allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

太陽の塔(2018)

メディア映画
上映時間112分
製作国日本
公開情報劇場公開(パルコ)
初公開年月2018/09/29
ジャンルドキュメンタリー
映倫G
太陽の塔 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,500
価格:¥ 4,408
USED価格:¥ 3,069
amazon.co.jpへ

 Photos

【クレジット】
監督:関根光才
製作:井上肇
大桑仁
清水井敏夫
掛川治男
エグゼクティブプ
ロデューサー:
平野暁臣
プロデューサー:曽根祥子
菅原直太
鈴木南美
倉森京子
桝本孝浩
後藤哲也
ラインプロデュー
サー:
佐野大
CGチーフディレ
クター:
尹剛志
撮影:上野千蔵
編集:本田吉孝
音響効果:笠松広司
音楽:JEMAPUR
アニメーションデ
ィレクター:
牧野惇
プロダクションマ
ネージャー:
西野静香
照明:西田まさちお
録音:清水天務仁
出演:織田梨沙縄文の少女
糸井重里
関野吉晴
千葉一彦
Chim↑Pom
土屋敏男
中沢新一
平野暁臣
【解説】
 岡本太郎が1970年の大阪万博に合わせて制作した“太陽の塔”。その理屈を越えた圧倒的な存在感と、内部展示“生命の樹”に見られる数々の謎で今なお多くの人々を魅了し続ける作品はいかにして生まれたのか。本作は、岡本太郎が“太陽の塔”に込めたメッセージを、アーティストや文化人はじめ総勢29名へのインタビューを通して読み解いていくドキュメンタリー。監督はCMやミュージックビデオを中心に活躍し、本作が初の長編ドキュメンタリー映画となる関根光才。
<allcinema>
【ユーザー評価】
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-10-10 12:01:52
【ネタバレ注意】

岡本太郎が作った「太陽の塔」は何故今もそこに立っているのか…多角的にその「意味性」を問おうとした異色のドキュメンタリー。
実に29人ものインタビューを再構成し、9つの章立てで見せるこの作品は、あたかも一冊の書物のようで、そこで賛否ありそうな気もするが、私はそれなりに興味深く観た。
9つの章は「§1 EXPO 万博」「§2 CREATION 創造」「§3 TARO 太郎」「§4 ORIGINS 起源」「§5 SYSTEM 支配」「§6 MYTH 神話」「§7 RESONANCE」「§8 MANDALA 曼荼羅」「§9 GIFT 贈与」。
「§1万博」「§2創造」では「人類の進歩と調和」というテーマに、真っ向から反対した岡本太郎を語る。夢を語る万博に異物を敢えて放り込もうとした太郎は「人類は全然進歩していないし調和なんかしていない」と主張した。半世紀近く経って、その言葉は正鵠を射ていたことは明らかだ。その結果当時の建築界の第一人者丹下健三の設計した大屋根に巨大な穴まで開けてしまった。
「§3太郎」「§4起源」では、岡本太郎の生い立ちから彼の思想の源泉に迫る。若き日にパリ留学を果たした太郎は、マルセル・モースの民族学に触れ、パリ大学で民族学科に編入する。彼は客観的に日本文化を見ようとし、帰国後に観た縄文土器やアイヌの暮らしに刺激を受ける。
岡本太郎の言葉。「芸術家ということがただの画家であることとは思わないのです。全体的な普遍的な存在として生きるのです。そのためにも世界で起こった全てを知らなければならないのです。だからマルセル・モースの民族学は私を夢中にさせました」。

「§5支配」以降は、岡本太郎と現在を結んでいく。
例えば哲学者の西谷修が語る、日本人の特性としての「自発的隷属」。農耕民族である国民に同調圧力が強いのは「お互いを支え合って、一人一人が自由に動けない構造になっているから」だと解説する。「議論を避けること、敗戦体験を踏まえ新たなアイデンティティをどう作り上げるかが大事だった時期に、高度経済成長期を迎え、経済がぐんぐん伸びたため、そのまま見つめずに済んでしまった」とは、ソーシャルデザイナー並河進の言葉だ。
「都合の悪いことはすべてなかったことにする」…それはカタストロフを招来する。
やがて、映画は「太陽の塔」から、渋谷駅で今も掲示されている壁画「明日の神話」へとフォーカスを移す。
1968年に制作された「明日の神話」は、2003年養女の岡本敏子により再発見され、渋谷駅に設置されている。2011年3月11日の東日本大震災で起きた福島第一原発の災害に「明日の神話」の予言性を見出したアーティスト集団のChim↑Pomは、「明日の神話」の端に「福島第一原発」を付加した。原発はまさに「人工の太陽」だったのだ、と赤坂憲雄は語る。
岡本太郎の作品は、今も表現者を挑発し続けていることを示すエピソードだ。

「§8曼荼羅」では、岡本太郎が書きのこした「太陽の塔はマンダラである」という言葉の意味を問う。
曼荼羅とはそもそも「宇宙を三次元的に立体化したもので、それを上から眺めて平面に落としたもの」だとチベット学者の長野泰彦が語るが、太郎は太陽の塔の内部の「生命の樹」を含め、過去と現在、未来を形にしたのだともいえる。
そして最終章の「贈与」。
太陽の塔は、「壊さなかった」のではなく、「壊せなかった」のだと、赤坂憲雄は言う。わけのわからないものは破壊できない。だから今も「太陽の塔」は聳え、世界を睥睨している。
一回観ただけでは到底理解しきれない、密度の濃いドキュメンタリー。
インタビューに登場した人々を以下に羅列するが、名前を見ただけでその幅の広さに驚く。そしてそれは、岡本太郎と「太陽の塔」の幅の広さ、大きさでもあるのだ。
ところどころで挿入されるCGが効果的。面白かった。

▼赤坂憲雄(民族学者)安藤礼二(文芸評論家)糸井重里(コピーライター)植田昌吾(太陽の塔設計担当者)大杉浩司(川崎市岡本太郎美術館学芸員)奥山直司(密教学者)嵩英雄(太陽の塔ショットクリート担当者)唐澤太輔(仏教文化研究者)小林達雄(考古学者)コンチョク・ギャムチョ師(チベット僧侶)佐藤玲子(川崎市岡本太郎美術館学芸員)椹木野衣(多摩美大教授)シェーラプ・オーセル師(ボン教僧侶)ジャスティン・ジェスティー(ワシントン大准教授)菅原小春(ダンサー)春原史寛(美術史研究者)関野吉晴(探検家)舘鼻則孝(アーティスト)千葉一彦(テーマ館サブプロデューサー)Chim↑Pom(アーティスト集団)土屋敏男(TVプロデューサー)中沢新一(文化人類学者)長野泰彦(チベット言語学者)並河進(ソーシャルデザイナー)奈良利男(太陽の塔設計担当者)西谷修(フランス哲学者)平野暁臣(岡本太郎美術館館長)マユンキキ(マレウレウ)

【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【Blu-ray】太陽の塔2019/06/28\5,000amazon.co.jpへ
 【DVD】太陽の塔2019/06/28\4,000amazon.co.jpへ
【ミュージック】
【CD】 『太陽の塔』オリジナル・サウンドトラック
新品:¥ 2,200
9新品:¥ 2,038より   1中古品¥ 5,280より 

【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION