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否定と肯定(2016)

DENIAL

メディア映画
上映時間110分
製作国イギリス/アメリカ
公開情報劇場公開(ツイン)
初公開年月2017/12/08
ジャンルドラマ/サスペンス/伝記
映倫G
ホロコースト、信念の法廷が今始まった。
否定と肯定 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 4,027
USED価格:¥ 4,367
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【解説】
 ある日突然ホロコースト否定論者との法廷闘争に巻き込まれ、ホロコーストを巡る歴史の歪曲を許しかねない世界が注目する裁判の当事者となってしまったユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットの回顧録をレイチェル・ワイズ主演で映画化した実録法廷サスペンス。共演はトム・ウィルキンソン、ティモシー・スポール。監督は「ボディガード」「L.A.ストーリー/恋が降る街」のミック・ジャクソン。
 1996年、アメリカの大学で教鞭を執るユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、自身の著書で非難したホロコースト否定論者のデイヴィッド・アーヴィングから名誉毀損の訴えを起こされる。悩んだ末に裁判で争うことを決めたリップシュタット。しかし裁判の舞台となるイギリスの法廷では、訴えられた側が立証責任を負うとされ、たとえアーヴィングの主張がどんなに荒唐無稽であっても、裁判で勝利することは決して容易なことではなかった。そんな中リップシュタットは、法廷弁護士リチャード・ランプトンをリーダーとする弁護団からホロコースト生存者ばかりか彼女自身にも証言しないよう求められてしまう。それは自らホロコーストの真実を証明したいと意気込むリップシュタットにとって到底納得できるものではなかったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:ビリジョ投稿日:2018-08-23 17:34:20
【ネタバレ注意】

 現代は「DENIAL(否定)」。本作において否定と肯定は対等な立場では無い。あたかも対等であるごとき邦題はダサい。歴代ダサい邦題のベスト5に入る。(1位は『愛についてのキンゼイリポート』かなあ)

 ホロコーストの否定など、人類の魂に対する侮辱である。そこの視点が絶対に必要で、どっちもどっちだな、的な視点でこの映画を観てはいけない。

 まあしかし厄介な映画でもある。この手のライターは日本にもうじゃうじゃいる。本を売りたいからだろうか。事実のみが私を鍛える。希望的観測の歴史修正主義にはウンザリである。ウンザリはウンザリのまま終わる。差別主義者は差別主義者のままで終わる。絶望したくなる映画だ。

 大事なのは事実であり、科学的論考であり、言論の自由だ。が、そんなことを愚直に唱える私なんぞは今やこの日本に於いては変人の少数派なのであろうか。

 名優ティモシー・スポールが見事。あの演説をもう少し聞きたかった気もする。レイチェル・ワイズも、表情の細かな変化が素晴らしい。

投稿者:ノリック007投稿日:2017-12-23 02:06:38
原題は「Denial(否定)」です。
法廷物語なので、ホロコーストを否定する人と肯定する人という
対立関係を明確にした「否定と肯定」という邦題は良いです。

事前知識として「ホロコースト」と「アウシュヴィッツ」を知らない
人は調べておくと良いでしょう。

「アウシュヴィッツ」は有名ですが、観たことはないので、
「アウシュヴィッツ」で撮影された部分もあり、忠実に再現
されているので、印象的でした。

「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」を観た人に
この映画をお勧めできます。
この映画を観た人も「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」
をお勧めできます。

法廷で勝利するためには、戦略とチームワークと資金が重要だと
思い知らされます。
感情や証言や証人では、裁判に勝てなないという事実を突き付けられます。

本当のプロの戦略を観ることができます。

思想や信条は自由ですが、事実を歪曲して歴史にすることは許されません。

政治家が票や資金を集めるために、専門家がお金儲けのために、
マスメディアが受信料や広告収入を得るために、事実を歪曲して
いるのが現状です。

この映画は、この現状に立ち向かうことの困難さを良く示してくれます。

日本人にとって、ホロコーストは遠い昔、遥か彼方のヨーロッパでのこと
なので理解しにくいと思います。

日本人にとって、南京事件のことなら理解しやすいでしょう。
政治家が、専門家が、マスメディアが南京事件のことを
どう言っているのかということです。

私は、南京市内に入った兵士から事実を聞いています。
政治家が、専門家が、マスメディアが嘘を言っているのを知っています。
政治家が、専門家が、マスメディアが南京市内に入った数万という兵士
から事実を伝えたことがあるのでしょうか?
南京市内に入った数万という兵士は、ほぼ亡くなっていて、事実を
もう伝えることはできません。
だから、政治家が、専門家が、マスメディアが嘘を言っているという
ことです。

