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幼な子われらに生まれ(2017)

メディア映画
上映時間127分
製作国日本
公開情報劇場公開(ファントム・フィルム)
初公開年月2017/08/26
ジャンルドラマ
映倫G
親愛なる、
傷だらけのひとたちへ。

血のつながらない家族、血のつながった他人――つまずき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、アンサンブルムービー

2017年8月26日(土)テアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

幼な子われらに生まれ

(C)2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会


 Photos

【クレジット】
監督:三島有紀子
製作:梅川治男
巖本博
小西啓介
小林栄太朗
三宅容介
山本正典
安達政孝
プロデューサー:森重晃
江守徹
ラインプロデュー
サー:
大日方教史
原作:重松清
『幼な子われらに生まれ』(幻冬舎文庫刊)
脚本:荒井晴彦
撮影:大塚亮
美術:井上心平
衣裳:馬場恭子
編集:加藤ひとみ
音楽:田中拓人
音楽プロデューサ
ー:
佐々木次彦
ヘアメイク:倉田明美
記録:吉田久美子
照明:宗賢次郎
録音:浦田和治
助監督:工藤将亮
出演:浅野忠信田中信
田中麗奈田中奈苗
鎌田らい樹
新井美羽
南沙良
水澤紳吾
池田成志
宮藤官九郎沢田
寺島しのぶ友佳
【解説】
 重松清の同名小説を「ヴァイブレータ」「共喰い」の荒井晴彦が脚色し、「しあわせのパン」「繕い裁つ人」の三島有紀子が監督した群像ヒューマン・ドラマ。2人の連れ子のいるバツイチ女性と再婚した男を軸に、家族を築いていくことの困難さに直面した不器用な大人たちが織りなす愛と葛藤の人間模様を綴る。主演は浅野忠信、共演に田中麗奈、寺島しのぶ、宮藤官九郎。
 互いに再婚同士の田中信と妻の奈苗。一見、平穏な結婚生活を送っているが、信は妻の2人の連れ子とはうまく関係を築けず悩みを募らせる。一方、元妻・友佳の再婚相手は末期ガンで余命わずか。友佳と暮らす実の娘からは、血のつながらない義父の死を前にしても悲しめないと打ち明けられてしまう。そんな中、奈苗が妊娠したことをきっかけに、長女との溝が決定的になる信。“本当のパパに会いたい”と口にした長女に対し、半ば自暴自棄の感情のままに、その願いを実現すべく奈苗の元夫・沢田を捜し出す信だったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-08-28 17:44:14
【ネタバレ注意】


何とも不思議な「家族」映画である。
2人の娘をもつ奈苗(田中麗奈)と結婚した田中信(浅野忠信)。信もまたバツイチで友佳(寺島しのぶ)との間にも沙織(鎌田らい樹)がいて、年に4回の面会を楽しみにしている。ところが奈苗が信の子どもを妊娠すると空気が次第に変わっていく…。
原作は未読。だからかも知れない。主人公を演じる浅野忠信は元来暴力を内に秘めた役柄が多い。妙に物分りのいい台詞を吐く彼だが、いつか爆発して暴力を振るうに違いない。バイオレンスと狂気こそが浅野忠信の真骨頂なのだから…。
ところが、徹底的にそんな暴力と狂気を封印したところから浅野忠信の存在感がぐっと増す。
彼が演じる男は、リストラで倉庫会社に出向を命じられるサエない会社員だ。だが、彼は真剣に家族に向き合おうとする。
そこで彼に反発する妻の連れ子である薫(南沙良)の何と憎々しげなこと。自分なら確実に二発か三発は殴っているな。こんなヤツは力でわからせてやんないと、と。コイツひとりがそっぽを向いているから家族全体がおかしくなっていくんだ!と。
けれども声は荒らげるものの、浅野忠信は殴らないのだ。そのモヤモヤした感じ。彼の台詞は、自分がその場にいたらいうであろう台詞ばかりだ。彼は私だ。私は彼だ。
そう思わせるのは荒井晴彦の脚本が優れているせいかも知れない。

寺島しのぶが浅野忠信に無断で中絶したことをめぐって口論する場面は、かなりアドリブが入っているのだという。「全部後悔すると思う」という台詞を「全部全部全部!後悔すると思う!」といった具合に。
このシーンでも浅野忠信は暴力に走らない。「どうして相談してくれないの?おかしいだろ?」と至極真っ当なことをいうだけだ。

この映画では移動するシーンが何度も挿入される。
自宅に帰る時に乗る斜行エレベーター。通勤電車。冒頭の観覧車。
そこにはひとところに留まることのない「時間」と「人の心」が象徴されているようだ。
三島有紀子監督作品はこれまで決して高く評価して来なかったが、この作品は脚本、役者に恵まれ、やや不思議な家族物語として成立している、と思う。

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