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やさしくなあに 〜奈緒ちゃんと家族の35年〜(2017)

メディア映画
上映時間110分
製作国日本
公開情報劇場公開(いせフィルム)
初公開年月2017/11/04
ジャンルドキュメンタリー
そばにいるときも、いないときも、
家族の物語はつづいています。

やさしくなあに 〜奈緒ちゃんと家族の35年〜

(C)


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投稿者:黒美君彦投稿日:2017-09-01 14:13:09
【ネタバレ注意】

重いてんかんと知的障害があり、長くは生きられないだろうと医師に告げられた西村奈緒さんを、叔父である伊勢真一監督は1983年、彼女が9歳の時からずっと撮影し続けてきた。
当初はプライベートフィルムのつもりで始めた撮影だったが、その映像は1995年、ドキュメンタリー映画『奈緒ちゃん』としてまとめられ、大きな反響を呼んだ。
その後も伊勢監督は『ぴぐれっと』(2002年)『ありがとう〜「奈緒ちゃん」自立への25年』(2006年)と、奈緒ちゃんを中心にした家族や作業所、地域をドキュメンタリー作品として発表してきた。
そしてこの作品。奈緒ちゃんも40代になり、弟の記一さんも30代後半に。父大乗さんは定年後株投資に夢中になり、母信子さんは少し退いた場所から奈緒ちゃんを見守っている。
一時は大乗さんと信子さんの関係もかなり険悪になるが、大乗さんが再就職してからは若干関係も修復されたよう。
「やさしくなあに」というタイトルは、夫婦喧嘩の仲裁に入るときの奈緒ちゃんの口癖「ケンカしちゃいけないよ。やさしくなあに…って言わなくちゃ」という言葉からつけられたという。攻撃的な言葉を投げつけ合っても物事は好転しない、やさしく「なあに」といえばほっこりとした空間が生まれる。
西村家はそうして幾つもの危機を乗り越えてきたかのようだ。

この作品の背景には、2016年7月に神奈川県相模原市で発生した重度障がい者19人を殺害した事件も影を落とす。
長年奈緒ちゃんを育て、作業所の活動などを率先してきた信子さんは、「奈緒ちゃんや障がい者を嫌っている人が大勢いることを思い知らされた」と語る。これは「生産しない者には生きる価値がないという社会の本音が反映した事件だったのではないか」と。
だとすると、この社会は一向に「個人の価値」を重視する姿勢を欠いているということになる。
他人を愚弄し嘲笑することで自らの価値を高める、そんな社会の傾向をこの作品は断固として否定している。
苦難を切り拓きながら見つかる“生きる実感”がこの作品にはあるのだ。

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