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万引き家族(2018)

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メディア映画
上映時間120分
製作国日本
公開情報劇場公開(ギャガ)
初公開年月2018/06/08
ジャンルドラマ
映倫PG12
盗んだのは、絆でした。

2018年6月8日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

万引き家族

(C)2018『万引き家族』 製作委員会


 Photos

【クレジット】
監督:是枝裕和
製作:石原隆
依田巽
中江康人
プロデューサー:松崎薫
代情明彦
田口聖
アソシエイトプロ
デューサー:
大澤恵
小竹里美
脚本:是枝裕和
撮影:近藤龍人
美術:三ツ松けいこ
衣裳:黒澤和子
編集:是枝裕和
キャスティング:田端利江
音響効果:岡瀬晶彦
音楽:細野晴臣
ヘアメイク:酒井夢月
照明:藤井勇
装飾:松葉明子
録音:冨田和彦
助監督:森本晶一
出演:リリー・フランキー
安藤サクラ信代
松岡茉優亜紀
池松壮亮
城桧吏祥太
佐々木みゆ
緒形直人
森口瑤子
山田裕貴
片山萌美
柄本明
高良健吾
池脇千鶴
樹木希林初枝
【解説】
 「そして父になる」「海街diary」の是枝裕和監督が第71回カンヌ国際映画祭でみごと最高賞のパルム・ドールを受賞した衝撃と感動の社会派ドラマ。都会の片隅で万引きなどの犯罪で食いつなぐ一家が、貧しいながらも幸せな日々を送る姿と、そんな彼らを取り巻く厳しい現実を、血のつながりを超えた家族の絆とともに描き出す。出演はリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林。
 高層マンションの谷間にポツンと取り残されたように建つ古びた平屋の一軒家。そこに治と妻・信代、息子・祥太、信代の妹・亜紀、そして家の持ち主である母・初枝の5人が暮らしていた。治は怠け者で甲斐性なし。彼の日雇いの稼ぎは当てにならず、一家の生活は初枝の年金に支えられていた。そして足りない分は家族ぐるみで万引きなどの軽犯罪を重ねて補っていた。そんなある日、治は団地の廊下で寒さに震えている女の子を見つけ、彼女を家に連れ帰る。ゆりと名乗るその女の子は、両親のともに戻ることなく、そのまま治たちと暮らし始めるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
216 8.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:カール犬投稿日:2018-07-17 01:03:47
【ネタバレ注意】

一人一人がなんらかの過去や事情があるのを匂わせる家族で、
こちらもその辺りをお察ししながら観るという形態。

静かにでも確実にひび割れ崩壊している社会や家庭。
普段人が見ようともしないその暗い淀みの中にひっそりと生きている姿が
案外幸せそうで、でもそれが世間に暴かれ道理という陽光に晒されたら
非常識の極みのようなスキャンダルで犯罪でしかない。

でも見えもしない花火の音だけに庭先に集まり空を見上げる、
ささやかなことに寄り添う姿はやはりファンタジー。

これは俳優の技量にかなり比重が掛かっているというか、
配役に失敗していたら成り立たなかったかもしれないな。とも思えた作品。

そしてエアコンもないボロ家でお素麺食べながら発情してコトが済んだ後で
テラテラした裸で照れ合ってエヘエヘ。
性的な反応に戸惑う子どもにそんなの当たり前なんだぞ〜ってアハアハ。

こういうの絶対好きだろうな〜欧州人。

なので狙いが適格だな。とも思った。

投稿者:keeeei投稿日:2018-07-10 23:22:45
【ネタバレ注意】

▽老衰した高齢女性(樹木さん)を家の中に埋めるときに男(リリーさんが演じる)が言う一言「またやるとは思わなかった」
→ 以前にも死体を埋めたことがある。それをこの女(安藤さん演じる)と一緒にやった。つまり2人は共犯関係でつながっていた。恐らく女の元亭主だ。ということがこのたった一言で推測できる。

▽女が女児が虐待されていることに気付き、抱きしめながら「好きだから殴るということはないんだよ」という台詞。
→これで女も幼い頃に恐らく虐待されていて同じような辛い体験をしたことが推測できた。

