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1987、ある闘いの真実(2017)

1987: WHEN THE DAY COMES

メディア映画
上映時間129分
製作国韓国
公開情報劇場公開(ツイン)
初公開年月2018/09/08
ジャンルドラマ/サスペンス
映倫G
だれもが驚愕する。これは、わずか31年前の事件――

2018年9月8日(土)シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー

1987、ある闘いの真実

(C)2017 CJ E&M CORPORATION, WOOJEUNG FILM ALL RIGHTS RESERVED


 Photos

【クレジット】
監督:チャン・ジュナン
脚本:キム・ギョンチャン
撮影:キム・ウヒョン
音楽:キム・テソン
出演:キム・ユンソクパク所長
ハ・ジョンウチェ検事
ユ・ヘジン看守ハン・ピョンヨン
キム・テリ女子大生ヨニ
パク・ヒスンチョ刑事
ソル・ギョング民主運動家キム・ジョンナム
イ・ヒジュン新聞記者ユン・サンサム
キム・ウィソン
キム・ジョンス
オ・ダルス
コ・チャンソク
ムン・ソングン
ウー・ヒョン
チョ・ウジン
パク・ジファン
ユ・スンモク
ヨ・ジングソウル大生パク・ジョンチョル
カン・ドンウォン大学生イ・ハニョル
【解説】
 1987年の軍事政権下の韓国で実際に起きた、民主化運動の転換点となった大学生拷問致死事件の真相を、隠蔽に奔走する警察関係者とその動きに疑問を抱いた検事をはじめ、記者や看守、学生など事件に関わる様々な立場の人々の緊迫の人間ドラマを通してサスペンスフルに描き出した衝撃の実録群像劇。出演はキム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、ソル・ギョング。監督は「ファイ 悪魔に育てられた少年」のチャン・ジュナン。
 1987年1月14日。軍事政権の圧政に反発する学生の民主化デモが激化する中、ソウル大学の学生が、警察の取り調べ中に死亡する。報せを受けたパク所長は、すぐさま部下に遺体の火葬を命じる。一方、警察からの申請書の内容を不審に思ったチェ検事は、上司の忠告を無視して司法解剖を強行し、やがて拷問致死が裏付けられる。それでも警察上層部は拷問を否定するも、チェ検事に接触した東亜日報のユン記者によって死因が暴露されると、今度はパク所長の部下2人の逮捕で事件の幕引きを図ろうとするのだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:ノリック007投稿日:2018-09-15 05:24:47
有名な実話だけに、多数の登場人物に、複数のストーリーがあり、
理解するのに苦労します。

分かりにくかったには刑務所の看守が民主化運動に加わっていて、
この看守の妹は大学生の娘を育てていて、真実を伝える重要な役割
をになっていたということです。

多くの韓国人が民主的な直接選挙で大統領を選出することで国家に
民意を反映させることに関わっていたということが理解できました。

1回観て理解できないなら、2回観ることをお勧めします。

民主的な直接選挙で大統領を選出することで国家に民意を反映させる
ためには、これだけの困難に直面するということです。

少子高齢化が進み、衰退する日本にはこれだけの困難を乗り越えて、
民主的な直接選挙で大統領を選出することで国家に民意を反映させる
ことはできないと思い知らされました。

韓国政府は、国民の関心が政治に向かわないように「スポーツ」、
「娯楽」、「セックス」に関心を向かわせていました。

日本も、国民の関心が政治に向かわないように「スポーツ」、
「娯楽」、「セックス」に関心を向かわされていると感じます。

日本のメディアは、総務大臣に放送法174条(業務停止)や
電波法76条(電波停止)で、脅かされて、キャスターを降板
されるなどしているので、期待することはできません。

日本では、いままで一度も、民意を反映した直接選挙による選出で
日本のトップの政治家を選出したことはありません。

日本は、国家に民意を反映させるためには、これだけの困難を乗り
越えていません。

日本人は韓国人を見下す人々が少なからずいますが、日本は、韓国に
比べて40年は遅れている!
日本は、あと何年遅れるのでしょうか?


1980年5月17日、韓国全土に広がった学生の民主化運動と労働者の
労働運動を鎮圧するために非常戒厳令拡大措置を断行しました。

1980年5月18〜27日、非常戒厳令拡大措置に対して光州市を中心として
起きた民衆の蜂起します。
全斗煥国軍保安司令官は、2万5千人もの韓国軍、警察隊によって多数の
市民を虐殺し、鎮圧しました。
このことは、光州事件と呼ばれるようになりました。

1981年9月1日、全斗煥は憲法改正により大統領選挙人団による間接選挙
より、大統領に就任しました。

1987年4月13日、全斗煥大統領は、憲法改正会議を禁止し、次期大統領を
間接選挙で実施すると宣言しました。
韓国国民は、全斗煥大統領が次期大統領を指名すると反発しました。

1987年6月2日、与党の民主正義党は要職者会議を開き、盧泰愚を
次期大統領候補に推挙しました。

1987年12月16日、憲法改正により直接選挙による選出で盧泰愚が大統領に
選ばれました。

1988年9月17日、ソウルオリンピックが開幕しました。

映画を理解したいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。
http://www.geocities.jp/internetshow2000/
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-09-14 12:35:04
【ネタバレ注意】

