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君の名前で僕を呼んで(2017)

CALL ME BY YOUR NAME

メディア映画
上映時間132分
製作国イタリア/フランス/ブラジル/アメリカ
公開情報劇場公開(ファントム・フィルム)
初公開年月2018/04/27
ジャンルドラマ/青春/ロマンス
映倫PG12
何ひとつ忘れない。
君の名前で僕を呼んで コレクターズ・エディション (初回生産限定) [Blu-ray]
参考価格:¥ 7,344
価格:¥ 5,531
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【解説】
 アンドレ・アシマンの同名小説を「日の名残り」「モーリス」の名匠ジェームズ・アイヴォリー監督が脚色し、「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」のルカ・グァダニーノ監督で映画化した青春ラブ・ストーリー。北イタリアの避暑地を舞台に、17歳の男子高校生がアメリカからやって来た24歳の青年相手に生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちていく瑞々しくも切ないひと夏の出来事を、郷愁溢れる筆致で美しく繊細に綴っていく。主演は本作の演技でみごとアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた新星ティモシー・シャラメと「ソーシャル・ネットワーク」「J・エドガー」のアーミー・ハマー。共演にマイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール。
 1983年、夏の北イタリア。両親とともに毎年夏休みを過ごしている田舎のヴィラへとやって来た17歳のエリオ。彼はそこで、大学教授である父がインターンとして招いた24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーと出会う。自信に溢れて自由奔放なオリヴァーに最初は苛立ちを覚え、つい反発してしまうエリオだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-06-05 17:48:41
【ネタバレ注意】

切ないひと夏の恋。北イタリアの美しく古い街並みや自然をバックに描かれる恋情は、そこはかとなく儚いものだった。
考古学者の父パールマン教授(マイケル・スタールバーグ)のもとにやってきた米国人の大学院生24歳のオリヴァー(アーミー・ハマー)と17歳の少年エリオ(ティモシー・シャラメ)の恋。これ以上近づいてはいけない、と思えば思うほど狂おしく惹き合う磁力のような感情がふたりを覆う。ふたりで自転車で走り回る至福の時間は、恋の魔力に溢れていて何とも魅力的だ。
エリオを演じたティモシー・シャラメは、『ベニスに死す』のタジオのような中性的な魅力をたたえ、ガラス細工のような脆さを感じさせる。一方のオリヴァーを演じるアーミー・ハマーは195cmの長身で、はじめのツンデレっぽい感じがエリオを尚更引きつけたか。
また抑制的な音楽が、北イタリアの光景によく似合っている。
スフィアン・スティーヴンスの「ミステリー・オブ・ラブ」の歌声はどこかサイモン&ガーファンクルを想起させるし、坂本龍一の楽曲も効果的に挿入される。
男同士だから、という抵抗感は殆ど感じなかった。好きになる、という行為は理性を狂わせてしまう。後づけで支配欲や征服欲に基づく行動だった、と思えたとしても、その真っ只中にいる時は、そんなことは思いもしない。頭の中は常に相手のことしかないし、一緒に同じ時空にいられたらどんなに幸せだろう、と空想するばかりだ。相手の体に触れることすら想像できない狂おしい感情、それが恋だ。

海から引き揚げられる彫刻は、紀元前4世紀の彫刻家プラクシテレスの流れを汲んでいる。そして作品の冒頭でも恐らくプラクシテレス作であろう彫刻群の写真が映し出される。そこに象徴されるのは「永遠性」だろう。
ひと夏の恋は、永遠性を約束される。そうした永遠性は、ピアーヴェ川の戦い(1918年6月)の記念碑のやりとりでも顕著だ。第一次世界大戦でオーストリア=ハンガリー帝国と伊仏英が戦ったこの地では17万人が犠牲になった、とエリオが語る。
永遠は、いつも死と隣り合わせだ。沼で泳ぐ若者たちの姿にジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』を想起するのは穿ちすぎだろうか。

