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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016)

ANTHROPOID

メディア映画
上映時間120分
製作国チェコ/イギリス/フランス
公開情報劇場公開(アンプラグド)
初公開年月2017/08/12
ジャンルサスペンス/戦争/ドラマ
映倫PG12

2017年8月12日新宿武蔵野館ほか全国順次公開

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦

(C)


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【解説】
 第2次世界大戦の史実を基に、ナチス親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画“エンスラポイド作戦”を映画化した実録戦争サスペンス。ナチス占領下のチェコを舞台に、ハイドリヒ暗殺という過酷な任務に挑む2人の若者の悲壮な決意とその顛末を緊迫感あふれる筆致で描き出す。主演はキリアン・マーフィとジェイミー・ドーナン、共演にシャルロット・ル・ボン、トビー・ジョーンズ。監督は「フローズン・タイム」「メトロマニラ 世界で最も危険な街」のショーン・エリス。
 1941年、ナチス占領下のチェコスロバキア。2人の若者ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュがパラシュートで降り立つ。ロンドンに本拠を置くチェコスロバキア亡命政府の密命を帯びた彼らの目的は、ナチスNo.3と言われるラインハルト・ハイドリヒの暗殺。2人を匿うチェコ国内のレジスタンスたちの中には、報復を恐れて暗殺に反対する者も少なくない。それでも2人の女性レジスタンスのサポートを受けながら、作戦決行に向けて偵察と情報収集に奔走するヨゼフとヤンだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-08-24 18:03:30
【ネタバレ注意】

一般市民らソフトターゲットを狙う昨今のテロに対しては怒りしか覚えない。だが、この時代に抑圧者に対して行う暴力行為は果たして否定しきれるだろうか。
彼らはナチスからすればテロリストに過ぎない。暴力で体制崩壊を目指すのだから。それほどまでに理不尽な暴力を権力の側から振るわれてなお、暴力を否定できるのか。
現代でこそ「ナチス=絶対悪」という共通認識ができているが、ファシズムを目指す連中からすればナチスに刃向かった連中はすべて「敵」だ。
見方を変えれば、オセロ・ゲームのように敵も味方もパタパタと入れ替わる。
それほどに絶対的なものはないのだ、ということをこの作品を観ながらずっと考えていた。

物語は1941年冬のナチス統治下のチェコだ。連合国から見捨てられ、ナチスドイツに占領されていたチェコ領内に2人の軍人ヨゼフ・カブチーク(キリアン・マーフィ)とヤン・クビシュ(ジェイミー・ドーナン)が降り立つ。彼らは英国に亡命していたチェコ政府の命令で、ナチスドイツのナンバー3、ラインハルト・ハイドリヒ暗殺がするのが目的だった。
コードネーム「エンスラポイド(類人猿)作戦」。そして1942年5月27日、ついにハイドリヒを狙撃する…。

ラインハルト・ハイドリヒ(1904〜42)は、ナチ秘密警察を束ねる国家保安本部の長官で、ユダヤ人虐殺について「ユダヤ人問題の最終的解決」を提唱した人物。その冷酷さから「金髪の野獣」「死刑執行人」と呼ばれた。
7人の若者がハイドリヒ暗殺に挑んだのは史実であり、教会で700人を相手に6時間篭城したというのも実話。
しかし、一方でナチスはハイドリヒ暗殺の報復として、5000人を虐殺している。
だから強硬な作戦が一般市民や抵抗していた地下の仲間たちの死につながった、という点も踏まえる必要がある。
だが、彼らには他に道はなかったのだ。それは連合国がチェコを見捨てたという背景もある。彼ら自身で闘うしか選択肢はなかったのだ。

手持ちのカメラ、粗い粒子の映像は臨場感に溢れていたが、時々酔ってしまいそうだった。
キリアン・マーフィとジェイミー・ドーナンはいずれも巧演。
ずっと資料を集め、長年構想を温め続けたというショーン・エリス監督は、個人的にはまったくつまらなかった『フローズン・タイム』(2006年)と同じ監督とは思えない。
「テロ」と十把ひとからげに呼ぶのはたやすい。しかし、その背後に何があるのか、最近思考停止に陥ってはいないだろうか。そこに隠された問題を理解することが、真のテロ対策につながるのではないか。中東で殲滅作戦を展開することだけが解決策ではないと思うのだが…(これはテロを容認するということとは決定的に違う、ということをわかって欲しい)。

それにしてもこの邦題は相変わらず酷い。もう少しマシな邦題は考えられなかったのだろうか。

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