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菊とギロチン(2018)

メディア映画
上映時間189分
製作国日本
公開情報劇場公開(トランスフォーマー)
初公開年月2018/07/07
ジャンルドラマ/青春
映倫R15+
同じ夢をみて闘った

菊とギロチン

(C)2018「菊とギロチン」合同製作舎


 Photos

【クレジット】
監督:瀬々敬久
プロデューサー:坂口一直
石毛栄典
浅野博貴
藤川佳三
ラインプロデュー
サー:
坂本礼
脚本:相澤虎之助
瀬々敬久
撮影:鍋島淳裕
美術:露木恵美子
美術監修:磯見俊裕
馬場正男
衣装:真柴紀子
編集:早野亮
キャスティング:神林理央子
音楽:安川午朗
VFXスーパーバ
イザー:
立石勝
サウンドエフェク
ト:
北田雅也
ヘアメイク:島田万貴子
照明:かげつよし
装飾:中込秀志
題字:赤松陽構造
録音:高田伸也
助監督:海野敦
山嵜晋平
ナレーション:永瀬正敏
出演:木竜麻生花菊ともよ
東出昌大中濱鐵
寛一郎古田大次郎
韓英恵十勝川たまえ
渋川清彦岩木玉三郎
山中崇和田久太郎
井浦新村木源次郎
大西信満飯岡大五郎
嘉門洋子玉椿みつ
大西礼芳勝虎かつ
山田真歩小桜はる
嶋田久作田中半兵衛
菅田俊丸万
宇野祥平森本一雄
嶺豪一三治
篠原篤定生
川瀬陽太坂田勘太郎
持田加奈子小天龍よし
播田美保与那国うし
前原麻希梅の里つね
仁科あい若錦まき
田代友紀羽黒桜まつ
和田光沙日照山きよ
背乃じゅん最上川せん
原田夏帆2代目小桜
小林竜樹田中勇之進
小水たいが小西次郎
伊島空内田源太郎
東龍之介茂野栄吉
荒巻全紀倉地啓司
池田良河合康左右
木村知貴仲喜一
飯田芳小川義雄
川本三吉佐吉
高野春樹キチジ
中西謙吾栄太
小木戸利光大杉栄
渡辺謙作水島
鈴木卓爾魚売の音弥
大森立嗣正力松太郎
【解説】
 「ヘヴンズ ストーリー」「64-ロクヨン-」の瀬々敬久監督が、“女相撲興行”とアナキスト集団“ギロチン社”という大正末期の史実をモチーフに、時代に翻弄されながらも自由を求めて闘った若者たちの熱き生き様を描いた青春群像劇。主演は東出昌大とオーディションで選ばれた木竜麻生、共演に寛一郎、韓英恵。
 大正末期、関東大震災直後の日本。世の中には不穏な空気が漂い、台頭する軍部の影響で自由が徐々に失われ、閉塞感ばかりが増していた。そんな中、東京近郊に女相撲一座“玉岩興行”がやって来る。女力士たちは、元遊女の十勝川をはじめワケありの娘ばかり。新人力士の花菊もまた、夫の暴力に耐えかねて家出した貧しい農家の嫁だった。花菊は自分の力で生きるために強くなりたいと、必死に稽古に打ち込んでいく。そんな彼女たちの興行を観戦に来ていたのが、“ギロチン社”の中濱鐵や古田大次郎たち。平等な社会を目指し、革命の必要性を訴えるアナキストの彼らは、女力士たちの自由を追い求める姿に共鳴し、行動を共にするようになるのだったが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-07-10 18:52:11
【ネタバレ注意】

ルース・ベネディクトの『菊と刀』ならぬ『菊とギロチン』。
刀ではなく、ギロチン、というところに革命への強い意思が反映されるように思えた。

関東大震災を経て国内には閉塞感が漂う大正末期、全国で興行されていた「女相撲」と、アナキスト集団「ギロチン社」。
一見何の関係もないように見えるが、あくまで見世物として扱われ、風紀を紊乱するとして官憲の取り締まり対象ですらあった「女相撲」を通じてひたすら強くなることを夢見る女たちと、自由を渇望しテロを計画する若きアナキストたちは、いずれも社会を異化するものであった。
「女相撲」は、さまざまな背景を持つ力士たちばかりで、なかには朝鮮人もいた。日露戦争から戻った在郷軍人が朝鮮人力士を拷問し、「天皇陛下バンザーイ」と無理やり言わせるシーンは、醜い心性が露わになる。
一方ギロチン社の面々は、革命を夢見るにしてはどこか弱く、か細い。頭でっかちな彼らの弱さは、やがて時代の呑み込まれていく運命を示唆しているようだ。その一方で、大地を踏まえた女相撲力士の強さが印象的だが、結局そのいずれをも潰そうとする見えない力の奔流が描かれる。

瀬々敬久監督が80年代から構想していたというこの作品は、大手の映画会社が引き受けなかったため、自主製作作品として製作せざるを得なかったという。確かに当時の時代背景の知識をある程度持っていないと、物語にはなかなかついていけないかもしれない(しかも3時間を超える長編だし)。エピソードも若干切り貼り感があって、そこは少々つらい。
とはいえ「神聖な土俵」だなどという幻想が喧伝されるなか、この国に確実に存在した「女相撲」の正々堂々とした土俵入り姿を見よ。天皇制に反旗を揚げた「ギロチン」の名を標榜した徹底した反権力集団の闘いを見よ。
忖度を繰り返し、ウソ出まかせを流布するような政治家を支える現代にあって、瀬々監督は「今作らねば」と強く意識したという。
決して受け入れやすい作品ではない。しかし、傷つき、死んでいく者たちの姿に揺さぶられたのも事実だ。
映画監督として念願の作品を仕上げる瀬々敬久の強さもまた心に響いてくる。
この作品は、確実に存在した、時代を疾走した者たちへの鎮魂歌である。

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