エリオとオリヴァーの関係に気づいた両親が、諌めるどころか二人の旅行を認めるなんてどれだけ進歩的なんだ、と思わせるが、ラストの父の言葉ですべては氷解する。ひと夏の経験は、二度と繰り返されることのない貴重な時間だ。狂おしい恋に身を焦がす経験に身を委ねる稀有な体験を君はしているんだ。それは拒絶するようなことではない、と。

とても印象的な作品ではあるが、テンポがいいだけに後半少々長い印象もあった。もう少し後半をカットしても良かったか。
そしてハエの多さは確かに気になったところである。せっかくのいいシーンなのにハエが飛び回っているのは、北イタリアのあの地では欠かせないから?

投稿者:敦煌投稿日:2018-06-01 22:07:30
なぜいくつものシーンに蠅がうごめいているのかが気になって
気になって…。

そんなもの退治してから撮影すればいいし、
入っちゃったのならNGにするべきだし、
どちらも無理だったのならポスプロで消せば済むことでしょ。

あまりに不自然なので(本当に存在する物をそのまま撮れば
自然な映像になるかというと、実はそれほど単純ではない。
映画は高度な作り物だ)、逆に何らかの意図に基づき
本来いなかった蠅をCGで描きこんだのかと思うほど。
気にする私がきれい好きなだけ?
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2018-05-09 23:44:30
 自然光と自然音の取入れがとても心地よい画面と音の映画だ。特に撮影はタイからサヨムプー・ムックディープロムを招き、奇抜な繋ぎを廃して(一部ジャンプカットもあるが)、あくまでも静謐なカメラの視点を突き付ける。
 それは、自然光を基調としているが、決してナチュラルな透明感を志向しているだけではない。例えばピントが甘いカットも多く使われているし、ティモシー・シャラメとアーミー・ハマーの二人が旅行中の、夜の舗道のシーンでは、なぜかスプロケット穴(フィルム穴)が写っているテイクさえある。あるいは、二人で、ピアーヴ・メモリアルという記念碑に立ち寄るカットは、ワンカット中に2回ティルトアップをし、記念碑の銅像と、隣接する教会の尖塔の十字架を見せるという、観客の視点を強制する硬質なシーケンスショットだ。このように、意思のはっきりした演出が継続しているので、見る側の緊張感も持続する。

 さて、配役について云えば、何と云っても主人公のティモシー・シャラメが超絶美少年で惚れ惚れしてしまうのだが、対するアーミー・ハマーは、少々とうが立っているというか、でかいし、えらそうで、ミスキャストとまでは云わないがシャラメが勿体ないと思えてしまった。シャラメの父母も良い存在感だ。特に、父親のマイケル・スタールバーグはエンディング近くでとびっきりの見せ場がある。このスタールバーグの科白のおかげで、オスカー脚本賞じゃないかと邪推してしまう。(ま、それぐらい臭いし、不要な科白と云えるかもしれない :-P。)

 また、エピローグの雪降らしはいい。それまでの夏の陽光と素晴らしい対比をなす。さらにラストカット、というか、エンドクレジット中のシャラメを映した長回しが見事なアイデアで、記憶に残る。シャラメの後景のフォーカスが外れた部分に食事の用意をする母たち。その後ろの窓の向こうで、しんしんと降る雪。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:あーぼう投稿日:2018-05-08 09:57:31
ジェームズ・アイヴォリーの監督作と勘違いして映画館へ。常々映画はテンポだと思っているが、テンポが悪いどころかテンポを無視した作品で、主人公と一緒に「恋」以外は特別なことが起きないひと夏のバカンスをゆっくりと体験することができる。近年稀なそのテンポに身をゆだねることができるのは素晴らしい映像と音響のおかげ。
投稿者:skull & rose投稿日:2018-05-04 13:21:52
瑞々しさと拙さとが混然一体となった魅力。

