人令嬢と、その財産を狙う詐欺師の片棒を担ぎ侍女として令嬢に近づいた孤児の少女が辿る驚愕の運命を、過激な性愛描写を織り交ぜサスペンスフルかつ官能的に描き出す。カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞に輝いた華麗な美術も見どころ。出演はハ・ジョンウ、キム・ミニ、チョ・ジヌン、そしてオーディションで選ばれた新人、キム・テリ。
 1939年の朝鮮半島。貧民街で泥棒一家に拾われ、スリの腕を磨いて育った孤児の少女スッキ。ある日、“伯爵”と呼ばれる詐欺師にスカウトされ、彼の計画を手伝うことに。ターゲットは、支配的な叔父・上月のもとで孤独に暮らす華族の令嬢・秀子。彼女は、結婚した暁には莫大な遺産を相続することになっていた。そこで伯爵が秀子を誘惑して結婚し、財産をまるまる奪い取ってしまおうというのだった。スッキの役割は、メイドとして屋敷に入り込み、純真で世間知らずな秀子を巧みに操り、彼女を確実に結婚へと誘導していくというものだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2017-03-28 23:56:18
 三部構成の映画だが、矢張り、謎を広げる(或いは伏線を張りめぐらせる)第一部が最も魅力的だ。だが、決して尻すぼみ、という訳でなく、二部三部も、あっと驚かせてくれる。本作も屋敷(家屋)が主役、と云ってよい映画なので、全体に窓とドアの映画になっている。窓を隔てた切り返しも多い。さらに第一部では、この家屋のその他の装置としての魅力も広がるのだ。海と崖が見える未舗装の道路の超ロング(この画はCG臭い)。門から屋敷へ続く木立の中の道、その真俯瞰。らせん階段と壁の肖像画。女中部屋とお嬢さんの部屋の空間描写。広い庭。書庫と朗読場の入口の前の蛇。箪笥と抽斗、沢山の手袋などなど。
 そして第一部の白眉は、浴槽のシーンだろう。お嬢さんの頬の内側を指にはめたヤスリですりすりする。この描写の執拗さ!(私はあと2倍ぐらい長くてもいいと思ったが)。第一部における、惹かれあう二人の恋慕と嫉妬の演出がたまらない。やはり、本作は、この魅力に尽きるだろう。
 第二部以降は、第一部の繰り返し(と種明かし)が多くなり、ちょっとくどい、と思う部分も出てくるが、それでも、人物の関係や思惑の種明かしだけでなく、屋敷の装置としての新たな側面も描かれて、面白さが増幅する部分も多い。書庫と朗読場で何が行われているのか。或いは地下室の正体等。

#韓国タイトルも、邦題と同じで「The Lady」という意味とのことだが、英語のタイトルは『THE HANDMAIDEN』なのだ。日韓と英米のタイトル、タイトルロールが逆になっている。http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-03-06 11:23:21
【ネタバレ注意】

パク・チャヌク監督らしく相変わらず野心的な作品。
激しい暴力表現が特徴のひとつであるパク・チャヌク監督だが、この作品ではサスペンスの要素を残しつつ、耽美的な世界を追求している。
どこか鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)を意識しているのではないか、と思わせる甘い闇が広がる世界。
頑張っている演者たちの日本語がたどたどしかったり、日本髪がヘンだったり、突っ込みどころは満載なのだが、次第にそれもさほど気にならなくなってくる。
どこか松たか子風のキム・ミニと童顔の新人キム・テリが絡むシーンは、かなり煽情的。
上月邸が和英折衷というのは、原作のサラ・ウォーターズへのリスペクトを形にしたのか。
原作は19世紀ヴィクトリア朝英国を舞台にしたサスペンス。それを日本統治下の朝鮮での官能サスペンスに仕上げたパク・チャヌク監督の手腕はさすがと思わせる。
官能的な映像美が何かと注目されるが、物語は詐欺師たちの騙し騙されるその舞台裏を章立てでタネ明かししていくという凝った作り。
ただその騙しの裏側で、まんまと日本人の華族になりすました朝鮮人詐欺師(チョ・ジヌン)の変態ぶりがあるわけで。
耽美的な味わいもあり、評価はそれを受け入れられるかどうかで大きく分かれそう。
想像以上に女性の支持が高いということで、成人指定映画ながらも世界各地でヒットしているというのもその辺りの描写の美しさを認められるかどうか、なのだろう。
この作品では日本の春画も数多く使われているし、水槽に飼われている巨大なタコも登場する。
それらも含めてエロ要素満載のサスペンスとしてはよく出来ていると思う。
今更いうまでもないけど、女性の怖さはよく伝わりました(笑)

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールパク・チャヌク 
 ■ 芸術貢献賞パク・チャヌク 
■ 外国映画賞 
 ■ 美術賞リュ・ソンヒ 
□ 外国語映画賞 
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