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女は二度決断する(2017)

AUS DEM NICHTS
IN THE FADE

メディア映画
上映時間106分
製作国ドイツ
公開情報劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月2018/04/14
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫PG12
砕かれた愛、
癒えぬ悲しみ。
この魂が私を突き動かす。
女は二度決断する [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 3,904
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【解説】
 「愛より強く」のファティ・アキン監督がダイアン・クルーガーを主演に迎え、卑劣な移民排斥テロによって最愛の家族を奪われた女性が、絶望と怒りの中で立ち向かう理不尽な現実とその顛末を描いた緊迫の復讐サスペンス。カンヌ国際映画祭ではダイアン・クルーガーがみごと主演女優賞に輝いた。
 ドイツ、ハンブルク。生粋のドイツ人のカティヤは学生時代に出会ったトルコ系移民のヌーリと結婚し、かわいい息子にも恵まれ幸せな日々を送っていた。そんなある日、ヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、最愛の夫と息子を一瞬にして失う。警察はヌーリが移民だったことから外国人同士の抗争を疑うが、カティヤは移民を狙ったネオナチによるテロに違いないと訴える。やがてカティヤの主張通り、ネオナチの若いドイツ人夫婦が逮捕され、裁判にかけられるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
15 5.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:mototencho投稿日:2018-08-24 01:03:15
苦すぎる、彼女のケリのつけ方。ため息とともに受け入れるしかない、などとは口が裂けても言えない。http://mototencho.web.fc2.com/2018/inthefad.html
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-05-11 12:14:25
【ネタバレ注意】

サスペンスとして観ればそれなりだが、その背景にある重い現実に十分向き合ったかというと必ずしもそうではない。興味深いテーマではあるけれど、今ひとつすっきりしない。そんな作品。
監督のファティ・アキンは、両親がトルコ人移民だが、本人はドイツ生まれのドイツ人。でもルーツはトルコだ。そんな彼の問題意識が反映しているのは間違いない。
トルコ移民が多いハンブルグで、主人公のカティヤ(ダイアン・クルーガー)は、トルコ人の夫ヌーリ(ヌーマン・アチャル)と最愛の息子である6歳のロッコ(ラファエル・サンタナ)を爆弾テロで奪われる。前科から薬物売買のトラブルを疑われ、絶望して自殺しようとしたカティヤのもとに「ネオナチ」の夫婦が容疑者として逮捕されたという一報が届く。ここまでが「家族」の章。
次の「正義」の章は法廷が舞台となる。裁判で被告夫婦は証拠不十分で無罪となるが、このパートがどうにも納得いかない。弁護士がカティヤを愚弄した挙句に最後に「ダンケ」と締めくくる腹立たしさ。法廷を指揮できない無能な裁判官。こんな裁判あるか?
カティヤの証言の信頼性にしても、万が一彼女が薬物中毒であったとしても(実際は違うが)被告が逮捕される前にそっくりな目撃証言に基づく似顔絵が作成されている事実があるのだから、その信用性はあるとみるべきである。そもそも夫婦が事件当時ギリシャにいたかどうかはパスポートや出入国記録で簡単にわかることではないのか?「疑わしきは被告の利益に」というのは司法の大原則ではあるが、基本的なことが尽くされていない裁判に意味はない。
勇気を奮って息子夫婦を警察に密告した父親はいったいどうなるんだ、と思ってしまった。
そして最後の「海」の章。ネオナチ夫婦の居場所を突き止めたカティヤは、彼らが作ったのと同じ釘爆弾を作り、復讐を決意する。一度は躊躇ったものの、二度目は…。

何せ判決が納得できるものでないので、カティヤの最終的な選択もどうなんだ、と思ってしまう。しかも被害者が上告するってどういうこと?ドイツの司法制度では検察はないのか? 結局理不尽な暴力には、暴力でしか決着はできない、ということか? ファキン監督は「攻撃したがる彼らを憎み返すのは簡単だが、それでは問題解決にならない。対話こそ望ましい道だ」(朝日新聞GLOBE、2018/4/13)とインタビューで語っているが、この作品に限ってはそうはなっていない。「目には目を」が唯一の方法であるかのようだ。

ハリウッドで活躍するダイアン・クルーガーが母国に帰っての主演だが、その美貌はさすが。しかも演技派として微細な表情を巧みに見せるが、藤原帰一はそこにファキン監督の意図を感じるという。カティヤをドイツ人(白人)にすることで、ドイツに内在する問題として「ネオナチ」を意識させられるからだ。もし彼女の役をトルコ人が演じていたら、「極右なら追い出すべきトルコ人、リベラルでも受け入れるべき気の毒なトルコ人」と受け取られ、「ドイツ国民とは違うという偏見は残る」というわけだ。逆にいえば、そこにドイツが抱える、移民との共生をめぐる複雑な心情を窺い知ることができる。
実際この作品は、ハンブルクなどで2000年から07年にかけてトルコ系をはじめとする外国人が爆弾テロなどで相次いで死傷した事件が下敷きになっているという。犯人はヒトラーを信奉している「国家社会主義地下運動(Nationalsozialistischer Untergrund: NSU)」というネオナチ極右グループだったが、2011年に真相が判明するまで、事件は「トルコ系犯罪組織の抗争かトラブル」との見方で捜査が進められていたのだという。

ヨーロッパを覆う移民排斥や極右の台頭。悩める21世紀にあって、答えはなかなか見つからないが、この作品もまた答えが見つからず彷徨っているかのように思える。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールファティ・アキン 
 ■ 女優賞ダイアン・クルーガー 
■ 外国語映画賞 (ドイツ=フランス)
■ 外国語映画賞 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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 【DVD】女は二度決断する2018/11/02\3,900amazon.co.jpへ
【レンタル】
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