繰り返し近現代史を題材にした映画が製作される韓国。最近観たものだけでも、1980年の光州事件を題材にした『タクシー運転手〜約束は海を越えて』(2017年)、1981年の釜林事件を扱った『弁護人』(2013年…この2作品はいずれもソン・ガンホ主演!)、そしてこの『1987』。
現代の韓国しか知らないと、僅か数十年前の韓国がこんな状況であったとはにわかに信じ難いかもしれない。
しかし考えてみれば韓国は長く軍政が続き、国内の情報が殆ど入ってこない時代も長かった。かつての韓国はいまの北朝鮮と似たり寄ったりの暗黒の時代が長く続いたのだ。
この作品は1987年、ソウル五輪の前年だ。
全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領は、五輪の失敗を目論む北朝鮮によるテロを恐れ、反政府運動、民主化運動への弾圧を強めていた。
キム・ユンソク演じる反共パク所長は脱北者で、子どもの頃北朝鮮で家族を目の前で殺されたことから極端な反共主義者となり、南営洞の反共分室の所長として上り詰めていく。
そうしたなかで起きたソウル大学生パク・ジョンチョル(ヨ・ジング)の拷問死亡事件。
遺体をすぐに荼毘に付して真実を葬ろうとする反共分室に対し、ソウル地検公安部長のチェ検事(ハ・ジョンウ)は一歩も譲らず司法解剖を主張し、結局職を解かれる。しかし、解剖報告書を密かに東亜日報の記者に流し、事件は公になる…。

「報道ガイドライン」なるものが、オリンピック開催名目で報道機関を縛っていた時代。メディアも民衆も、「ウソをつき通す」「欺瞞だらけ」の政権にうんざりし始めていた。
この作品では、検事が、新聞記者が、医者が、刑務所の看守が、刑務所の保安係長が、少しずつ自らの出来る範囲で真実を伝えようと一歩踏み出す。保身が精一杯だった人々が、良心に従って歩みだす姿が印象的だ。
さらにこの作品で巧みなのが、政治に何の関心も持たない女子大生ヨニ(キム・テリ)の存在だ。延世大学に入学した彼女はある日デモに巻き込まれ、学生運動を主導するイ・ハニョル(カン・ドンウォン)に救われる。靴を片方失くした彼に靴を送る。大学のキャンパスで再会したヨニは、ハニョルに導かれて1980年の光州事件を記録したドキュメンタリー映像を観ることになる。『タクシー運転手』で、ドイツ人ジャーナリストが決死の覚悟で国外に持ち出した取材映像だ。光州事件は軍が民衆に発砲した事実が伏せられ、韓国内ではその真相が殆ど知られていなかった。だが、ヨニはその映像にショックを受けながらも「デモなんてしても何も変わらない」と、民主化運動する学生を批判する。
ところが民主化運動家で指名手配されているキム・ジョンナム(ソル・ギョング)と密かに連絡をとっていた看守の叔父ハン・ピョンヨン(ユ・ヘジン)が連行され、それに抗議したヨニは警察に連れ去られて雨の中、山の中に放り出される。彼女が連絡したのはイ・ハニョルだった。彼は靴を失くした彼女のために真新しいスニーカーを持ってくる。このシーンは、痛ましくも叙情的な名場面だ。
ハニョルとヨニのスニーカーは、ラストへの伏線にもなっている。

反共に異常なまでに固執する南営洞の反共分室パク室長を演じたキム・ヨンソクが実に巧い。暴力的で憎々しげな表情が見事。
身近にいたら面倒くさいだろうな(笑)と思わせるチェ検事役のハ・ジョンウもいいし、看守役のユ・ヘジンも好演。
デモ中に催涙弾の直撃を受けて亡くなった実在のイ・ハニョルを演じたカン・ドンウォン。この映画は、強権的な朴槿恵政権下で企画され、場合によっては彼に不利益がもたらされる可能性があったにもかかわらず、脚本を読むやいなや「これは作るべき映画だ。もし迷惑でなければ、李韓烈の役を務めさせていただきたい」と申し出てきたのだ、とチャン・ジュナン監督は語っている。
加えて37歳になる彼が学生を演じられる、というのは、もう奇跡としかいえない(笑)。
さらにいえば、これだけシリアスな題材でありながら、ところどころクスッと笑えるコミカルなシーンまであり、エンタメ作品としても高い完成度だ。

韓国ではいまだに右派が強い勢力を持ち、軍政を批判すると相当の逆風が吹くという。ネット上の誹謗中傷が激しいのもよく知られている。
しかし、であってもわずか30年前の韓国であったことを、彼らは繰り返し繰り返し民主主義を手にするまでの闘いを映画化し、記録に残そうとする。すべては権力のウソと欺瞞から始まる。そのことを忘れるな、とでもいうように。
実に見応えのある作品であり、こうした作品が日本で生まれないのは何故か、と考えざるを得ない。民主主義国家として成熟しているから?まさか。

投稿者:bamboo投稿日:2018-09-12 22:00:31
『タクシー運転手』といい、この映画といい、韓国映画の水準の高さを感じる。軍事政権下の民主運動の抑圧を描いた映画であるが、当時の韓国におけるジャーナリスト、権力内部での良心的な部分が存在したことがよくわかるし、家族、恋愛をうまく絡め描いている。一時期のイタリアリアリズム映画やアメリカの社会派と呼ばれる映画群、一部の日本映画を凌駕して余る映画であった。しばらく韓国映画の優れた映画が続くような気がする。
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