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ゲッベルスと私(2016)

A GERMAN LIFE

メディア映画
上映時間113分
製作国オーストリア
公開情報劇場公開(サニーフィルム)
初公開年月2018/06/16
ジャンルドキュメンタリー
なにも知らなかった 私に罪はない。

2018年6月16日(土)より岩波ホールほか全国劇場順次ロードショー

ゲッベルスと私

(C)2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBH


 Photos

【解説】
 第二次世界大戦中、ナチスの悪名高き宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスのもとで秘書の1人として働いた女性ブルンヒルデ・ポムゼルが69年の沈黙を破り、103歳の時に受けた30時間に及ぶインタビューをまとめたドキュメンタリー。彼女が見たゲッベルの素顔や、“ホロコーストについてはなにも知らなかった”と語る彼女の言葉を通して当時のドイツ人の心境に迫っていく。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-08-06 13:49:10
【ネタバレ注意】

2018年に亡くなったクロード・ランズマン監督の『SHOAH』(1985)を想起していた。演出や誇張を可能な限り排し、あの時代を生きた女性の語りをじっと聴く。
だが、そもそもこのドキュメンタリーの前提に驚く。あのナチスのゲッベルスの秘書がまだ生きていたなんて。そして証言に応じたなんて。
2013年、200時間にも及ぶインタビューにゲッベルス宣伝相の秘書として働いたブルンヒルデ・ポムゼルが応じたことが奇跡のように思える。インタビュー時103歳。顔に深く刻まれた皺は、まるで彫刻のようで、特殊メイクではないのかとさえ思える。しかも言葉は明瞭で、記憶力も恐ろしく良い。
そして語られる言葉。
ゲッベルスの醸しだす魅力。ユダヤ人の友人の話。彼女は強制収容所のことも、ユダヤ人迫害の実態も知らなかった、と語る。そこにドイツが製作した宣伝用の映画が挿入される。たとえばポーランドのゲットー内部で餓死したと思しき無数の死体を“処分”するシーンが入る。この映像はゲットーで暮らすユダヤ人たちが自己管理も出来ないで大量に死んだというイメージを作り上げる為に製作されたという。死体すらプロパガンダに利用するおぞましさ。
彼女が何も知らなかったはずはない、と観客の多くは思うだろう。しかし彼女は極めて正直に語ってもいる。「最後は自分のことしか考えていなかった」と吐露する場面からもそれは明らかだ。
では、事実を多少知っていたとして、彼女に何が出来たかを考えてみる。
彼女は見たい事実、信じたい事実だけを見て、信用し、恐らく戦後も自分を納得させる為にずっと自分自身に言い聞かせて来たに違いない。
非難するのは容易だ。しかしその背後には語ることなく死んでいった無数のポムゼルがいたはずだ。
「命令を実行しただけだ」と言い放ったのは、アイヒマンだった。ハンナ・アーレントが「悪の陳腐さ」を語ったように、恐ろしいのは思考を停止し、命令を実行するだけの人間ばかりになった瞬間だ。
オーストリアではこの映画に対して「負の歴史を敢えて映画で振り返る必要はない」という批判も多かったという。
それは現代の世界に共通する傾向ですらある。
106歳という長寿を全うしたポムゼル。しかし彼女の後半生を考えたとき、彼女もまたナチスに人生を蹂躙された一人であったことは間違いない。事実の重みに踏み潰されそうな、そんなドキュメンタリー作品だった。

投稿者:ノリック007投稿日:2018-07-15 09:41:59
原題は「A German Life(あるドイツ人の生活)」ですが、
ブルンヒルデ・ポムゼルの想いを良く表していますが、
邦題「ゲッベルスと私」のほうが映画をイメージし易いです。

ジョセフ・ゲッベルスは、演説しただけ、ユダヤ人を殺してはいない。
ドイツ人は、ジョセフ・ゲッベルスの演説を聞いただけで、ユダヤ人を
大量虐殺したということです。

ブルンヒルデ・ポムゼルは、見ていただけで、ユダヤ人を殺してはいない。

命令者と実行者が別々になれば、責任が曖昧になり、人間は大量虐殺さえ行う。
例をあげ始めたらきりがないので「大量虐殺」で検索してください。

新聞とラジオだけでなく、テレビ、PC、インターネットもスマートフォン
が普及し、いつでも、誰でもどんな情報も取得できるような時代です。
今の日本では何でも知ることができます。

今の日本にもジョセフ・ゲッベルスやブルンヒルデ・ポムゼルのような
人々は数多く存在します。

日本のマスメディアは、自主規制をして、事実を伝えないので、
読む価値も、見る価値もないです。
外国映画は、自主規制をせずに、事実を伝えるから、観たいと思います。

時代は変わりましたが、人間は変わりません。

体制に逆らうには命がけで、最悪のことを覚悟する必要がある。
悪は存在する。神は存在しない。悪魔は存在する。正義は存在しない。

今の時代でも、運命を操作することはできずに、流されるだけです。

何でも知ることができる日本人に罪はある。

映画の余韻に浸りたいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。http://www.geocities.jp/internetshow2000/
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