▽女が拘置所に面会に来た男児に「翔太を見つけたのは千葉の松戸のパチンコの駐車場。赤いビッツ」などと告げる場面。
→駐車場で見つけたということから女と男が恐らく車上狙いをしていたということ。そのときにたまたま車の中に放置されていた男児を見つけてこのままでは死んでしまうと連れ帰ったこと、男児の親は恐らくパチンコに熱中して子どもを車内に放置したままだったということ。以上がたった一言の台詞からうかがえた。

このように台詞の一言一言、伏線の一つ一つが周到。一瞬のよそ見も見ている人に赦さない濃密さだった。
すべてのメッセージを正確につかむためにはもう一度観るしかない。
そう思わせる映画だ。

投稿者:敦煌投稿日:2018-06-26 16:11:22
【ネタバレ注意】

是枝監督の作戦がよくわからず。
あの家族における風俗娘の(形式上のものであれ)続柄が初めから
はっきりしなかったので、「全員が偽装家族だったんかい!」という
サプライズ効果が減殺されてしまったのではないでしょうか。

投稿者:mototencho投稿日:2018-06-16 09:54:18
日本の今を知る貴重な手がかり。もはや成れの果て、という実情は覆い隠せない。お気に入りの監督なんだけど、是枝裕和が怖くなった。http://mototencho.web.fc2.com/2018/shoplift.html
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2018-06-14 23:41:34
 小さな庭と縁側のある住居の美術装置と、黄色っぽい照明(フィルターワークか?)の醸し出す危うい感覚は面白いのだが、前半は人物の動きが平板で、映画が走り出さず、若干いらいらしながら見た。やっぱり賞取り映画らしい刺激の無さかと思いきや、しかし中盤からは、良くなる。特に、夏になって、祥太とリン(ユリ、ジュリ)の蝉採りが描かれるあたりから、この2人が出てくると、ホッとさせられる。また、夏のシーンでは、海水浴の場面も印象深いが、ソーメンと通り雨のシーンや、音しか聞こえない隅田川の打ち上げ花火を皆で見る縁側の場面など、良いシーンが目白押しだ。リリー・フランキーと安藤サクラがソーメンを食べるシーンは、ソーメンの鉢を2人でつついている、ということ自体がもう暗喩だが、安藤の振る舞いと、そのカッティングは絶品。また、花火を皆で見る縁側の場面では、いったん、俯瞰で全員を捉えた後、さらにカットを換えて、大俯瞰(ビル屋上レベル)になる。この視点移動は本作中白眉だろう。印象的な大俯瞰は、前半にも、スイミーとマグロの話をする祥太と治(フランキー)の場面で使われており、いずれも夜のカットである、という点は、撮影現場の苦労が思われる。
 結局、リンは振り出しに戻ったかのようにも思えるが、ラストの視線の表すものを考えるなら、彼女の成長は明らかだと私は感じる。リンという名前を自分で選んだシーンは、その決然たる反応に驚いたが、他の登場人物も皆、自分で選ぶ、選んだ、というモチーフが、ラストまで一貫して描かれており、そういう意味で、本作は、曖昧ではあるが、力強さを感じる、ある種のハッピーエンディングと云っていいだろう。

 些末過ぎて、どうでもいいと思われる話かも知れないが、本作中、3回フェードアウトがある。1回目は、上に書いたスイミーとマグロの話をする2人の大俯瞰カット。2回目は縁側でリンを抱きしめる安藤サクラのカット。3回目は、ラスト近く、空き家になった家に戻って来た松岡茉優のカット。私はこれら3つとも、フェードアウトは不要と思う。こゝで場面転換に変化をつけたい、という編集者の生理をある程度納得するものの、映画の流れを途切れさせる、コブのようにひっかかりが残ると感じるのだ。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:SECOND_STAGE_LENSMEN投稿日:2018-06-13 21:52:22
是枝裕和監督の作品で気になるのは、誰が撮影するかだが、今回は初タッグとなる近藤龍人氏。さすが『そこのみにて光輝く』や『横道世之介』の近藤氏だけあって、本作の撮影も素晴らしい。
食べ物がおいしそうなのも、是枝監督作品らしいところ。素麺もカップ麺もおいしそうだが、とくに茹でたトウモロコシがいい。『歩いても 歩いても』のトウモロコシの天ぷらを思い出させて、トウモロコシが是枝作品の重要アイテムであることを実感。

