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チャーチル ノルマンディーの決断(2017)

CHURCHILL

メディア映画
上映時間105分
製作国イギリス
公開情報劇場公開(彩プロ)
初公開年月2018/08/18
ジャンルドラマ
映倫G
史上最大の作戦に
最後まで抵抗した男の
知られざる苦悩と真実。

チャーチル ノルマンディーの決断

(C)SALON CHURCHILL LIMITED 2016


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【解説】
 「ボーン・アイデンティティー」「ジェーン・ドウの解剖」のブライアン・コックスが、ノルマンディー上陸作戦に最後まで抵抗した英国首相ウィンストン・チャーチルの苦悩を演じた歴史ドラマ。共演はミランダ・リチャードソン、ジョン・スラッテリー、エラ・パーネル。監督は「レイルウェイ 運命の旅路」のジョナサン・テプリツキー。
 第二次世界大戦下の1944年6月。連合軍は米国のアイゼンハワー将軍と英国のモントゴメリー将軍によって計画された“ノルマンディー上陸作戦”の決行に向けて着々と準備を進めていた。そんな中、英国首相ウィンストン・チャーチルだけは、これに最後まで反対する。彼がそこまで強硬に抵抗した背景には、第一次世界大戦で自らの作戦の失敗によって多くの若い命が奪われてしまったことへの強い後悔があった。しかし彼の意見は顧みられることなく、次第に苛立ちを募らせていくチャーチルだったが…。
<allcinema>
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-08-29 14:03:10
2018年3月に日本で公開されたジョー・ライト監督『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とほぼ同じ時期に制作されたというのはたまたまなのか、それとも混迷する英国における懐古趣味が高じてこうなったのか?
『ウィンストン・チャーチル』でダンケルクの英軍兵士の救出に踏み切ったチャーチルが、その四年後、連合国軍のノルマンディー上陸作戦に直面する、というのが物語の核。D-dayが1944年6月6日であることは知っているが、その背景でチャーチルが作戦に断固反対していた事実は知らなかった。
というのも、彼は第一次世界大戦でトルコ軍を相手に自らが計画した「ガリポリの戦い」で、大勢の若き兵士を死傷させた苦い記憶を持っていたからだ。同じような上陸作戦で独・トルコ軍(実際はトルコ軍がほとんど)に対抗した連合軍(英・仏・豪・ニュージーランド・英領印・英領加)は約24万人が死傷(この内14万人は塹壕内で流行したチフスで死んだといわれる)し、トルコ軍側は25万人が死傷したが、連合軍は撤退を余儀なくされた。チャーチルは自らの決断で大勢の若者を死なせたことがトラウマになっているというのだ。
連合国軍最高司令官のアイゼンハワー(ジョン・スラッテリー)と激しく対立するチャーチル(ブライアン・コックス)。四面楚歌になった彼は、妻クレメンティーン(ミランダ・リチャードソン)にも叱責され、ついにノルマンディー上陸作戦の実行を認めるのだ。

冒頭の血に染まった海辺の波、散らばった遺骸の間を歩くチャーチル…といった映像は、彼の苦い記憶を巧く表現している。
あとは悩めるチャーチルと、妻や国王との関係をつぶさに描くが、国民に向けての演説を前に「死に意味を与えて」「ムダ死にしたと思わせてはダメ」といった風に周囲から言われ、納得しているチャーチルを見ると、「死」に意味を与えまくって国民全体を戦争に巻き込んだ国の存在を思い出し、複雑な気持ちになる。
ここではチャーチルは驚くほど若者の死に敏感なヒューマニストに映し出されているが、うーん、それはそうなのかも知れないけど…とも思ってしまうのだ。一方で彼は兵士の死を顧慮しなかったとも伝えられ、何が本当なんだかやはりよくわからない。

ブライアン・コックスはさすがの演技。妻を演じたミランダ・リチャードソンも迫力があった。
それにしてもこの時期にチャーチルが主役の映画が二本。英国の現状が影響しているのだろうと思うが、はてさて。
個人的にはジョー・ライト監督作品よりもこの作品のほうが好みかな。
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