それは彼らの振る舞いに対してであると同時に、映画そのものへの感慨でもある。カットつなぎが所々粗雑であったり、夜の路頭でキスする二人へのピントが合っていなかったりもする。それでも私はこの神話的な世界を、この二人をたまらなく愛おしいと思う。彼らの欲望への純粋さと、カメラの欲望の純粋さとが同居していると思える瞬間が確かにあるのだ。
また、蝿の羽音や小鳥のさえずり、風に呼応してリズムを刻む朝の雨戸など、自然音を出来うる限り自然光と等価なものとして捉える音の豊かさは好ましく、すべてが充足した神話的な世界を作り上げていると思う。

終盤の父親役(スタールバーグ)による説諭が物語を多少文学的に要約してしまっている気がしないでもないが、ここは確かに感動的な言葉だ。同じ喜び・同じ痛みを知るものだけが、その魂を震わせるだろう。

ラストショットの小蝿はちょっと残念なところではあるが、それを瑣末なものとして押し切ってしまうティモシー・シャラメの力強さがある。

すべてが計算し尽くされた完璧な映画ではない。理性的な映画作り以上にカメラの欲望を優先したかのような、粗さが見受けられるのだが、わたしにはそれが魅力的だと思うのだ。そんな瑞々しさはここ何年も映画で出会ったことがない感覚なのだ。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞ティモテ・シャラメ 
 ■ 脚色賞ジェームズ・アイヴォリー 
 □ 歌曲賞Sufjan Stevens “The Mystery of Love”(曲/詞)
■ 男優賞ティモテ・シャラメ 
■ 作品賞 
 ■ 男優賞ティモテ・シャラメ 
 ■ 監督賞ルカ・グァダニーノ 
□ 作品賞(ドラマ) 
 □ 男優賞(ドラマ)ティモテ・シャラメ 
 □ 助演男優賞アーミー・ハマー 
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞ティモテ・シャラメ 
 □ 監督賞ルカ・グァダニーノ 
 ■ 脚色賞ジェームズ・アイヴォリー 
□ 作品賞 
 □ 監督賞ルカ・グァダニーノ 
 ■ 主演男優賞ティモテ・シャラメ 
 □ 助演男優賞アーミー・ハマー 
 ■ 撮影賞サヨムプー・ムックディプローム 
 □ 編集賞ヴァルテル・ファサーノ 
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞ティモテ・シャラメ 
 □ 助演男優賞アーミー・ハマー 
  マイケル・スタールバーグ 
 □ 監督賞ルカ・グァダニーノ 
 ■ 脚色賞ジェームズ・アイヴォリー 
 □ 撮影賞サヨムプー・ムックディプローム 
 □ 歌曲賞 “Mystery of Love”
□ 俳優賞(映画部門)ティモテ・シャラメ 
【ニュース】
ルカ・グァダニーノ監督リメイク版「サスペリア」、予告編2018/08/24
ルカ・グァダニーノ監督リメイク版「サスペリア」、ティーザー・トレーラー2018/06/05
インディペンデント・スピリット賞、発表2018/03/05
アカデミー賞、結果発表2018/03/05
英国アカデミー賞、発表2018/02/19
アメリカ脚本家組合(WGA)賞、結果発表2018/02/13
アカデミー賞、ノミネーション2018/01/24
アメリカ映画俳優組合(SAG)賞、発表2018/01/22
アメリカ製作者組合(PGA)賞、発表2018/01/22
放送映画批評家協会賞、結果発表2018/01/12
英国アカデミー賞、ノミネーション2018/01/10
アメリカ製作者組合(PGA)賞、ノミネーション2018/01/09
ゴールデングローブ賞、発表2018/01/08
全米映画批評家協会賞、発表2018/01/08
アメリカ脚本家組合(WGA)賞、ノミネーション2018/01/05
アメリカ映画俳優組合(SAG)賞、ノミネーション2017/12/14
ゴールデングローブ賞、ノミネーション発表2017/12/12
AFI選定2017年トップ映画2017/12/08
ピーター・トラヴァース選定2017年ベスト102017/12/08
放送映画批評家協会賞、ノミネーション2017/12/07
LA映画批評家協会賞、発表2017/12/04
ニューヨーク映画批評家協会賞、発表2017/12/01
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