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私はあなたのニグロではない(2016)

I AM NOT YOUR NEGRO

メディア映画
上映時間93分
製作国アメリカ/フランス/ベルギー/スイス
公開情報劇場公開(マジックアワー)
初公開年月2018/05/12
ジャンルドキュメンタリー
映倫G
自由と正義の国アメリカ、
その差別と暗殺の歴史

2018年5月12日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

私はあなたのニグロではない

(C)


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【解説】
 アメリカ黒人文学を代表する作家にして、60年代公民権運動にも深く関わったジェームズ・ボールドウィンの言葉を通して、アメリカにおける黒人差別の歴史を辿る社会派ドキュメンタリー。ボールドウィンと3人の公民権運動の指導者でいずれも暗殺されたメドガー・エヴァース、マルコムX、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとの出会いと別れを軸に、今なお続く根深い黒人差別の本質を、ボールドウィンの著作やインタビュー、講演などで語った彼自身の言葉を使用して浮き彫りにしていく。監督は「ルムンバの叫び」のラウル・ペック。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-05-17 14:13:22
【ネタバレ注意】

これは公民権運動が激しかった時代を対象にしたドキュメンタリーなのか?いや、そうではない。これは現代のアメリカを、移民排斥の声が渦巻く欧州を、パレスチナを、そしてヘイトスピーチが飛び交う日本を問うドキュメンタリーだ。
ジェイムズ・ボールドウィン(1924〜87)の作品を読んだことは実はないのだが、彼の生前のインタビュー、講演の語りはわかりやすく、かつ攻撃的だ。彼は、白人学者が人種に関係なく私は人々とつきあっている、肌の色にこだわり過ぎてはいないか、との問いに「そんな場所がどこにある。そんな理想郷を私は見たことがない!」と反論する。
ここにあるのはアフリカ系アメリカ人が背負わされてきた歴史に対する無知への怒りだ。黒人がどのように売買され、搾取され、隷属を強いられてきたか。根拠のない怯えから白人は黒人を攻撃してきた。「いい黒人であれ」と強いてきた。
ボールドウィンがつきあってきた公民権運動指導者のメドガー・エバース、マルコム・X、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、みな暗殺されてしまったではないか。
自由と正義を標榜してきた米国の欺瞞を鋭く衝くボールドウィンは怒っている。
そしてそれは他人の問題ではない。
もちろん白人至上主義者や差別主義者は唾棄すべき存在だが、いわゆるリベラルと称される人々の認識にも彼は斬りこむ。
表面的な差別だけでなく、国家の権力者たちですら黒人を搾取する社会を維持しようとしているではないか、と彼は問う。
歴史を無視し、分断を進めようとする人間が増えてきた現代において、ボールドウィンの訴えはきわめて明解だ。その上で彼は言う。「向き合っても変わらないこともある。しかし向き合わずに変わることはない」と。
差別と偏見が当たり前のように繰り返される今だからこそ、彼の怒りに耳を傾けるべきなのだ。
いったい私たちはこの半世紀、何をしてきたのか?と考え込んでしまう。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ ドキュメンタリー長編賞レミ・グレレティ 
  ラウル・ペック 
  エベール・ペック 
■ ドキュメンタリー賞 
■ ドキュメンタリー賞 
□ ドキュメンタリー賞ラウル・ペック 
□ ドキュメンタリー賞 
■ ドキュメンタリー賞レミ・グレレティ (製作)
  ラウル・ペック (監督/製作)
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