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ムーンライト(2016)

MOONLIGHT

メディア映画
上映時間111分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(ファントム・フィルム)
初公開年月2017/03/31
ジャンルドラマ
映倫R15+

ムーンライト

(C)2016 A24 Distribution, LLC


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【解説】
 貧困地域に生まれた孤独な黒人少年を主人公に、彼が自らのセクシャリティに悩み、自分のアイデンティティと居場所を探し求めてもがき苦しみながら成長していくさまを、少年期、青年期、成人期の3パートに分け、革新的な映像美とともに描き出したヒューマン・ドラマ。第89回アカデミー賞ではみごと作品賞を含む3冠に輝いた。監督は長編2作目の新鋭バリー・ジェンキンズ。
 内気な少年シャロンは、母ポーラと2人暮らしだったが、ポーラは麻薬中毒でほとんど育児放棄状態。学校ではリトルとあだ名され、いつもいじめられていた。シャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友だちだった。そんなある日、いじめられているところをフアンという男に助けられる。以来、フアンとその恋人テレサに我が子のように目をかけてもらい、初めて人の温もりを感じるシャロン。高校生になっても、相変わらずいじめは続いていた。そんな中、唯一の友ケヴィンに対して友情以上の感情を抱き始めていたシャロンだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:ビリジョ投稿日:2017-04-21 17:57:31
【ネタバレ注意】

 俺は日本人だし、ゲイじゃないし、麻薬の売人でもないし、親父も母親も真面目な勤め人だった。ムショにも行ったことがない。そんな東洋の片隅にささやかに生息する俺に、この映画をどう理解しろというのだろうか。遠い彼方の夢物語である。

 しっかし、元気の出ない映画だったなあ。それでなくても疲れているのにますます疲れてしまったよ。成長の物語かと思ったらあんまし成長しなくて、成長の反対語って何だ。退化? 停滞? むしろ主人公は成長を拒否しているように見えた。
 ハンカチを忘れて行ったのでデパートでハンカチを買ったけど不要だった。泣くシーンはなし。滅入るシーンばかり。うー。BGMのクラシックっぽい音楽といい、少し肩に力が入りすぎている感じがして、疲れた。

 「シェフのおすすめ」は、旨いのかな。黒豆みたいな黒いあれは何だろう。
 あとちょっと思ったのが、バックが妙にきれいなことだ。学校もきれい、住宅もきれい、街並みもきれい。薄汚い街並みとか、落書きだらけの学校とかではないんだな。
 6点ぐらいかなあ。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2017-04-14 00:43:37
 私はオスカー嫌いなので、さほど見たいと思っていなかったのだが、ウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』へのオマージュがある、という記事を見かけ、本作を見る優先順位が跳ね上がり、見た。

 とても短く感じた。あっという間に終わったという感覚。そう感じるだけの緊張感があり、全編息を詰めるように見つめた。シャロンとケヴィンをもっと見ていたかったとも思う。

 三部構成。オープニングから第一部はフアン−マハーシャラ・アリが牽引し、強烈な存在感を発揮する。それだけに、第一部の魅力が頭抜けている感もある。第二部以降、フアンが退場してしまうのは、かなりの喪失感も覚える。しかし、この措置は逆に、本作の図太いプロット構成を際立たせてもいるのだ。同じように、テレサ(フアンの彼女)も第二部までは登場するが、第三部では出てこない。このあたりのプロットの取捨選択はとても潔い。

 第三部の主人公シャロンの成長ぶりには確かに違和感もあるのだが、ただ、私は全体を通じても、母親との対話シーンといい、ケヴィンのもとへ向かう自動車のシーンからラスト迄といい、とてもきめ細かな演出、カット割りで、三部には胸締め付けられた。特に、ケヴィンに会いに行く車のシーンでBGMとして「ククルクク・パロマ」(これはウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』のオープニング近く瀑布の画面の曲)がかかり、海辺の子どもたちにディゾルブする処理には、さあ、いよいよクライマックスだ、という感慨を覚えるし、ケヴィンのダイナー(レストラン)へ入る手前の夜の舗道のカットからダイナーでの二人のやりとり、ドアベルのカットの反復。夜の砂浜と浜辺の見せ方。そして、肩と顔を寄せ合う二人のツーショント。あゝやっぱりカーウァイなのだ。

#屋内装飾、壁にかかった絵(浮世絵)や、扇子などを見ても東洋趣味が分かる。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:mototencho投稿日:2017-04-09 08:43:43
この作品にはアメリカ映画で描かれてきた暴力、犯罪、貧困、薬物依存など人々が目を背ける事象が満ち溢れている。しかし作品世界を貫いているのは静謐さ。http://mototencho.web.fc2.com/2017/moonlig.html
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-04-03 12:41:19
【ネタバレ注意】

苦難のなかで、自らの魂に忠実であろうとするひとりのアフリカ系米国人の三つの時代を描いた作品。
ポスターの黒人男性の写真をよく見ると、三分割されたポートレートはそれぞれ別の顔だ。それはシャロンというアフリカ系アメリカンの子ども時代、少年時代、そして大人になってからの三つの時代を意味している。

