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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017)

THE KILLING OF A SACRED DEER

メディア映画
上映時間121分
製作国イギリス/アイルランド
公開情報劇場公開(ファインフィルムズ)
初公開年月2018/03/03
ジャンルミステリー/サスペンス/ドラマ
映倫PG12
“彼”は4つの悲劇を用意した――。
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 3,904
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【解説】
 「籠の中の乙女」「ロブスター」のギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス監督が、「ロブスター」に続いてコリン・ファレルを主演に迎えて贈る不条理スリラー。心臓外科医の男が、亡くなった元患者の息子と親しくしていくうちに、自分の子どもたちに不可解な異変が起きるさまをミステリアスかつ不穏な筆致で描き出す。共演はニコール・キッドマン、バリー・キオガン。
 美しい妻と2人の子どもと郊外の豪邸で満ち足りた生活を送る心臓外科医のスティーブン。彼には家族に内緒で定期的に会って、その成長を優しく見守る少年が一人いた。それはかつて彼が担当した手術で死なせてしまった患者の息子マーティン。ある日、そんな彼をスティーブンは家に招いて家族に紹介する。ところがこれを境に、スティーブンの子どもたちに説明不能な異変が起き始めるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
11 1.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2018-03-25 10:58:38
もっとブッ飛んでても良かった感じはする。
投稿者:dadada投稿日:2018-03-19 14:19:23
変な映画。だけど、劇場で観て良かったなぁって映画。ビデオで観てたら、集中力が持たない。淡々と変だもん、絶対ながら観になって、訳わからんくなっちまうだろな。
劇場で映画に身を委ねていると徐々に徐々にエクストリームな展開になって、何ソレ?ってなもんだけど、この何かわからん不思議な不安感のトリコ?にされるっつうか何つうか。ホント、淡々としてるんだけど、時間を忘れた。訳わからんのは、訳わからんのだけど、まぁ、楽しんじゃったかな。
すっかりマイナーが板についた、コリン・ファレルの何か冴えない感じ。ニコール・キッドマンや娘役の子の何かエロい感じ。「シャイニング」のような、被写体をブレずに後ろから追っかける映像の何か不穏な感じ。BGMの何か勘に触る感じ。”何か”...って、何かの集まりにハマったかな。
コリン・ファレルとニコール・キッドマンが共演してた近作、「ビガイルド」は”何か”不足で退屈だったけど、コッチはまあまあ。
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-03-16 16:15:10
【ネタバレ注意】

ギリシャの俊英ヨルゴス・ランティモス監督の作品はこれが初体験。
コリン・ファレル演じるスティーブン・マーフィーは、米国中西部の病院で働く心臓外科医。彼には美しい眼科医の妻アナ(ニコール・キッドマン)と二人の子どもと暮らしていた。そんな彼は、マーティン(バリー・コーガン)という16歳の少年と時々会っている。彼はかつて手術を執刀し、死なせてしまった男の息子だった…。

とにかく不穏な空気がずっと流れている。どこかスタンリー・キューブリックを想起させる映像空間は、まるであの名作『シャイニング』のようだ。そしてこれもまた不穏な音楽が映像に重なる。
物語はある意味単純だ。マーティンは、父を死なせたスティーブンに心を寄せ、スティーブンはそのことでうしろめたさを軽減している。だが父の代わりになることをスティーブンが拒絶した途端、マーティンは恐ろしいことを口にする。「家族が足が動かなくなって食べられなくなる。そして目から血が流れたら間もなく死ぬ。誰かを殺さない限り、みんなそうやって死んでいく」…。
奪われたら奪い返す。そうすることによって均衡は保たれる。
マーティンに何故そんな力があるのかは語られないが、息子も娘も自らの運命に素直に従う。
シンメトリカルな空間構成が繰り返され、この映画は「均衡」が求められるパラレルワールドなのかと思う。

例えば父親を死なせたスティーブンに父親の代理を求めるマーティン。喪失を埋める代替の存在を求めるのだ。
これは「復讐」なのか。
酒を飲んで手術に臨み、患者を死なせてしまったスティーブンは確かに糾弾されるべきなのかもしれない。
しかし、彼ではなく(それは死んだ者が復讐できないのと同様に)息子のボブ(サニー・スリッジ)やキム(ラフィー・キャシディ)が足の自由を失い、次第に死に近づくのだ。不条理な死とはそういうものだといわんばかりの悲劇。
誰かを殺さないと家族全員を喪う。
スティーブンは銃を持って目隠し状態で撃つ。撃たれて死ぬのも偶然に頼るしかない。不条理な死には不条理な死で応えるしかない。

この作品は古代ギリシャのエウリピデスの悲劇『アウリスのイピゲネイア』がモチーフだという。女神アルテミスの怒りに触れ、トロイア戦争での船が使えなくなった総大将アガメムノーンが、長女イーピゲネイアを生贄に捧げる話だ。だが、そうした神話的要素を纏いつつ、不条理な現代劇として成立しているのがこの作品の凄いところ。
息子を射殺し、三人家族になったマーフィー家。スティーブンがそこにいるのが不思議だ。息子の殺害は罪に問われない…飽くまでそんなパラレルワールドが舞台なのだと思えば、それはそれで怖さが残る。見応えのある不思議な作品だった。

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