NHKは法律を盾に受信料を徴収していますが、政治的に公平であること、
報道は事実を曲げないですること、意見が対立している問題については
できるだけ多くの角度から論点を明らかにするという努力をしていない
ことは南京市内に入った数万という兵士から事実を伝えていないことだけ
でも明らかです。

法廷物語なので、眠くならないように、万全の体調で鑑賞することを
お勧めします。

映画の余韻に浸りたいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。
http://www.geocities.jp/internetshow2000/
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-12-15 13:03:23
【ネタバレ注意】

アトランタのエモリー大学教授デボラ・E・リップシュタットが著書『ホロコーストの真実』でホロコースト否定論者を退けたところ、その著書で言及のあったイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが、名誉毀損で訴えた裁判(1996〜2001控訴棄却)の実話に基づいたストーリー。
この裁判については、当時新聞の外信記事で何度か読んだ記憶があるが、その裏側でここまでの闘いや葛藤があったことはもちろん知らなかった。
英国人であるアーヴィングがイギリスの裁判所に訴訟を起こした、というのがひとつのポイント。
英国の司法制度では、訴えられた側に立証責任を課すので、アーヴィングの嘘をひとつひとつ暴かなくてはならない。
レイチェル・ワイズ演じるデボラ・リップシュタット教授は、性格的にもキツく、好きになれないタイプ(笑)。
終盤で「私は生まれた時から周囲を全て疑ってきた」と振り返るシーンがあるが、しかし、だからこそ実証的な歴史学を修められたのだ、ともいえる。仮説が生じても事実を立証できないと歴史的事実にはならないからだ。
一方トム・ウィルキンソン演じるデイヴィッド・アーヴィングは、一見紳士的に見える。が、彼のデマゴギーがある一定の層から支持されるのも納得できなくもない。「ヒトラーがホロコーストを命じた文書はない」のは、その通りなのだから。

歴史修正主義は今や世界中を跋扈している。
彼らには一点突破型が多い。例えばある論文で南京事件の死体の写真の引用が間違っていたとする。その一枚が間違っていたのだから「南京事件はなかった」、と普遍化する。他の証拠が揃っていてもそこには触れない。そんなケースは枚挙に暇がない。

映画の中でデイヴィッド・アーヴィングは、明らかに人種差別的な発言をしている自らの映像を見せられても「私はレイシストではない」と言い募る。これは日本で差別的な言辞を繰り返す団体にも共通している。彼らは言う。「われわれは差別なんてしていない。事実を述べているだけだ」。特定の民族を十羽一絡げに「ゴキブリども」と呼んでも、彼らは「差別ではない」と言い切るのだ。
原題の「Denial」は心理学用語で「否認」を指すという。この場合の「否認」は、目の前で完全な事実を見せられても、自分が信じたいことを信じたいがためにそれを認めないことを指す。
こうした歴史修正主義者たちにとって、実は歴史的事実などどうでもいいのだ。彼らは自らの(誤った)信念にしか興味はない。事実かどうかなど知ったことではない。ホロコーストもなければ南京事件もない。相手を貶められたらそれでいい。そんなヤツらなのだ。
だからリップシュタットがホロコーストのサバイバーを証言させたいと主張しても、弁護団のアンソニー・ジュリアス(アンドリュー・スコット)は断固としてそれを認めない。
法廷でサバイバーが貶められ、傷つくことにしかならないと、彼はよくわかっているからだ。ホロコーストの事実を認めない彼らは、サバイバーの言葉など聴くつもりもない。その代わり、リチャード・ランプリング弁護士(ティモシー・スポール)が、理詰めでアーヴィングを論破する。彼がレイシストで、かつ極右思想の持ち主、都合の良いように史料を意図的に改竄した事実をあからさまにするのだ。

リップシュタットが勝訴後の会見で語る言葉も印象深い。「表現の自由を悪用する者から『自由』を守ったのだ」「発言には説明責任が求められる」…。
特定の民族を誹謗中傷し排除しようとする精神構造の裏には、陰謀論を好む大衆の不安があるとハンナ・アーレントは語っている。
歴史は元来法廷で争われるものではない。だが、歴史修正主義者たちの好む歴史は、本来の「歴史」ではない。あったことをなかったことにする風潮はしかし、今世界中で現在進行形で語られている。
そこにどう向き合うのか。いろいろ考えさせられる作品だった。
日本ではどうしてこうした作品が登場しないのだろう。

投稿者:mototencho投稿日:2017-12-12 22:12:22
根絶など不可能、知らん顔していても、しつこいホラ吹きはウィルスと同じで、何度も突然変異を繰り返しては現れる。“情に訴えず、法に則る”これが最適で、本作観賞の効用は、少なくとも憂いを払う備えになる。http://mototencho.web.fc2.com/2017/denial.html
【ソフト】
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