子ども時代のシャロン(アレックス・ヒバート)は「リトル」と呼ばれ、いじめの標的になっている。彼はどこか頼りなく、本人が気づくまでもなく母親をはじめとする周囲は、彼がゲイであることを見抜いている。けれどそこで彼を助けるフアン(マハーシャラ・アリ)というキューバ出身の麻薬の売人がいい。彼はシャロンを可愛がり、海で水泳まで教えてくれる(ちなみに水泳を習う機会がない黒人は少なくないという)。麻薬に溺れるシャロンの母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と衝突までしながら。「あんたがヤクを売っているんじゃないか」という母親の指摘は正しいが、フアンはそんな矛盾を抱えた「大人」として描かれる。
フアンがキューバ時代の思い出話として語る「月明かりで、おまえはブルーに輝く」という言葉が深く刻まれる。

10代のシャロンは、相変わらずいじめの標的ではあるが、できるだけ距離を置いて巻き込まれないように努めている。唯一心を許せるのは、ケヴィン(ジャレル・ジェローム)だけ。シャロンは彼に対する感情を抑えつけるが、ある月の晩に互いの気持ちに気づく。そしてその感情はあるいじめによってシャロンの感情を爆発させ、彼は逮捕されてしまう。
そして大人のシャロン。筋肉モリモリになったシャロン(トレヴァンテ・ローズ)は、出所後麻薬密売人になり羽振りもいい。そんな彼の元に突然ケヴィンから電話がかかる。
マッチョなシャロンの切ない瞳が何ともいえない。俺に触れたのはお前だけだ、なんて、「純愛」そのままではないか。

今やLGBTにQ(ジェンダークイア=性別が当てはまらない)がつく時代。
貧困、麻薬、黒人、そして性的少数者という困難が容易に想像できる環境の中で、かすかな救いを描いている。そこには次世代の子どもには真っ当な暮らしをさせたいと考える大人や、ストイックな純愛がある。
アン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』(2005年)を想起するところもあるが、本作はより現代に近い。

1979年生まれの監督バリー・ジェンキンスと、原案となっている戯曲を書いたタレル・アルヴィン・マクレイニーは、偶然にもほぼ同じ時代をフロリダ州マイアミのリバティ・スクエアという、住民の9割以上がアフリカ系という町で育っていた。
『ムーンライト』はマクレイニーの自伝的作品でもあり、実際彼の母親は重度の麻薬中毒で、エイズで亡くなっているという。そしてジェンキンスの母親もまた麻薬中毒だった…。
リバティ・スクエアは、二人にとってとても重い場所であるが、敢えてそこをロケ地にしたのは、リバティ・スクエアが二人の出発地でもあるからだろう。
お前は苦難のなかでどう生きるのか。この作品がどこか聖性を帯びるのは、少し大袈裟にいえば、それがまるでキリストの苦難とも重なるからかも知れない。
音楽も見事(ジェンキンス監督は、大島渚監督『御法度』の坂本龍一の音楽をイメージしたという)。
単なるアフリカ系アメリカンを主人公にした作品、というだけではない普遍性がこの映画から感じられる傑作である。

投稿者:投稿日:2017-04-01 14:56:19
少なくとも革新的な映画ではない。前半のマハーシャラ・アリが出演しているシークエンスは素晴らしい。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 作品賞 
 ■ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 □ 助演女優賞ナオミ・ハリス 
 □ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 ■ 脚色賞バリー・ジェンキンズ 
  タレル・アルヴィン・マクレイニー 
 □ 撮影賞ジェームズ・ラクストン 
 □ 作曲賞ニコラス・ブリテル 
 □ 編集賞ナット・サンダーズ 
  ジョイ・マクミロン 
■ 作品賞 
 ■ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 ■ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 □ 撮影賞 
■ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 ■ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 ■ 撮影賞ジェームズ・ラクストン 
■ 作品賞 
 ■ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 ■ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 ■ 撮影賞ジェームズ・ラクストン 
■ 作品賞(ドラマ) 
 □ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 □ 助演女優賞ナオミ・ハリス 
 □ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 □ 脚本賞バリー・ジェンキンズ 
 □ 音楽賞ニコラス・ブリテル 
□ 作品賞 
 □ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 □ 助演女優賞ナオミ・ハリス 
 □ 脚本賞バリー・ジェンキンズ 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 ■ 脚本賞タレル・アルヴィン・マクレイニー 
  バリー・ジェンキンズ 
 ■ 撮影賞ジェームズ・ラクストン 
 ■ 編集賞ナット・サンダーズ 
  Joi McMillon 
 ■ ロバート・アルトマン賞(アンサンブル作品賞) 
□ 作品賞 
 ■ 助演男優賞マハーシャラ・アリ 
 □ 助演女優賞ナオミ・ハリス 
 ■ アンサンブル演技賞 
 □ 若手俳優賞アレックス・R・ヒバート 
 □ 監督賞バリー・ジェンキンズ 
 □ 脚本賞バリー・ジェンキンズ 
 □ 撮影賞ジェームズ・ラクストン 
 □ 編集賞ナット・サンダーズ 
  Joi McMillon 
 □ 音楽賞ニコラス・ブリテル 
【ミュージック】
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