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ゴッホ 最期の手紙(2017)

LOVING VINCENT

メディア映画 Anime
上映時間96分
製作国イギリス/ポーランド
公開情報劇場公開(パルコ)
初公開年月2017/11/03
ジャンルドラマ/ミステリー/アート
映倫G
愛か、狂気か。

世界初、全編が動く油絵で構成される珠玉のアートサスペンス映画
ファン・ゴッホの名画の数々が彼自身の死の真相再構築する――

2017年11月3日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー

ゴッホ 最期の手紙

(c)Loving Vincent Sp. z o.o/Loving Vincent ltd.


 Photos

【解説】
 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホの謎に包まれた死の真相に迫るミステリー・ドラマにして、全編“動く油絵”のみで構成された異色のアート・アニメーション。本作はダグラス・ブース、シアーシャ・ローナン、クリス・オダウドをはじめとする一流キャストが実際にゴッホの絵のモデルにもなっている登場人物たちを演じ、その実写映像を基に、総勢125人の画家たちがゴッホのタッチを模して描いた6万枚以上もの油絵を使用してアニメーション化された。監督は共に本作が初の長編作品となるドロタ・コビエラとヒュー・ウェルチマン。
 1891年、夏。南フランスのアルル。青年アルマンは郵便配達人の父ジョゼフから1通の手紙を託される。それは、父の友人で1年ほど前に自殺したオランダ人画家フィンセント・ファン・ゴッホが弟テオに宛てた最期の手紙だった。たびたび問題を起こして村の厄介者だと思っていた画家のことを大切に思う父の気持ちを知り、テオを捜しにパリへと向かったアルマン。それは図らずも、フィンセントの数奇な人生とその死の謎を巡る長い旅のはじまりとなるのだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-11-08 16:00:06
【ネタバレ注意】

天才画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90)は、最愛の弟テオに向けて「われわれは自分たちの絵に語らせることしかできないのだ」と手紙で書いている。ならばゴッホの絵に語らせようと、この映画は作られたというが、それにしてもとんでもないことを考えついたものだ。
まず、ゴッホ作品の肖像画に似た俳優たちの演技を撮影。セットや合成CGもゴッホの絵画作品に似せた。そしてその映像を特殊な装置でキャンバスに投影し、ゴッホの筆致を学んだ画家たちが一枚一枚油絵にしていったのだという。
関わった画家は125人。公募され5千人が名乗りを上げたという。日本からも兵庫県の古賀陽子氏が参加したのだとか。1秒12コマで撮影した油絵の総数は、実に62,450枚に達するという。

物語は、銃で自らの腹部を撃って自殺したとされるゴッホの死の真相に迫る。郵便配達員の父ジョゼフ・ルーラン(クリス・オダウド/声:イッセー尾形)からゴッホ(ロベルト・グラチーク/声:三宅健太)の最期の手紙を託されたアルマン(ダグラス・ブース/声:山田孝之)が、画材商のタンギー爺さん(ジョン・セッションズ/声:鈴木清信)や宿屋のアドリアーヌ・ラヴー/声:冬馬由美)、医師のポール・ガシェ(ジェローム・フリン/声:村治学)らからゴッホの実像に迫っていくという展開。
正直油絵アニメの質感、ゴッホの筆致になかなか目が慣れず、圧倒的な迫力は感じられるもののそのせいでドラマの流れからは置いてきぼりにされてしまった感がある。さらにモノクロで描かれる回想シーンは明らかにゴッホの筆致ではない(もっとも色彩に特徴のあるゴッホにモノクロはあり得ないともいえるが)。
このシーンは、ゴッホのあの作品だな、とか、そちらに気持ちが走ってしまうと、物語はどうでも良くなってしまうのかも知れない。その意味ではヘンに物語などを設定せず、作品世界にもっとどっぷり浸れるような構成もあり得たのではないかと思ってしまうのだ。
油絵アニメの驚きも、3D映画の驚きに似ているかも知れない、初めはとにかく圧倒されるが、やがて慣れてしまう。人間の感覚は鈍麻を前提にしている。

「世界初、前編が動く油絵」という惹句もうーん、どう?
というのもハンガリーのアニメ作家ヨゼフ・ギーメシュの『英・雄・時・代』(1984)も確か全編油絵による作品だったと記憶しているからだ。
いずれにせよ大変な労力がかけられたアニメ作品であることは間違いない。一見の価値は十分ある。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 長編アニメ賞ヒュー・ウェルチマン 
  ドロタ・コビエラ 
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