細野晴臣氏の音楽も最高だ。映画が重くなり過ぎず、暗くなり過ぎず、後味良く観終えることができるのは、氏の音楽によるところが大きい。

http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-631.html
投稿者:doko投稿日:2018-06-08 17:09:40
安藤さくらちゃんが、最後にすべてをさらって行きました。俳優陣、みんな良かったけど。今や、ダメ親父やらせたら右に出るものはないフランキーさん。
緒形直人君が、出てて あれっ?と思ったらやはり彼でした。
もっと活躍して欲しいですが、監督さんの意欲そそらないのかな、、、
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-06-04 14:28:02
【ネタバレ注意】

是枝裕和監督が、ぐるりとまわって原点に戻ってきた…と感じさせた。擬似家族や親子の問題をずっと問い続けている是枝監督らしい作品だ。
だから、この作品にはこれまでの彼の作品に似通ったシークエンスが随所に登場する。
親に棄てられた兄妹の話『誰も知らない』(2004)はもちろん、樹木希林と安藤サクラが台所で雑談しているのは『歩いても歩いても』での樹木希林とYOUのやりとりを髣髴とさせるし、リリー・フランキーと城桧吏の関係は『そして父になる』に。血縁関係にない姉妹は『海街diary』の姉妹を思い起こさせるし、取調べを受ける安藤サクラのひとり語りは、『三度目の殺人』での拘置所でのシーンに重なる。
けれど、それぞれしっかりと独自性を維持しているのは、安藤サクラをはじめ、俳優たちがしっかり地に足のついた演技をしているからだ。
多くの是枝作品に共通しているのは、「本当の家族とは何か」あるいは「“本当の家族”とは幻想に過ぎないのではないか」という問いだ。

俳優陣はみな達者だが、安藤サクラがとにかく素晴らしい。5歳のりん(佐々木みゆ)の火傷の痕を愛しそうに撫でる風呂のシーンや、縁側で彼女を抱きながら「好きだから叩く、なんてウソだからね」というシーンは思わず胸が詰まった。
チームワークで万引きを繰り返す男と少年、男は父になりたいと思うが、父として伝えるべき言葉を持っていないリリー・フランキーは結局父にはなれないし、安藤サクラも自分のことは「何者なんでしょうね」と涙する。
住んでいた高齢女性の遺体を敷地に埋めて、5歳の他人の娘と一緒に住んでいれば、客観的には何という犯罪的な一味だ、と非難されるだろう。けれど、もし背景にこんな日常があったとしたら。家の軒の間から、見えもしない花火の音に表情を輝かせる“擬似家族”が何と幸福そうに見えることか。

是枝ワールドの集大成ともいえるこの作品だが、ふと山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズへの思いが重なった。どちらも擬似家族の物語である。車寅次郎はコミカルにポジティブに生きるが、擬似家族のなかに居場所を見つけきれないまま大人になる。その物語のネガが、この『万引き家族』ではないかと。
その意味で、家族をめぐる物語は、国境や時代を超えて永遠につきまとい続けるのだろう。
「棄てたんじゃなく、拾った」の意味。
棄てたのは誰か。棄てた痛みも知らず、踏みつけ続けるのは誰か。
いろいろな思いに囚われる作品だった。

投稿者:ビリジョ投稿日:2018-06-02 23:52:35
【ネタバレ注意】

 こんな映画見たこと無い。

 家族の愛を描いた映画はよくあるが、本作は違う。てゆうか、そもそも家族じゃないし。じゃあ何だ。

 混沌が、やがて収束するのではなく、別の混沌として移行する。
 社会の混沌をそのまま表しているような家。美しい。というか、アートだ。雑然とした異形の秩序。電車も美しい。海も美しい。花火を見上げる姿も美しい。花火は見えないんだけどね。家族を描き、愛を描く。社会の裏、矛盾。怒りの映画だ。社会への怒り、貧困への怒り。でも語りは静かだ。

 そして終盤の緊張感はどうだ。異形の秩序にじわじわと「表の社会」が迫ってくる。家族は崩壊するのか。あれは崩壊なのか。おじさんは、なぜバスを追いかけて走ったのか。

 世界に誇る名優、樹木希林に松岡茉優。貫禄の安藤サクラは、この人の演技をきちんと見たのは実は初めてなのだが、余りの迫力に絶句した。

 ラストは希望なのか絶望なのか。きっとどちらでもないのだろう。

 映画館に入る前と出た後とで、風景が違って見えた。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ パルム・ドール是枝裕和 
【書籍】
■ノベライズ
【単行本】 万引き家族【映画小説化作品】
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